23 / 215
第四章 嫉妬の抱擁
第23話 チュートリアル:ダブルデート
しおりを挟む
「ダブルデート」とは何なのか。俺は今、この言葉の意味を理解できないでいる。
まず「デート」とは何なのかを考えなくてはいけない。
「デート」は、男女が日時を決めて会う。おおまかだが合っているだろう。
男女のどちらかが一方に好意を抱いている。だから相手に好意を抱いてもらうためにデートする。これも合っているだろう。
そして付き合いはじめてもデートはもちろん成立する。互いの愛を育むためだ。
それと「デート」の解釈は、仲のいい友人どうしでも成立する点だ。まぁ昨今の基準だが。
では本題の「ダブルデート」はどうだろう。
「ダブルデート」は付き合っている二組のペアが、同じ日時で、同じ場所で、パートナーとの愛を育む。それが「ダブルデート」。まぁ合っているだろう。
そして今の現状は成立しないのだ。「ダブルデート」は成立しない。
大吾と花田さんは何ら問題ない。付き合ってるから。でも俺と瀬那はそう言った間柄ではない。クラスメイトであり、信頼できるチームメンバーだ。とどのつまり、この時点で「ダブルデート」は破綻している。
だが、別観点から見るとそうでもない。仲の良いどうしなら成立する。
清楚系の花田さん。黒ギャルパリピな瀬那。対極的な二人が仲いいのは驚きだが、仲が良いのは俺と大吾も同じだ。
それを踏まえるとこういった構図になる。
♡花田さん×瀬那♡
♡俺×大吾♡
これだと「ダブルデート」が成立する。
まぁ結局俺が言いたいのは――
「近寄ってくんなホモ野郎!!」
「それはこっちのセリフだホモ野郎!!」
大吾が花田さんの後ろに隠れ、俺は瀬那の後ろに隠れる。どうやら大吾も俺と同じチンパンな思考回路だったらしい。
「あはは、仲いいね!」
「何やってんの二人とも……」
四人で昼食を終え、複合施設の中を探索している。土曜日なだけあって客足は多い。
「あのさ萌、その服装暑くないの?」
「暑いよ普通に。今は冷房効いててマシだけど」
びっしり黒スーツな俺と違って、瀬那は本当に涼しそうなファッションだ。露出が多いから少し心配だが、単純に目の毒だ。
「バカだろ萌ちゃん。夏日でそれはないな」
「俺は形から入るんだよ! 俺はそう、ジェントルマンだ」
「……やっぱバカだろ」
大吾が辛辣すぎる。まぁ今回は全面的に俺が暴走したから何も言えないが。
「あ、コレ可愛い~!」
「こっちも可愛いかも~!」
立ち寄ったアクセサリーショップで黄色い声をあげる女子二人。俺と大吾は店の前で静かに立っている。
「……で? いつから付き合ってんの」
普通に疑問を投げかけた。
「二ヶ月前だ」
盛り上がっている女子を瞳に映し、大吾が腕を組んだ。
「実家に用があって本土に帰った時にたまたまな。それから何回か会って、付き合った」
大吾の横顔が凛々しく見える。これが一皮剥けた男の姿か。
「どう言って告ったんだよ。全校生徒の憧れの的だぞ。どうせクッサイセリフで言ったんだろ?」
頭を掻く大吾。一間置いて、口を開いた。
「……蕾から告ってきた」
気恥ずかしそうに頬を掻いて俺に言った。
俺は大吾の言葉が一瞬分からなかったが、花田さんが大吾に好意を抱くのも、分からないでもなかった。
男の俺から見ても、よくできた男だと思う。成績優秀で誰にでも声をかける。おまけにイケメンときたから、女子は放っておかないだろう。知らんけど。
そんな事を考えていると、沸々と怒りが湧いてきた。
大吾の肩に手を置いた。
「うん、死ね」
「笑顔で言ってんじゃねーよ!?」
彼女ができても変わらないツッコミで安心した。
「男子ー! 女子に荷物持たせるのー?」
「「あいよー」」
瀬那の声を聞き、花田さんのホクホク顔を見て返事した。
それからというもの、ファッション雑貨やメイク売り場。ゲーセンで遊んだり、ペットショップを覗いたりもした。俺と大吾が女子二人にコーデされ爆笑されたり、何気ない会話で盛り上がったり。俺も自然と、顔が綻んだ。
「あのさ、提案あるんだけど」
休憩がてらに寄ったカフェ。瀬那が笑顔で言ってきた。
「夏休みさ、みんなで海行かない?」
「学園都市のビーチか」
「そう! リンスタでも人気だし、絶対楽しいって!」
「うん楽しそう! 行こうよ!」
三人が盛り上がってるなか、俺は少し、いや、めっちゃ嫌だった。
海とか陽キャ御用達のコンテンツだろ。青い空、広い海、そして和気あいあいな陽キャたち。陰キャの入る場所は無い。完全にアウェーだ。
「……おい」
嫌だ嫌だとコーヒーを啜る俺に、大吾が迫る。
「水着姿の蕾を想像して鼻の下伸ばしてんじゃねーよ。俺の彼女だぞ」
「お前だろ想像してんのは!?」
俺の声にも反応があった。
「え、大吾くんも花房くんも私を? やだ、恥ずかしい……」
「むー……」
恥じらう清楚系は大変よろしいが、黒ギャルが俺を睨んでいるのは何故なのか。
気まずさ交じりに流し目で瀬那を見る。
「ちゅ~。ん」
ちょうどストローから口を離した瞬間。唾液の糸がストローから途切れた光景は一秒も満たないが、俺は見てはいけない物を見た気持ちになった。
「んー、じゃあ休憩終わり! 早速水着見に行こ!」
場所は移ってファッションフロア。男性用水着はあるにはあるが、この周辺は女性用の水着が大半を占めている。
他の女性客もいる中、一応女性連れの俺たちは居心地が悪い。って言うか、目のやり場に困る。
「へぇ結構可愛いのいっぱいあるじゃん」
居心地悪いの、俺だけだったわ……。
「蕾ぃ、これ試着してみてよ~」
「ええ! これはちょっと……」
瀬那がいたずら顔で持って来た水着は、健全男子にはよろしくない危ない水着だ。上と下が一体化したやつで、なかなかにきわどい。つかよく売ってんなこんなの。
「い、い、いいんじゃないかな俺見てみたいなぁ蕾の水着姿~」
興奮を抑えられないのか、早口で目が血走っている。鼻の下を伸ばしてるのは大吾だ。
「大吾くんの頼みでもこれはちょっと……」
「そ、そうか」
「でもね、可愛い水着を選んで、大吾くんに見せてあげるね!」
「うん、うんうん!」
イチャつきやがってリア充爆発しろ! くっそー俺だって一回くらい言われたいっての!
「萌はさ、どんな水着好きなの……?」
「え、俺?」
カップルが隣でラブラブしてる側で、瀬那が質問してきた。
「とりあえずソレはないかな。こっちが恥ずかしくなる」
「じゃ、じゃあどんなの?」
「うーん」
水着かぁ。俺のものさしは某格ゲーのおっぱいバレーだけど、実に制作陣が変態極まっているからなぁ。危ないやつからスク水まである。
「絵に描いたような女性水着かなぁ」
「それ分からないって……」
「だって瀬那似合わない水着ないっての」
「っ!」
素直な感想だ。瀬那ってモデル顔負けのスタイルだし、肌を露出する抵抗もないから、堂々と水着姿で遊べるだろうし。もう根っからの陽キャだな。
「ほ、褒めても何も出ないって!」
「少し褒めたられたからって何赤くなってんだよ」
瀬那は褒められる事に慣れていないらしい。まぁ俺もだが、瀬那は顔に出てるぶん顕著だ。
「大人びてるところあるけど、素直に恥ずかしがるの、かわいいと思うわ」
「ッッ~~! これ戻しといて! 違うの探して来る!」
俺に危ない水着を押しつけて早足で去って行く。忖度無い俺の感想、そんなに恥ずかしいか?
「……これどこにあったんだよ」
水着を見てため息をつき、辺りを見渡すと、視界の端でカップルがニヤついていた。
「なんだよ」
「いやー萌ちゃんも言うねぇ~」
「瀬那かわいかった~」
まったくこれだから恋愛脳なカップルはめんどくさい。何を期待してるんだか。
「瀬那に限ってないから。むこうギャル陽キャだぞ。陰キャな俺には眼中にないって」
「どうかな~」
「どうだろ~」
お互いに目を見て感想を言い合っている。イチャイチャしていてとても腹が立つ。
「はぁ、あのさ花田さん。これどこにあったか分かる?」
普通の質問をしたはずだが、大吾が迫ってきた。
「おい、エグイ水着を着た蕾を想像して鼻の下伸ばしてんじゃねーよ。俺の彼女だぞ」
彼女が絡むとめんどくさいと再認識した。
まず「デート」とは何なのかを考えなくてはいけない。
「デート」は、男女が日時を決めて会う。おおまかだが合っているだろう。
男女のどちらかが一方に好意を抱いている。だから相手に好意を抱いてもらうためにデートする。これも合っているだろう。
そして付き合いはじめてもデートはもちろん成立する。互いの愛を育むためだ。
それと「デート」の解釈は、仲のいい友人どうしでも成立する点だ。まぁ昨今の基準だが。
では本題の「ダブルデート」はどうだろう。
「ダブルデート」は付き合っている二組のペアが、同じ日時で、同じ場所で、パートナーとの愛を育む。それが「ダブルデート」。まぁ合っているだろう。
そして今の現状は成立しないのだ。「ダブルデート」は成立しない。
大吾と花田さんは何ら問題ない。付き合ってるから。でも俺と瀬那はそう言った間柄ではない。クラスメイトであり、信頼できるチームメンバーだ。とどのつまり、この時点で「ダブルデート」は破綻している。
だが、別観点から見るとそうでもない。仲の良いどうしなら成立する。
清楚系の花田さん。黒ギャルパリピな瀬那。対極的な二人が仲いいのは驚きだが、仲が良いのは俺と大吾も同じだ。
それを踏まえるとこういった構図になる。
♡花田さん×瀬那♡
♡俺×大吾♡
これだと「ダブルデート」が成立する。
まぁ結局俺が言いたいのは――
「近寄ってくんなホモ野郎!!」
「それはこっちのセリフだホモ野郎!!」
大吾が花田さんの後ろに隠れ、俺は瀬那の後ろに隠れる。どうやら大吾も俺と同じチンパンな思考回路だったらしい。
「あはは、仲いいね!」
「何やってんの二人とも……」
四人で昼食を終え、複合施設の中を探索している。土曜日なだけあって客足は多い。
「あのさ萌、その服装暑くないの?」
「暑いよ普通に。今は冷房効いててマシだけど」
びっしり黒スーツな俺と違って、瀬那は本当に涼しそうなファッションだ。露出が多いから少し心配だが、単純に目の毒だ。
「バカだろ萌ちゃん。夏日でそれはないな」
「俺は形から入るんだよ! 俺はそう、ジェントルマンだ」
「……やっぱバカだろ」
大吾が辛辣すぎる。まぁ今回は全面的に俺が暴走したから何も言えないが。
「あ、コレ可愛い~!」
「こっちも可愛いかも~!」
立ち寄ったアクセサリーショップで黄色い声をあげる女子二人。俺と大吾は店の前で静かに立っている。
「……で? いつから付き合ってんの」
普通に疑問を投げかけた。
「二ヶ月前だ」
盛り上がっている女子を瞳に映し、大吾が腕を組んだ。
「実家に用があって本土に帰った時にたまたまな。それから何回か会って、付き合った」
大吾の横顔が凛々しく見える。これが一皮剥けた男の姿か。
「どう言って告ったんだよ。全校生徒の憧れの的だぞ。どうせクッサイセリフで言ったんだろ?」
頭を掻く大吾。一間置いて、口を開いた。
「……蕾から告ってきた」
気恥ずかしそうに頬を掻いて俺に言った。
俺は大吾の言葉が一瞬分からなかったが、花田さんが大吾に好意を抱くのも、分からないでもなかった。
男の俺から見ても、よくできた男だと思う。成績優秀で誰にでも声をかける。おまけにイケメンときたから、女子は放っておかないだろう。知らんけど。
