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第2部 ハウス・デュマー

3.薄明かりの時間

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 真冬は自転車に乗る回数が減る。
 そのせいかこのごろ俺はよく眠れなかった。体を動かさないと眠りは浅くなる。しかしみぞれまじりの雪が少々降るだけで首都圏の交通は混乱するから、電車に乗っての外出もおっくうだ。

 鷹尾と話したその晩も、浅い眠りにすら入れないまま、俺は横になったまま考えにふけっていた。TEN‐ZEROのプロジェクトは終わりが見えつつある。二ヶ月以上他の仕事を断っていたので多少飽きもあった。俺は作業のかたわら次の作品について考えていた。エージェントの暁にも春以降の仕事がないか、たずねてみる頃合いだろう。

 眠るのをあきらめたのは未明になるころだったか。俺はパジャマの上にセーターをかぶり、仕事場の電気をつけた。これまで俺が描いたスケッチブック、クロッキー帳……隅に積んだものを引き出し、めくっていく。落書きもあれば真剣に描いた絵もある。佐枝の両親や峡。囲碁を打つ祖父。大学の建物。静物。そして丸めて皺を寄せてから線をなぞった紙の山。

 いつ描いたか思い出せない線画があった。ぶれた鉛筆の線で、裸の男がふたり、絡みあって――
 はっとして俺はその落書きを丸め、手のひらに握りしめた。どうしてこれを取っておいたのだろう。藤野谷に会った直後に来たヒートの時に、夢うつつで描き殴った……。

 俺はその紙をキッチンのゴミ箱に捨て、ついでにコーヒーを淹れた。しずくがぽたぽたとカップに落ちるのをみつめていると気分は少し落ち着いた。はだしにスリッパをひっかけて仕事場に戻ると、スケッチブックの裏側からファイルボックスを引っ張り出した。中にあるのは古いポートフォリオだ。葉月が撮った写真だった。

 子供のころから何度もくりかえし眺めた葉月のポートフォリオは、年ごとに分類されて、年号が表紙に書いてある。これをまとめたのは誰なのだろう。
 葉月は俺を産んだひとだが、生まれてすぐに養子に出された俺には彼の記憶はまったくない。佐枝の母に聞いた話によると、写真が趣味だったという。デジタルカメラではない、フィルムカメラの時代だ。中学校の入学祝いで佐井家の親戚が最初のカメラを与え、葉月は手製の暗室で現像まで取り組んだというから、相当な入れこみようだったはずだ。

 葉月を親だと実感したことは一度もないが、その話を聞いた時は血の繋がりを感じたものだった。独学も血筋なのか、手当たりしだいにシャッターを切っているとしか見えない子供の写真にいつしか構図が生まれ、光源や焦点、ぼかし、フィルター、撮影場所の工夫が現れる。高校生になった葉月の写真は素晴らしく上達し、中には目を瞠る作品もある。ただしそこには人物がまったくいない。葉月の写真にはずっと人間が現れない。
 そこに突然、ひとが登場するのは、彼が十九歳になった春以降だ。葉月が撮った人物は空良だけだった。
 俺のもうひとりの父親だ。

 俺はぱらぱらとポートフォリオをめくっていった。葉月が空良を撮り始めてからの写真は枚数も少なく、断続的だ。彼らが一緒に過ごした時間がそれほど長くないせいだろう。けれども、写真のおかげで俺は空良の顔をよく知っている。一方葉月本人を映した写真といえば、佐枝の母が保管する二枚だけだ。藤野谷家に嫁いだとき、葉月は自分の写真を燃やしたのだという。

 いつのまにかコーヒーがなくなってしまった。葉月が撮った空良の写真については俺は毎度少し歯がゆい気持ちになる。きちんと撮られた写真が少なく、おまけにいささか凡庸な印象を受けるのだ。
 ふたりが運命のつがいだとか、そんなことは俺にとってはどうでも良かった。単純に写真の質という視点でみるなら、葉月が空良を撮った写真は撮れる機会にひたすらシャッターを押しただけのように思えたし、それに比べれば空良に会う以前の無人の風景の方が段違いに面白かった。

