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サタン@異世界編PART1
巨大なカニがジャンプした結果
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「で、でけぇぇぇぇえええ!!!あ、ヤベ!ラ、ライブ配信しないと!!」
カトリーナは俺に抱えられながら、動画を撮れるポーポー公爵に向かって話しかけ始めた。
「み、皆さんどうもこんにちわ!!カトちゃんです!」
「カトちゃんって名前でやっとんかい」
「ちょ、サタン!急に喋るのやめてよ!フォロワーさんに彼氏とか疑われちゃうじゃん!!」
「……………」
「き、今日の企画はこちら!!"ギガントクラブ狩り!!"み、皆さん、アレ見えますでしょうか!?」
そう言うとポーポー公爵を巨大カニに向けた。
「あ、あのデカさわかりますか!?今からアレを、私のビジネスパートナーであるサタン氏と一緒に狩りたいと思います!!」
「お前は何もしないだろ」
「サタン氏はちょっと口が悪くて、少女に金を借りるようなチンピラ野郎ですが、普通よりちょっとケンカが強いです」
「なんだその最悪な紹介!!」
「そんなサタン氏があの超巨大カニのギガントクラブを倒せると豪語したので、これから狩って頂きます!果たして、ギルドで長年放置されてきた依頼を達成することができるのか!!?」
ライブ配信モードだからか、ポーポー公爵の目にはコメントと思わしき文字の羅列がぶわーっと並ぶ。
そのコメントに何て書いてあるのか気になったが、下のモンスターは悠長に待ってはくれない。
「おい、カトリーナ!!そろそろ来るぞ!!」
カニは空中の俺の姿を確認すると、深く腰を落として、その巨大な体で飛び上がった。
「ぎゃああああ!!カニが跳ねたぁぁ!!」
その衝撃で森に生える木々まで空中に打ち上げられ、俺に迫ってくる。
「うわっ!あぶねっ!!」
慌てて木を避ける。
そして土煙の間から改めて地面を見ると、あの巨大なカニはどこにもいなかった。
「!!?」
「サ、サタン!!!上だーーー!!」
なんと、巨大な体とは思えないその異常な跳躍力ですでに俺たちの"上"にいた。
「つ、潰されるぅぅぅ!!!」
カトリーナの絶叫が響き、ポーポー公爵もその目でライブ配信しながら涙を流す。
俺は慌ててカニの体の下から出ようと翼を羽ばたかせて高速移動する。
(よし!!間に合う!!)
カニの下から出ようとしたその瞬間、巨大なカニバサミが高速で俺に迫ってきた。
「うわっ!!あぶねっ!!!」
体を横にしてギリギリ躱したが、20メートル級の大木が真っ二つにされていた。
「あ、あんなので挟まれたら終わりです!!!み、皆さぁぁぁん、これがギガントクラブです!!!」
カトリーナが泣き喚く。
俺はひとまずカトリーナを安全そうな高台の上に運んだ。
カトリーナは俺に抱えられながら、動画を撮れるポーポー公爵に向かって話しかけ始めた。
「み、皆さんどうもこんにちわ!!カトちゃんです!」
「カトちゃんって名前でやっとんかい」
「ちょ、サタン!急に喋るのやめてよ!フォロワーさんに彼氏とか疑われちゃうじゃん!!」
「……………」
「き、今日の企画はこちら!!"ギガントクラブ狩り!!"み、皆さん、アレ見えますでしょうか!?」
そう言うとポーポー公爵を巨大カニに向けた。
「あ、あのデカさわかりますか!?今からアレを、私のビジネスパートナーであるサタン氏と一緒に狩りたいと思います!!」
「お前は何もしないだろ」
「サタン氏はちょっと口が悪くて、少女に金を借りるようなチンピラ野郎ですが、普通よりちょっとケンカが強いです」
「なんだその最悪な紹介!!」
「そんなサタン氏があの超巨大カニのギガントクラブを倒せると豪語したので、これから狩って頂きます!果たして、ギルドで長年放置されてきた依頼を達成することができるのか!!?」
ライブ配信モードだからか、ポーポー公爵の目にはコメントと思わしき文字の羅列がぶわーっと並ぶ。
そのコメントに何て書いてあるのか気になったが、下のモンスターは悠長に待ってはくれない。
「おい、カトリーナ!!そろそろ来るぞ!!」
カニは空中の俺の姿を確認すると、深く腰を落として、その巨大な体で飛び上がった。
「ぎゃああああ!!カニが跳ねたぁぁ!!」
その衝撃で森に生える木々まで空中に打ち上げられ、俺に迫ってくる。
「うわっ!あぶねっ!!」
慌てて木を避ける。
そして土煙の間から改めて地面を見ると、あの巨大なカニはどこにもいなかった。
「!!?」
「サ、サタン!!!上だーーー!!」
なんと、巨大な体とは思えないその異常な跳躍力ですでに俺たちの"上"にいた。
「つ、潰されるぅぅぅ!!!」
カトリーナの絶叫が響き、ポーポー公爵もその目でライブ配信しながら涙を流す。
俺は慌ててカニの体の下から出ようと翼を羽ばたかせて高速移動する。
(よし!!間に合う!!)
カニの下から出ようとしたその瞬間、巨大なカニバサミが高速で俺に迫ってきた。
「うわっ!!あぶねっ!!!」
体を横にしてギリギリ躱したが、20メートル級の大木が真っ二つにされていた。
「あ、あんなので挟まれたら終わりです!!!み、皆さぁぁぁん、これがギガントクラブです!!!」
カトリーナが泣き喚く。
俺はひとまずカトリーナを安全そうな高台の上に運んだ。
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