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スコット男爵邸
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スコット男爵邸に着くと、突然の訪問にも関わらず男爵はにこやかに対応してくれた。
「これはポーレット伯爵様。ようこそおいでくださいました」
「急で悪いが婚約の顔合わせをしようと思って娘を連れて来たのだよ」
「わざわざご足労いただき申し訳ございません。こちらから伺うべきところを……」
「いやいや、それには及ばん。早く両家の縁を結びたくてな」
「ただ……実は息子のマシューは朝から出掛けておりまして。夕方まで戻らないのですよ」
「それは残念だな。まあ、スコット殿と話が出来ればそれで構わんよ」
レティシアははしたないとは思いながら目をあちこちに向けて部屋の様子を観察していた。ポーレット家ほど広い客間ではないが、磨き抜かれた家具、調度品。品の良い内装。派手さはないがとても落ち着く、気持ちの良い部屋だ。
「ではこちらのお嬢様が我が家に……」
「そうなのだよ。美しいとは言えんが一応、正真正銘の貴族だ。スコット家にとって悪くはない縁談だろう」
「とんでもございません、ポーレット伯爵。こんなにお美しいお嬢様が来て下さるとは、光栄でございます。本当に、よろしいのですか?」
「もちろんですわ。この子もすぐにでもスコット家に行きたいと言っておりますの。本当の娘と思ってビシビシご指導下さいませ」
(また……どれだけ私を追い出したいのかしら)
「もちろん、伯爵令嬢様に来ていただくのですから、畏れ多いですが本当の家族として大事にさせていただきますとも。よろしくお願いしますよ、レティシア様」
スコット男爵は笑うと目尻に笑い皺が出来る。目を細めて本当に嬉しそうにレティシアを見た。
「スコット様、ありがとうございます。マシュー様に気に入っていただけるかわかりませんが、良き妻、良き娘になれるよう努力して参ります。よろしくお願いいたします」
男爵の隣に座る男爵夫人もとても品の良い女性だった。
「レティシア様、とても可愛いらしくて……マシューには勿体ないようですわ。こんな娘がいたらとずっと思っていましたの。どうぞ、仲良くして下さいね」
「はい、ありがとうございます」
短い会話であったがこの二人のことが好きになれそう、とレティシアは感じた。
「では話はまとまったな。また後日、正式な婚約の文書を交わそう」
「はい、ポーレット伯爵。よろしくお願いいたします」
帰り際、男爵がレティシアに言った。
「レティシア様、息子には明日学院でレティシア様に挨拶しに行くように言っておきます。少し変わっていますが根はいい奴ですから、お話してやって下さい」
笑顔でそう言う男爵の言葉に嘘はないように思えた。レティシアも笑顔になり、
「はい、楽しみにしております!」
と心から言った。屋敷の雰囲気といい、夫妻の人となりといい、レティシアにはとても心地良かった。この二人の子供なのだからきっといい人に違いない。そう思うとこの縁談にも希望がある。
だが帰りの馬車が出発するなりデミは悪口のオンパレードだった。
「男爵邸ってやっぱり貧相だわね。置いてある家具も古い物ばかりだし、内装も地味だし。屋敷も狭かったわねえ」
「贅沢をしている様子はなかったな。地味なレティシアには丁度よかろう」
「レティシアのことを美しいって言ってたわね。美人というものを見た事ないのかしら。もしもヘザーを連れて行ってたら、あまりに綺麗なので腰を抜かしたんじゃないかしら」
くっくっと思い出し笑いをするデミ。
「まあ、あの家にはヘザーは勿体なかったわね。良かったわ、交代しておいて。さ、あなた。これで心おきなくヘザーの話を進めて下さるわね」
「ああ、明日早速、後継者変更の届を出しに行ってくる」
「嬉しいわ。お願いしますね。そうそう、あなた、使用人にもう少し若い子を入れたいのだけど」
「そんなにたくさん雇うことは出来んぞ?」
「ええ、古株を辞めさせようと思うの。私がメイドだった頃を知ってる人間はいて欲しくないのよ」
「それならいいだろう。長年勤めている奴らは給料も高くなっているからな。そいつらを辞めさせて安上がりな若いのを入れるといい。任せたぞ」
「ありがとう、あなた。早速探してみるわ」
なんと、昔からいる使用人を追い出そうとしているのか。
「でもお義母様、彼らは屋敷の事がよくわかっていますわ。一度にいなくなったら困るのではないかしら」
「黙りなさい、レティシア。子供が口を挟むのは許しませんよ。私はね、あなたの母親の息がかかった者はあの屋敷にいて欲しくないのよ」
ギリギリと歯を食いしばる音が聞こえそうな表情で睨み付けるデミ。
「今後あの家を切り盛りするのは私です。あなたはもう後継者でも何でもないの。口を出す権利はないのですよ」
こんな考えの女主人に采配されるとは。ポーレット家はもう駄目かもしれない。
レティシアは母が一人で守ってきたポーレット家が、近い将来傾いていく予感がしてならなかった。
「これはポーレット伯爵様。ようこそおいでくださいました」
「急で悪いが婚約の顔合わせをしようと思って娘を連れて来たのだよ」
「わざわざご足労いただき申し訳ございません。こちらから伺うべきところを……」
「いやいや、それには及ばん。早く両家の縁を結びたくてな」
「ただ……実は息子のマシューは朝から出掛けておりまして。夕方まで戻らないのですよ」
「それは残念だな。まあ、スコット殿と話が出来ればそれで構わんよ」
レティシアははしたないとは思いながら目をあちこちに向けて部屋の様子を観察していた。ポーレット家ほど広い客間ではないが、磨き抜かれた家具、調度品。品の良い内装。派手さはないがとても落ち着く、気持ちの良い部屋だ。
「ではこちらのお嬢様が我が家に……」
「そうなのだよ。美しいとは言えんが一応、正真正銘の貴族だ。スコット家にとって悪くはない縁談だろう」
「とんでもございません、ポーレット伯爵。こんなにお美しいお嬢様が来て下さるとは、光栄でございます。本当に、よろしいのですか?」
「もちろんですわ。この子もすぐにでもスコット家に行きたいと言っておりますの。本当の娘と思ってビシビシご指導下さいませ」
(また……どれだけ私を追い出したいのかしら)
「もちろん、伯爵令嬢様に来ていただくのですから、畏れ多いですが本当の家族として大事にさせていただきますとも。よろしくお願いしますよ、レティシア様」
スコット男爵は笑うと目尻に笑い皺が出来る。目を細めて本当に嬉しそうにレティシアを見た。
「スコット様、ありがとうございます。マシュー様に気に入っていただけるかわかりませんが、良き妻、良き娘になれるよう努力して参ります。よろしくお願いいたします」
男爵の隣に座る男爵夫人もとても品の良い女性だった。
「レティシア様、とても可愛いらしくて……マシューには勿体ないようですわ。こんな娘がいたらとずっと思っていましたの。どうぞ、仲良くして下さいね」
「はい、ありがとうございます」
短い会話であったがこの二人のことが好きになれそう、とレティシアは感じた。
「では話はまとまったな。また後日、正式な婚約の文書を交わそう」
「はい、ポーレット伯爵。よろしくお願いいたします」
帰り際、男爵がレティシアに言った。
「レティシア様、息子には明日学院でレティシア様に挨拶しに行くように言っておきます。少し変わっていますが根はいい奴ですから、お話してやって下さい」
笑顔でそう言う男爵の言葉に嘘はないように思えた。レティシアも笑顔になり、
「はい、楽しみにしております!」
と心から言った。屋敷の雰囲気といい、夫妻の人となりといい、レティシアにはとても心地良かった。この二人の子供なのだからきっといい人に違いない。そう思うとこの縁談にも希望がある。
だが帰りの馬車が出発するなりデミは悪口のオンパレードだった。
「男爵邸ってやっぱり貧相だわね。置いてある家具も古い物ばかりだし、内装も地味だし。屋敷も狭かったわねえ」
「贅沢をしている様子はなかったな。地味なレティシアには丁度よかろう」
「レティシアのことを美しいって言ってたわね。美人というものを見た事ないのかしら。もしもヘザーを連れて行ってたら、あまりに綺麗なので腰を抜かしたんじゃないかしら」
くっくっと思い出し笑いをするデミ。
「まあ、あの家にはヘザーは勿体なかったわね。良かったわ、交代しておいて。さ、あなた。これで心おきなくヘザーの話を進めて下さるわね」
「ああ、明日早速、後継者変更の届を出しに行ってくる」
「嬉しいわ。お願いしますね。そうそう、あなた、使用人にもう少し若い子を入れたいのだけど」
「そんなにたくさん雇うことは出来んぞ?」
「ええ、古株を辞めさせようと思うの。私がメイドだった頃を知ってる人間はいて欲しくないのよ」
「それならいいだろう。長年勤めている奴らは給料も高くなっているからな。そいつらを辞めさせて安上がりな若いのを入れるといい。任せたぞ」
「ありがとう、あなた。早速探してみるわ」
なんと、昔からいる使用人を追い出そうとしているのか。
「でもお義母様、彼らは屋敷の事がよくわかっていますわ。一度にいなくなったら困るのではないかしら」
「黙りなさい、レティシア。子供が口を挟むのは許しませんよ。私はね、あなたの母親の息がかかった者はあの屋敷にいて欲しくないのよ」
ギリギリと歯を食いしばる音が聞こえそうな表情で睨み付けるデミ。
「今後あの家を切り盛りするのは私です。あなたはもう後継者でも何でもないの。口を出す権利はないのですよ」
こんな考えの女主人に采配されるとは。ポーレット家はもう駄目かもしれない。
レティシアは母が一人で守ってきたポーレット家が、近い将来傾いていく予感がしてならなかった。
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