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第7話
危険が一杯、オーク群生地っ!! 1
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2日後。俺達は冒険者たちを引き連れて闇の勢力が作った神殿に向かう。
この2日間、俺はいつも通り夜になったらアルバートに縛られて失神させられるという生活を送っていた。
でも問題はこれから。
町にいる間は宿の個室に閉じ込められているから良い。誰も俺の変化には気が付かないから。
しかし、野外キャンプになるとそうもいっていられなくなっちゃう。
そこでアルバートは一計を案じてくれた。
それは俺とナタリア、レジーナは女同士で仲良く一つのテントに泊り、男が手出ししないようにアルバートが結界を張って誰も通さないと言うものだった。
アルバートの腹心の部下で教会所属の聖騎士であるレジーナは俺の呪いについては既に知っていて、アルバートの作戦に文句は言わなかった。それどころか寝ている(失神している)俺の安全を保障する契約もしてくれた。つまり恋敵の俺が無防備な状態に絶対に手を出さないという事を神に誓ってくれたの。聖騎士が神に立てた誓いの重さを俺も一応は知っていたので信用できた。
「でも、いいの? レジーナ。
俺。一応、貴女の恋のライバルのつもりなんだけど?」
俺が契約の際に小声で尋ねた時、レジーナは顔を真っ赤にして驚いていた。
「いや。なんでわかるの?って顔されてもね。女の勘って奴だよ。
なんでわからないと思ったの?」
そう、俺だって一応は女なんだよ。レジーナの俺達に対する態度を見れば、アルバートに恋心を抱いていることくらいお見通しだよ。
しかし、レジーナは俺に恋愛感情を悟られて慌てに慌てていた。
「言わないでっ! 絶対にアルバート様には言わないでくださいっ!」なんて涙目になって俺に頼み込んできた。
「い、言わないよ。そんなこと・・・。」
俺の返事を聞いたレジーナはナタリアにも懇願した。
「本当ですね? ナタリア、貴女も黙っていてくださいねっ!?」
ナタリアも初対面の時に高慢な態度を見せた気位の塊のようなレジーナが懇願する姿を見せられてはさすがに反対も出来ない。というか、レジーナみたいな美女に頼まれて断れるような人じゃない。
そんな俺達の取り決めを知らないアルバートは馬車で移動する俺達が仲良くやっているか心配して、移動中の馬車と自分の馬を並走させながら話しかけてきた。
「3人とも。10日後に教会の応援が20名ほど来る。我々はそれまで持ちこたえなければいけない。
正直、君たちの戦力は期待しているんだ。仲良くするように頼んだぞ?」
確かに数名の上澄み冒険者以外は戦力として大して当てにできない。アルバートの心配は当然だった。
でも、それは俺達の取り決めを知らないから。
俺はワザとらしく馬を操るレジーナに抱きついて見せると
「大丈夫よ! 女の子同士、意外と気が合うの!
ねっ、レジーナ。」
「は? ははは、はいっ!」
ぎこちないレジーナの返事にアルバートは怪訝な表情を見せたけど、それでも表面上でも仲良くしているので良しとしたのか、それ以上は何も言わなかった。
この2日間、俺はいつも通り夜になったらアルバートに縛られて失神させられるという生活を送っていた。
でも問題はこれから。
町にいる間は宿の個室に閉じ込められているから良い。誰も俺の変化には気が付かないから。
しかし、野外キャンプになるとそうもいっていられなくなっちゃう。
そこでアルバートは一計を案じてくれた。
それは俺とナタリア、レジーナは女同士で仲良く一つのテントに泊り、男が手出ししないようにアルバートが結界を張って誰も通さないと言うものだった。
アルバートの腹心の部下で教会所属の聖騎士であるレジーナは俺の呪いについては既に知っていて、アルバートの作戦に文句は言わなかった。それどころか寝ている(失神している)俺の安全を保障する契約もしてくれた。つまり恋敵の俺が無防備な状態に絶対に手を出さないという事を神に誓ってくれたの。聖騎士が神に立てた誓いの重さを俺も一応は知っていたので信用できた。
「でも、いいの? レジーナ。
俺。一応、貴女の恋のライバルのつもりなんだけど?」
俺が契約の際に小声で尋ねた時、レジーナは顔を真っ赤にして驚いていた。
「いや。なんでわかるの?って顔されてもね。女の勘って奴だよ。
なんでわからないと思ったの?」
そう、俺だって一応は女なんだよ。レジーナの俺達に対する態度を見れば、アルバートに恋心を抱いていることくらいお見通しだよ。
しかし、レジーナは俺に恋愛感情を悟られて慌てに慌てていた。
「言わないでっ! 絶対にアルバート様には言わないでくださいっ!」なんて涙目になって俺に頼み込んできた。
「い、言わないよ。そんなこと・・・。」
俺の返事を聞いたレジーナはナタリアにも懇願した。
「本当ですね? ナタリア、貴女も黙っていてくださいねっ!?」
ナタリアも初対面の時に高慢な態度を見せた気位の塊のようなレジーナが懇願する姿を見せられてはさすがに反対も出来ない。というか、レジーナみたいな美女に頼まれて断れるような人じゃない。
そんな俺達の取り決めを知らないアルバートは馬車で移動する俺達が仲良くやっているか心配して、移動中の馬車と自分の馬を並走させながら話しかけてきた。
「3人とも。10日後に教会の応援が20名ほど来る。我々はそれまで持ちこたえなければいけない。
正直、君たちの戦力は期待しているんだ。仲良くするように頼んだぞ?」
確かに数名の上澄み冒険者以外は戦力として大して当てにできない。アルバートの心配は当然だった。
でも、それは俺達の取り決めを知らないから。
俺はワザとらしく馬を操るレジーナに抱きついて見せると
「大丈夫よ! 女の子同士、意外と気が合うの!
ねっ、レジーナ。」
「は? ははは、はいっ!」
ぎこちないレジーナの返事にアルバートは怪訝な表情を見せたけど、それでも表面上でも仲良くしているので良しとしたのか、それ以上は何も言わなかった。
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