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第一章 下拭き
2-7 秘書さん
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ユシャリーノから勇者ステータスについて尋ねられた王様は、秘書に振り返って目でお願いをしてみる。
秘書は、同じく目で「承知しました」と受け入れた。
言葉を交わさなくても伝わることに喜びを感じ、王様はにっこりとした。
「他にも聞きたいことがあるのか?」
秘書の反応に満足した王様は、気分の良さから『寛容』を発動させて王様っぽく振舞った。
ユシャリーノは、ちらっと天井を見て言い忘れていることがないか、脳内を探してみる。
「今のところ、これぐらいです」
王様は、座ったまま寛容さを表すためにしていた頬杖を滑らせて、上半身だけずるっとこけた。
「なんだよ、無いのか」
「え……あ、はい。とりあえず旅に出る前に、勇者レベルを上げないといけないらしいので、洞窟へ行ってきます。帰り次第、洞窟の様子をご報告にうかがいます」
「ふーん、洞窟へ行くのか。俺に聞かなくてもやること聞いてるじゃないか」
「いやいや、偶然出会った人が勇者について詳しかったので、教えてもらっただけですよ」
「教えてくれる民などいるのか……ああ、他国の者だな」
ユシャリーノは、はっと目を開いて王様に尋ねた。
「はい、他国の人でした。そういえば、王都って独特な風習がありますね」
「ん? 何かあったっけ」
「無言で物を投げてくるんです。上から落とすこともありましたけど」
王様はユシャリーノからゆっくりと目線を外して横を向いた。
「ほう。たぶん、流行ってやつだろ。民は流行りもので楽しむのを好むからな」
「流行……ですか。そういうのがあるんですね。やっぱり王都特有のものだったのか」
王様は、納得するユシャリーノの言葉を聞いてほっとした様子で目線を戻した。
「今回はこれぐらいでいいだろう。あとは秘書から聞いてくれ。俺もあんまり時間を割いておれんのだ」
「そ、そうですよね。ありがとうございました」
「うむ」
結局王様は、勇者ステータスどころか、すべてを秘書に丸投げした。
玉座から立ち上がると、やれやれと聞こえてくるような足取りで謁見の間を出て行った。
秘書は、閉まり切った扉に手を差し向け、ユシャリーノに合図をする。
「この部屋は他の方がいらっしゃるので、別の部屋でお話させていただきます」
ユシャリーノは、秘書から言われるがままに部屋から出た。
先導する秘書に付いて行くが、足取りは極めてぎこちなく、まださっぱりわけがわかっていないことが手に取るようにわかる。
秘書との話で解消されることを願いつつ、ふぁさっ、ふぁさっと揺れる赤茶色の猫っ毛な髪を見つめている。
髪の揺れを数えるでもなくぼーっと見つめたまま付いて行くと、話をするための部屋にたどり着いた。
途中、廊下の幅が変わったことや階段の上り下り、角を曲がった回数などはまったく頭に入っていない。
無言で通された部屋に入ったとたん、止まっていた意識が元に戻った。
「なっ……何だここは。妙にどきどきする」
ユシャリーノは、重く、何の抵抗も受け付けない圧倒的な力で体の中へ入り込んでくるような空気に驚いた。
「慣れていないと少々息苦しいかもしれません。そちらの椅子にお座りください」
何も変わった様子のない秘書に促されるまま、ユシャリーノは椅子に腰を下ろした。
秘書は、部屋の扉を閉めると、部屋を囲むように設置されている本棚へと向かう。
容姿と同じく、細くすらりとした人差し指の先を顎に当てて呟いた。
「確かこの辺に……あら、こんなに大きかったかしら」
お目当ての本を見つけたらしいが、おもむろにスタイルの良い指でがっちりと掴んだ。
ユシャリーノは部屋の雰囲気に圧倒されたまま、秘書の様子を伺っている。
秘書は、若干腰を下げると全身に力を入れて、後ろへと引っ張る構えを見せた。
「んっ、あっ、やだっ、もお」
ユシャリーノは、秘書の口から発せられる声にどう反応したらいいのかわからないでいる。
色気のある声が一方的に届けられると、年ごろの少年としては困惑してしまう。
「あの、えっと」
「せーのっ、ふっ、えいっ、はあ……はあ。そろそろ、出て来てちょうだいっ、てばっ」
ユシャリーノは、何もしないわけにはいかなくなったのか、声を掛けた。
「手伝いましょうか?」
「もうちょっとっ、だからっ、だいじょうぶっ、いやっ、はあん、ですっ」
「大丈夫じゃない気がしてしかたないんだけど」
秘書から発せられる色気を乗せた声は、部屋の独特な空気をも抑え込み、勇者を突き動かす。
ユシャリーノは、秘書の態勢から予想される結末に備えて後方に回り込んだ。
「くっ、それーっ……やっと取り出せたっ、きゃっ――」
彼女なりに全力だったのだろう。
一冊の分厚い本が棚から抜け出すと、引き抜く力は目標を秘書の体へと変えて宙に浮かせた。
仕事を終えた力は消え去り、秘書の体を床へと落下させていく。
その様は、ユシャリーノが予想した通りの光景だった。
絶妙な位置で待ち構えていたユシャリーノは、本と共に下りてくる秘書を落下地点で受け止めた。
「ほらー、やっぱり。はっ! 軽い……それにいい匂い……あ、いや、お怪我はありませんか?」
見事に受け止めたことでドヤ顔を見せたいところだったが、色気を伴う女性に翻弄されてそれどころではなくなった。
――――想定に無い状況だ。
いや、ユシャリーノは、ただ秘書を助けることしか考えていなかった。
一般的には、それだけで済む話だろう。
しかし、彼にとって経験したことのない出来事が起きた。
故郷では、若い女性との交流など無いに等しい無垢な少年だ。
秘書の背中を抱きしめる形で受け止めて、初めて体験した女性との接触。
そう思うと、鼓動が激しくなってくる。
あたふたして何をどうしたらいいのかわからず、秘書が立ち上がるのを待つことしか思いつかない。
「痛くない……あっ、助けていただいたのですね。すみません、すぐに退きます」
秘書は、分厚い本を抱えてユシャリーノから起き上がる。
ユシャリーノは、自分から離れて行く秘書を寂しそうに見送っていた。
「申し訳ございません。お怪我はありませんか?」
秘書は、受け止めた格好で固まっている勇者に優しく声を掛けた。
「お、俺は大丈夫ですよ……たぶん。そちらは大丈夫ですか?」
「おかげさまで私は無事です。ありがとうございます」
「いえいえ、勇者ですから。これぐらいは当然のことでして――」
ユシャリーノは、ようやくドヤ顔を見せる時が訪れた。
だが、それをきっかけに秘書の表情は真顔になった。
「では、勇者ステータスについてご説明しますので、席にお戻りください」
秘書は、少しやんわりとした口調を使っていたが、スンッと元のお仕事モードに戻った。
ユシャリーノは、寂しそうな表情で答えた。
「え……あ、はい」
残念そうなユシャリーノと、私情を抑えたお仕事モードの秘書は、机を挟んで向かい合った。
秘書は、大きな分厚い本を持ち上げて、どんっと机に置いた。
すると埃が舞って、ホワイトアウトのように視界を遮った。
「失礼しました。先に拭き掃除をしておかなければならないのに。この部屋に入ることができる者は限られているので、掃除が行き届いていませんでした。私の失態です」
秘書は、社交辞令を述べることで『白い闇』現象の件をやり過ごした。
置いてからすぐ鼻元にハンカチを当てた様子からして、埃が舞うことは想定済みだったようだ。
「これぐらいの埃、気にしませんって。けほっ」
ユシャリーノは、目を正面に向けたまま、すばやく本の上にある埃を払った。
咽るから埃を払ったのではなく、秘書の顔を少しでも長く見るためだ。
一方、秘書は、早く役目を終わらせるために、分厚い本を捲ろうとしていた。
秘書は、同じく目で「承知しました」と受け入れた。
言葉を交わさなくても伝わることに喜びを感じ、王様はにっこりとした。
「他にも聞きたいことがあるのか?」
秘書の反応に満足した王様は、気分の良さから『寛容』を発動させて王様っぽく振舞った。
ユシャリーノは、ちらっと天井を見て言い忘れていることがないか、脳内を探してみる。
「今のところ、これぐらいです」
王様は、座ったまま寛容さを表すためにしていた頬杖を滑らせて、上半身だけずるっとこけた。
「なんだよ、無いのか」
「え……あ、はい。とりあえず旅に出る前に、勇者レベルを上げないといけないらしいので、洞窟へ行ってきます。帰り次第、洞窟の様子をご報告にうかがいます」
「ふーん、洞窟へ行くのか。俺に聞かなくてもやること聞いてるじゃないか」
「いやいや、偶然出会った人が勇者について詳しかったので、教えてもらっただけですよ」
「教えてくれる民などいるのか……ああ、他国の者だな」
ユシャリーノは、はっと目を開いて王様に尋ねた。
「はい、他国の人でした。そういえば、王都って独特な風習がありますね」
「ん? 何かあったっけ」
「無言で物を投げてくるんです。上から落とすこともありましたけど」
王様はユシャリーノからゆっくりと目線を外して横を向いた。
「ほう。たぶん、流行ってやつだろ。民は流行りもので楽しむのを好むからな」
「流行……ですか。そういうのがあるんですね。やっぱり王都特有のものだったのか」
王様は、納得するユシャリーノの言葉を聞いてほっとした様子で目線を戻した。
「今回はこれぐらいでいいだろう。あとは秘書から聞いてくれ。俺もあんまり時間を割いておれんのだ」
「そ、そうですよね。ありがとうございました」
「うむ」
結局王様は、勇者ステータスどころか、すべてを秘書に丸投げした。
玉座から立ち上がると、やれやれと聞こえてくるような足取りで謁見の間を出て行った。
秘書は、閉まり切った扉に手を差し向け、ユシャリーノに合図をする。
「この部屋は他の方がいらっしゃるので、別の部屋でお話させていただきます」
ユシャリーノは、秘書から言われるがままに部屋から出た。
先導する秘書に付いて行くが、足取りは極めてぎこちなく、まださっぱりわけがわかっていないことが手に取るようにわかる。
秘書との話で解消されることを願いつつ、ふぁさっ、ふぁさっと揺れる赤茶色の猫っ毛な髪を見つめている。
髪の揺れを数えるでもなくぼーっと見つめたまま付いて行くと、話をするための部屋にたどり着いた。
途中、廊下の幅が変わったことや階段の上り下り、角を曲がった回数などはまったく頭に入っていない。
無言で通された部屋に入ったとたん、止まっていた意識が元に戻った。
「なっ……何だここは。妙にどきどきする」
ユシャリーノは、重く、何の抵抗も受け付けない圧倒的な力で体の中へ入り込んでくるような空気に驚いた。
「慣れていないと少々息苦しいかもしれません。そちらの椅子にお座りください」
何も変わった様子のない秘書に促されるまま、ユシャリーノは椅子に腰を下ろした。
秘書は、部屋の扉を閉めると、部屋を囲むように設置されている本棚へと向かう。
容姿と同じく、細くすらりとした人差し指の先を顎に当てて呟いた。
「確かこの辺に……あら、こんなに大きかったかしら」
お目当ての本を見つけたらしいが、おもむろにスタイルの良い指でがっちりと掴んだ。
ユシャリーノは部屋の雰囲気に圧倒されたまま、秘書の様子を伺っている。
秘書は、若干腰を下げると全身に力を入れて、後ろへと引っ張る構えを見せた。
「んっ、あっ、やだっ、もお」
ユシャリーノは、秘書の口から発せられる声にどう反応したらいいのかわからないでいる。
色気のある声が一方的に届けられると、年ごろの少年としては困惑してしまう。
「あの、えっと」
「せーのっ、ふっ、えいっ、はあ……はあ。そろそろ、出て来てちょうだいっ、てばっ」
ユシャリーノは、何もしないわけにはいかなくなったのか、声を掛けた。
「手伝いましょうか?」
「もうちょっとっ、だからっ、だいじょうぶっ、いやっ、はあん、ですっ」
「大丈夫じゃない気がしてしかたないんだけど」
秘書から発せられる色気を乗せた声は、部屋の独特な空気をも抑え込み、勇者を突き動かす。
ユシャリーノは、秘書の態勢から予想される結末に備えて後方に回り込んだ。
「くっ、それーっ……やっと取り出せたっ、きゃっ――」
彼女なりに全力だったのだろう。
一冊の分厚い本が棚から抜け出すと、引き抜く力は目標を秘書の体へと変えて宙に浮かせた。
仕事を終えた力は消え去り、秘書の体を床へと落下させていく。
その様は、ユシャリーノが予想した通りの光景だった。
絶妙な位置で待ち構えていたユシャリーノは、本と共に下りてくる秘書を落下地点で受け止めた。
「ほらー、やっぱり。はっ! 軽い……それにいい匂い……あ、いや、お怪我はありませんか?」
見事に受け止めたことでドヤ顔を見せたいところだったが、色気を伴う女性に翻弄されてそれどころではなくなった。
――――想定に無い状況だ。
いや、ユシャリーノは、ただ秘書を助けることしか考えていなかった。
一般的には、それだけで済む話だろう。
しかし、彼にとって経験したことのない出来事が起きた。
故郷では、若い女性との交流など無いに等しい無垢な少年だ。
秘書の背中を抱きしめる形で受け止めて、初めて体験した女性との接触。
そう思うと、鼓動が激しくなってくる。
あたふたして何をどうしたらいいのかわからず、秘書が立ち上がるのを待つことしか思いつかない。
「痛くない……あっ、助けていただいたのですね。すみません、すぐに退きます」
秘書は、分厚い本を抱えてユシャリーノから起き上がる。
ユシャリーノは、自分から離れて行く秘書を寂しそうに見送っていた。
「申し訳ございません。お怪我はありませんか?」
秘書は、受け止めた格好で固まっている勇者に優しく声を掛けた。
「お、俺は大丈夫ですよ……たぶん。そちらは大丈夫ですか?」
「おかげさまで私は無事です。ありがとうございます」
「いえいえ、勇者ですから。これぐらいは当然のことでして――」
ユシャリーノは、ようやくドヤ顔を見せる時が訪れた。
だが、それをきっかけに秘書の表情は真顔になった。
「では、勇者ステータスについてご説明しますので、席にお戻りください」
秘書は、少しやんわりとした口調を使っていたが、スンッと元のお仕事モードに戻った。
ユシャリーノは、寂しそうな表情で答えた。
「え……あ、はい」
残念そうなユシャリーノと、私情を抑えたお仕事モードの秘書は、机を挟んで向かい合った。
秘書は、大きな分厚い本を持ち上げて、どんっと机に置いた。
すると埃が舞って、ホワイトアウトのように視界を遮った。
「失礼しました。先に拭き掃除をしておかなければならないのに。この部屋に入ることができる者は限られているので、掃除が行き届いていませんでした。私の失態です」
秘書は、社交辞令を述べることで『白い闇』現象の件をやり過ごした。
置いてからすぐ鼻元にハンカチを当てた様子からして、埃が舞うことは想定済みだったようだ。
「これぐらいの埃、気にしませんって。けほっ」
ユシャリーノは、目を正面に向けたまま、すばやく本の上にある埃を払った。
咽るから埃を払ったのではなく、秘書の顔を少しでも長く見るためだ。
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