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9章 変容する反乱
#2-1.教主と女王1
しおりを挟む人間世界中央部、大帝国帝都アプリコットでは、この季節にあってあまりない、緊張した空気が漂っていた。
本来ならば春の祭に始まり数多くのキャラバンや芸人一座の到着も期待できるこの時期であったが、今年はそれに被さり、重要なイベントが発生してしまった。
北部諸国連合をまとめる『聖竜の揺り籠』教主・カルバーンが来訪したのだ。
カルバーンの来訪自体は魔族との会談以前にも幾度かあったが今回は様子が異なり、早朝からの多くの護衛を率いての剣呑な雰囲気を漂わせての訪問であった。
このため、帝都は重苦しいピリピリとした空気に包まれてしまった。春の台無しである。
シフォンの代行として女王を務めるエリーシャは、突然訪問したカルバーンに対し、待たせる事無く即座に対応。
カルバーンからの会談の申し込みを受け入れ、城内での会談が急遽設定される事となる。
会談の場では、大帝国側はエリーシャとその側近リットルが、教団側はカルバーン一人が顔をつき合わせ、痺れるような痛苦しい空気の中、会談が始まった。
「貴方の顔、知ってるわ」
まず口火を切ったのはエリーシャからであった。
やや硬めの豪奢な白いソファにふんぞり返り、黒のドレスを揺らし、足を組んだりしながら。
カルバーンの顔を黒編みのヴェールの中からじ、と見つめ、呟いた言葉であった。
「こうして会うのは初めてだけど、まさか自分を殺そうとした女魔族と同じ顔の人と会談をする事になるとは思わなかったわ」
「……その女魔族は、多分だけれど、私の双子の姉ですわ」
カルバーンも油断なくエリーシャを見つめる。
シフォンと話していた時とは打って変わって、油断ならない、気の抜けない相手であると考えていたのだ。
「エリーシャ女王、貴方の事は勇者時代から沢山耳に入っていたわ。だから、貴方が人類にとって敵になったとは思いたくないですね」
「私は別に人類の味方だった訳じゃないわ」
カルバーンの返しに、エリーシャは口元を歪める。
「私は、この国と、私の大切な人達の味方だった。それから、私を頼ってくれた人達も、かしら」
「人類そのものの味方である、というつもりはなかったと?」
「……本音で言うなら、魔族が全部、物語のように完全な悪だった頃なら。唯一つの例外もなく人類にとって敵としか言いようがない存在だと断言できた頃は、そう考えていた事もあったかもしれないわ」
もう無理だけどね、と。
自嘲気味に微笑んで見せた。
その言葉に、隣に座るリットルは、どこかやりきれないような表情で黙っていたのだが。
「でも、私達は知ってしまった。魔族が、言うほどに悪ばかりではないという事に。単に、彼らにとっての正義や常識が、私達にとってのソレと喰い違っていただけなのだという事に」
「だから魔族と手を組んだのですか?」
「そうね……きっと、そう」
静かに返すエリーシャであったが、カルバーンは異を感じていた。
「これは、できればあまり聞きたくはなかったことですが――」
だから、カルバーンは真実を知りたくて、それを口に出すことにした。
「エリーシャ女王。貴方は会談の遥か以前から、魔王と――ドール・マスターと、親交がありましたね?」
カルバーンは知っていた。
この、黒のドレスに身を包んだ女王がかつて勇者だった頃。
極秘に魔王と顔を合わせ、何事か話していた事を。
それが個人的な理由から来るものなのか、それとも国からの命令でやっていたことなのかは解らなかったが、それは伏せて。
エリーシャを攻める為のカードとして、温存していたものを切り出すことにしたのだ。
「……なんだと」
同時にこれは、この場にいる彼女の側近リットルを惑わせる策でもあった。
恐らく彼は知るまいと予想した上で切り出した話であるが、的中したらしく、リットルは信じられないことのように眼を大きく見開き、傍らのエリーシャをじ、と見る。
「ええ。よく知っているわね。これはシブースト様すら知らなかった事のはずなのに」
しかし、エリーシャはさほど気にした様子もなく、視線もカルバーンから逸らさず、静かに答えた。
「つまりそれは、個人的に魔王と会ってたってことか!? エリーシャ、あんたは――」
「落ち着きなさいリットル。会談の場よ」
否定せず、言い訳すらしてくれない事に憤慨してか、興奮気味に顔を寄せるリットルに、エリーシャはピシャリと言い放つ。
そうして、ようやくリットルの顔を見つめ、ヴェールの中から眼を覗き込みながら、言うのだ。
「私は、何ら恥じるような事はしていないわ。あの頃の私はこの国の勇者であり、何ら疑いなく魔族から人々を守ろうと考えていた」
強い、力を感じさせる視線と言葉であった。
リットルはごくり、と喉を鳴らし、やがてその瞳を見ていられなくなったのか、視線を逸らしてしまった。
「……すまん。続けてくれ」
そのまま、ソファに座り直しながら、少しは落ち着いた様子で先を促す。
カルバーンの誘導はこのようなわずかなやり取りによって失敗に終わっていたが、それがむしろ彼女を安堵させていた。
つまり、この二人はそんな簡単に分断できるほど浅い信頼関係ではないという事。
エリーシャが、それだけ信頼できる、とリットルは考えていたという事。これが解ったからだ。
人間性を考えて、それだけエリーシャは褒められた人格者なのだろう、と、容易に読み取れた。
「私とあの魔王の出会いは、ぱそこんの一通の手紙からだったわ」
「……ぱそこん? 随分とまた、今風な……」
「私は、人形愛好家として友達を探していたの。同じ趣味の友達を。どこまででも語りつくせる、その道の専門知識に秀でた人を、ずっと探していたの」
「そういや人形好きだったな……」
「好きだなんて言葉では形容しきれないわ。私は人形を愛してる。人間と同じくらいに」
さっきとは別の意味で気まずげに呟くリットルであったが、エリーシャはやや感情的な口調ではっきりと言ってのけた。
「……ああ、そういう」
突然始まったヨクワカラナイ話に困惑していたカルバーンであったが、ようやくエリーシャがそういう人種なのだと気づかされる。
そういえばそんなお祭に参加してたという報告もあったわね、と。思い出しながら。
「だから、彼と知り合った時は夢のようだった。話すことすべてが魅力的で、受け答えも楽しく、理想どころじゃない、理想を超えた、幻想のような人のように感じられたわ。最初は手紙のやり取りだったけれど、それだけで胸が躍ったものよ」
まるで恋する乙女のように、胸の前でぎゅ、と手を閉じながら。エリーシャは幸せそうに語っていた。
「勿論、魔王だなんて知らなかった。初めて会った時ですら、最初は知らなかったの」
「あんたが魔王と初めて会ったのって……カレー公国の時の事か?」
思い出したようにリットルが聞くと、エリーシャはこくりと頷いて見せた。
「そうよ。私はあの日、彼とお茶会をする約束をしていたの。デートとかそういうんじゃなくて、同好の士の間ではそうするものと決まっていたからなんだけど……」
「まあ、魔王は人に紛れるとソレと気づくことは至難の業でしょうから……でも、何故貴方は気づいたの?」
「お茶会の最中、街の上空にブラックドラゴンが現れたの。彼は最初、私を逃がそうとしたわ」
話が進んだ所為か、エリーシャは乙女チックなポーズをやめ、元の、落ち着いた表情へと戻っていた。
「でも、私は彼が少しでも安全に逃げられるように、ブラックドラゴンをひきつけようとした。ブラックドラゴンのブレスは凶悪すぎるから、少しでもそれをやらせないようにしようと思ったの」
「実際、ブラックドラゴンのブレスは一瞬で全てを凍てつかせたらしいな。カレーの民は逃げる間も無く氷漬けになったとか聞いたが……」
「ええ。それまでの時間稼ぎができればそれでいいって思ったの。自分の安全なんて忘れてね。だけど、彼は私が去った後、蛇女と合流していたの。蛇女は彼を『陛下』と呼んでいた」
思い出しただけで腹立たしいとばかりに、ぎゅ、と、ドレスのスカートを掴む。
「彼は魔王だったわ。そうと知って感情のままに挑んだけれど、お遊びのように弄ばれて、挙句にブレスに巻き込まれそうになったからと、『助けるつもりで』シナモン村まで吹き飛ばされた」
「……当事、あんたが魔王に敗れたと聞いて、前線の士気は大いに下がっちまってたよ。それでも、生きてたと知れた時には皆喜んでたけどな」
少し感情が入っているエリーシャに、リットルは頬をぽりぽりと掻きながらコメントする。
「結局、その後も事あるごとに顔を見せて、その都度色々と話したりしたものだけれど。彼は、私を『自分と似ている』と感じていたようだったわ」
「魔王と貴方が?」
「そうらしいわよ? 迷惑な話だけどね」
不思議そうにじ、と顔を見つめてくるカルバーンに、エリーシャは困ったように眉を下げ、苦笑いしていた。
「同じ人形愛好家として、彼は私以上に知識が豊富で、実際たくさんの人形を手元に置いていた。愛好家なら喉から手が出るほど欲しい自動人形すら彼は持っていた。だから、私は愛好家として彼を強く尊敬しているわ」
これは貴方達には解からないでしょうけど、と、断りを入れながら、エリーシャは話を続ける。
「同時に、私と彼は絶対に相容れないと最近まで思っていた。魔王として私の前に立つなら、それは殺しあわなきゃいけないと、ずっと心に決めていたの」
結局そんな機会は一度もなかったのだが。
結局彼は同胞のままエリーシャの心に強く干渉し、今では魔王のまま関わるようになっているのだが。
言外にそれを含めながら、静かにエリーシャは魔王を語るのだ。
「彼は戦争を嫌っていたわ。馬鹿らしいとすら思っていた。そして、それでも、やはり人と魔族は殺しあうもので、そうである以上はそれが両者の本質なのだろうとも思っていた」
「魔王が戦争を嫌っていた……」
意外そうな、いや、どちらかと言えば複雑そうに眉をひそめ、カルバーンは反芻するように呟く。
「馬鹿らしい話でしょう? 戦争は魔族によって引き起こされていたものだって私達は思いこんでいた。私達は、魔王が先導して人間世界に攻め込んでくるから戦争になっているんだと思っていた。なのに、その魔王が戦争を嫌っていたの。信じられなかったわ。耳を疑った。理解できなかった」
「……でも、戦争は起きていたわ。魔王の先導でもなければ、魔族の性質上、魔王軍はまとまりきらないはず」
「言ったでしょう? 彼は、私の前では魔王ではなかった。私の事をお友達だと思っていたの。彼はそういう、建前と本音を使い分けられる人なんでしょうね」
魔族がそんなだなんて全然知らなかったけれど、と、エリーシャ。
思うところがあってか、隣のリットルは黙りこくってしまっていた。
「勿論、そうは言っても当事は信じ切れなかったわ。教主殿と同じで、矛盾した彼の行動や言動に戸惑ったことも一度や二度ではなかったもの」
ただ、無条件に信頼していた訳ではなかった。
それが解りほっとする反面、カルバーンは疑問を感じてもいた。
「だったら、何故信じることにしたのですか? 会談の場で、彼の、魔族の側に付くと――」
だからそれを投げかけることにしたのだ。迷っている暇などない。
そもそも、その真意を問うためもあって自分はこの場にいるのだと、戸惑いそうになっている自分に強く言い聞かせるように。
「――自分を信じられなくなったから」
カルバーンの問いに、しかしエリーシャは少し間を置き、寂しそうにぽつり、呟いた。
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