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夫夫編

初夜

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心臓がバクバク鳴っている。

正直、結婚式よりも緊張している。



そう、僕たちはこれから初夜を迎えるんだ。


先にお風呂に入った僕はメイドに夜着を渡されたんだけど、それがもうスッケスケで!!

は?みたいな顔をしたのに気付いたメイドが「絶対お喜びになられると思います...!!」とキラキラした目で言ってきたので着たけど...



身体を重ねるのは
プロポーズした日以来。



留学から帰ってきてからは
結婚式の準備をしたり、
婿入りしたレオが侯爵家の仕事に慣れるよう一緒に勉強したりとか、とにかく忙しかったんだ。
抜き合いはしたけどね。



「ユキ、大丈夫?」



バタンという音とともに
タオルドライをしながら浴室から出てきたレオは水が滴っていて色気が溢れすぎていた。


「大丈夫」


細マッチョな身体からパッと目を逸らして辛うじてそう答えると、「本当?」と顔を覗き込まれてしまった。


「ふふ、最高の初夜にしようね」


レオに軽く押されるがままポスっとベッドに倒れ込む。


うわ~初夜。。。


前世では独身だったから、初夜とか考えたことなかったな。

「この夜着、似合ってるよ
脱がしたくなる....」



うん、着て正解だったみたいだ。



チュッチュっとキスが降ってきてだんだんと身体が火照ってくる。
つい足をモジモジしてしまった僕に気が付いたレオは悪戯っぽく笑った。


「ゆっくりシようね」


「そういうの良いから...
早く挿れて?」


このままじゃ乳首がダメになるくらい前戯されそうだと直感が言ったのでおねだりっぽくして足をレオの腰に絡ませながら誘うと、案の定明らかに目つきが変わった。


ちょろいなー



そういうところも好きだな、
なんて呑気にレオの唇を舐めているとゆっくりと昂がナカに入ってきた。


「ふ...ッッハァ...!」


受け入れるのが久しぶりだからかちょっと狭くなっていたみたいでミチミチとゆっくり開拓されていくのが気持ちいい。


奥にトンっとつき、ズルズルと腰を引かれる。
中途半端な刺激の焦ったさが快感に変わって足がピクピク痙攣してしまう。


もっと激しくして欲しいなぁ


なんて思っていたらレオが

「物足りない?
おねだりしてみてよ、ユキ」


なんて挑発してきた。



余裕そうだな!?


ちょっとムカついたから、レオの想像を超えるくらい可愛くおねだりしてやろうと気合いを入れる。


「れおのおっきいちんぽでいっぱいグチャグチャにして...?
ゆきのおまんここわしちゃうくらいはげしくしてほしいなぁ」


途中で恥ずかしくなったけど無事に言いきった僕は上目遣いでレオを見つめる。


ユキルの顔が整ってて良かったー


「...ッッ!ユキは本当にかわいいね」


自分から提案したくせにノックアウトされたらしいレオが嬉しそうキスをしてくる。
熱い唇に溶けそうになっているとずっと挿れっぱのままだった昂が奥へと入り込んできてそっちに意識が持っていかれる。



「あっ!あぁ...!!!」


気持ちいところをバチュバチュ突かれて段々身体に上手く力が入らなくなって口からは喘ぎ声と涎が止まらない。


「ユキ♡イって良いんだよ♡」

「ふぇ!?
あ゛ぁぁぁイッちゃぁッッ!?!?」




レオの優しい声が聞こえて反応した身体がビクビクと絶頂を迎えた。


「ははっ僕の声でイっちゃったの?
かぁわいい」


レオの声好きだからなぁ
なんてぼんやり考える。


そういうレオはまだ射精してない。


「れおも、いっぱいイってきもちよくなって」


「ほんとにッ煽るのが上手いね」


イったばかりで敏感になっているナカを擦られて性器からトプトプと何かが出続けている。

意識が飛びそうだけどレオがイクまでは...!と一生懸命我慢してお腹にじゅあっと温かいもので満たされたのを感じてから安心して僕は気絶した。




_____________

ピヨピヨピヨ



鳥の鳴き声で目覚めた朝

なんて清々しいんだろう!!!!


筋肉痛になってしまった身体を傾けて隣を向くとレオとパチっと目があった。


起きるの早いな~さすが絶倫



「おはよう、僕の可愛い奥さん」



チュッチュと啄むようなキスを落とされて、また幸せを感じてはにかんでしまう。






「おはよう、大好きな僕の旦那さん!!」







朝日に照らされながら笑い合う2人の耳にはお互いの色のピアスが光り輝いている。


今も、そしてこの先も、

ずっとずっと輝いて

2人の主人公を優しく見守るだろう。





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