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11章.重なる世界
#5-3.魔法使いの最期
しおりを挟む「リリアさんは、お兄さんのやっていたことを、あんまり善い事だとは思わなかったんですか? その、子供まで作った相手だけど……」
言葉の端々からはリリアの兄に対しての、兄妹以上の愛情を感じさせてはいたものの、アルフレッドのやっていたことそのものにはあまり同調していなかったような節も見受けられたのだ。
ミーシャもアーティも、この辺りが疑問であった。
「……必要悪というものがございますわ」
手に取ったクッキーをぱり、と、割りながら、口に運び。
リリアは、先ほどとは裏腹に、静かに語りだす。
「どれだけ兄様の選んだ道が倫理に反する外道であったとしても、そうしなければ、生き残り同士が纏まることなど到底無理な話だったのです。人類同士で争うには、当時はあまりにも数が少なすぎた。放置すれば、絶滅もありえたのです」
仕方のないことだったのです、と、さらさらとしたチョコレート色の髪を掻き分けながら、リリアは二人を見つめた。温かみのある、慈愛を感じさせる瞳であった。
「愛した殿方のする事。私もお手伝いしましたわ。茶番を幾度も繰り返し、人類と魔族との戦いを煽って……ですが、ここでその歴史を観続けることによって、私は気づいてしまったのです。『いかに愛した方の求めた世界であっても、これはあんまりすぎる』と」
目を伏せながら、その優しい瞳を濡らしながらに語るリリアに、アーティもミーシャも言葉一つ挟めずにいた。
ただ、黙って聞いていたのだ。そんな空気だった。
「貴方がたは、私が何故ここにいるのか、ここがどういった場所なのか、と最初に聞きましたわね? このリヴィエラは、この世界で死した者の魂が、最期に流れ着く安息所。そうして私は、その魂を見送る為、ここに捕らえられているのです」
「……よく、怖い話で生死の境を彷徨っている時に川を渡るとダメになるって聞いたけど、あれって――」
「冗談ではなく本当のことなのですよ? あの川に入ってしまえば、そのまま別の、下流の世界に流れ着く魂の一となり、他の魂と混ざり合って、それまで形成していた個が完全に消え去ります。ここは、かつて生物だった魂が、その個を維持できる最期の場所なのです」
離れた場所から流れる川を見やりながら、リリアは頬を引き締めていた。
「リリアさんが捕らえられているというのは、アルフレッドの行為に加担したからですか?」
「――ええ。本来なら同じように川に流れているところを、『パトリオット』と名乗る天使によって、ここで魂を見送る役を与えられました。別に、そのまま流れてしまっても良かったのですが」
兄様ももういないようですし、と、遠い眼でどこかを見ながらぽそり呟く。
「でも、私達、リリアさんが図書館にいたのを見かけたんですけど……」
本当に束縛されてるの? 結構自由に動けるんじゃないの? と、ミーシャは疑問を口にする。
アーティも頷く。二人は確かに見ていたのだ。図書館で見たあの後姿は、このリリアに違いないはず、と、確信があった。
「それは、魔王城にある地下書庫の事ですか? だとしたら、あれはあのままの姿ではありませんよ」
勘違いされているようですが、と、また柔らかい表情に戻り、リリアは微笑む。
「このリヴィエラは、本来は命ある者には決して入り込めない異空間に存在しているのです。ある特殊な手順を踏むことによって、外部からこの世界に来た際にも、一度魂だけとなって、この世界のシステムに沿った存在として再変換されます」
「じゃあ、私達はやっぱり、死んじゃったの? 死んだつもりないんだけど……」