そんな事を考えていると、沸々と怒りが湧いてきた。
大吾の肩に手を置いた。
「うん、死ね」
「笑顔で言ってんじゃねーよ!?」
彼女ができても変わらないツッコミで安心した。
「男子ー! 女子に荷物持たせるのー?」
「「あいよー」」
瀬那の声を聞き、花田さんのホクホク顔を見て返事した。
それからというもの、ファッション雑貨やメイク売り場。ゲーセンで遊んだり、ペットショップを覗いたりもした。俺と大吾が女子二人にコーデされ爆笑されたり、何気ない会話で盛り上がったり。俺も自然と、顔が綻んだ。
「あのさ、提案あるんだけど」
休憩がてらに寄ったカフェ。瀬那が笑顔で言ってきた。
「夏休みさ、みんなで海行かない?」
「学園都市のビーチか」
「そう! リンスタでも人気だし、絶対楽しいって!」
「うん楽しそう! 行こうよ!」
三人が盛り上がってるなか、俺は少し、いや、めっちゃ嫌だった。
海とか陽キャ御用達のコンテンツだろ。青い空、広い海、そして和気あいあいな陽キャたち。陰キャの入る場所は無い。完全にアウェーだ。
「……おい」
嫌だ嫌だとコーヒーを啜る俺に、大吾が迫る。
「水着姿の蕾を想像して鼻の下伸ばしてんじゃねーよ。俺の彼女だぞ」
「お前だろ想像してんのは!?」
俺の声にも反応があった。
「え、大吾くんも花房くんも私を? やだ、恥ずかしい……」
「むー……」
恥じらう清楚系は大変よろしいが、黒ギャルが俺を睨んでいるのは何故なのか。
気まずさ交じりに流し目で瀬那を見る。
「ちゅ~。ん」
ちょうどストローから口を離した瞬間。唾液の糸がストローから途切れた光景は一秒も満たないが、俺は見てはいけない物を見た気持ちになった。
「んー、じゃあ休憩終わり! 早速水着見に行こ!」
場所は移ってファッションフロア。男性用水着はあるにはあるが、この周辺は女性用の水着が大半を占めている。
他の女性客もいる中、一応女性連れの俺たちは居心地が悪い。って言うか、目のやり場に困る。
「へぇ結構可愛いのいっぱいあるじゃん」
居心地悪いの、俺だけだったわ……。
「蕾ぃ、これ試着してみてよ~」
「ええ! これはちょっと……」
瀬那がいたずら顔で持って来た水着は、健全男子にはよろしくない危ない水着だ。上と下が一体化したやつで、なかなかにきわどい。つかよく売ってんなこんなの。
「い、い、いいんじゃないかな俺見てみたいなぁ蕾の水着姿~」
興奮を抑えられないのか、早口で目が血走っている。鼻の下を伸ばしてるのは大吾だ。
「大吾くんの頼みでもこれはちょっと……」
「そ、そうか」
「でもね、可愛い水着を選んで、大吾くんに見せてあげるね!」
「うん、うんうん!」
イチャつきやがってリア充爆発しろ! くっそー俺だって一回くらい言われたいっての!
「萌はさ、どんな水着好きなの……?」
「え、俺?」
カップルが隣でラブラブしてる側で、瀬那が質問してきた。
「とりあえずソレはないかな。こっちが恥ずかしくなる」
「じゃ、じゃあどんなの?」
「うーん」
水着かぁ。俺のものさしは某格ゲーのおっぱいバレーだけど、実に制作陣が変態極まっているからなぁ。危ないやつからスク水まである。
「絵に描いたような女性水着かなぁ」
「それ分からないって……」
「だって瀬那似合わない水着ないっての」
「っ!」
素直な感想だ。瀬那ってモデル顔負けのスタイルだし、肌を露出する抵抗もないから、堂々と水着姿で遊べるだろうし。もう根っからの陽キャだな。
「ほ、褒めても何も出ないって!」
「少し褒めたられたからって何赤くなってんだよ」
瀬那は褒められる事に慣れていないらしい。まぁ俺もだが、瀬那は顔に出てるぶん顕著だ。
「大人びてるところあるけど、素直に恥ずかしがるの、かわいいと思うわ」
「ッッ~~! これ戻しといて! 違うの探して来る!」
俺に危ない水着を押しつけて早足で去って行く。忖度無い俺の感想、そんなに恥ずかしいか?
