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大学2年生編
第20話 初めては観覧車の中で
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レストランで昼食を終えた俺達は、フリーフォールやアヒルの足漕ぎボートなど、様々なアトラクションを2人で色々と楽しんだ後、今度は観覧車を目指して歩いていた。
そろそろ動物園や水族館の方へも行きたいので、アトラクションは観覧車で最後にする予定だ。
進行方向に歩いていると観覧車が見えてくるが、遠目から見ても非常に巨大な事が分かり、かなり迫力があると言える。
「やっぱり、めちゃくちゃ大きいね」
「アドベンチャーランドの観覧車って全高100mを超えてるらしいよ」
俺はパンフレットの観覧車のページに書かれていた情報を見て、そう答えた。
「へー、100mもあるんだ。上から見た景色は中々絶景だろうね」
「アドベンチャーランドとかこの辺の街並みを上から一望できるから、多分いい景色が見れそうだよな」
そんな俺の言葉を聞いた実乃里は楽しそうな表情を浮かべ、興奮気味に口を開く。
「だよね、どんな感じに見えるのか今から楽しみだよ」
それからしばらく歩き続けて観覧車の前に到着した俺達だったが、平日で人がかなり少ない事もあって待ち時間はほとんど発生しなかった。
係員の指示に従ってゴンドラに乗り込むと、俺達2人を乗せてそのままゆっくりと上に上がり始める。
「あっ、あれってお昼ごはんを食べたレストランじゃない?」
「本当だ。あっちには昼前に入ったお化け屋敷とジェットコースターのコース、最初に乗ったコーヒーカップも見えてる」
「向こうの方は動物園と水族館のエリアみたいだね」
外を眺めていると色々な施設やアトラクションが目に入ってきて、俺達2人はしばらくの間観覧車から外の様子を見て盛り上がっていた。
「観覧車って乗ってるだけなのに、思ったよりも楽しいな」
「そうだね。恋人同士だと家族や友達と乗る時とは違う特別感もあって、私はなんだか新鮮な気分になってるよ」
確かに、昔小学生だった妹と一緒に乗った時とは違う感覚に俺もさせられている。
なるほど、これがリア充にしか味わえない恋人と一緒に観覧車に乗るという感覚なんだな、俺はそんな事を内心で考えた。
そして観覧車がもう少しで頂上に到着しそうというところで、実乃里は一瞬恥ずかしそうな表情を見せたかと思えば、何かを決心したような顔となる。
「春樹君、ちょっとだけ目を閉じてもらってもいいかな?」
実乃里からそうお願いされた俺は何の意図があるのかと少し不思議に思いつつも、素直に従って目を閉じた。
すると次の瞬間、突然俺の唇に柔らかい感触が触れられる。
驚いて目を開けると、顔を真っ赤に染めた実乃里が至近距離にあり、なんと俺にキスをしていたのだ。
ディープキスでは無く、ただ唇が触れ合うだけの軽いキスだったが、それでも俺は大きな衝撃を受けている。
「えへへ、私のファーストキス春樹君にあげちゃった……」
俺の唇から口を離した実乃里は普段は見せない妖艶な表情を浮かべ、俺にそう告げてきた。
そんな表情に興奮させられた俺は、顔が熱くなると同時に心臓の鼓動も一気に早くなり、今めちゃくちゃドキドキしている。
「……俺もキスは初めてだったから、実乃里にファーストキスを奪われちまったよ」
元カノである望月とは手を繋ぐ以上の関係にはなっていなかったので、これが正真正銘の初めてだったのだ。
ファーストキスはよくレモンの味がすると言われているが、あまりにも突然過ぎたので全く分からなかった。
「そっか、春樹君も初めてだったんだ。ファーストキスを貰えて嬉しいな」
俺の言葉を聞いた実乃里はかなり嬉しそうな表情をしていて、安心しているようにも見える。
女性の中にも彼氏の初めの相手になりたいと考えるようなタイプも一定数はいるらしいので、今の様子を見た感じだともしかしたら実乃里はそのタイプに当てはまっているのかもしれない。
俺は好きな相手の最後になる事ができればそれでいいという考え方を持っていて、たとえ相手が非処女であっても全く気にならないため、俺とは逆の考え方と言えるだろう。
もっとも、実乃里の場合は高校まで女子校出身で今まで彼氏すらできた事が無く処女である事が既に確定しているので、今回は全く関係ないが。
「やっぱり恥ずかしい……」
実乃里はさっきまでの妖艶な表情から一転、恥ずかしそうな表情となり、その場で悶え苦しんでいた。
俺もキスされた事と先程の艶かしい表情が頭にこびりついていたせいで相変わらずドキドキさせられており、もはや俺達2人は外の景色を楽しむどころではなくなっている。
結局、ゴンドラが下に到着して係員の指示で降ろされるまで、俺と実乃里は恥ずかしさのあまり完全に自分の世界に入ったままだった。
頂上に到着してキスをされてから、俺と実乃里は下に降りるまでまともに外の景色を見る事が出来なかったので少し勿体ないような気もしたが、俺達2人の関係が進展したので、問題はないだろう。
