魔法力士（旧タイトル: ギルドに冒険者登録しに行ったら、なれる職業が魔法力士しかなかった）

第二十五話 修理代

「まあ、でも、タケシが目を覚まさなければ、今頃娘と俺、お客さんも危なかったのは確かだ」

「そうです！」

「そう言われると、正直、嬉しいです･･････けど、床をこんなにしてすみません。修理代は出すので･･････」

「何言ってる！これはリルが許可したものだし、こっちは命を助けられたんだ！修理代なんかいらねえよ！」

「そうですよ！」

「ですが･･････」

「いらねえよって言ったら、いらねえよって。人の気持ちを無駄にするもんじゃないぜ」

「そうです！」

「･･････」

　タケシは少し考える。