 葉月は空良と出会ったせいで、才能を殺してしまったんじゃないか?――そんな風に思ったこともある。
(運命のつがいなんて、たまたま組み合わせが一致しただけなのに)
 藤野谷の声が聞こえたような気がした。

 俺は心の中でいつもの疑問を繰り返す。葉月は自分が空良の写真しか撮らなくなったことに恐れを抱かなかったのだろうか。自分の創造性が他人に左右されることが、怖くなかったのだろうか。
 俺は怖かった。
 何度消そうとしても自分が描くものに藤野谷があらわれるのが怖かったし、描かないことで藤野谷に見限られるのが怖かった。

 空良が映る写真で俺が良いと思えるのは一枚だけだ。薄明かりを背景に、空良はフェンスにもたれて両腕を手すりにかけ、斜め横のシルエットをみせている。逆光で被写体は影になり、表情はほとんどみえないが、斜めにうつった口元のわずかな角度から笑っていることだけはわかる。場所は高層ビルの上か、それとも空港かもしれない。夜明けか黄昏の、空間が一面青くなるわずかな時間に撮られたものだ。
 そのあとは数枚のピンボケしたスナップを最後に、葉月の写真は終わる。

 いつのまにか写真と同じような夜明けの薄明かりが窓の外に広がっている。俺はスケッチブックの新しいページを開くと模写をはじめた。写真は濃い鋭角の線を持っているが、白い紙を水彩で染めた俺の描く境界はぼんやりしている。細い筆でフェンスの細部を描きこんでいるところに、ビデオ通話の呼び出しが鳴った。
 はっとして俺は筆を置いた。外は明るく、はだしの足は冷えていた。リビングに戻ると相手を確認もせずにモニターをつけ、しまったと思った。
 藤野谷だった。

『サエ――? どうした?』

 俺はパジャマの上に毛玉だらけのセーターをかぶった自分の服装を見下ろした。髪はくしゃくしゃだし、手には絵の具がついている。数日ろくに眠れなかった上に徹夜したから、たぶん顔もひどい。
「なんでもない」
『徹夜した?』
「なんでもないって。何?」
 俺は前髪をかきあげて時計をみた。もう九時をすぎている。とっくにオフィスアワーだ。

『うちの仕事でか?』
 藤野谷がまっすぐに俺をみつめてたずねる。言葉の意味を理解するのに間が必要だった。
「違う。眠れなくて絵を描いていたら朝になっただけだ」
『サエ、大丈夫か? 無理してないか? 去年も何日か風邪で寝込んでいたし――』
「いいから俺のことはほっとけよ!」
 俺はいらいらと藤野谷の言葉をさえぎった。
「不眠気味なだけだ。徹夜なんて昔からだし」
『たしかに大学のときはよく徹夜してたな。それに試験の日に風邪で休んでいたときもあった』
「――そんな昔のこと、よく覚えているな」

 俺はつとめて無表情を保とうとした。ヒートの時期、一度試験に出れなかったことがある。そういえばあのときは藤野谷にノートを借りた。
 モニターの中で藤野谷は眉をひそめている。
『俺にもわからない。時々サエのことが……心配でたまらなくなるんだ。今だから告白するけど、大学の時はたまにストーカーになりそうだった』
「なんだよそれ」
『長い休みとか……ほら、サエは必ず実家に帰ってたじゃないか。どこなんだろうと思ってさ……』
「おい!」