観覧車から降りてからもしばらくの間、俺達2人は恥ずかしさのあまり間放心状態となっていたのは言うまでもない。
そろそろ動物園や水族館の方へも行きたいので、アトラクションは観覧車で最後にする予定だ。
進行方向に歩いていると観覧車が見えてくるが、遠目から見ても非常に巨大な事が分かり、かなり迫力があると言える。
「やっぱり、めちゃくちゃ大きいね」
「アドベンチャーランドの観覧車って全高100mを超えてるらしいよ」
俺はパンフレットの観覧車のページに書かれていた情報を見て、そう答えた。
「へー、100mもあるんだ。上から見た景色は中々絶景だろうね」
「アドベンチャーランドとかこの辺の街並みを上から一望できるから、多分いい景色が見れそうだよな」
そんな俺の言葉を聞いた実乃里は楽しそうな表情を浮かべ、興奮気味に口を開く。
「だよね、どんな感じに見えるのか今から楽しみだよ」
それからしばらく歩き続けて観覧車の前に到着した俺達だったが、平日で人がかなり少ない事もあって待ち時間はほとんど発生しなかった。
係員の指示に従ってゴンドラに乗り込むと、俺達2人を乗せてそのままゆっくりと上に上がり始める。
「あっ、あれってお昼ごはんを食べたレストランじゃない?」
「本当だ。あっちには昼前に入ったお化け屋敷とジェットコースターのコース、最初に乗ったコーヒーカップも見えてる」
「向こうの方は動物園と水族館のエリアみたいだね」
外を眺めていると色々な施設やアトラクションが目に入ってきて、俺達2人はしばらくの間観覧車から外の様子を見て盛り上がっていた。
「観覧車って乗ってるだけなのに、思ったよりも楽しいな」
「そうだね。恋人同士だと家族や友達と乗る時とは違う特別感もあって、私はなんだか新鮮な気分になってるよ」
確かに、昔小学生だった妹と一緒に乗った時とは違う感覚に俺もさせられている。
なるほど、これがリア充にしか味わえない恋人と一緒に観覧車に乗るという感覚なんだな、俺はそんな事を内心で考えた。
そして観覧車がもう少しで頂上に到着しそうというところで、実乃里は一瞬恥ずかしそうな表情を見せたかと思えば、何かを決心したような顔となる。
「春樹君、ちょっとだけ目を閉じてもらってもいいかな?」
実乃里からそうお願いされた俺は何の意図があるのかと少し不思議に思いつつも、素直に従って目を閉じた。
すると次の瞬間、突然俺の唇に柔らかい感触が触れられる。
驚いて目を開けると、顔を真っ赤に染めた実乃里が至近距離にあり、なんと俺にキスをしていたのだ。
ディープキスでは無く、ただ唇が触れ合うだけの軽いキスだったが、それでも俺は大きな衝撃を受けている。
「えへへ、私のファーストキス春樹君にあげちゃった……」
俺の唇から口を離した実乃里は普段は見せない妖艶な表情を浮かべ、俺にそう告げてきた。
そんな表情に興奮させられた俺は、顔が熱くなると同時に心臓の鼓動も一気に早くなり、今めちゃくちゃドキドキしている。
「……俺もキスは初めてだったから、実乃里にファーストキスを奪われちまったよ」
元カノである望月とは手を繋ぐ以上の関係にはなっていなかったので、これが正真正銘の初めてだったのだ。
ファーストキスはよくレモンの味がすると言われているが、あまりにも突然過ぎたので全く分からなかった。
「そっか、春樹君も初めてだったんだ。ファーストキスを貰えて嬉しいな」
俺の言葉を聞いた実乃里はかなり嬉しそうな表情をしていて、安心しているようにも見える。
女性の中にも彼氏の初めの相手になりたいと考えるようなタイプも一定数はいるらしいので、今の様子を見た感じだともしかしたら実乃里はそのタイプに当てはまっているのかもしれない。
俺は好きな相手の最後になる事ができればそれでいいという考え方を持っていて、たとえ相手が非処女であっても全く気にならないため、俺とは逆の考え方と言えるだろう。
もっとも、実乃里の場合は高校まで女子校出身で今まで彼氏すらできた事が無く処女である事が既に確定しているので、今回は全く関係ないが。
「やっぱり恥ずかしい……」
実乃里はさっきまでの妖艶な表情から一転、恥ずかしそうな表情となり、その場で悶え苦しんでいた。
俺もキスされた事と先程の艶かしい表情が頭にこびりついていたせいで相変わらずドキドキさせられており、もはや俺達2人は外の景色を楽しむどころではなくなっている。
結局、ゴンドラが下に到着して係員の指示で降ろされるまで、俺と実乃里は恥ずかしさのあまり完全に自分の世界に入ったままだった。
頂上に到着してキスをされてから、俺と実乃里は下に降りるまでまともに外の景色を見る事が出来なかったので少し勿体ないような気もしたが、俺達2人の関係が進展したので、問題はないだろう。
観覧車から降りてからもしばらくの間、俺達2人は恥ずかしさのあまり間放心状態となっていたのは言うまでもない。
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