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巨人の星

巨人の星 Day25 part2

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「しかし、分からない。
 皆がそうしたと言うなら、
 なぜあなた方は…」

「さぁ、何故だろうな。
 当時は分からなかった。
 
 漠然とした感情。本能のようなものかな。
 性とも言えるかも知れない。
 



 何にせよ、彼等は小さくなり、
 寿命を縮めることと引き換えに危機を脱した。

 当然私達も、そのままと言う訳にいかなかった。
 小さくなる彼等にとっては、
 我々は脅威となるし、
 我々が増えてはもとのもくあみ。

 一定数いた我々のような者は、
 姿を変えない代わりに、
 子孫を残す力を失い、住む場所を指定され、
 彼等の管理を受けることとなった。」


「そんな事があったのですね。
 しかし、彼等のこの間の土地の接収や、
 あなた方への態度はあまりに酷い。


 あなた方巨人族は一体、
 どんな罪を犯したというのですか。」





「それはな…」

彼は続けた。





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