「いいえ、貴方がたは生きてますわ。そう、生きている方がこのリヴィエラに辿り付く為には、あの書庫のように、世界の各地に予め用意されている中継地点を介する必要があるのです。有り体に言えば、『この世とあの世の境目』とでも言いましょうか。私はそこまでなら移動が可能なので、時折あの書庫には顔を出していますわ」
誰にも気づかれませんでしたが、と、笑いながらにパチリと指を鳴らした。
三人の間に並んだカップ、それからティーポットが片付けられてゆく。
「――冷めてしまいましたからね。問題点があるとすれば、今のこのリヴィエラには天使パトリオットが降臨していて、彼女の思うままになっている、という点でしょうか。パトリオットによって都合よく魂の選別が行われ、中には彼女の配下としてこき使われている哀れな者も……私も、そういった意味では彼らと同じなのでしょうが」
救いはどこにもございませんわ、と、眼を閉じ、苦笑していた。
「そんな……天使さまって、神様の使いで、人々の幸せの為に働いてるんじゃなかったの……?」
「堕天使族を見る限り、とてもそんな人類にツゴウノイイ存在には見えませんでしたが……そのパトリオットという天使、何故そのようなことを……」
「さあ? 『世界に愛を振りまくため』だとか、そんな訳の解らない事を言っていた気がしましたが。私にはあんまり関係ありませんわね。天使の考えることなんて、魔法使いには理解できませんわ」
苦笑ながらに「ふう」と大きくため息をつき、リリアは席を立った。
「――さて、お土産代わりのお話はこんな所でよろしいかしら? どうせならもっと教えて差し上げたいのですが、タイムリミットがきてしまったようです」
とても残念ですが、と、眉を下げながら、リリアは二人の頭上を見ていた。
二人が見上げると、影のない何かがそこにいた。
「――王家の祖となる魔女よ。随分とつまらない事をしているようね?」
四枚の翼を背に生やした女。天使が、そこにいたのだ。
二人も席を立ち、テーブルから離れるように、リリアの背に隠れるようにその天使を見上げる。
やがて天使は降り立ち、どこか不穏な笑顔を見せながら、リリアの顔だけを見ていた。
「――天使パトリオット。まるで三流の悪役みたいな登場の仕方ですわね。テレビドラマの悪役でも、もう少し格好良く登場しましてよ?」
勉強なさったら? と、皮肉たっぷりに視線を交えるリリアは、先ほどとは全く異なり、強烈な殺気を全開にしていた。
「笑わせるな魔法使い風情が。私の駒のままでいれば、まだ楽しい楽しい世界観覧をさせてやろうと思っていたのに。何故わざわざ、こんな事をしたのかしら?」
対するパトリオットも、苛立たしげにリリアを睨み付ける。
(アーティ、これ――)
(……ミーシャ。決して私から離れないようにしてください。これは、不味い――)
リリア自身の発する殺気も尋常ではない。
もしかしたら自分達の知る魔王陛下と同等位には恐ろしい方なのでは、と思うほどであったが、それを受けて尚怯みもしないパトリオットには、本能的に恐怖を感じるほどであった。
逆らってはいけない。決して抗ってはいけない。
生物としての本能が、自分達より明らかに上位に位置するその存在に怯えていたのだ。
「お生憎様ですわ。私は、別に貴方の駒になりたくてこの世界に残っていた訳ではありませんの――兄様と、私が選んでしまった終わらない戦争への道――それがいつの日か終わることを願い、その瞬間を見たくて、残っていたに過ぎませんわ」
びし、と、指をパトリオットに向けながら。
口元をにぃ、と歪めて勝気な笑顔を見せる。
「そうしてそれが見られた以上――こんな世界に未練なんてございません。貴方に従う理由もなくなりました。ですから――」
(危ない、ミーシャ、伏せてっ)
(えっ――きゃっ!?)
周囲の空間から、爆発的な魔力の流れを感じ、アーティは庇うようにミーシャを押し倒す。
「貴方のつまらない野望も――ここまでですわ!!」
跳ね上がっていく魔法の流動率。周辺の空間をも侵食していく常識外の魔力に、アーティは我が眼を疑った。
空間が戦慄いていた。生物のように歪み、揺れ、開き、閉じ、そして――リリアを、自分達を護るように展開されていたのだ。
直後、パトリオットから無数の何かが放たれ、正面からフィールドを貫かんと激突する。
「――目にしておきなさい。これが貴方がたの魔法『斥力フィールド』の原点。この光景を眼に焼きつけ、記憶なさい。アーティさんは、きっとこちらの方が得意なはずですわ」
ずっと見ていたから解ります、と、彼女たちの祖は最後に振り返り、笑った。
激突する魔力同士がせめぎ合い、やがて消滅していく。
勝ったのはリリアの防御魔法。だが、パトリオットは驚きもしない。
「流石は『魔王』クラスの魔法使い。時代が時代なら、お前が『魔王』にもなれたでしょうにね」
「そんなものは興味ありませんわ。私はただ、兄様と平和に過ごせる世界があれば、それでよかったのです」
まっぴらごめんですわ、と、憎たらしげに手を前面に向け、その動きに合わせて収束されたフィールドが、やがてパトリオットへと弾丸のように打ち付けられる。
「――くっ」
強烈な魔法の風に、思わず身じろぎしてしまうパトリオット。美しい桃色の羽が数枚、風刃に千切られていた。
だが、それはパトリオットにとっては攻撃のチャンスでしかない。前面の防御が疎かになっていたのだ。
「そんなもので倒せると思ったのかしら?」
パトリオットの手元には、謎の光る筒のような物体が構えられていた。
その先端が光り、爆音が鳴り響く。
放たれた魔法のような破片が飛び散り、リリアへと襲い掛かった。
「こんなものっ」
それを瞬時に展開した防御フィールドによって相殺する。
ばちりばちりと音を立て、背中側に立つアーティらにまでその衝撃を伝えながらも、リリアは揺らぎもせずその場に立ち続けていた。
「今から、貴方がたを元の世界に戻して差し上げますわ。この天使パトリオットは、全ての元凶とも言える悪しき存在。貴方がたの知る『陛下』に全てを伝えるのです。これが私に出来る、せめてもの償いですわ」
背を向けたまま、リリアは二人に向け、そう語る。
直後、アーティとミーシャの身体には光る粒子のようなものが纏わりついてゆき――
「リリアさんっ、生きてくださいっ」
「必ず、必ず伝えます! 貴方がたのことっ、ここで教わったこと、何一つ漏らさず、伝えますから、貴方もっ」
――そんな、彼女にとって嬉しいことを言いながら、二人は消えていったのだ。
「――ふふっ、『生きてください』ですって。私はもう、死んでいますのにね。不老不死なんて言ったって、些細な事故や病気の前には無力なのです。この辺りが、魔法使いの、種族としての限界だったのでしょうか」
ばちりばちりと激しさを増してゆく攻撃と防御のせめぎ合い。
呟きながら笑いながら。
正面から強引にフィールドを削り取ってくる『弾丸』を前に、華奢な身体を小さく揺らしてその軌道をかわす。
バチン、という音と共にフィールドは消し飛び、弾丸はリリアの頬を掠めた。
だが、リリアは動じない。歴戦を生き抜いただけの貫禄が、その少女らしい顔にはあったのだ。
「天使パトリオット。貴方が踏みにじり続けた『造物』によって、ご自身の計画が崩される気持ちはいかがですか? どうせこのまま、別のシャルムシャリーストークに逃げるつもりだったのでしょう? もう無理ですわ」
ざまあみなさい、とばかりに、勝ち誇った顔でパトリオットを見やっていた。
「貴方はこのまま、あの『陛下』と戦い、敗れる事になるでしょう。ようやくにしてこの世界は、本来の意味での平和な世界へと戻ることができる。『魔王』でもない魔王によって、平和は築かれ、人々と魔族の手によってそれは維持される。兄様への手向けとしても、これ以上ない展開でしょう」
