79 / 147
もう15歳
6
しおりを挟む
「ルーカス。それにレオン。王都まで一緒だったのは、まあ、わかるとして・・・なぜ、二人とも制服を着ているのですか?」
入学準備の為、入学式から10日前に私は王都入りしました。
普通はもっと早くというか、社交シーズンからの延長で王都にいるのですが、私は・・・ほら、居るだけで皆さまに緊張を強いてしまいますからね。検閲の後に私物を持ち込める最終期限の直前までテトラディル領で過ごしました。
そしていよいよ入学式へ向かおうという朝、王都のテトラディル侯爵邸玄関で、ばっちり学園の制服を着た二人に出くわした・・・というか、二人が私を待っていたのです。
「あれ? 言ってなかったっけ?」
レオンが首を傾げます。そして黒っぽい紫・・・滅紫というらしい色の髪を、整えるように撫で付けました。
深紅だった時のように束ねてしまうと黒髪に見えてしまうので、緩いくせ毛とふわっとした髪質を生かし、光に透けてちゃんと紫に見えるよう、アシンメトリ―のショート? マッシュっていうのかな? にさせたのです。まだ慣れないようで、よく髪を気にして触るようになりました。
「何がですか?」
「僕らもカムと一緒に入学すること」
今度は私が首を傾げます。弟のルーカスは満足そうにほわーっと笑いました。どうやら私を驚かせようと、秘密にしていたようですね。
ルーカスが私をエスコートするように右手を差し出すと、彼の胸のあたりまである癖のないまっすぐな藍色の髪が、制服の上をさらさらと滑っていきました。
男子の制服は普通のブレザーの様な感じです。もちろんその生地は上等で、襟元や袖に金糸で華美でない程度の刺繍が施されていますが。そして首はネクタイではなく、白いアスコットタイが巻かれています。
ズボンは女子と一緒でタータンチェック柄なのですが、グレーと黒に、女子が細いピンクのライン対し、男子は細い水色のラインが入っています。
ちなみに濃紺の上着の胸に刺繍されている、男女共通の鳥の翼を模したエンブレムは学年ごとに色が変わります。
一年生は白。
二年生は黄。
三年生は金糸で縁取りされた緑。
毎年、制服を仕立て直せということでしょうか。
差し出されたルーカスの手に私の手を重ねると、玄関前に横付けされていた馬車へと連れていかれました。
「姉上。学園に年齢制限が無いことはご存知ですか?」
「えぇ。だからこそクラウドを連れていけますからね。それは知っています」
父に「お前にしか制御できない危険物を置いていくな」と言われ、太っ腹な父がクラウドの学費も払ってくれる事になりました。正直、どうしようかと思っていましたので、渡りに船ですね。父は個人的に運送業を営んでおりまして、カーライル村の保存が利く特産物をほぼ独占的に輸送しているおかげでウハウハらしい。
実は、ドライフルーツの種類を増やしてそれを使ったパウンドケーキが食べたい!
という事で捜索した結果、薬のような味のするパパイヤもどきをカーライル村の住民が見つけたので、もちろん改良して栽培。隣国ガンガーラで普通に食べられていたパイナップルに気付き、王弟殿下にお願いをして苗を貰って、これも栽培。国内モノクロードの他地域で普通に栽培されていたブドウは、乾燥には強いものの高温には弱かったので、品種改良をして栽培。
全部ドライフルーツにして、子供たちのおやつにとパンを配っていたパン屋のご主人を捕まえて、練りこんだパンを焼いてくれるように依頼。
結果、売れました。パンも、ドライフルーツも。
そんなわけで私のポケットマネーでも学費は余裕で出せるのですが、出してくれるというのならと、遠慮なく脛をかじることにしたのです。
クラウドは嬉しそうにしながらも始めは辞退していましたが、「ここにいても仕事はないぞ」という父の言葉と、「残って面倒が起こるのは御免だ」という有無を言わせない圧力に屈し、援助を受けることとなりました。
で、私が学園生活を送っている間のチェリはというと・・・妊活しております。お相手はもちろん、ドード君です。良かったね、ドード君。5年越しの想いが叶って。
チェリによると結婚の決め手は、カーライルに対する価値観がドンピシャだからなのだそうだ。
おのれ、信者どもめ。子供たちにも吹き込まないように見張らねば。
いつも通り入学式にギリギリ間に合うくらいの時間ですので、ルーカスに促されるまま、馬車へ乗り込みます。私の後から当然のように弟のルーカスと、レオンも乗って来ました。クラウドは御者と共に御者席へ座ります。
「行ってまいります」
「・・・くれぐれも大人しくしているように!」
「はい。お父様。お母様」
学園で過ごすにあたってのお小言は昨夜までに、散々聞きました。ですから見送りに出てきた両親に馬車の窓から手を振っただけで、別れの挨拶は終了。馬車が学園へ向かって走り出しました。
「それで? 15歳に満たない貴方たちが、なぜ入学できるのですか?」
私の隣に満面の笑みで座っているルーカスに問いかけると、弟はさらに笑みを深めて答えます。
「学園入学には年齢制限がありません。ですから教養、金銭等の要件が満たせれば、15歳に満たなくても入学できるのです。皆が15歳から通うのは、魔法学講座の受講条件に「分別がつく15歳以上」となっているからですよ」
「そうそう。だから魔法を習う必要がない僕らは、15歳まで待たなくてもいいんだ!」
なん・・・だと?
