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サタン@異世界編PART2
洗脳を解くカトリーナの"風"の能力
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「キンタ……あなたは……」
マリアは握った拳から血が垂れるのも構わずにキンタへ向かっていく。
「ち、ちがうんだお!マリア様!おで、エーギルに殺されそうになって……!あいつ、悪い奴だったんだお!」
「神の御使いを討つなど……!ペペン神への叛逆と同義です……!」
「ひっ……」
そしてマリアはものすごい圧でキンタの目の前まで行くと、砕けたペペン像の鋭利な部分を逆手に、血だらけの拳を振り上げた。
「マリアさん!!ダメーーー!!!」
振り下ろされる直前、カトリーナがキンタとマリアの間に入り、マリアの腕を掴んだ。
ーーーシュルシュルシュル!!
その瞬間、カトリーナの手が光り、美しい緑色の旋風がマリアとカトリーナを囲んだ。
「うっ!!これは……!?」
マリアは取り囲む風から何かを感じ取ったのか、風を振り払おうと手をブンブン振る。
「ちょっ、なにこれ!?う、うわぁあああああ!!!」
カトリーナ自身も何が起こっているのかわからずにマリアを掴みながら顔を伏せた。
「き、きゃあああああ!!」
そしてマリアの叫び声が聞こえたかと思うと、体の中から紫の瘴気のようなものが噴出し、緑の旋風に吸い込まれていった。
「あ!?なんだこれ!?」
思わず俺も目を細めて様子を窺う。
だが、このカトリーナから放たれた風は、不思議と嫌な感じはしなかった。
それどころか、母に抱かれている時のような安心感さえ感じるものだった。
「うっ……!うぁぁああああ!!」
マリアは頭を押さえてうずくまる。
その間も、瘴気はマリアから噴出し続け、そしてすべて吸い込まれると、風もピタッと止まった。
ーーーーフワッ。
最後に穏やかな風が顔を撫でると、瘴気もろとも消失していった。
ーーードサリ。
カトリーナが手を離すと、マリアは地に伏した。
「マ、マリアさんーー!!」
カトリーナが慌てて再び手を取る。
「カトリーナ。多分大丈夫だ。それどころか、お手柄かもよ」
ルシフェルがポンッとカトリーナの頭に手を乗せる。
「えっ?」
その言葉通り、マリアの肌は血色が良くなり、洗脳状態の時の異様な雰囲気は無くなっていた。
「う……」
マリアもすぐに目を覚ました。
「マリアさん!大丈夫!?」
カトリーナの声に対し、うっすらと目を開ける。
「え、あ……はい。あの……ここは……」
どうやら、自分の置かれている状況がわかっていないようだ。
「ここは、ピッピンプンスカ教会!覚えてる?」
「教会……教会……。私は……たしか、話だけ聞いてほしいと勧誘を受けて……。それから……えっと……」
ゆっくり記憶の糸を辿っていくマリア。
「そうだ……。大司教の方が出てきて……。うっ……。それからはよく思い出せないですが……。断片的に……」
「ゆ、ゆっくりでいいよ!今、無理して思い出さなくてもいいから!」
カトリーナは肩を貸してマリアを立ち上がらせた。
「そうだ……。私は……。ペペン神とかいう不気味な神を崇めさせられて……。それを他の方にも布教して……。従わない他の家族を……。うっ……」
口を押さえて、断片的な罪深き記憶に吐き気をこらえるマリア。
「も、もういいよ!マリアさんのせいじゃないから!そ、それより、マリアさん!ガリレオさんや娘のソフィーちゃんが待ってるよ!」
「ソ、ソフィー!私の大切な……ソ、ソフィーは?ソフィーは無事ですか!?」
「大丈夫!ガリレオさんと一緒に実家で待ってるよ!」
その言葉を聞くと、マリアはホッと胸を撫で下ろした。
「あ、あの……。どうやら助けて頂いたようですが、あなた方は……?」
その瞬間、カトリーナがライブ中継モードのポーポー公爵を目の前に持ってきて、挨拶を決めた。
「皆さんどうもこんにちは!カトサタンおんえあのカトちゃんです!そしてこちらは……」
「不死身のサタちゃんですッ!誰か俺を殺しておくれよーーー!!そしてこちらは……」
「ギルバート・デイヴィス。またの名をカイ・グランデだ」
俺はキメ顔で自己紹介する。
「キンタ・マデーカイ。エーギルを倒した男だお」
キンタも動画の画角に入ってくる。
「いや、お前は入ってくんなよ!しかもやっぱ名前下ネタじゃねーか!」
「し、下ネタじゃないお!」