 藤野谷の言葉に驚くあまり、俺は逆にいつものペースを取り戻した。
「心配しろなんて俺は頼んでない。だいたい今日は何の用だよ」よくみると藤野谷の服装はスーツでなく、カジュアルなシャツにベストだ。
「そういえば今日って日曜じゃなかったか?」
『ああ』藤野谷はうなずいた。
『十二月に三波がオーダーした靴が出来たから、今日受け取りにそっちへ行くんだ。それでランチでもどうかと思って……』
「おまえと? 三波と?」
『そう』
「一緒に?」
『ああ』
「――藤野谷」

 俺はゆっくり名前を呼んだが、心臓がどきどきと脈打った。
 落ちつけと自分にいいきかせる。何事もないように聞け。ただの友達の戯言として。

「おまえ、三波とつきあってる?」
 藤野谷はじっと俺をみて、それからうなずいた。

 俺の心臓の音がますます速くなる。インターネットのありがたさを俺は心の底から実感した。同じ空間に藤野谷がいたら絶対に勘づかれてしまうに決まっている。第一、今の俺は抑制剤も何も……。
「なんていってた? 前に。結婚したい相手について」
 俺はあえてわざとらしく嫌味っぽい声を出した。
「おまえをそれなりに好きで、実家のおばさんたちにへこたれないくらい強気で、友人になれて、できれば仕事も、みたいな話だったな」
 それに加えてオメガの誰か、だ。子供が産める誰か。
 藤野谷の顔がかすかに赤くなった。

『サエ、嫌味をいわないでくれ。打算じゃないんだ。三波はいい部下だし、俺は気に入ってる。だから……』
「だったらあとはおまえが三波に好かれているかだな。おまえ、学生時代はモテたけど、三波はおまえのことを怖いといってたぞ」
『そう。最近反省している。それで今日、三波が靴を取りに行くというから――』
「馬鹿かおまえ」俺は思わず怒鳴った。
「ふたりで適当に飯食って帰れ。俺に邪魔させんな」

 怒りとも、なんともつかない気持ちで体が熱くなる。ほとんど喜劇だった。

 どうして俺たちはこんなことになっているんだろう。藤野谷はに振られたと思っているし(それもたぶん一度ではなく、高校の時と、大学の時と、昨年のキノネのパーティ)一方では十四歳で出会った瞬間から藤野谷に惹かれているのに、それは運命だかホルモン適合だかで結びつけられているせいでもあって、だからヒートのたびに俺はあいつが欲しくなるのだ。

 そして藤野谷は、俺の出自や正体を知ったら――俺の両親と彼の家との関係を知って、あのチョコレートの味のキスも――その運命だかホルモンだかのせいだと知ったなら、いったいどうするだろうか?

 もしも俺が藤野谷だったならたぶん答えは決まっている。きっと俺を嫌うだろう。そうなれば藤野谷は俺の絵も見限るだろうか。

(俺たちはふたりなら天才になれる)
 あいつは二度とそんなことはいわなくなるに違いない。俺はそれに耐えられるだろうか。それとも二度と会わないように離れてしまえば大丈夫なのか。

 自分で自分を刺しているような気がした。何年も前から――だから離れたはずなのに、また出会ってしまうのも、どうしてなのだろう。
 俺はセーターを脱いで逆立った髪を撫でつけた。手のひらに汗をかいていた。
「まったく、デートじゃないか。呆れるぜ」
 冗談めかしていったが、藤野谷は笑わなかった。
『サエは――』息をためるように長く伸ばす。
『誰かいるのか?』

 モニターごしなのに、ヘビに睨まれたように俺は動けなくなり、固まった。
「――たぶん」と、やっと答えた。
『……たぶんって』
「おまえには秘密」
 藤野谷はふわりと口元をゆるめて笑った。

『サエは秘密が多いよな。昔から。すぐにいなくなるし』
「偶然だよ」
『偶然も多いんだ。どうしてなんだろうな』

 その答えなら俺も教えてほしかった。たしかに偶然が多すぎた。
「三波によろしく。ランチはキノネ以外の店を試せっていっといてくれ」
 最後にそう話して、通話を切った。



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