そんな抜け道もあったなんて。知っていたらヘンリー王子殿下とか、ゲーム主人公たちと絶対に被らない年齢のうちに卒業してやったのに!!
茫然と向かいに座るレオンを見つめていると、頬を朱く染めながら目を逸らされました。そういえばいつもだったら私の隣に座る、座らないでルーカスともめるのですが、今日はあっさりと向かいに座りましたね。レオンはもじもじしながら目線を漂わせています。
「・・・ねえ、カム。・・・あの、さ」
言いにくそうにしながら、時折、私の絶対領域へ視線を向けてきます。
なるほど。レオンが私の制服姿を見るのは初めてでしたね。私だってこのパンチラしそうな長さのスカートなんて履きたくありません。可愛い女の子が可愛い服を着ているのは大好物ですが、自分が着たところで何の旨味もありませんからね。
「女子の制服のスカートなんだけど・・・実は柄以外に指定がないって知ってた? つまり素材や長さ、形に規定がないんだよ。過去の事例から、暗黙の了解でみんなその長さにしてるだけなの」
「・・・初耳です」
そうです。脚フェチの王族を誘惑する為に短くなっていったという制服のスカート。短くすることが校則に触れないのですから、レオンの言うような可能性があることに気付くべきでした!!
ルーカスも驚いていますから、知らなかったのは私だけではないようです。
よし。まだ学園に到着するまでには時間がありますね。とっとと、この犯罪的な長さのスカートとおさらば致しましょう!
「姉上?」
何をするのかというようなルーカスの視線を横から浴びながら、今履いているスカートと同じ柄のボトムを植物魔法で作成します。そして出来上がったそれを手に「なんちゃらパワー以下略!」と心の中で唱えて、着替えを完了させました。
何か言いたげなレオンを無視して、脱いだスカートを影の異空間収納へ放り込み、無造作に流していた髪を後ろの低い位置で一つに括ります。存在を主張するお胸たちは「なんちゃら以下略!」を応用して、ややつぶしてさらしを巻き、平均的な高さへ修正しました。
「お似合いです。姉上」
「うーん。さっきのはさ、ちょっと・・・いや、だいぶ刺激的だったけど・・・それよりは好きだったな。僕は。」
明らかにほっとした様子のルーカスと、残念そうなレオン。私はルーカスにだけ微笑みかけました。
「ありがとう。ルーカス」
どうですか? 超校則斜め上解釈、装GUYは?!
まぁ、ズボンを履いただけただけとも言いますけど。
そう。男どもを魅了する必要などないのですから、男装の麗人方面へシフトチェンジすることにしました。私はきつめの目に、自分で言うのもなんですが整った顔、やや長身ですから、男装もいけると思っていたのですよ。
「うん。でもこれで僕も遠慮なく抱き着けるよ!」
がばっと抱き着こうとするレオンを足蹴にします。ズボンって中身が見えてしまわないか、気する必要がなくていいですよね!
這いつくばったレオンを足置きにして、長い脚を組みました。あ。これ、悪役令嬢っぽいですよね! 男装しているので、令嬢感が薄いですけど。
「・・・これはこれでいいかもしれない・・・」
新たな扉を開けようとするレオンに鳥肌が立って足を退けると、私の影の中でオニキスがため息をついた気配がしました。
入学準備の為、入学式から10日前に私は王都入りしました。
普通はもっと早くというか、社交シーズンからの延長で王都にいるのですが、私は・・・ほら、居るだけで皆さまに緊張を強いてしまいますからね。検閲の後に私物を持ち込める最終期限の直前までテトラディル領で過ごしました。
そしていよいよ入学式へ向かおうという朝、王都のテトラディル侯爵邸玄関で、ばっちり学園の制服を着た二人に出くわした・・・というか、二人が私を待っていたのです。
「あれ? 言ってなかったっけ?」
レオンが首を傾げます。そして黒っぽい紫・・・滅紫というらしい色の髪を、整えるように撫で付けました。
深紅だった時のように束ねてしまうと黒髪に見えてしまうので、緩いくせ毛とふわっとした髪質を生かし、光に透けてちゃんと紫に見えるよう、アシンメトリ―のショート? マッシュっていうのかな? にさせたのです。まだ慣れないようで、よく髪を気にして触るようになりました。
「何がですか?」
「僕らもカムと一緒に入学すること」
今度は私が首を傾げます。弟のルーカスは満足そうにほわーっと笑いました。どうやら私を驚かせようと、秘密にしていたようですね。
ルーカスが私をエスコートするように右手を差し出すと、彼の胸のあたりまである癖のないまっすぐな藍色の髪が、制服の上をさらさらと滑っていきました。
男子の制服は普通のブレザーの様な感じです。もちろんその生地は上等で、襟元や袖に金糸で華美でない程度の刺繍が施されていますが。そして首はネクタイではなく、白いアスコットタイが巻かれています。
ズボンは女子と一緒でタータンチェック柄なのですが、グレーと黒に、女子が細いピンクのライン対し、男子は細い水色のラインが入っています。
ちなみに濃紺の上着の胸に刺繍されている、男女共通の鳥の翼を模したエンブレムは学年ごとに色が変わります。
一年生は白。
二年生は黄。
三年生は金糸で縁取りされた緑。
毎年、制服を仕立て直せということでしょうか。
差し出されたルーカスの手に私の手を重ねると、玄関前に横付けされていた馬車へと連れていかれました。
「姉上。学園に年齢制限が無いことはご存知ですか?」
「えぇ。だからこそクラウドを連れていけますからね。それは知っています」
父に「お前にしか制御できない危険物を置いていくな」と言われ、太っ腹な父がクラウドの学費も払ってくれる事になりました。正直、どうしようかと思っていましたので、渡りに船ですね。父は個人的に運送業を営んでおりまして、カーライル村の保存が利く特産物をほぼ独占的に輸送しているおかげでウハウハらしい。
実は、ドライフルーツの種類を増やしてそれを使ったパウンドケーキが食べたい!
という事で捜索した結果、薬のような味のするパパイヤもどきをカーライル村の住民が見つけたので、もちろん改良して栽培。隣国ガンガーラで普通に食べられていたパイナップルに気付き、王弟殿下にお願いをして苗を貰って、これも栽培。国内モノクロードの他地域で普通に栽培されていたブドウは、乾燥には強いものの高温には弱かったので、品種改良をして栽培。
全部ドライフルーツにして、子供たちのおやつにとパンを配っていたパン屋のご主人を捕まえて、練りこんだパンを焼いてくれるように依頼。
結果、売れました。パンも、ドライフルーツも。
そんなわけで私のポケットマネーでも学費は余裕で出せるのですが、出してくれるというのならと、遠慮なく脛をかじることにしたのです。
クラウドは嬉しそうにしながらも始めは辞退していましたが、「ここにいても仕事はないぞ」という父の言葉と、「残って面倒が起こるのは御免だ」という有無を言わせない圧力に屈し、援助を受けることとなりました。
で、私が学園生活を送っている間のチェリはというと・・・妊活しております。お相手はもちろん、ドード君です。良かったね、ドード君。5年越しの想いが叶って。
チェリによると結婚の決め手は、カーライルに対する価値観がドンピシャだからなのだそうだ。
おのれ、信者どもめ。子供たちにも吹き込まないように見張らねば。
いつも通り入学式にギリギリ間に合うくらいの時間ですので、ルーカスに促されるまま、馬車へ乗り込みます。私の後から当然のように弟のルーカスと、レオンも乗って来ました。クラウドは御者と共に御者席へ座ります。
「行ってまいります」
「・・・くれぐれも大人しくしているように!」
「はい。お父様。お母様」
学園で過ごすにあたってのお小言は昨夜までに、散々聞きました。ですから見送りに出てきた両親に馬車の窓から手を振っただけで、別れの挨拶は終了。馬車が学園へ向かって走り出しました。
「それで? 15歳に満たない貴方たちが、なぜ入学できるのですか?」
私の隣に満面の笑みで座っているルーカスに問いかけると、弟はさらに笑みを深めて答えます。
「学園入学には年齢制限がありません。ですから教養、金銭等の要件が満たせれば、15歳に満たなくても入学できるのです。皆が15歳から通うのは、魔法学講座の受講条件に「分別がつく15歳以上」となっているからですよ」
「そうそう。だから魔法を習う必要がない僕らは、15歳まで待たなくてもいいんだ!」
なん・・・だと?