俺はキンタを押し出した。
「まぁまぁみんな!でも、カイがライブ付けといてくれたおかげで、ど、同接20万人になってるよ!!めっちゃ見られてる!!」
「同接20万ってすごいのか?」
ルシフェルがクロエに問いかけた。
「す、すごいなんてもんじゃないですよ!せいぜい多くても5万くらいです!歴史的な生放送だと思います!」
クロエも興奮を隠しきれないようだった。
「あ!でも、コメントはほとんどカイとクロエへのメッセージだよ!」
『カイ・グランデの植物マジで強かった!』
『メイドの剣技ヤバすぎ』
『上級変異リザードマンと互角の人間がいてワロス』
『チンピラの機転の勝利』
『ピッピンプンスカ教会と繋がってた帝国はさすがに声明文出すしかない』
『メイジーたんカワユス』
『サタソタソ用無し説』
「おい!誰だサタソタソ用無し説を唱える奴は!?」
核心を突いたコメントにルシフェルが大声でキレる。
「まーまー。確かに今回はサタンよりカイとクロエが頑張ってたんだからさ。メイジーだって大変だったんだから」
「そんなこと言ったらなぁ!俺だって地下に飛ばされてイケメン風騎士に腹に風穴開けられたりして大変だったんだぞ!」
「なに遊んでんだよ」
「遊んでねーわ!!」
ふぅふぅ言うルシフェルを軽くあしらっていると、メイジーが口を開いた。
「それはそうと、先ほどのカトリーナさんの能力、あれは……?マリアさんも元に戻ったようですが……」
確かにその問題は残っていた。
風が巻き起こったと思ったら、魔王の芽で洗脳されていたマリアの中にある残滓をすべて吸い取っていった。
単純な風の能力では説明できない。
「う、うん……。それが、よくわからないんだ。マリアさんを止めようと必死になったら、急に風の能力が発動して……」
「それで、気づいたら洗脳がとけていた……ですか」
「うん……」
どうやらカトリーナ自身も何が起きたのかよくわかっていないようだった。
「で、でも!……そ、そうですわ!そのカトリーナさんの能力があるなら、もしかすると、ここの信者の方々も救えるかもしれません!」
メイジーがパチンと両手を鳴らして声を上げる。
「たしかに。あの風の能力が解呪のようなものであるなら、ここの人間は元に戻せるかもしれません」
クロエも立ち上がり賛同する。
「そ、そっか。そうだよね……。でも、あたしにできる……かな?」
「できなかったらまた別の方法を考えりゃ良いだけだ。お前のおかげであの洗脳は"解けるもん"ってのはわかったしよ」
俺は責任感でビビっているカトリーナの背中を叩いた。
「う、うん!ありがとう!やってみるよ!」
カトリーナの腹も決まったようだ。
「じゃあまずはローエングリンの親父からやってみるか。4Fに繋ぎっぱなしだし」
ルシフェルが提案する。
「そうだね!行ってみよう!その後は、マリアさんの旦那さんも探さなきゃ!」
「わ、私の?……ケントがここにいるのですか?」
「うん。ガリレオのじいさんが言ってたよ。マリアさんを教会に追っかけて行って、彼も戻ってこないって」
「そ、そんな……!では、ぜひ探して下さい!」
「うん!もちろん!じゃあ行こう!」
「マ、マリア…………さん!おでも手伝うお!」
「え、ええ!キンタさん。ありがとうございます!」
すっかりやる気になったカトリーナが先頭を走る中、俺はオリヴィアとメイジーのことを考えていた。
(この世界では"メイジー"か……。前世と同じく、花の名前だ)
チラッと横目でメイジーを見ると、やはりオリヴィアの雰囲気を感じた。
ーーーと、その時、クロエがこちらの視線に気づいているのがわかった。
俺がメイジーをチラチラ見るから気にしているのだろうか。
(ちっ……。変態っぽいか……。あんまり見るのはよそう)
俺は視線を逆方向に向けると、ルシフェルやカトリーナの背中を追っていった。
ーーーカイ・グランデ視点end
マリアは握った拳から血が垂れるのも構わずにキンタへ向かっていく。
「ち、ちがうんだお!マリア様!おで、エーギルに殺されそうになって……!あいつ、悪い奴だったんだお!」
「神の御使いを討つなど……!ペペン神への叛逆と同義です……!」
「ひっ……」
そしてマリアはものすごい圧でキンタの目の前まで行くと、砕けたペペン像の鋭利な部分を逆手に、血だらけの拳を振り上げた。
「マリアさん!!ダメーーー!!!」
振り下ろされる直前、カトリーナがキンタとマリアの間に入り、マリアの腕を掴んだ。
ーーーシュルシュルシュル!!
その瞬間、カトリーナの手が光り、美しい緑色の旋風がマリアとカトリーナを囲んだ。
「うっ!!これは……!?」
マリアは取り囲む風から何かを感じ取ったのか、風を振り払おうと手をブンブン振る。
「ちょっ、なにこれ!?う、うわぁあああああ!!!」
カトリーナ自身も何が起こっているのかわからずにマリアを掴みながら顔を伏せた。
「き、きゃあああああ!!」
そしてマリアの叫び声が聞こえたかと思うと、体の中から紫の瘴気のようなものが噴出し、緑の旋風に吸い込まれていった。
「あ!?なんだこれ!?」
思わず俺も目を細めて様子を窺う。
だが、このカトリーナから放たれた風は、不思議と嫌な感じはしなかった。
それどころか、母に抱かれている時のような安心感さえ感じるものだった。
「うっ……!うぁぁああああ!!」
マリアは頭を押さえてうずくまる。
その間も、瘴気はマリアから噴出し続け、そしてすべて吸い込まれると、風もピタッと止まった。
ーーーーフワッ。
最後に穏やかな風が顔を撫でると、瘴気もろとも消失していった。
ーーードサリ。
カトリーナが手を離すと、マリアは地に伏した。
「マ、マリアさんーー!!」
カトリーナが慌てて再び手を取る。
「カトリーナ。多分大丈夫だ。それどころか、お手柄かもよ」
ルシフェルがポンッとカトリーナの頭に手を乗せる。
「えっ?」
その言葉通り、マリアの肌は血色が良くなり、洗脳状態の時の異様な雰囲気は無くなっていた。
「う……」
マリアもすぐに目を覚ました。
「マリアさん!大丈夫!?」
カトリーナの声に対し、うっすらと目を開ける。
「え、あ……はい。あの……ここは……」
どうやら、自分の置かれている状況がわかっていないようだ。
「ここは、ピッピンプンスカ教会!覚えてる?」
「教会……教会……。私は……たしか、話だけ聞いてほしいと勧誘を受けて……。それから……えっと……」
ゆっくり記憶の糸を辿っていくマリア。
「そうだ……。大司教の方が出てきて……。うっ……。それからはよく思い出せないですが……。断片的に……」
「ゆ、ゆっくりでいいよ!今、無理して思い出さなくてもいいから!」
カトリーナは肩を貸してマリアを立ち上がらせた。
「そうだ……。私は……。ペペン神とかいう不気味な神を崇めさせられて……。それを他の方にも布教して……。従わない他の家族を……。うっ……」
口を押さえて、断片的な罪深き記憶に吐き気をこらえるマリア。
「も、もういいよ!マリアさんのせいじゃないから!そ、それより、マリアさん!ガリレオさんや娘のソフィーちゃんが待ってるよ!」
「ソ、ソフィー!私の大切な……ソ、ソフィーは?ソフィーは無事ですか!?」
「大丈夫!ガリレオさんと一緒に実家で待ってるよ!」
その言葉を聞くと、マリアはホッと胸を撫で下ろした。
「あ、あの……。どうやら助けて頂いたようですが、あなた方は……?」
その瞬間、カトリーナがライブ中継モードのポーポー公爵を目の前に持ってきて、挨拶を決めた。
「皆さんどうもこんにちは!カトサタンおんえあのカトちゃんです!そしてこちらは……」
「不死身のサタちゃんですッ!誰か俺を殺しておくれよーーー!!そしてこちらは……」
「ギルバート・デイヴィス。またの名をカイ・グランデだ」
俺はキメ顔で自己紹介する。
「キンタ・マデーカイ。エーギルを倒した男だお」
キンタも動画の画角に入ってくる。
「いや、お前は入ってくんなよ!しかもやっぱ名前下ネタじゃねーか!」
「し、下ネタじゃないお!」
俺はキンタを押し出した。
「まぁまぁみんな!でも、カイがライブ付けといてくれたおかげで、ど、同接20万人になってるよ!!めっちゃ見られてる!!」
「同接20万ってすごいのか?」
ルシフェルがクロエに問いかけた。
「す、すごいなんてもんじゃないですよ!せいぜい多くても5万くらいです!歴史的な生放送だと思います!」
クロエも興奮を隠しきれないようだった。
「あ!でも、コメントはほとんどカイとクロエへのメッセージだよ!」
『カイ・グランデの植物マジで強かった!』
『メイドの剣技ヤバすぎ』
『上級変異リザードマンと互角の人間がいてワロス』
『チンピラの機転の勝利』
『ピッピンプンスカ教会と繋がってた帝国はさすがに声明文出すしかない』
『メイジーたんカワユス』
『サタソタソ用無し説』
「おい!誰だサタソタソ用無し説を唱える奴は!?」
核心を突いたコメントにルシフェルが大声でキレる。
「まーまー。確かに今回はサタンよりカイとクロエが頑張ってたんだからさ。メイジーだって大変だったんだから」
「そんなこと言ったらなぁ!俺だって地下に飛ばされてイケメン風騎士に腹に風穴開けられたりして大変だったんだぞ!」
「なに遊んでんだよ」
「遊んでねーわ!!」
ふぅふぅ言うルシフェルを軽くあしらっていると、メイジーが口を開いた。
「それはそうと、先ほどのカトリーナさんの能力、あれは……?マリアさんも元に戻ったようですが……」
確かにその問題は残っていた。
風が巻き起こったと思ったら、魔王の芽で洗脳されていたマリアの中にある残滓をすべて吸い取っていった。
単純な風の能力では説明できない。
「う、うん……。それが、よくわからないんだ。マリアさんを止めようと必死になったら、急に風の能力が発動して……」
「それで、気づいたら洗脳がとけていた……ですか」
「うん……」
どうやらカトリーナ自身も何が起きたのかよくわかっていないようだった。
「で、でも!……そ、そうですわ!そのカトリーナさんの能力があるなら、もしかすると、ここの信者の方々も救えるかもしれません!」
メイジーがパチンと両手を鳴らして声を上げる。
「たしかに。あの風の能力が解呪のようなものであるなら、ここの人間は元に戻せるかもしれません」
クロエも立ち上がり賛同する。
「そ、そっか。そうだよね……。でも、あたしにできる……かな?」
「できなかったらまた別の方法を考えりゃ良いだけだ。お前のおかげであの洗脳は"解けるもん"ってのはわかったしよ」
俺は責任感でビビっているカトリーナの背中を叩いた。
「う、うん!ありがとう!やってみるよ!」
カトリーナの腹も決まったようだ。
「じゃあまずはローエングリンの親父からやってみるか。4Fに繋ぎっぱなしだし」
ルシフェルが提案する。
「そうだね!行ってみよう!その後は、マリアさんの旦那さんも探さなきゃ!」
「わ、私の?……ケントがここにいるのですか?」
「うん。ガリレオのじいさんが言ってたよ。マリアさんを教会に追っかけて行って、彼も戻ってこないって」
「そ、そんな……!では、ぜひ探して下さい!」
「うん!もちろん!じゃあ行こう!」
「マ、マリア…………さん!おでも手伝うお!」
「え、ええ!キンタさん。ありがとうございます!」
すっかりやる気になったカトリーナが先頭を走る中、俺はオリヴィアとメイジーのことを考えていた。
(この世界では"メイジー"か……。前世と同じく、花の名前だ)
チラッと横目でメイジーを見ると、やはりオリヴィアの雰囲気を感じた。
ーーーと、その時、クロエがこちらの視線に気づいているのがわかった。
俺がメイジーをチラチラ見るから気にしているのだろうか。
(ちっ……。変態っぽいか……。あんまり見るのはよそう)
俺は視線を逆方向に向けると、ルシフェルやカトリーナの背中を追っていった。
ーーーカイ・グランデ視点end
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