「……下らない妄言だわ。全ての存在は女神リーシアの為だけに存在しているというのに。あの方の為になるため、あの方に利用されるため、あの方のお心を癒すため、ただそれだけのため存在していた創造物が、知ったようなことを喚いてしまう――」
リリアの言葉に激昂した訳でもないのだろうが、パトリオットは深く息を吸い込み、翼を小さく揺らした。
「――度し難いわ。やはり生物は、愛と言う名の鎖でがんじがらめにしてしまった方がいい。身動きも取れない位に拘束して、ただただ言われるまま、注がれるままの愛を受け入れていれば、人々は幸せに暮らせるというのに――」
どこか悲しげにも取れる、そんな歪んだ言葉に、リリアは口元を押さえ、やがて抑えられないとばかりに笑い始める。
「――ぷっ、くく、あっはははははっ! 何を言うかと思えば、まるで少女だった頃の私のようなことを。そんなだから、貴方は自分の抱いた理想にまでそっぽを向かれるのです。所詮貴方の言う『愛』なんて、ただの『恋』に過ぎなかったのですね。これはお笑いですわ。愛の天使が愛の意味すら解らないだなんて。造物ですらそれとなく理解していることですのに!」
失笑であった。心からの侮蔑であった。
そんな、愛の何たるかすら解らない女に、世界は狂わされたのだ。
天使なんて、ろくな生き物じゃない。神だって、ヴェーゼルの末路を見ればロクでもないのを知っていた。
彼女には、全部解っていたのだ。この世に完璧な存在など大よそ存在しない。
創造者だの創造物だのなんて括りは端から意味を成さない。いずれ瓦解し、垣根は消える。
この天使の下らない妄執も、兄のそれと同じく、やがて形のない、意味のないものへと変わって行くのだと。
自分が、その終焉の一端を担えたのが、嬉しくて仕方なかった。
無数の弾丸が破片となってリリアの身体を撃ち砕いてゆく。
それはやがて小さなリリアの精神に侵食し、心までも飲み込んでゆくのだ。
戦いの趨勢など解りきったものであった。全盛期ですらこの天使には遠く及ばない。
もしかしたら、あの二人を逃がしたことすらわざとであったかもしれないのだ。
――それでも。それでも、覆してくれるかもしれない。
この、自分の言葉一つで激昂し、銃弾の雨を浴びせてくる小者女を、狂った天使を、黙らせてくれるかもしれない。
「――お受けなさい! これが、これが最後の魔法使いの、最大限の復讐ですわ!!」
そんな願いを『黄泉返らせた』二人に託しながら。リリアはありったけの魔力を使って、超重圧の枷を生み出す。
コマンドですら解除が不可能な純粋なる呪い。
リリアに呪いがかけられるとすれば、このような凶悪なものとなるのだ。
不老化など生ぬるい。天使であってもしばらくは動けぬであろう不浄の枷に、パトリオットは捕らえられてしまう。
それは、世界と神と『魔王』と魔王と、そしてこの天使に翻弄された少女の、最期の悪あがきであった。
「――だからお前は、愚かなのだわ」
自身が拘束されたことに驚きもせず、パトリオットはつまらないモノを見るような眼で、動かなくなった少女を見下ろしていた。
「創造物は、神々と違って不安定すぎる。その揺らぎが力となる事は確かに認められる。けれど、そんな不安定な、不確定な要素に頼ってしまうようでは、物事を根本から解決する事は出来ないというのに」
はあ、と、小さく息をつきながら、天使は唇を噛み締め、かつての上司を思い出していた。
「ヴァルキリーもそうだったわ。あの方も、私の言葉に耳一つ貸さず、感情に走ってしまった。その結果が弱体化。哀れな人形化。恋した男に振り向かれもせず、虚しくバラバラにされて道具にされて。そんな事になる位なら、私の計画の方がよほど善良でしょうに」
なんで誰も彼も、と、孤独を感じながら。
天使は一人、その場にうずくまってしまった。
世界から飛び立とうとする、今現れたばかりの魂をその手に掴み、捕らえながら。
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