そんな抜け道もあったなんて。知っていたらヘンリー王子殿下とか、ゲーム主人公たちと絶対に被らない年齢のうちに卒業してやったのに!!
茫然と向かいに座るレオンを見つめていると、頬を朱く染めながら目を逸らされました。そういえばいつもだったら私の隣に座る、座らないでルーカスともめるのですが、今日はあっさりと向かいに座りましたね。レオンはもじもじしながら目線を漂わせています。
「・・・ねえ、カム。・・・あの、さ」
言いにくそうにしながら、時折、私の絶対領域へ視線を向けてきます。
なるほど。レオンが私の制服姿を見るのは初めてでしたね。私だってこのパンチラしそうな長さのスカートなんて履きたくありません。可愛い女の子が可愛い服を着ているのは大好物ですが、自分が着たところで何の旨味もありませんからね。
「女子の制服のスカートなんだけど・・・実は柄以外に指定がないって知ってた? つまり素材や長さ、形に規定がないんだよ。過去の事例から、暗黙の了解でみんなその長さにしてるだけなの」
「・・・初耳です」
そうです。脚フェチの王族を誘惑する為に短くなっていったという制服のスカート。短くすることが校則に触れないのですから、レオンの言うような可能性があることに気付くべきでした!!
ルーカスも驚いていますから、知らなかったのは私だけではないようです。
よし。まだ学園に到着するまでには時間がありますね。とっとと、この犯罪的な長さのスカートとおさらば致しましょう!
「姉上?」
何をするのかというようなルーカスの視線を横から浴びながら、今履いているスカートと同じ柄のボトムを植物魔法で作成します。そして出来上がったそれを手に「なんちゃらパワー以下略!」と心の中で唱えて、着替えを完了させました。
何か言いたげなレオンを無視して、脱いだスカートを影の異空間収納へ放り込み、無造作に流していた髪を後ろの低い位置で一つに括ります。存在を主張するお胸たちは「なんちゃら以下略!」を応用して、ややつぶしてさらしを巻き、平均的な高さへ修正しました。
「お似合いです。姉上」
「うーん。さっきのはさ、ちょっと・・・いや、だいぶ刺激的だったけど・・・それよりは好きだったな。僕は。」
明らかにほっとした様子のルーカスと、残念そうなレオン。私はルーカスにだけ微笑みかけました。
「ありがとう。ルーカス」
どうですか? 超校則斜め上解釈、装GUYは?!
まぁ、ズボンを履いただけただけとも言いますけど。
そう。男どもを魅了する必要などないのですから、男装の麗人方面へシフトチェンジすることにしました。私はきつめの目に、自分で言うのもなんですが整った顔、やや長身ですから、男装もいけると思っていたのですよ。
「うん。でもこれで僕も遠慮なく抱き着けるよ!」
がばっと抱き着こうとするレオンを足蹴にします。ズボンって中身が見えてしまわないか、気する必要がなくていいですよね!
這いつくばったレオンを足置きにして、長い脚を組みました。あ。これ、悪役令嬢っぽいですよね! 男装しているので、令嬢感が薄いですけど。
「・・・これはこれでいいかもしれない・・・」
新たな扉を開けようとするレオンに鳥肌が立って足を退けると、私の影の中でオニキスがため息をついた気配がしました。
0
お気に入りに追加
2,783
あなたにおすすめの小説
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
転生先が羞恥心的な意味で地獄なんだけどっ!!
高福あさひ
恋愛
とある日、自分が乙女ゲームの世界に転生したことを知ってしまったユーフェミア。そこは前世でハマっていたとはいえ、実際に生きるのにはとんでもなく痛々しい設定がモリモリな世界で羞恥心的な意味で地獄だった!!そんな世界で羞恥心さえ我慢すればモブとして平穏無事に生活できると思っていたのだけれど…?※カクヨム様、ムーンライトノベルズ様でも公開しています。不定期更新です。タイトル回収はだいぶ後半になると思います。前半はただのシリアスです。
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
乙女ゲームの悪役令嬢は生れかわる
レラン
恋愛
前世でプレーした。乙女ゲーム内に召喚転生させられた主人公。
すでに危機的状況の悪役令嬢に転生してしまい、ゲームに関わらないようにしていると、まさかのチート発覚!?
私は平穏な暮らしを求めただけだっだのに‥‥ふふふ‥‥‥チートがあるなら最大限活用してやる!!
そう意気込みのやりたい放題の、元悪役令嬢の日常。
⚠︎語彙力崩壊してます⚠︎
⚠︎誤字多発です⚠︎
⚠︎話の内容が薄っぺらです⚠︎
⚠︎ざまぁは、結構後になってしまいます⚠︎
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢は逃げることにした
葉柚
恋愛
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢のレイチェルは幸せいっぱいに暮らしていました。
でも、妊娠を切っ掛けに前世の記憶がよみがえり、悪役令嬢だということに気づいたレイチェルは皇太子の前から逃げ出すことにしました。
本編完結済みです。時々番外編を追加します。
申し訳ないけど、悪役令嬢から足を洗らわせてもらうよ!
甘寧
恋愛
この世界が小説の世界だと気づいたのは、5歳の頃だった。
その日、二つ年上の兄と水遊びをしていて、足を滑らせ溺れた。
その拍子に前世の記憶が凄まじい勢いで頭に入ってきた。
前世の私は東雲菜知という名の、極道だった。
父親の後を継ぎ、東雲組の頭として奮闘していたところ、組同士の抗争に巻き込まれ32年の生涯を終えた。
そしてここは、その当時読んでいた小説「愛は貴方のために~カナリヤが望む愛のカタチ~」の世界らしい。
組の頭が恋愛小説を読んでるなんてバレないよう、コソコソ隠れて読んだものだ。
この小説の中のミレーナは、とんだ悪役令嬢で学園に入学すると、皆に好かれているヒロインのカナリヤを妬み、とことん虐め、傷ものにさせようと刺客を送り込むなど、非道の限りを尽くし断罪され死刑にされる。
その悪役令嬢、ミレーナ・セルヴィロが今の私だ。
──カタギの人間に手を出しちゃ、いけないねぇ。
昔の記憶が戻った以上、原作のようにはさせない。
原作を無理やり変えるんだ、もしかしたらヒロインがハッピーエンドにならないかもしれない。
それでも、私は悪役令嬢から足を洗う。
小説家になろうでも連載してます。
※短編予定でしたが、長編に変更します。
家庭の事情で歪んだ悪役令嬢に転生しましたが、溺愛されすぎて歪むはずがありません。
木山楽斗
恋愛
公爵令嬢であるエルミナ・サディードは、両親や兄弟から虐げられて育ってきた。
その結果、彼女の性格は最悪なものとなり、主人公であるメリーナを虐め抜くような悪役令嬢となったのである。
そんなエルミナに生まれ変わった私は困惑していた。
なぜなら、ゲームの中で明かされた彼女の過去とは異なり、両親も兄弟も私のことを溺愛していたからである。
私は、確かに彼女と同じ姿をしていた。
しかも、人生の中で出会う人々もゲームの中と同じだ。
それなのに、私の扱いだけはまったく違う。
どうやら、私が転生したこの世界は、ゲームと少しだけずれているようだ。
当然のことながら、そんな環境で歪むはずはなく、私はただの公爵令嬢として育つのだった。
乙女ゲームの悪役令嬢になったから、ヒロインと距離を置いて破滅フラグを回避しようと思ったら……なぜか攻略対象が私に夢中なんですけど!?
猪木洋平@【コミカライズ連載中】
恋愛
「イザベラ、お前との婚約を破棄する!」「はい?」悪役令嬢のイザベラは、婚約者のエドワード王子から婚約の破棄を言い渡されてしまった。男爵家令嬢のアリシアとの真実の愛に目覚めたという理由でだ。さらには義弟のフレッド、騎士見習いのカイン、氷魔法士のオスカーまでもがエドワード王子に同調し、イザベラを責める。そして正義感が暴走した彼らにより、イザベラは殺害されてしまった。「……はっ! ここは……」イザベラが次に目覚めたとき、彼女は七歳に若返っていた。そして、この世界が乙女ゲームだということに気づく。予知夢で見た十年後のバッドエンドを回避するため、七歳の彼女は動き出すのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる