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#10 ドキドキが止まらない

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あっという間に温泉に到着。



里菜「こんばんは~」



シオン「あら、里菜ちゃん 今日も来たのね。」



里菜「シ…!? …星堂先輩こんばんは…!(危ない危ない!ついシオン様って言いそうになっちゃった…!)」



シオン「ちょうどいいわね。今から私も温泉に入るところだったの。行きましょ!」



里菜「は、はい…!(また今日もシオン様と温泉に入るなんて…♡///あっ!何考えてるの私!バカバカ!)」




女湯へ入り、ロッカーを開け着替える。




シオン「今日もお疲れ様。劇団科は初練習だったわよね。」



里菜「…はい!でもとても疲れました……」



シオン「フフ。やっぱり疲れてると思ったわ。顔で分かるわよ。」



里菜「ええぇっ!?どうして分かるんですか!?」



シオン「どうしてかしらね。さあ一緒に入りましょ。」



里菜「はい!(……それにしても……シオン様って凄く綺麗な顔してて、スタイルも良いし、きっとエステ行ってたりするのかな…私もあんな風になりたいな…)」




大浴場でシャワーを浴びる2人。里菜はシオンをじーっと見ている。




里菜(今日も女湯 私とシオン様しかいない……凄く静かだな………なんだか…1回でもいいからシオン様とやってみ…)



シオン「あ、今日は自分のシャンプーとトリートメントを持ってきたのね。」



里菜「っ…あ、そうなんです。」



シオン「まさか昨日、使った私のシャンプーとトリートメントがお肌に合わなかったかしら?ごめんなさいね。」



里菜「あ、いえ!合わなかったって訳じゃなくて…昨日はシャンプーとトリートメントをありがとうございました。」



シオン「いいのよ。またいつでも使っていいわよ。」



里菜「ありがとうございます。(…あれ?なんだか普通に話せるようになってる…)」







シャンプーを済まし、湯に浸かる。







里菜(なんか…シオン様とちょっとやってみたいな……あっ、そうだ)



シオン「~♪」



里菜「あの、星堂先輩。」



シオン「…?なにかしら。」





里菜「あの今日は演技の練習でお姫様と王子様が抱いてるシーンみたいなのをやったんですけど、ちょっと上手くいかなくて…ここでも良いので 手伝ってくれませんか……?(本当はシオン様とハグしたいだけなのに…こんなことしてもいいのかな…///)」






シオン「ええ。いいわよ。」



 

シオンは大浴場で練習をしようとする。





里菜「キャア!(……バスタオル巻いてるだけでまだ良かったけどなんだかちょっと…!///)」



シオン「さあ 里菜ちゃん、こっちへおいで。」



シオンは王子様のように演じる。



里菜「は…はい……!(どうしよう…!!服も着てないのにこんなことしちゃってもいいの…!?!?///)」



シオンは演技のように ぎゅっと抱きしめる。



里菜(やばい!!やばい!!やばい!!//////シオン様に抱きしめられてるなんて…!!!!!!!///……あれ?)




シオン「はぁ………//」




浴場の中が暑いからか息が上がっている。




里菜(シオン様…息が……)




シオン「……はぁ……はぁ…//」





里菜「(なんだか……私も息が……)はぁ…」





まだまだしばらく抱きしめる。シオンは息が上がる。





シオン「あぁ……//もう……無理かもしれない……//」





里菜「……はぁ……ほんと……ですか……?//」





シオン「一緒に……//」





シオンは里菜に手を伸ばす。





里菜「はい…」




シオン「っぁぁっ………………//」




里菜「んっぁっっ……//」




シオン「はぁ…………抱きしめるだけで限界に達したわ。」




里菜「……私もです…。」



シオン「ふぅ…今日は里菜ちゃんと温泉に入ったりして楽しかったわ。ありがとう。」



里菜「こ、こちらこそありがとうございました……。」



シオン「それじゃあ出ましょうか。」






2人は温泉からあがる。





里菜(……シオン様と……やっちゃった…………)
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