小学生の私の隣には大好きな彼女がいます。

Mille

ヒュ～
紙飛行機が宙を舞っている…と思う暇もなく、
ヒュンー！
紙飛行機が私の頬をかすめ、私の部屋に滑り込んできた。
「！！？？」
私は状況を理解するまで、しばらく時間がかかった。
「う、うええっ！？な、な、ああっ。」
飛んできた紙飛行機を見つめながら、私はこうつぶやいた。驚きながら相手の方を見ると、相手は、ドヤ顔でVサインをしていた。だが見た途端、相手は頬を赤らめ、くっきりとやっていたVサインのな本の指は、丸く縮まり、胸の方に引っ込めてしまった。か、可愛いではないか…大人っぽいかと思いきや、こんな子供らしい一面もあるなんて…たまらん！
あまりにも可愛かったので、私は少し、
「…クスッ…フフフッ。」
と、笑ってしまった。すると相手は更に頬を赤らめ、
「～～～～～～っ！」
という顔をして、私の方をちらっと見たあと、窓を急いで閉じて、トコトコとどこかえ行ってしまった。あ、やばい、嫌われた？と、一瞬思ったけど、ちらっと見たときの顔が上目使いで
可愛すぎたので、あまり深くは考えなかった。
「あ、紙飛行機…」
紙飛行機を持ち上げると、なんだか字のようなものが、薄っすら見えた。もしかして…
そう思った私は、紙飛行機を開いてみた。すると、

と書かれていた。
「よ、喜んで！」
そう思った私は、すぐさま手紙の返事を書いた

…で、ここからどうしよ…窓しまってるし、何よりあの子みたいに紙飛行機がめちゃくちゃうまいわけでもないし。うーん…
そう考えながら紙飛行機を開いた手紙を見ると、端っこの方に、タコ糸のようなものがついていることに気づいた。
「あ、もしかして、これをこうすると…よし」

我ながら上出来！相手もこれがしたかったのか協力してくれた。こうして、私と相手の文通が始まった。あ、言い忘れたけどあの手紙には続きがあって…

私の名前は…美玲（みれ）！