10 / 107
Folge 10 ずたぼろ
しおりを挟む
「おい藍原、具合が悪いのか? 怪我しているんだろ? 血も止まっていないみたいじゃないか。まさか喧嘩したとかじゃないだろうな、っておい、そのまま倒れると危な――――」
ドサッ。
「きゃああ!」
「ちょっと、血があたしに付くじゃない!」
「死んだんじゃねえか?」
「失血死、てか?」
なんだ?
オレを助けてくれるやつはいないのか……。
どんだけ嫌われているんだよ。
だがしかし!
人生にピリオドを打つにはまだ早い。
弟妹のために生きなければ。
あの可愛い子たちを愛でる……こと……が……。
「お前たち、冗談言っている場合じゃないだろ! 保健室へ行くぞ。誰か手伝ってくれ」
せ、せん……せい?
おお。
先生がすごくいいひとに思えてきた。
初めてかもしれない。
「俺行きます!」
その声は……ゆう……。
……。
…………。
………………。
ん? うわ、血の臭いがする。
頭もめちゃくちゃにいてえ。
首、肩、肘、体中打ち身だらけなのか?
今日は倒れてばっかりだな。
厄日だ。
誰かが手を握っている?
まさかうちの子たちってことはないだろうし。
保健の先生かな。
でも手を握るか?
を! 先生が実はオレの事を、いやいや。
――――こんな状況でも妄想するとか、そりゃ罰も当たるか。
ここまでこてんぱんにやられると、もうどうでもよくなってくるな。
いっそ先生とどうにかこうにかなって、転生したほうがいいのかも。
「転生なんてさせませんから!」
へ?
まさか返事がくるとは想定外だ。
ところで誰から?
「藍原君、まだ私たち付き合っていないんでしょ? まだって言ってたよね? 付き合ってもいいかな、ぐらいには考えてくれているってことだよね? なら私の命を使ってでも藍原君を守るわ! お願いだから一人にしないで」
ん~、オレってモテているんではないだろうか。
弟妹から毎日告白されているから麻痺していたけど。
でも、命を使われたらオレ一人になっちゃうじゃん。
「美乃咲さん、俺教室戻るんで、後頼んでいいっすか?」
「わかりました」
「美乃咲さんも戻りなさい。あなたが藍原君をこんな風にしたわけじゃないんでしょ? 藍原君の体、傷つき過ぎだから病院へ行ってもらおうと思うの。保健室では応急処置にも限界があるのよ。もうすぐ他の先生が病院へ連れて行くから、そうすれば安心でしょ? にしても倒れ方が随分悪かったのね。受け身を取らずに倒れるとここまで傷ついてしまうなんてね」
ああ、手を握っているのは美乃咲さんか。
そして裕二が運んでくれたと。ありがとな。
◇
病院の診察台。
見事に素人な運び方をされて痛みが増しているサダメです。
上半身打撲のようです。
頭も打っているから当分安静にしていろと。
皆勤賞は取れなかったか。
別に狙っていたわけじゃないけど、取れるなら取っておきたいものじゃない?
「どうぞ、まだ眠っているようだけど。必要以上に動かさなければ後は普通に接していいからね。まあ、本人が痛みで動けないとは思うけど」
「そんなに酷いんですか?」
「打ち身がちょっと多いぐらいよ。骨折は無いし、少々鼻の傷が深くて血が出過ぎたみたいだけど、点滴に必要な薬も混ぜてあるからすぐに収まるはずよ。目が覚めたら呼んでくれる? 先生に診てもらったら帰れるはずだから」
ああちょうど起きましたよ。
ここで起きた方が面倒臭くないよね。
というより、妹の声を聞いて起きないなんてもったいない!
「いたた。起きましたけど」
「サダメ! あ、触ると痛いよね」
「起きたのね。じゃあ早速先生呼ぶから」
カルラが来ているってことは、随分時間が経ったみたいだな。
「二人は?」
「ツィスカにそんな姿見せたらどうなるかわかるでしょ? 朝と同じでタケルに抑えてもらっているわ」
「ははは、まさか朝起きたことがここまで大ごとになっちまうとはね」
「下校の時に高校から連絡がきて、先生に病院へ連れて来てもらったの。びっくりしちゃって上履きのまま来ちゃったわよ」
「カルラもそんな風になるんだな」
「もう! そりゃわたしだって慌てるわよ。だって病院に連れて行かれたなんて聞いたら驚くに決まっているわ。いつでも自害できるように準備もしたんだから」
おいおい。
常に心中する覚悟は、むしろあっぱれだけどさ。
めっちゃうれしいけど、しちゃだめ!
そんな会話をしているところへ医師が来た。
各傷をチェックして帰宅許可が出される。
幸い下半身は無事なので、歩いて帰れる。
だけど、上半身は動くたびに痛みが走る。
弟妹にも触れられず、なんともおあずけな状態。
さすがに先生も帰りまでは送ってくれず、タクシー代がキツイぜ。
◇
タクシーを降りて家に入るまではタケルが手伝ってくれた。
見た目とは違い、ちゃんと男の子なんだよな。
触れると女子だけど。
オレの部屋に入った三人。
「ゆっくり休んで」と一声掛けてくれてそれぞれの部屋へ散った。
ツィスカは必死にオレの所へ来るのを我慢していたみたいだな。
随分と責任を感じているらしい。
体調崩さなきゃいいけど。
携帯の確認をしておくか。
受信の合図が目に入って気になっていたんだ。
さすがに電話は無いみたい。
チャットアプリは裕二からのみ。
いつも通り。
オレは本当に友達いねえな。
えっと、美乃咲さんにお前の番号教えてあげたぞって、おい!
なんでお前がそういうことするの!?
いたたたた。
力入れるとあちこち痛い。
くっそ~裕二の奴、そういうやりとりも男子の楽しみの一つだろうが!
お前がオレの楽しみを奪うとはどういうこと?
いや、美乃咲さんとは何もないけど。
女子に番号教えるって、イベントの一つだぞ!
そんな風ならあいつが付き合えばいいじゃん。
――――なんかそれも腹が立つな。
ああもう! あいつ全然オレに優しくない!
――――いや、あいつに優しくされても気持ち悪いな。
そういや美乃咲さん、あの時一人にしないでって言ってたっけ。
まだ何も彼女のこと知らないから妙に気になっちゃったよ。
いや、彼女ならもしかすると――
あんな時でもオレが気にするように仕向けていたのかもしれない。
いまいち本意が掴めないんだよなあ。
気になるところが満載だもんな。
付き合うための作戦?
そんなわけないよな。
ああ、男ってどうしてこう夢を見ようとしてしまうんだろ。
女子から男子へなんて期待しちゃだめだ。
そんなのは芸能人か芸能人級の一部だけだ。
なんだかまだ血の味と臭いがするせいか、気分が悪くなってきた。
もう寝よう。
…………。
一人で寝るのってどうやるんだっけ?
タケル呼ぼうかな。
約束してたし。
その前に裕二にスタ連しといてやろ。
「お~い、誰か近くにいるか~」
すぐに部屋のドアが開いた。
「どうしたの兄ちゃん!」
うわぁ! ツィスカの突進だ。
また怪我するかと思った。
「お、驚かすなよ。心臓バクバクしたらまた血が出て来ちまう」
「ごめんなさい」
しゅんとするツィスカは可愛い。
喜怒哀楽が全部マックスに振っているんだよなあ。
でもずっとドアの前にいたってことだよな。
何しても可愛い。
いかん、マジで強烈なシスコンじゃないか。
…………今更か。
「タケルは?」
「カルラと夕食作っているよ」
「あ、そうか。まだ夕飯食べてないし、風呂にも入ってないし、帰ってから何もしてなかったな。そのまま寝ようと思ってたよ」
「それだけの怪我しているんだもん、しょうがないよ。兄ちゃん、本当にごめんなさい。一番傷つけたくない人を傷つけるなんて、あたしはバカです」
「自分のことそんな風に言うツィスカは偽物だな。本物はもっと胸を張っているはずだ。誰だって失敗はあるし、今もずっと部屋の前にいてくれたんだろ? それだけ心配してくれている人を悪く思うわけないよ」
「兄ちゃんは優し過ぎるんだよ~。抱き着きたいけど我慢、我慢」
両手を握りしめて上下に振っている。
爆発しそうな力をそこで散らしているんだろうか。
――――かわいい。
「んじゃ、下へ降りようかな。ツィスカ、付き添いお願い」
「がんばる!」
こういう時の「がんばる」は心配になるよね。
でもツィスカはいつになく慎重にアシストしてくれて、新鮮だった。
いつもと違うことが起こると、みんなの色々な面が見られて面白いね。
自分はボロボロって点は何も面白くないんだけど。
にしても今日はなんだか長い一日だった。
明日からは平穏な日々が続きますように。
ドサッ。
「きゃああ!」
「ちょっと、血があたしに付くじゃない!」
「死んだんじゃねえか?」
「失血死、てか?」
なんだ?
オレを助けてくれるやつはいないのか……。
どんだけ嫌われているんだよ。
だがしかし!
人生にピリオドを打つにはまだ早い。
弟妹のために生きなければ。
あの可愛い子たちを愛でる……こと……が……。
「お前たち、冗談言っている場合じゃないだろ! 保健室へ行くぞ。誰か手伝ってくれ」
せ、せん……せい?
おお。
先生がすごくいいひとに思えてきた。
初めてかもしれない。
「俺行きます!」
その声は……ゆう……。
……。
…………。
………………。
ん? うわ、血の臭いがする。
頭もめちゃくちゃにいてえ。
首、肩、肘、体中打ち身だらけなのか?
今日は倒れてばっかりだな。
厄日だ。
誰かが手を握っている?
まさかうちの子たちってことはないだろうし。
保健の先生かな。
でも手を握るか?
を! 先生が実はオレの事を、いやいや。
――――こんな状況でも妄想するとか、そりゃ罰も当たるか。
ここまでこてんぱんにやられると、もうどうでもよくなってくるな。
いっそ先生とどうにかこうにかなって、転生したほうがいいのかも。
「転生なんてさせませんから!」
へ?
まさか返事がくるとは想定外だ。
ところで誰から?
「藍原君、まだ私たち付き合っていないんでしょ? まだって言ってたよね? 付き合ってもいいかな、ぐらいには考えてくれているってことだよね? なら私の命を使ってでも藍原君を守るわ! お願いだから一人にしないで」
ん~、オレってモテているんではないだろうか。
弟妹から毎日告白されているから麻痺していたけど。
でも、命を使われたらオレ一人になっちゃうじゃん。
「美乃咲さん、俺教室戻るんで、後頼んでいいっすか?」
「わかりました」
「美乃咲さんも戻りなさい。あなたが藍原君をこんな風にしたわけじゃないんでしょ? 藍原君の体、傷つき過ぎだから病院へ行ってもらおうと思うの。保健室では応急処置にも限界があるのよ。もうすぐ他の先生が病院へ連れて行くから、そうすれば安心でしょ? にしても倒れ方が随分悪かったのね。受け身を取らずに倒れるとここまで傷ついてしまうなんてね」
ああ、手を握っているのは美乃咲さんか。
そして裕二が運んでくれたと。ありがとな。
◇
病院の診察台。
見事に素人な運び方をされて痛みが増しているサダメです。
上半身打撲のようです。
頭も打っているから当分安静にしていろと。
皆勤賞は取れなかったか。
別に狙っていたわけじゃないけど、取れるなら取っておきたいものじゃない?
「どうぞ、まだ眠っているようだけど。必要以上に動かさなければ後は普通に接していいからね。まあ、本人が痛みで動けないとは思うけど」
「そんなに酷いんですか?」
「打ち身がちょっと多いぐらいよ。骨折は無いし、少々鼻の傷が深くて血が出過ぎたみたいだけど、点滴に必要な薬も混ぜてあるからすぐに収まるはずよ。目が覚めたら呼んでくれる? 先生に診てもらったら帰れるはずだから」
ああちょうど起きましたよ。
ここで起きた方が面倒臭くないよね。
というより、妹の声を聞いて起きないなんてもったいない!
「いたた。起きましたけど」
「サダメ! あ、触ると痛いよね」
「起きたのね。じゃあ早速先生呼ぶから」
カルラが来ているってことは、随分時間が経ったみたいだな。
「二人は?」
「ツィスカにそんな姿見せたらどうなるかわかるでしょ? 朝と同じでタケルに抑えてもらっているわ」
「ははは、まさか朝起きたことがここまで大ごとになっちまうとはね」
「下校の時に高校から連絡がきて、先生に病院へ連れて来てもらったの。びっくりしちゃって上履きのまま来ちゃったわよ」
「カルラもそんな風になるんだな」
「もう! そりゃわたしだって慌てるわよ。だって病院に連れて行かれたなんて聞いたら驚くに決まっているわ。いつでも自害できるように準備もしたんだから」
おいおい。
常に心中する覚悟は、むしろあっぱれだけどさ。
めっちゃうれしいけど、しちゃだめ!
そんな会話をしているところへ医師が来た。
各傷をチェックして帰宅許可が出される。
幸い下半身は無事なので、歩いて帰れる。
だけど、上半身は動くたびに痛みが走る。
弟妹にも触れられず、なんともおあずけな状態。
さすがに先生も帰りまでは送ってくれず、タクシー代がキツイぜ。
◇
タクシーを降りて家に入るまではタケルが手伝ってくれた。
見た目とは違い、ちゃんと男の子なんだよな。
触れると女子だけど。
オレの部屋に入った三人。
「ゆっくり休んで」と一声掛けてくれてそれぞれの部屋へ散った。
ツィスカは必死にオレの所へ来るのを我慢していたみたいだな。
随分と責任を感じているらしい。
体調崩さなきゃいいけど。
携帯の確認をしておくか。
受信の合図が目に入って気になっていたんだ。
さすがに電話は無いみたい。
チャットアプリは裕二からのみ。
いつも通り。
オレは本当に友達いねえな。
えっと、美乃咲さんにお前の番号教えてあげたぞって、おい!
なんでお前がそういうことするの!?
いたたたた。
力入れるとあちこち痛い。
くっそ~裕二の奴、そういうやりとりも男子の楽しみの一つだろうが!
お前がオレの楽しみを奪うとはどういうこと?
いや、美乃咲さんとは何もないけど。
女子に番号教えるって、イベントの一つだぞ!
そんな風ならあいつが付き合えばいいじゃん。
――――なんかそれも腹が立つな。
ああもう! あいつ全然オレに優しくない!
――――いや、あいつに優しくされても気持ち悪いな。
そういや美乃咲さん、あの時一人にしないでって言ってたっけ。
まだ何も彼女のこと知らないから妙に気になっちゃったよ。
いや、彼女ならもしかすると――
あんな時でもオレが気にするように仕向けていたのかもしれない。
いまいち本意が掴めないんだよなあ。
気になるところが満載だもんな。
付き合うための作戦?
そんなわけないよな。
ああ、男ってどうしてこう夢を見ようとしてしまうんだろ。
女子から男子へなんて期待しちゃだめだ。
そんなのは芸能人か芸能人級の一部だけだ。
なんだかまだ血の味と臭いがするせいか、気分が悪くなってきた。
もう寝よう。
…………。
一人で寝るのってどうやるんだっけ?
タケル呼ぼうかな。
約束してたし。
その前に裕二にスタ連しといてやろ。
「お~い、誰か近くにいるか~」
すぐに部屋のドアが開いた。
「どうしたの兄ちゃん!」
うわぁ! ツィスカの突進だ。
また怪我するかと思った。
「お、驚かすなよ。心臓バクバクしたらまた血が出て来ちまう」
「ごめんなさい」
しゅんとするツィスカは可愛い。
喜怒哀楽が全部マックスに振っているんだよなあ。
でもずっとドアの前にいたってことだよな。
何しても可愛い。
いかん、マジで強烈なシスコンじゃないか。
…………今更か。
「タケルは?」
「カルラと夕食作っているよ」
「あ、そうか。まだ夕飯食べてないし、風呂にも入ってないし、帰ってから何もしてなかったな。そのまま寝ようと思ってたよ」
「それだけの怪我しているんだもん、しょうがないよ。兄ちゃん、本当にごめんなさい。一番傷つけたくない人を傷つけるなんて、あたしはバカです」
「自分のことそんな風に言うツィスカは偽物だな。本物はもっと胸を張っているはずだ。誰だって失敗はあるし、今もずっと部屋の前にいてくれたんだろ? それだけ心配してくれている人を悪く思うわけないよ」
「兄ちゃんは優し過ぎるんだよ~。抱き着きたいけど我慢、我慢」
両手を握りしめて上下に振っている。
爆発しそうな力をそこで散らしているんだろうか。
――――かわいい。
「んじゃ、下へ降りようかな。ツィスカ、付き添いお願い」
「がんばる!」
こういう時の「がんばる」は心配になるよね。
でもツィスカはいつになく慎重にアシストしてくれて、新鮮だった。
いつもと違うことが起こると、みんなの色々な面が見られて面白いね。
自分はボロボロって点は何も面白くないんだけど。
にしても今日はなんだか長い一日だった。
明日からは平穏な日々が続きますように。
0
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
「わたしの異世界転生先はここ?」と記憶喪失になったクラスの美少女がいってるんだが、いったいどうした!?
中靍 水雲
青春
「わたしを召喚したのはあなた?」って…雛祭さん!!どういうことだよ!?
「雛祭ちかな(ひなまつりちかな)」は、おれのクラスのまじめ女子。
対して、おれ「鯉幟大知(こいのぼりだいち)」はクラスのモブ。ラノベ好きなオタクだ。
おれと雛祭さんは、同じクラスでもからむことのない、別世界の住人だった。
あの日までは———。
それは、校舎裏で、掃除をしていた時だった。
雛祭さんが、突然現れ何かをいおうとした瞬間、足を滑らせ、転んでしまったのだ。
幸い無傷だったようだが、ようすがおかしい。
「雛祭さん、大丈夫?」
「———わたしの転生先、ここですか?」
雛祭さんのそばに、おれが昨日読んでいた異世界転生ラノベが落ちている。
これはいったいどういうことだ?
病院の検査の結果、雛祭さんは「一過性全健忘」ということらしい。
だがこれは、直前まで読んでいた本の影響がもろに出ているのか?
医者によると症状は、最低でも二十四時間以内に治るとのことなので、一安心。
と、思ったら。
数日経ってもちっとも治らないじゃない上に、自分を「異世界から転生きた人間」だと信じて疑わない。
どんどんおれに絡んでくるようになってきてるし。
いつになったら異世界転生記憶喪失は治るんだよ!?
表紙 ノーコピーライトガールさま
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
陰キャ幼馴染に振られた負けヒロインは俺がいる限り絶対に勝つ!
みずがめ
青春
杉藤千夏はツンデレ少女である。
そんな彼女は誤解から好意を抱いていた幼馴染に軽蔑されてしまう。その場面を偶然目撃した佐野将隆は絶好のチャンスだと立ち上がった。
千夏に好意を寄せていた将隆だったが、彼女には生まれた頃から幼馴染の男子がいた。半ば諦めていたのに突然転がり込んできた好機。それを逃すことなく、将隆は千夏の弱った心に容赦なくつけ込んでいくのであった。
徐々に解されていく千夏の心。いつしか彼女は将隆なしではいられなくなっていく…。口うるさいツンデレ女子が優しい美少女幼馴染だと気づいても、今さらもう遅い!
※他サイトにも投稿しています。
※表紙絵イラストはおしつじさん、ロゴはあっきコタロウさんに作っていただきました。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
女豹の恩讐『死闘!兄と妹。禁断のシュートマッチ』
コバひろ
大衆娯楽
前作 “雌蛇の罠『異性異種格闘技戦』男と女、宿命のシュートマッチ”
(全20話)の続編。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/329235482/129667563/episode/6150211
男子キックボクサーを倒したNOZOMIのその後は?
そんな女子格闘家NOZOMIに敗れ命まで落とした父の仇を討つべく、兄と娘の青春、家族愛。
格闘技を通して、ジェンダーフリー、ジェンダーレスとは?を描きたいと思います。
僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた
楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。
この作品はハーメルン様でも掲載しています。
機械娘の機ぐるみを着せないで!
ジャン・幸田
青春
二十世紀末のOVA(オリジナルビデオアニメ)作品の「ガーディアンガールズ」に憧れていたアラフィフ親父はとんでもない事をしでかした! その作品に登場するパワードスーツを本当に開発してしまった!
そのスーツを娘ばかりでなく友人にも着せ始めた! そのとき、トラブルの幕が上がるのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる