63 / 150
第5話
目覚めちゃったら責任取ってよ!! 2
しおりを挟む
最悪の目覚めの一悶着が終わってから、俺達は村長に朝食のもてなしを受けてから依頼を終了した証明書を村長に書いてもらい、再び3日の行程をかけて町に戻ることとなる。
その前にナタリアは部下たちとの別れを済ませた。
一人一人と熱い抱擁を交わし、女性同士で濃厚なキスを長々と行い別れを惜しんだのだった・・・。
すすり泣きによるものなのか喘ぎ声なのかわからない色っぽい吐息が田舎の村に響き、俺達を気まずくさせる。
(ううっ・・・。小さな子供までお見送りに来てくれているのに、こんな過激なシーンを見せつけて、ごめんなさい・・・)
自分のしている事でもないけど申し訳ない気持ちになってしまった。
そして今更だが、ナタリアってそっちの娘だったのだと、俺は気が付かされた。
となるとナタリアが大衆浴場で乳房を揉んだのは冗談ではなく、本当に俺を手込めにしてやろうと企んでの事だったのか・・・。
(じゃぁ、ナタリアが同行するこの旅は俺の貞操の危機ッ!?
ヤダ――っ!! 俺はイケメンが良い~~っ!!)
ちょっと怖くなっている俺にチャームが不吉なことを言う。
(いやいや・・・。案外、百合も落ちてみたらステキな世界かも知れないわよ?)
(ば、バカ言わないでっ!! そんなの絶対にお断りなんだからっ!!)
(あははっ! 冗談よ、冗談っ!!
こっちも男を落としてくれないと困るんだからっ!
一杯、子供を作って私の兄弟を増やしてね? ママ。)
(うう~っ。ひ、他人事だと思ってぇ~~っ)
チャームはケタケタ笑いながら、俺を弄ぶのだった。
でも、チャームとの会話のおかげか、俺は途中からナタリアが繰り広げる濃厚な百合の世界を気にしなくて済んだ。
いつの間にか彼女たちの別れの挨拶が終わり、冒険者を辞める女たちが俺とアルバートにも別れの挨拶をしてくれた。
「私達、これからは全員で団結して、どこかの町で雑貨屋を兼ねた飲食店を開こうと思います。
ナタリアが私達に十分な給金を支払ってくれていたおかげで資金もあるし、せっかく気の合う仲間を見つけたんだから、離れ離れになりたくないし。」
俺もアルバートも彼女たちの門出を祝福した。
「開店したら教会に言づけを頼んでくれたまえ、是非、来店させてもらうよ。」
「うんっ!! 必ず俺達3人で挨拶に行くからねっ!!」
俺とアルバートがそう告げてから、彼女たちは俺たちとは逆の方向へと進んでいった。
それを見送るナタリアの目から大粒の涙がいつまでも流れていた。
(ナタリアにとっては恋人との別れだ。寂しいだろう・・・)
俺はナタリアの心中をくみ取って震えるその肩を支えるように抱きしめてやるのだった。
やがて、ナタリアの情緒が落ち着いたころを見計らってアルバートが「では、二人とも町に戻ろうか?」と声をかける。
その声を聴いた俺達二人は「はいっ!」と同時に元気の良い返事を返した。
(息ピッタリ!! 俺達、意外と仲良くできるかもっ!!)
そんな風に思っていたが、その夜に問題は起きるのだった。
その前にナタリアは部下たちとの別れを済ませた。
一人一人と熱い抱擁を交わし、女性同士で濃厚なキスを長々と行い別れを惜しんだのだった・・・。
すすり泣きによるものなのか喘ぎ声なのかわからない色っぽい吐息が田舎の村に響き、俺達を気まずくさせる。
(ううっ・・・。小さな子供までお見送りに来てくれているのに、こんな過激なシーンを見せつけて、ごめんなさい・・・)
自分のしている事でもないけど申し訳ない気持ちになってしまった。
そして今更だが、ナタリアってそっちの娘だったのだと、俺は気が付かされた。
となるとナタリアが大衆浴場で乳房を揉んだのは冗談ではなく、本当に俺を手込めにしてやろうと企んでの事だったのか・・・。
(じゃぁ、ナタリアが同行するこの旅は俺の貞操の危機ッ!?
ヤダ――っ!! 俺はイケメンが良い~~っ!!)
ちょっと怖くなっている俺にチャームが不吉なことを言う。
(いやいや・・・。案外、百合も落ちてみたらステキな世界かも知れないわよ?)
(ば、バカ言わないでっ!! そんなの絶対にお断りなんだからっ!!)
(あははっ! 冗談よ、冗談っ!!
こっちも男を落としてくれないと困るんだからっ!
一杯、子供を作って私の兄弟を増やしてね? ママ。)
(うう~っ。ひ、他人事だと思ってぇ~~っ)
チャームはケタケタ笑いながら、俺を弄ぶのだった。
でも、チャームとの会話のおかげか、俺は途中からナタリアが繰り広げる濃厚な百合の世界を気にしなくて済んだ。
いつの間にか彼女たちの別れの挨拶が終わり、冒険者を辞める女たちが俺とアルバートにも別れの挨拶をしてくれた。
「私達、これからは全員で団結して、どこかの町で雑貨屋を兼ねた飲食店を開こうと思います。
ナタリアが私達に十分な給金を支払ってくれていたおかげで資金もあるし、せっかく気の合う仲間を見つけたんだから、離れ離れになりたくないし。」
俺もアルバートも彼女たちの門出を祝福した。
「開店したら教会に言づけを頼んでくれたまえ、是非、来店させてもらうよ。」
「うんっ!! 必ず俺達3人で挨拶に行くからねっ!!」
俺とアルバートがそう告げてから、彼女たちは俺たちとは逆の方向へと進んでいった。
それを見送るナタリアの目から大粒の涙がいつまでも流れていた。
(ナタリアにとっては恋人との別れだ。寂しいだろう・・・)
俺はナタリアの心中をくみ取って震えるその肩を支えるように抱きしめてやるのだった。
やがて、ナタリアの情緒が落ち着いたころを見計らってアルバートが「では、二人とも町に戻ろうか?」と声をかける。
その声を聴いた俺達二人は「はいっ!」と同時に元気の良い返事を返した。
(息ピッタリ!! 俺達、意外と仲良くできるかもっ!!)
そんな風に思っていたが、その夜に問題は起きるのだった。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
思春期ではすまない変化
こしょ
青春
TS女体化現代青春です。恋愛要素はありません。
自分の身体が一気に別人、モデルかというような美女になってしまった中学生男子が、どうやれば元のような中学男子的生活を送り自分を守ることができるのだろうかっていう話です。
落ちがあっさりすぎるとかお褒めの言葉とかあったら教えて下さい嬉しいのですっごく
初めて挑戦してみます。pixivやカクヨムなどにも投稿しています。
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる