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#16 シオンとの練習

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今でも夢みたい…………

シオン様ともっと近づける初公演が出来るなんて……


昼休みの時間になり、里菜は食堂へ向かう。


真子「里菜!」

由夢「里菜ちゃん!」

真子「オーディションの結果はどうだった…?」

由夢「……まさか………受からな、かった……?」


里菜は1度下を向き、ニヤッと笑った。


里菜「…………」


由夢「里菜ちゃん……?」


真子「???」


里菜「合格…………したよ───────!!!!!!!!!!!!!!」


真子と由夢はお互いの顔を見て笑った。


真子・由夢「っ!!!! おめでとう────!!!!!!!!」


3人で抱きしめあった。


里菜「無事に受かったぁぁぁあぁあぁぁぁあぁぁぁあぁあぁぁぁあァぁあぁぁぁあぁぁあぁっっ──(泣)」

真子「ちょ、里菜 泣きすぎじゃん!!!!ww…でも本当におめでとう!!!!!」

由夢「合格出来て良かったね!!!!」

里菜「うぅ……ん……(泣)」

真子「ところで初公演は何をやるの?」

里菜「ぅん…それは……」

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2時間前……

シオンが作っておいた何かの本を配る。

シオン「初公演で披露するステージはこれに全部書いてあるから、全てしっかり読んでね。」

絵里香「セリフもこの中に入ってるんですか?」

シオン「ええ。最後まで目を通してね。」

里菜「えぇっっ!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」

里菜は声を上げた。

里菜「こ、この量!?!?!?!?!?!?!?!?」

本を開くと、全てのセリフが書いてある台本とレッスンのメニューとセットで載っている。

瑠璃「……は!! ロミオとジュリエットだ……!!」

シオン「そうよ。初公演はロミオとジュリエット。この本に書いてあるレッスン法を、その名もシオン・ハイパー・レッスン・プロ・ボーカル・ダンス・ミュージカル・エブリデイ・トレーニング。略して、シオントレーニングと呼んでもらってもいいわよ。」

里菜 (なんか上から目線だな……でもそんなシオン様も素敵!!♡)

シオン「それじゃあ、また放課後。レッスン室で。」

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真子・由夢「ロミオとジュリエット!?!?」

里菜「そうだけど…」

真子「里菜の役は!?!?」

里菜「役はまだ決まってないんだけど、放課後に決めるって聞いた。シオン様の役って何役だと思う?」

由夢「うーん……ロミオ役じゃない?確か、シオン様って過去に男役やった事あったって聞いた事あるんだけど…」

里菜「そうかも…その代わり…私がジュリエット役だったら…♡♡……キス……出来るかも……♡♡♡キャ───ァ!!!!!!絶対 主役になりたい!!!」

真子「里菜!!頑張って!」

由夢「主役に選ばれるのを応援してる!」

里菜「うん!!ありがとう!!」


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3時間後……  放課後練習

シオン「3人とも集まったわね。最初にロミオとジュリエットの役決めをするわよ。もう分かると思うけど、私の役はロミオ役。ジュリエット役とキャプレット夫人、モンタギュー夫人の役を貴方たちどれか3人を演じて貰うわ。」

里菜 (必ずジュリエット役になりたい…!!)

シオン「ちなみに…ジュリエット役の候補はもう1人は決めてあるんだけど……………里菜ちゃん。」

里菜「っっっっ!?!?!?」

シオン「良かったらなんだけど、ジュリエット役を是非貴方にやって欲しいわ。小学生の学芸会の時に主役を何度も経験しているのよね?」

里菜「は、はい……!?!?そうですけど……!?!?」

シオン「やっぱり、主役を何度も経験している里菜ちゃんはジュリエット役だったらなんとか出来るんじゃないかって思ったのよ。お願い…出来るかしら?」

里菜「……分かりました。ジュリエット役 頑張ります…!!」

シオン「絵里香ちゃんと瑠璃ちゃんは、キャプレット夫人とモンタギュー夫人のどちらかを決めてね。」

瑠璃「じゃあ、私はモンタギュー夫人を演じます。」

絵里香「それなら キャプレット夫人にします。」

シオン「分かったわ。では、本番に向けて頑張りましょう。」

里菜・瑠璃・絵里香「はい!!」




私がジュリエット役……!!!!



信じられない!!! けど……



ドキドキしちゃう…………。///
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