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第三章 平和のための戦い
第二十話 主人の意地悪と魔獣との仲
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Szene-01 レアルプドルフ、ルイーサ家
ダンから大事な話のおあずけを食らったエールタインは、ティベルダと共にルイーサの家を訪れていた。
「アムレットが来てくれない。ヒルデガルドはまだ帰っていないみたいですね」
ルイーサの家に到着したエールタインとティベルダだが、いつもなら真っ先に現れるアムレットの姿が無いことで留守だと知った。
「ティベルダあ、ルイーサも入れてあげなよ」
「えー、あー、ルイーササマモマダノヨウデスネ」
「ははは、ルイーサは嫌われてるなあ。ボクは付き合いやすくて好きだけど」
ティベルダはエールタインの口から出された「好き」に頬を膨らませる。
「好きなんですかあ? 私よりも? 私の次に? エールさまあ」
「もう、分かって聞いてるでしょ。主人を困らせたいのかな?」
つないでいる手を振っていたティベルダだが、エールタインにグイッと引かれて倒れそうになった。
「あっ」
エールタインはティベルダの上半身を傾けて抱え、そのままキスをしてから言う。
「ティベルダが一番好き、これを言わせたいんだよね?」
鼻の頭をくっつけてさらに言う。
「あんまり何度も聞かれるとさ、少し悲しくなる。ボクの気持ちは伝わらないの?」
唇が触れそうで触れない距離にしてささやいた主人に、ティベルダは答えた。
「私、いつもエール様を感じていたいから――」
ティベルダは間近にある主人の唇に触れようとするが、エールタインはティベルダが唇を近づけるのに合わせて顔を引く。
「……キ、キスが、逃げちゃう」
「いい子ならいつでもさせてあげる。今はおあずけだよ」
「そんなあ」
ティベルダが残念な表情へと変わるが、その時を狙っていたかのようにエールタインがキスをした――いや、何かに頭を押された。
「ん、うわっ!」
態勢を崩したエールタインになすすべは無く、そのままティベルダと共に地面へと倒れる。
「キキッ」
「アムレット!?」
エールタインの腕を枕にして、地面に倒れているティベルダが声を上げた。
それを聞いてエールタインが言う。
「びっくりしたあ。ティベルダ、大丈夫?」
「はい、私はエール様とキスができましたし。エール様こそ大丈夫ですか?」
「なんとか受け身が間に合ったから大丈夫。ティベルダの頭も守れた」
「腕枕っていいですね。今日はこれで寝たいです」
「グルルルル」
ティベルダの耳元でアムレットが鳴いた。振り向いてティベルダが尋ねる。
「どうしたのアムレット? ご機嫌斜めね」
「グルルルル」
「ありがと。でもね、エール様は何も悪くないのよ。だから怒らないで」
アムレットは、ティベルダの頬に鼻をツンと付けてから走り去った。
エールタインは今のやり取りについてティベルダに聞く。
「アムレットはなんて?」
「エール様が私に意地悪をしていると思って、キスをさせようとエール様に乗ったそうです」
「そうなの!? アムレットはティベルダの味方かあ」
「ちょっと、私の家の前でイチャつかないでくれる?」
肩にアムレットを乗せたヒルデガルドと共にルイーサが現れ、家主として苦情を伝えた。
エールタインはティベルダと共に半身を起こし、先に立ち上がってからティベルダに手を貸す。
ティベルダの後ろを払って土を落としてあげながら、エールタインは言った。
「ボクたちも来たばかりだよ」
「遅れてしまってごめんなさいね。私たちが早く帰っていれば、ティベルダが楽しむ暇も無かったはずだし」
「ルイーサあ。せっかくティベルダの機嫌を良くしたのに、台無しになっちゃうよ」
「そんなつもりは無いのだけど、つい、ね。お話があるのよね? 中に入りましょ」
ルイーサはエールタインの話をさらっと流して、ツカツカと家の玄関へ歩いてゆく。
「ティベルダ、いらっしゃい」
ヒルデガルドもルイーサに付いて行きながら、ティベルダにひと声かけた。
Szene-02 レアルプドルフ、ダン家
ヘルマの部屋ではヨハナとヘルマが長い時間語り合い、ようやくヘルマが落ち着いたところだ。
「ありがと、ヨハナ。いずれ来るとわかっていた時だけど、いざ来ると弱気になっちゃった」
「しかたないわ。心にしまっておくのって、とても大変なことだから。たまには吐き出さないと。私なら聞いてあげられるんだから、気にせず使ってちょうだいな」
ヘルマは、一度大きく頷いてにっこり笑って見せてから言った。
「そろそろダン様のところへ行かないと。従者らしく、ね」
ヘルマが両頬をパチパチと叩いてから、部屋を出ようとヨハナに目で合図をする。
ヨハナはヘルマの表情を見て安心をしたのか、笑みを浮かべてヘルマに続いて部屋を出た。
Szene-03 レアルプドルフ、ルイーサ家
ダンと話したブーズの今後について、エールタインはルイーサに伝えた。
「そう、攻める準備を進めているのね。ヴォルフには壁の建築でも手伝ってもらったし、お願いするのは有りだと思うけれど」
主人二人がしっかり話せるようにと、ヒルデガルドはティベルダとアムレットを囲んで遊んでいる。
「茂みにはアムレットのお友達がいっぱいいるんでしょ?」
「そうよ。でもみんなよく働いてくれるから、交代であちこち見に行っているみたいなの」
「すごいね。アムレットはヒルデガルドのお供をしているし、みんないい子だよね」
ティベルダは人差し指をあちこちに動かして、アムレットが前足でつかむのを楽しんでいる。
「あのねティベルダ。あなたから出ている光石の気配って、私より強いみたいよ」
「そうなの?」
「ええ。手懐けた子たちはみんなティベルダへの甘えが強いの。だからもしかしたら、ティベルダも私と同じように手懐けられるんじゃないかしら」
アムレットが、ティベルダの指をつかもうと真剣になっていた。それを楽しみながらティベルダが答える。
「もしそうだとしても、必要ならってぐらいかな。私はヒルデガルドが魔獣たちの主って方が好き」
「ありがと。なんだか妙に嬉しくなっちゃった」
従者二人の話が進む中、主人たちの話もサクサクと進んでいた。
「ヴォルフに助けてもらうのはいいとして、あの巣とブーズの行き来がかわいそうね。ブーズ側にも巣を用意できないかしら」
「確かに、いくら足が速くても面倒そうだね。でもヴォルフの巣を用意するのってどうしたらいいのかな」
「ヒルデ、何か案はないかしら?」
主人の問いにヒルデガルドはすぐに反応した。
「助けてもらうのでしたら、また直接会ってお願いするので、その時に聞いてみます」
「ここはヒルデに任せた方が良さそうね。こちらが勝手に決めることではなさそう」
ヒルデガルドは、ルイーサとエールタインに向けて軽い会釈で承諾を伝えた。
ダンから大事な話のおあずけを食らったエールタインは、ティベルダと共にルイーサの家を訪れていた。
「アムレットが来てくれない。ヒルデガルドはまだ帰っていないみたいですね」
ルイーサの家に到着したエールタインとティベルダだが、いつもなら真っ先に現れるアムレットの姿が無いことで留守だと知った。
「ティベルダあ、ルイーサも入れてあげなよ」
「えー、あー、ルイーササマモマダノヨウデスネ」
「ははは、ルイーサは嫌われてるなあ。ボクは付き合いやすくて好きだけど」
ティベルダはエールタインの口から出された「好き」に頬を膨らませる。
「好きなんですかあ? 私よりも? 私の次に? エールさまあ」
「もう、分かって聞いてるでしょ。主人を困らせたいのかな?」
つないでいる手を振っていたティベルダだが、エールタインにグイッと引かれて倒れそうになった。
「あっ」
エールタインはティベルダの上半身を傾けて抱え、そのままキスをしてから言う。
「ティベルダが一番好き、これを言わせたいんだよね?」
鼻の頭をくっつけてさらに言う。
「あんまり何度も聞かれるとさ、少し悲しくなる。ボクの気持ちは伝わらないの?」
唇が触れそうで触れない距離にしてささやいた主人に、ティベルダは答えた。
「私、いつもエール様を感じていたいから――」
ティベルダは間近にある主人の唇に触れようとするが、エールタインはティベルダが唇を近づけるのに合わせて顔を引く。
「……キ、キスが、逃げちゃう」
「いい子ならいつでもさせてあげる。今はおあずけだよ」
「そんなあ」
ティベルダが残念な表情へと変わるが、その時を狙っていたかのようにエールタインがキスをした――いや、何かに頭を押された。
「ん、うわっ!」
態勢を崩したエールタインになすすべは無く、そのままティベルダと共に地面へと倒れる。
「キキッ」
「アムレット!?」
エールタインの腕を枕にして、地面に倒れているティベルダが声を上げた。
それを聞いてエールタインが言う。
「びっくりしたあ。ティベルダ、大丈夫?」
「はい、私はエール様とキスができましたし。エール様こそ大丈夫ですか?」
「なんとか受け身が間に合ったから大丈夫。ティベルダの頭も守れた」
「腕枕っていいですね。今日はこれで寝たいです」
「グルルルル」
ティベルダの耳元でアムレットが鳴いた。振り向いてティベルダが尋ねる。
「どうしたのアムレット? ご機嫌斜めね」
「グルルルル」
「ありがと。でもね、エール様は何も悪くないのよ。だから怒らないで」
アムレットは、ティベルダの頬に鼻をツンと付けてから走り去った。
エールタインは今のやり取りについてティベルダに聞く。
「アムレットはなんて?」
「エール様が私に意地悪をしていると思って、キスをさせようとエール様に乗ったそうです」
「そうなの!? アムレットはティベルダの味方かあ」
「ちょっと、私の家の前でイチャつかないでくれる?」
肩にアムレットを乗せたヒルデガルドと共にルイーサが現れ、家主として苦情を伝えた。
エールタインはティベルダと共に半身を起こし、先に立ち上がってからティベルダに手を貸す。
ティベルダの後ろを払って土を落としてあげながら、エールタインは言った。
「ボクたちも来たばかりだよ」
「遅れてしまってごめんなさいね。私たちが早く帰っていれば、ティベルダが楽しむ暇も無かったはずだし」
「ルイーサあ。せっかくティベルダの機嫌を良くしたのに、台無しになっちゃうよ」
「そんなつもりは無いのだけど、つい、ね。お話があるのよね? 中に入りましょ」
ルイーサはエールタインの話をさらっと流して、ツカツカと家の玄関へ歩いてゆく。
「ティベルダ、いらっしゃい」
ヒルデガルドもルイーサに付いて行きながら、ティベルダにひと声かけた。
Szene-02 レアルプドルフ、ダン家
ヘルマの部屋ではヨハナとヘルマが長い時間語り合い、ようやくヘルマが落ち着いたところだ。
「ありがと、ヨハナ。いずれ来るとわかっていた時だけど、いざ来ると弱気になっちゃった」
「しかたないわ。心にしまっておくのって、とても大変なことだから。たまには吐き出さないと。私なら聞いてあげられるんだから、気にせず使ってちょうだいな」
ヘルマは、一度大きく頷いてにっこり笑って見せてから言った。
「そろそろダン様のところへ行かないと。従者らしく、ね」
ヘルマが両頬をパチパチと叩いてから、部屋を出ようとヨハナに目で合図をする。
ヨハナはヘルマの表情を見て安心をしたのか、笑みを浮かべてヘルマに続いて部屋を出た。
Szene-03 レアルプドルフ、ルイーサ家
ダンと話したブーズの今後について、エールタインはルイーサに伝えた。
「そう、攻める準備を進めているのね。ヴォルフには壁の建築でも手伝ってもらったし、お願いするのは有りだと思うけれど」
主人二人がしっかり話せるようにと、ヒルデガルドはティベルダとアムレットを囲んで遊んでいる。
「茂みにはアムレットのお友達がいっぱいいるんでしょ?」
「そうよ。でもみんなよく働いてくれるから、交代であちこち見に行っているみたいなの」
「すごいね。アムレットはヒルデガルドのお供をしているし、みんないい子だよね」
ティベルダは人差し指をあちこちに動かして、アムレットが前足でつかむのを楽しんでいる。
「あのねティベルダ。あなたから出ている光石の気配って、私より強いみたいよ」
「そうなの?」
「ええ。手懐けた子たちはみんなティベルダへの甘えが強いの。だからもしかしたら、ティベルダも私と同じように手懐けられるんじゃないかしら」
アムレットが、ティベルダの指をつかもうと真剣になっていた。それを楽しみながらティベルダが答える。
「もしそうだとしても、必要ならってぐらいかな。私はヒルデガルドが魔獣たちの主って方が好き」
「ありがと。なんだか妙に嬉しくなっちゃった」
従者二人の話が進む中、主人たちの話もサクサクと進んでいた。
「ヴォルフに助けてもらうのはいいとして、あの巣とブーズの行き来がかわいそうね。ブーズ側にも巣を用意できないかしら」
「確かに、いくら足が速くても面倒そうだね。でもヴォルフの巣を用意するのってどうしたらいいのかな」
「ヒルデ、何か案はないかしら?」
主人の問いにヒルデガルドはすぐに反応した。
「助けてもらうのでしたら、また直接会ってお願いするので、その時に聞いてみます」
「ここはヒルデに任せた方が良さそうね。こちらが勝手に決めることではなさそう」
ヒルデガルドは、ルイーサとエールタインに向けて軽い会釈で承諾を伝えた。
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