魔法力士（旧タイトル: ギルドに冒険者登録しに行ったら、なれる職業が魔法力士しかなかった）

第六十七話 馬

　二人が話していると、

「おーい」

　どこからか声が聞こえた。

「カンタロウさん！」

　カンタロウさん含めた騎士団が馬に乗ってやってきた。

「大丈夫か？って大丈夫そうに見えねえな」

「俺らは大丈夫とは言い難いけど、多分命には別状ないかと･･････カンタロウさん達の方は･･････」

「怪我してる奴はいるが、全員命に別状はない」

「よかった」

「ちなみに豚の魔族達は･･････」

「それなんですが──」

　タケシは豚の魔族とヒロキの状態をカンタロウ含めた騎士団に説明した。

　そして、騎士団達は捕獲用水晶玉に死んだ豚の魔族達を入れた。

　タケシはカンタロウさんと一緒の馬に乗り、ヒロキは他の騎士団の後ろに落ちないように紐で騎士団の身体と自分の身体を縛り、おぶさるような感じで馬に乗る。　

　そして、タケシ達は馬に乗って、その場から去って行った。