「……これどこにあったんだよ」
水着を見てため息をつき、辺りを見渡すと、視界の端でカップルがニヤついていた。
「なんだよ」
「いやー萌ちゃんも言うねぇ~」
「瀬那かわいかった~」
まったくこれだから恋愛脳なカップルはめんどくさい。何を期待してるんだか。
「瀬那に限ってないから。むこうギャル陽キャだぞ。陰キャな俺には眼中にないって」
「どうかな~」
「どうだろ~」
お互いに目を見て感想を言い合っている。イチャイチャしていてとても腹が立つ。
「はぁ、あのさ花田さん。これどこにあったか分かる?」
普通の質問をしたはずだが、大吾が迫ってきた。
「おい、エグイ水着を着た蕾を想像して鼻の下伸ばしてんじゃねーよ。俺の彼女だぞ」
彼女が絡むとめんどくさいと再認識した。
146
お気に入りに追加
430
あなたにおすすめの小説
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
二度目の異世界に来たのは最強の騎士〜吸血鬼の俺はこの世界で眷族(ハーレム)を増やす〜
北条氏成
ファンタジー
一度目の世界を救って、二度目の異世界にやってきた主人公は全能力を引き継いで吸血鬼へと転生した。
この物語は魔王によって人間との混血のハーフと呼ばれる者達が能力を失った世界で、最強種の吸血鬼が眷族を増やす少しエッチな小説です。
※物語上、日常で消費する魔力の補給が必要になる為、『魔力の補給(少しエッチな)』話を挟みます。嫌な方は飛ばしても問題はないかと思いますので更新をお待ち下さい。※
カクヨムで3日で修正という無理難題を突き付けられたので、今後は切り替えてこちらで投稿していきます!カクヨムで読んで頂いてくれていた読者の方々には大変申し訳ありません!!
*毎日投稿実施中!投稿時間は夜11時~12時頃です。*
※本作は眷族の儀式と魔力の補給というストーリー上で不可欠な要素が発生します。性描写が苦手な方は注意(魔力の補給が含まれます)を読まないで下さい。また、ギリギリを攻めている為、BAN対策で必然的に同じ描写が多くなります。描写が単調だよ? 足りないよ?という場合は想像力で補って下さい。できる限り毎日更新する為、話数を切って千文字程度で更新します。※
表紙はAIで作成しました。ヒロインのリアラのイメージです。ちょっと過激な感じなので、運営から言われたら消します!
無能な悪役王子に転生した俺、推しの為に暗躍していたら主人公がキレているようです。どうやら主人公も転生者らしい~
そらら
ファンタジー
【ファンタジー小説大賞の投票お待ちしております!】
大人気ゲーム「剣と魔法のファンタジー」の悪役王子に転生した俺。
王族という血統でありながら、何も努力しない怠惰な第一王子。
中盤で主人公に暗殺されるざまぁ対象。
俺はそんな破滅的な運命を変える為に、魔法を極めて強くなる。
そんで推しの為に暗躍してたら、主人公がキレて来たんだが?
「お前なんかにヒロインと王位は渡さないぞ!?」
「俺は別に王位はいらないぞ? 推しの為に暗躍中だ」
「ふざけんな! 原作をぶっ壊しやがって、殺してやる」
「申し訳ないが、もう俺は主人公より強いぞ?」
※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル総合週間ランキング50位入り。1300スター、3500フォロワーを達成!
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
異世界召喚された俺は余分な子でした
KeyBow
ファンタジー
異世界召喚を行うも本来の人数よりも1人多かった。召喚時にエラーが発生し余分な1人とは召喚に巻き込まれたおっさんだ。そして何故か若返った!また、理由が分からぬまま冤罪で捕らえられ、余分な異分子として処刑の為に危険な場所への放逐を実行される。果たしてその流刑された所から生きて出られるか?己の身に起こったエラーに苦しむ事になる。
サブタイトル
〜異世界召喚されたおっさんにはエラーがあり処刑の為放逐された!しかし真の勇者だった〜
クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります
まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。
そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。
選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。
あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。
鈴木のハーレム生活が始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる