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養殖星

養殖星 DAY1

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「惑星養殖」

人口増加に伴う、
食糧危機を解決する方法として
非常に有効で効率的な手段である。

惑星1つを貸切り、
1種類の家畜だけを増やすのだ。



大航海時代。
船乗りたちは、船にウサギを積み込んだ。
それらは新しく見つけた土地で、
勝手に増えてくれるからだ。食料として。

大陸でもそうなのだから、星一つの養殖となれば
数は爆発的に増える。


全く天敵のいない、開かれた大地。
生物にとってこれ程数を増やせる環境はない。
勝手にどんどん増えていく。




通常ならば、養殖惑星には、
管理者が常駐しているのだが、

養殖惑星Xは、
宇宙海賊の妨害等、
諸事情による航路の断絶のせいで
50年前、牛が放たれて後、
ずっと放置されて来た。

その現状を調査、報告する事が、今回の任務だ。



我々は、手馴れた宇宙航海チーム。

危険な航路を進み、
今日ようやく惑星Xに到着したのだ。


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