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2章
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「でも、渡部咲が渡部克己より後に来たからといって渡部咲は殺してないとはならないんじゃ?」
「そうですよ、渡部克己の前で渡部咲が殺したかもしれないじゃないですか。」
僕の意見に長瀬さんも賛同した。
「防犯カメラで渡部咲が映った時間の3分後に渡部咲自身が警察に通報したから確実に無理だな。」
神城さんが冷静に答える。
「防犯カメラには他に何か映ってなかったんですか?」
長瀬さんが冷蔵庫で冷やしていたプリンを持ってきながら神城さんに聞いた。
「他っていっても結構の人数映ってたからな~。…そういえば、不審な人物もいたにはいたな…。」
「映っていた時間は?」
「渡部克己よりも前だった。」
「じゃあその人が渡部咲じゃないですか?」
僕がそう言うと神城さんは首を横に振った。
「ありえないな、そいつは多分男だ。」
「なんでそう言い切れるんですか?」
長瀬さんがプリンを食べながら聞いた。
「身長が高かった。渡部咲よりもな。」
「映像とかあります?」
「あるにはあるけど…。」
「明日持って来てください。ここで観ましょう。」
「あぁ、分かった。」
「ちなみになんでそいつが不審な人物だと?」
僕は神城さんに聞いた。
「9月なのに真冬みたいに着込んでたからだよ。あれは絶対暑いだろうな。」
「エレベーターのカメラにも写っていたんですか?」
「あぁ、でも毛利花の殺害現場では降りなかったけどな。」
「じゃあ、やっぱりその人は渡部咲じゃないんですかね?」
長瀬さんに向かって言った。長瀬さんは2つ目のプリンを食べている。
「そうとは限らないんじゃない?階段のところには防犯カメラがないからそっちを使って殺害現場まで行ったっていう可能性もあるし…。」
「でも身長の問題はどうするんですか?」
「それは…なにかトリックでもあるんでしょ…。」
「無理じゃないですか?身長伸ばすなんて手術するとかしないと…。」
「仮に渡部咲が身長を伸ばしたとして、どうやってその後もとに戻すんだよ?」
「う~ん…今はなんとも言えないですね…。」
「別の可能性を探した方が早そうだな。」
「どうやって防犯カメラに映らずに侵入できるかですか?」
神城さんに尋ねる。
「あぁ。」
「殺害現場ってマンションですよね?」
「あぁ、そうだ。」
「その近辺に高い建物は?」
「あるが、多分お前の考えてることは不可能だぞ?どうせ隣の高い建物からマンションの屋上に行ったとかだろ?」
「…はい…。」
「渡部咲にそんな運動神経はない。ていうか、多くの人間はそんな危ない橋は渡らない。それにマンションから出る時どうするんだよ?」
「…確かに…。」
「協力者がいたとか?」
長瀬さんが3つ目のプリンを食べきって言った。
「例えば大きめのキャリーケースに入ってとか、掃除の人に変装するとかなら防犯カメラは突破できるんじゃないですか?」
「その線が一番現実的か…。」
「まぁ捜査はそこまでにして今日はもう休みましょう。」
長瀬さんが手をポンッと叩いて立ち上がった。
「休むって、あっちに戻るんですか?」
「いや、近くのホテル取っておいたからそこで休んでくれ。」
神城さんが立ち上がりながら言った。
こうして神城さんが取ったホテルで今日は休むことになった。
「そうですよ、渡部克己の前で渡部咲が殺したかもしれないじゃないですか。」
僕の意見に長瀬さんも賛同した。
「防犯カメラで渡部咲が映った時間の3分後に渡部咲自身が警察に通報したから確実に無理だな。」
神城さんが冷静に答える。
「防犯カメラには他に何か映ってなかったんですか?」
長瀬さんが冷蔵庫で冷やしていたプリンを持ってきながら神城さんに聞いた。
「他っていっても結構の人数映ってたからな~。…そういえば、不審な人物もいたにはいたな…。」
「映っていた時間は?」
「渡部克己よりも前だった。」
「じゃあその人が渡部咲じゃないですか?」
僕がそう言うと神城さんは首を横に振った。
「ありえないな、そいつは多分男だ。」
「なんでそう言い切れるんですか?」
長瀬さんがプリンを食べながら聞いた。
「身長が高かった。渡部咲よりもな。」
「映像とかあります?」
「あるにはあるけど…。」
「明日持って来てください。ここで観ましょう。」
「あぁ、分かった。」
「ちなみになんでそいつが不審な人物だと?」
僕は神城さんに聞いた。
「9月なのに真冬みたいに着込んでたからだよ。あれは絶対暑いだろうな。」
「エレベーターのカメラにも写っていたんですか?」
「あぁ、でも毛利花の殺害現場では降りなかったけどな。」
「じゃあ、やっぱりその人は渡部咲じゃないんですかね?」
長瀬さんに向かって言った。長瀬さんは2つ目のプリンを食べている。
「そうとは限らないんじゃない?階段のところには防犯カメラがないからそっちを使って殺害現場まで行ったっていう可能性もあるし…。」
「でも身長の問題はどうするんですか?」
「それは…なにかトリックでもあるんでしょ…。」
「無理じゃないですか?身長伸ばすなんて手術するとかしないと…。」
「仮に渡部咲が身長を伸ばしたとして、どうやってその後もとに戻すんだよ?」
「う~ん…今はなんとも言えないですね…。」
「別の可能性を探した方が早そうだな。」
「どうやって防犯カメラに映らずに侵入できるかですか?」
神城さんに尋ねる。
「あぁ。」
「殺害現場ってマンションですよね?」
「あぁ、そうだ。」
「その近辺に高い建物は?」
「あるが、多分お前の考えてることは不可能だぞ?どうせ隣の高い建物からマンションの屋上に行ったとかだろ?」
「…はい…。」
「渡部咲にそんな運動神経はない。ていうか、多くの人間はそんな危ない橋は渡らない。それにマンションから出る時どうするんだよ?」
「…確かに…。」
「協力者がいたとか?」
長瀬さんが3つ目のプリンを食べきって言った。
「例えば大きめのキャリーケースに入ってとか、掃除の人に変装するとかなら防犯カメラは突破できるんじゃないですか?」
「その線が一番現実的か…。」
「まぁ捜査はそこまでにして今日はもう休みましょう。」
長瀬さんが手をポンッと叩いて立ち上がった。
「休むって、あっちに戻るんですか?」
「いや、近くのホテル取っておいたからそこで休んでくれ。」
神城さんが立ち上がりながら言った。
こうして神城さんが取ったホテルで今日は休むことになった。
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