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出発
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王子一行はまず、少し離れたアルミンという港町まで馬で向かい
そこから船に乗って、南の端のドト―ロという町まで行く事にする。
アルミンまでは馬で三時間という所だが、ケイトが馬に乗れない為、カリム
の馬に乗せてもらう事になった。
「僕が一緒に乗っても良かったんだよ、ケイト」
「滅相もありません、王子・・・アルさんに乗せてもらうなんて・・」
本当はミルドさんが良かったんだけど、体が大きいから、私が乗ると
馬がかわいそうなので、カリムさんに乗せてもらう事になった。
何度が休憩をはさみ、アルミンに付く頃には無口なカリムさんにも慣れ
意外に居心地良くなっていた。
「痛い~お尻が~」
王子がプッと吹き出す。
「ア、アルさん、笑いごとではないんですよ~馬に乗るのって
こんなに大変だとは」
「ははっ、初めてだからしかたがないな~」
ミルズさんが楽しそうに笑う。
「・・・・・」
カリムさんは顔をしかめる。
「はぁ~」
旅に出て一番最初に使う癒しの力が自分のお尻になんて、夢にも思わなかった。
「カリムのお陰で、あれぐらいの痛みで済んだんだけどね~」
「そうですね、ケイトに負担が掛からないようにしてましたからね」
「・・・・・」
そこから船に乗って、南の端のドト―ロという町まで行く事にする。
アルミンまでは馬で三時間という所だが、ケイトが馬に乗れない為、カリム
の馬に乗せてもらう事になった。
「僕が一緒に乗っても良かったんだよ、ケイト」
「滅相もありません、王子・・・アルさんに乗せてもらうなんて・・」
本当はミルドさんが良かったんだけど、体が大きいから、私が乗ると
馬がかわいそうなので、カリムさんに乗せてもらう事になった。
何度が休憩をはさみ、アルミンに付く頃には無口なカリムさんにも慣れ
意外に居心地良くなっていた。
「痛い~お尻が~」
王子がプッと吹き出す。
「ア、アルさん、笑いごとではないんですよ~馬に乗るのって
こんなに大変だとは」
「ははっ、初めてだからしかたがないな~」
ミルズさんが楽しそうに笑う。
「・・・・・」
カリムさんは顔をしかめる。
「はぁ~」
旅に出て一番最初に使う癒しの力が自分のお尻になんて、夢にも思わなかった。
「カリムのお陰で、あれぐらいの痛みで済んだんだけどね~」
「そうですね、ケイトに負担が掛からないようにしてましたからね」
「・・・・・」
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