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第9話
訣別の時 6
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(メリナっ!! 4名の女エルフを連れて早急に寝室に来なさいっ!!
沐浴するわよっ!!)
チャームが大声で叫ぶとフェリックスが慌てて部屋に入ってこようとする。
「ローニャ様っ!? チャーム様っ!?
いかがなされましたか? そのように大きなお声をお上げになられまするとはっ!?
しかも、先ほど沐浴なされましたばかりだというのに?」
部屋をノックし、ドアノブをガチャガチャ鳴らすフェリックスに私は戦慄するっ!!
「絶対に明けちゃ駄目っ!!
女の子以外、入っちゃ駄目なんだからぁッ!!」
私の大声を聞いてフェリックスは再び慌てた。「し、失礼いたしましたっ!!」と、声を上げるとドタバタ音を立てて廊下を走っていったようだった。
忠義者の彼にちょっと、可哀そうなことしちゃったかしら・・・。
でも、しょうがないわよね。
だって、私お漏らししちゃってるんだもんっ!!
暫くしてからメリナが4人の女エルフを引き連れて部屋に入って来て、現場の惨状を見ると深いため息をついた。
「はぁっ・・・。随分とお楽しみだったようで・・・
お前達、ローニャ様のお粗相をオークたちに見せないようにして始末しろ。」
と、命令を下す。部下の女エルフたちは文句も言わずに寝具を片付けにかかった。
ご・・・ごめんなさいっ!!!
私は顔から火が出るほど恥ずかしい思いで4人に向かってブンブン首を振って頭を下げる。
するとメリナが私の手を取り「お気になさらず。聖母様のゆばりならば、彼女たちにとってもご褒美にしかなりません。たっぷりと楽しみながら洗うでしょう」と、慰めているのか不安にさせているのかわからないことを言ってくる。
・・・いや、確かに4人娘の目つきが異常だ。なんか恍惚とした表情で寝具を抱きしめていた。
「そ、それよりも沐浴を・・・」
呆れた私がそう促すと、メリナは「では、ご案内いたします。」と言って前を歩くのだった。
小水で濡れた下半身をシーツで隠しながら、気まずい思いで彼女の後を歩く私にメリナが振り返ると意地悪な笑顔を見せて言った。
「我が神の御寵愛。随分と楽しかったでしょうね。
ローニャ様。失禁するほどの快楽だったでしょう?」
「・・・どっ!! どうして貴女が夢の話を知っているのっ!?」
驚く私にメリナは笑って答えた。
「我らが神、魔神シトリー様からの預言です。貴方に伝えるように仰せつかっております。
『ローニャ。哀れな娘よ。
これから20日の時をかけてお前を壊してやろう。お前は命乞いの日々を過ごし、やがて全てを忘れて私の体だけを求める亡者となるであろう。
それを知りながらも抗えずに自我が崩壊していくのを怯えて待つがいい。』
これがシトリー様からお預かりしたお言葉です。
・・・ああっ。20日も時間をかけて壊していただけるなんて・・・なんて羨ましい話なのでしょうっ!!」
メリナは自分の体を自分で愛するかのように抱くと、歩くのも忘れて身悶えして甘い吐息を漏らした。
メリナ。恐らくは元は魔神シトリーと戦った戦士。優秀な英雄であったはずの彼女がここまで壊されてしまうほどの拷問。
魔神シトリーを想って恋い焦がれる彼女の姿が未来の自分だと思うと私は恐ろしくて震えが止まらなかった。
沐浴するわよっ!!)
チャームが大声で叫ぶとフェリックスが慌てて部屋に入ってこようとする。
「ローニャ様っ!? チャーム様っ!?
いかがなされましたか? そのように大きなお声をお上げになられまするとはっ!?
しかも、先ほど沐浴なされましたばかりだというのに?」
部屋をノックし、ドアノブをガチャガチャ鳴らすフェリックスに私は戦慄するっ!!
「絶対に明けちゃ駄目っ!!
女の子以外、入っちゃ駄目なんだからぁッ!!」
私の大声を聞いてフェリックスは再び慌てた。「し、失礼いたしましたっ!!」と、声を上げるとドタバタ音を立てて廊下を走っていったようだった。
忠義者の彼にちょっと、可哀そうなことしちゃったかしら・・・。
でも、しょうがないわよね。
だって、私お漏らししちゃってるんだもんっ!!
暫くしてからメリナが4人の女エルフを引き連れて部屋に入って来て、現場の惨状を見ると深いため息をついた。
「はぁっ・・・。随分とお楽しみだったようで・・・
お前達、ローニャ様のお粗相をオークたちに見せないようにして始末しろ。」
と、命令を下す。部下の女エルフたちは文句も言わずに寝具を片付けにかかった。
ご・・・ごめんなさいっ!!!
私は顔から火が出るほど恥ずかしい思いで4人に向かってブンブン首を振って頭を下げる。
するとメリナが私の手を取り「お気になさらず。聖母様のゆばりならば、彼女たちにとってもご褒美にしかなりません。たっぷりと楽しみながら洗うでしょう」と、慰めているのか不安にさせているのかわからないことを言ってくる。
・・・いや、確かに4人娘の目つきが異常だ。なんか恍惚とした表情で寝具を抱きしめていた。
「そ、それよりも沐浴を・・・」
呆れた私がそう促すと、メリナは「では、ご案内いたします。」と言って前を歩くのだった。
小水で濡れた下半身をシーツで隠しながら、気まずい思いで彼女の後を歩く私にメリナが振り返ると意地悪な笑顔を見せて言った。
「我が神の御寵愛。随分と楽しかったでしょうね。
ローニャ様。失禁するほどの快楽だったでしょう?」
「・・・どっ!! どうして貴女が夢の話を知っているのっ!?」
驚く私にメリナは笑って答えた。
「我らが神、魔神シトリー様からの預言です。貴方に伝えるように仰せつかっております。
『ローニャ。哀れな娘よ。
これから20日の時をかけてお前を壊してやろう。お前は命乞いの日々を過ごし、やがて全てを忘れて私の体だけを求める亡者となるであろう。
それを知りながらも抗えずに自我が崩壊していくのを怯えて待つがいい。』
これがシトリー様からお預かりしたお言葉です。
・・・ああっ。20日も時間をかけて壊していただけるなんて・・・なんて羨ましい話なのでしょうっ!!」
メリナは自分の体を自分で愛するかのように抱くと、歩くのも忘れて身悶えして甘い吐息を漏らした。
メリナ。恐らくは元は魔神シトリーと戦った戦士。優秀な英雄であったはずの彼女がここまで壊されてしまうほどの拷問。
魔神シトリーを想って恋い焦がれる彼女の姿が未来の自分だと思うと私は恐ろしくて震えが止まらなかった。
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