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第2部 ハウス・デュマー

8.氷の割れる音(後編)

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 ラボは鏡のように空を映す窓で一面を覆われた大きな建物の中にあった。階下のクリニックでビジターカードを渡され、淡いブルーの検査着に着替えていくつもの小部屋を行ったり来たりする。内診と超音波検査まで終えると三時間以上かかった。

 最後の診察を担当した男の医師は初めてみる名前で、匂いと雰囲気からアルファだとわかった。加賀美がつけた鬱血はほぼ消えていたが、軽く触診され、うなじに器具をあてられると背筋がぞくぞくする。抑制剤の服用にもかかわらず周期が不安定になっていることを話す。医師は画面に俺のカルテを呼び出している。子どもの頃からの記録が蓄積されているから、とても長い。
 夕方には結果が出るといわれていたので、最初から峡と食事をして時間をつぶすつもりだった。クリニックの外で待っていた峡は俺の顔をみるなり、はっとしたような表情になった。

「どうかした?」
「あ、うん。いや。何でもない」
 俺の顔について三波もおかしなことをいっていたが、峡もとなるとさらに気になる。俺はつっこんだ。
「どこかおかしい? 俺はふつうだと思うんだけど」
「えっ」
 峡はなぜかどぎまぎした様子をみせた。

「いや、変じゃない。その……あれだ、零も葉月に似てくるのかと思っただけだ」
「葉月は今の俺よりずっと若くして死んだだろう」
 俺は他人のことのようにいう。実際他人のような気がしていた。
「零は若くみえるからな」
「峡は葉月のことをどれだけ覚えてる?」
「俺か?」
 峡はラボのカフェテリアへ向かった。片方は全面窓で、自然のままの雑木林を見下ろしている。この建物は自然保護地区のすぐそばに建っているのだ。

「子供だったからあまり覚えていないんだ、とくに葉月がよくうちに来ていたときは。写真をみせてくれたのはなんとなく覚えている。きれいなひとだった」
「葉月が死んだとき、峡は何歳だった?」
「高校生だったよ。もう長くないと藤野谷家から連絡がきて、母さんと亡くなる直前に病院まで見舞いにいったんだが、俺のことがわからなかったみたいだった。無理もないな。葉月は高校を出ると藤野谷家に囲われるみたいになって、佐井にはめったに戻れなかったし、その後もいろいろあったし……」

 峡は気を取りなおすかのように首をふり、トレイを持つ。
「おごるから好きな物を食べろ」
「おすすめは?」
「おすすめ? うーん……」
 俺は峡が「そこそこ食える」と保証したクラブハウスサンドを注文した。峡が仕事に戻った後もそのまま時間をつぶす。

 検査の結果は、異常といえるほどのことはなかった。
 ヒートの間隔が短いとか作用が激しいというのは俗にいう〈オメガ系〉の症状で、遺伝的な要因なのだと医師はいった。良性悪性、いずれも腫瘍はない。最近不安定になっている原因はわからなかった。〈運命のつがい〉の話をするべきかどうか俺は迷って、結局しなかった。
 抑制剤の種類や量を検討しなおし、困難症の治療として処方するのなら保険が効くという。ただしその場合、中和剤は処方されない。

「俗に偽装パッチ、匂いを消す、といわれるものですが、れっきとした薬であって単なる匂い消しではありません。実際はもっと複雑に作用しています。副作用の報告件数は少ないですが、ゼロではないですし、長期間の使用は勧めません」

 しかし俺の感触では、中和剤を使った方がヒートは楽になる上、頭に霞がかかって集中できない期間も短くなるような気がしていたから、抑制剤よりも中和剤が使えない方が痛かった。オメガ男性が抑制剤と中和剤を併用したとき、副作用としてあげられるものに不妊がある。これは峡にも何度か聞かされた話だ。

 何度聞いても俺にはぴんとこなかった。第一、子供はひとりではできない。カタツムリじゃあるまいし。俺がいったい誰の子供を産むというのだろう?
 クリニックを出る時に新薬の臨床試験について案内を渡された。抑制剤の治験で、入院して二週間ほど隔離されるらしい。今の仕事が一段落すれば参加するのはどうか、と今度は外の喫茶店で峡に話したが、叔父はあまりいい顔をしない。

「零……中和剤と抑制剤でヒートが楽になるとしてもだ。おまえのように長期にわたって服用しているケースはほとんどないんだ。この先何が起きるかはわからないぞ」
「このままということだってあるんだろう」と俺は答える。
「子供を作れる可能性は確実に減るぞ」
「峡だって独身で、子供もいないじゃないか」
 思わずそうぼやくと、峡は苦い顔をした。
「まあ、そうだがな……」
「ヒートのあいだ、他に何もできなくなるのが嫌なんだ。仕事ができないくらいならまだいい。まともな絵も描けないなんて……」
「だからこその〈ハウス〉じゃないか。そういえば行ったのか? 直前のヒートは大丈夫だったのか?」
「行ったよ」
 俺は短く答えた。思いがけず顔が赤くなり、隠すためにうつむいた。

「ハウスの話はいいよ。大事なのは描けるかどうかなんだ。描けないのがいちばんつらい」
「零のその情熱がどこから来ているのかは謎だな」
 峡は俺の顔をしげしげと眺めた。
「俺にいわせれば、いくら絵を描きたくても体がどうかなったら元も子もないと思うんだが。葉月は写真が好きだったから、似てるのか?」
「空良はどうなんだ」
 俺はもうひとりの親の名前を出す。「俺は葉月の写真でみた顔しか知らないんだけど」
「悪い。俺もよくわからない」と峡は答えた。

 そのあとも薬の服用を続けることについての小言めいた話をしばらく聞かされたあと、やっと俺は解放された。叔父が俺に過保護なのは昔からのことだし、心配されているのだと思うと拒否もできなかった。実際、のめりこんだときの俺は、自己管理については褒められたものではない。

 子供のころの俺は絵を描いたり何か作っていると簡単に寝食を忘れていたから、よく周りの大人を呆れさせたり心配させたりはした。ここ数年のあいだも、そこまでやらなくていいんじゃないか、とエージェントの暁にいわれたこともある。
 そういえば藤野谷はそんなことを俺に一度もいわなかった。大学で一緒にやったプロジェクトでも、俺があいつと一緒にいるかぎり、無茶ぶりをしてくるのは藤野谷の方だった。なのに少し離れていると軽い風邪をひいただけでも心配するのだ。

 今なら認められる。俺は藤野谷に無茶ぶりされるのが嫌いではなかった。




 ゆっくりと日暮れの時間が遅くなる。
 家に帰るとまた藤野谷から着信が入っていた。俺は履歴を眺めた。どうせたいした用事でもないんだから返事をしても害はないと考えてみても、指は動かなかった。

 藤野谷の声を聞きたくない――いや、本音は聞きたくないわけじゃない。ただ、彼と話せばまた何か起きてしまうのではないかと、そんな気がして怖かったのだ。
 それなのに何が起きるのを恐れているのか、俺は自分でもよくわからなかった。

 登録したばかりの加賀美の番号をみて、ここへ発信する誘惑にも一瞬かられた。もやもやした考えを振りはらおうと首をふる。シャワーを浴び、鏡をみつめると、自分では何が変わったのかもわからない、俺の顔が見返していた。毎日見ているせいだろう。何が変なのかまったくわからない。峡も三波もいったい何をいおうとしたのだろう。

 キッチンでフライパンと鍋を取り出す。作るのは例によってセロリのスープだ。まな板と野菜を洗う。手を動かしながらも俺の思考はとりとめもなくさまよった。ショウガやニンニク、香りの強い野菜を刻みつつ、ふと思いついたのは、もし藤野谷が大学時代、俺でなく三波のようにつきあっている相手がいて、そいつにコンペで組もうともちかけていたなら、俺は確実にその相手を妬んだだろうということだった。

 あまり認めたくなかったが、試験やゼミの共同発表の前にキャンパスで藤野谷を囲んでああだこうだといい合っている同級生には、俺はひそかに嫉妬していた。大学では俺と藤野谷の講義がかぶることはめったになかったから、彼らが藤野谷と同じ場所にいて、対等な立場で一緒にやっているように見えるのはひどく羨ましかった。アルファとかオメガとか、運命だのつがいだのといった話を度外視できれば、俺にとって一番重要だったのは、藤野谷と対等の立場で一緒に何かができること、何かを作り出せることだった。

 今の藤野谷はTEN‐ZEROの経営者で、三波は社員のひとりだから、あの同級生たちとは立場がちがう。だいたい社会に出てしまえば、ことに会社のような組織の中では、学生時代のようなフラットな関係をもつのは難しい。
 それにもし藤野谷と三波のつきあいが真剣なものなら、三波は藤野谷の両親、特に母親に関わることになるはずだ。少なくとも藤野谷にはその気はあるようだったが、三波はあの女性とやっていけるのだろうか。

 TEN‐ZEROの仕事で三波と関わってつくづく感じるのは、三波は新世代のオメガだということだった。前向きで享楽的で卑屈さがない。オメガに優遇措置がとられるのは当然だと思っているし、〈ハウス〉は割り切って遊べる便利な場所だと思っている。
 それに三波の言葉の端々からは、アルファに往々にして備わっている支配的で高圧的な雰囲気が気に入らないのも感じ取れた。

「僕は庶民ですからね。点が辛くて」というのが三波の口癖だが、仕事に人一倍真剣なのもあって、手ぬるいアルファには特に容赦がないようだ。オメガ特有の柔らかい雰囲気が多少救っているとはいえ、辛辣なのに変わりはない。
 彼のことだ。昔のように、オメガはアルファに所有されて子供を産むために存在するとでもいうような扱いなど、絶対にみとめないにちがいない。
 三波のそんなところは藤野谷の母親とは正反対だった。

 俺は藤野谷の母を高校一年のとき一度だけ見かけたことがある。文化祭のときに控室で藤野谷と話しているところにたまたま居合わせたのだ。

 藤野谷家のような名族の奥方だからと、俺は勝手に上品で柔和な人を思い描いていたが、印象は完全に裏切られた。きれいな人だったが、藤野谷に対して一方的に言葉をいい放つ調子は高圧的で、俺の思っていた母親のイメージからはかけ離れていた。

 俺はずっと荷物を隠す衝立の陰にいたので、向こうは俺に気づいていなかったようだ。何の話をしていたのかはわからなかったが、藤野谷は黙って聞き、たまに相槌をうつだけだった。出ていくのも気が引けて、俺が立ちすくんでいると、藤野谷だけが途中で俺に気づき、衝立のすき間から困ったような、仕方ないだろ、とでもいうような視線を投げてきて、俺はめくばせを返した。

 藤野谷の口から母親の話が出ることはめったになかったが、高校のときに一度か二度、アルファの名族を存続させるオメガとしての自負心の強さに参っていると漏らしたことがある。藤野谷にいわせれば母親の「家」へのこだわりは不可解なものらしい。彼の両親は仲がいいともいえず、しかも母は名族の出身でもなく、なおさら「藤野谷家」にこだわる意味がわからない。そんな風に話した。

 今にして思うと、藤野谷がオメガを避けるようになったのは母親の影響も大きいのかもしれない。そして三波が藤野谷の母と色々な意味で真逆だとすれば、それだけでも、藤野谷には必要なことにちがいなかった。

 鍋からいい匂いが立ちのぼってくる。俺は作り置きの鶏ハムを切り、パンをオーブンで温めた。いつものようにキッチンで食べようとして、急にひどくからっぽな気分になった。
 料理一式をトレイに乗せてリビングに戻る。TVのチャンネルを回しては消し、ネットの動画をクリックしては止めながら、しばらく迷っていた。冷めかけたスープを何口か食べて、やっと心がきまった。

 俺は加賀美のアドレスにメッセージを送った。署名には零と書いた。



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