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番外編 子供
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「…痛い…」
私はあれから数ヶ月経ったある夜…
お腹の痛みで起きた。
「…痛い…痛い…待って…これ…ヤバイ…」
私はなんとか手を伸ばして電話を手に取った。
この状態で上手く掛けれるか分からない。
だけど…こうしているよりかはいいはずだ。
私は…1つだけ覚えていた電話番号に電話を掛けた。
プルルルプルルル
「'はい'」
「お母さん…助けて…お腹…痛いの…陣痛…きたの…」
「'アイ!?今あなたお城よね!?今すぐ輝様に伝えなさい!!'」
「…痛くて…動けない…の…」
「'分かったわ。今行く。門番にでも伝えればすぐ飛んでくるでしょ'」
「あり…がと…」
私は電話を切り小さくうずくまった。
「痛い……なんで…こんな時に限って…いないのよ…バカ輝……」
「う~…かーさま…?」
何故か…詩乃が1番に来た。
寝惚けているようで…足元がおぼつかない。
「詩乃…ごめんね…母様…動けないの…」
「かーさま…どこかいたいの?うたのがなおしてあげる。いたいのいたいのとんでけ~!!」
「詩乃…」
私は必死におまじないをしている詩乃を撫でた。
「3度目でも…慣れないのね…」
「かーさま?」
詩乃は不安そうに私の顔をのぞきこんだ。
ちょうどその時部屋の外が騒がしくなった。
「なぁメイド。これ…開けていいのか?」
「開けた方がよろしいかと…会話を聞くにリリエンヌ様…苦しんでいるようですから。」
「輝…なの?」
私は力なく聞いてみた。
「あぁ。開けるぞ?」
輝はなるべく静かに扉を開いた。
「リーの母親が門番に伝えたことを聞いてびっくりした。なぜ俺に言わなかった?」
「それどころじゃ…ない…痛い…」
「かーさまぁ…」
詩乃は今にも泣きそうな顔で私に抱きついた。
「詩乃。離れろ。リーは連れて行く。」
「いや!!うたのかーさまとはなれたくない!!」
「輝…私…ここで産む。移動するのも辛い…」
「…出来るのか?」
「3人目だから…頑張る…助産師さん…呼んで…」
私は痛みに耐えるため近くにあったタオルをきつく噛んだ。
「…分かった。詩乃。リーに近づきすぎるなよ?危ないから。」
「はーい。」
「詩乃…いい子ね…」
私は輝が戻ってくるまで詩乃を撫でていた。
そして…5時間ほどかかり…やっと第3子が産まれた。
「リーお疲れ。」
「…私の赤ちゃん…」
「かーさまかーさま!!うたのにもみせて~!!」
「詩乃…あなた眠くないの?」
「ねむくない!!」
「…ベット上がんなさい。そのまま寝てもいいから。」
もう既に私のベットはメイドさん達によって綺麗にされている。
「…そういえばどっちなんだ?」
「男の子ね。初めての王子よ。」
「…っしゃ!!嫁に出さなくて済む!!」
「詩乃達がいるんだけどね~」
「…忘れてた…」
輝はその場に座り込んだ。
「かーさまかーさまなまえは?」
「あ…まだ決めてなかったわね…どうする?」
「"かいと"がいい!!」
何故か詩乃がそう言った。
「かいとね…いい名前ね。漢字は…海澄にしましょう。」
「唐突に決まったな。」
「海澄…優しい子になってね。」
私は優しく撫でた。
詩乃も藍歌も海澄も…私の大切な子供。
誰かをひいきするなんて…絶対にしないわ。
私は心の中でそう誓った。
私はあれから数ヶ月経ったある夜…
お腹の痛みで起きた。
「…痛い…痛い…待って…これ…ヤバイ…」
私はなんとか手を伸ばして電話を手に取った。
この状態で上手く掛けれるか分からない。
だけど…こうしているよりかはいいはずだ。
私は…1つだけ覚えていた電話番号に電話を掛けた。
プルルルプルルル
「'はい'」
「お母さん…助けて…お腹…痛いの…陣痛…きたの…」
「'アイ!?今あなたお城よね!?今すぐ輝様に伝えなさい!!'」
「…痛くて…動けない…の…」
「'分かったわ。今行く。門番にでも伝えればすぐ飛んでくるでしょ'」
「あり…がと…」
私は電話を切り小さくうずくまった。
「痛い……なんで…こんな時に限って…いないのよ…バカ輝……」
「う~…かーさま…?」
何故か…詩乃が1番に来た。
寝惚けているようで…足元がおぼつかない。
「詩乃…ごめんね…母様…動けないの…」
「かーさま…どこかいたいの?うたのがなおしてあげる。いたいのいたいのとんでけ~!!」
「詩乃…」
私は必死におまじないをしている詩乃を撫でた。
「3度目でも…慣れないのね…」
「かーさま?」
詩乃は不安そうに私の顔をのぞきこんだ。
ちょうどその時部屋の外が騒がしくなった。
「なぁメイド。これ…開けていいのか?」
「開けた方がよろしいかと…会話を聞くにリリエンヌ様…苦しんでいるようですから。」
「輝…なの?」
私は力なく聞いてみた。
「あぁ。開けるぞ?」
輝はなるべく静かに扉を開いた。
「リーの母親が門番に伝えたことを聞いてびっくりした。なぜ俺に言わなかった?」
「それどころじゃ…ない…痛い…」
「かーさまぁ…」
詩乃は今にも泣きそうな顔で私に抱きついた。
「詩乃。離れろ。リーは連れて行く。」
「いや!!うたのかーさまとはなれたくない!!」
「輝…私…ここで産む。移動するのも辛い…」
「…出来るのか?」
「3人目だから…頑張る…助産師さん…呼んで…」
私は痛みに耐えるため近くにあったタオルをきつく噛んだ。
「…分かった。詩乃。リーに近づきすぎるなよ?危ないから。」
「はーい。」
「詩乃…いい子ね…」
私は輝が戻ってくるまで詩乃を撫でていた。
そして…5時間ほどかかり…やっと第3子が産まれた。
「リーお疲れ。」
「…私の赤ちゃん…」
「かーさまかーさま!!うたのにもみせて~!!」
「詩乃…あなた眠くないの?」
「ねむくない!!」
「…ベット上がんなさい。そのまま寝てもいいから。」
もう既に私のベットはメイドさん達によって綺麗にされている。
「…そういえばどっちなんだ?」
「男の子ね。初めての王子よ。」
「…っしゃ!!嫁に出さなくて済む!!」
「詩乃達がいるんだけどね~」
「…忘れてた…」
輝はその場に座り込んだ。
「かーさまかーさまなまえは?」
「あ…まだ決めてなかったわね…どうする?」
「"かいと"がいい!!」
何故か詩乃がそう言った。
「かいとね…いい名前ね。漢字は…海澄にしましょう。」
「唐突に決まったな。」
「海澄…優しい子になってね。」
私は優しく撫でた。
詩乃も藍歌も海澄も…私の大切な子供。
誰かをひいきするなんて…絶対にしないわ。
私は心の中でそう誓った。
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