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2.5『様々な反応 ~そして世界は進み出す~』
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「――へぇ、やるじゃねぇの」
とある路地裏。
西区で起きた大騒動をスマホで眺めていた一人の男が、口端を吊り上げ犬歯を覗かせながら小さく呟いた。
男が画面に映しているのは、マーリン、夜叉、ジェット・ラビットがそれぞれ騒動後のインタビューに応える場面。
その中で、男はあるシーンに深い感動を覚えていた。
「あぁクソ、痺れるなぁ。ガキの頃に憧れたヒーローってヤツが、現実に現れちまったんだからなぁ」
停止した画面には、ジェット・ラビットの姿がある。彼がインタビューに一言だけ応じた場面だ。
「俺も、なってみてぇな。マジカル☆ナイトってやつに……!」
震える拳を握り、期待に満ちた眼差しで空を見上げる男の顔は、まるで童子のように輝いていた。
※ ※ ※ ※ ※
「――ハァハァ……いい、良い、イイ最ッ高! 素敵ぃ、ジェット・ラビット様ぁ……」
とある一般住宅。
暗い部屋に篭ってパソコンを眺めていた一人の少女が、火照った身体を指先で慰めながら熱い吐息を零していた。
画面には、切り抜かれたワンシーン。
ジェット・ラビットがインタビューに応える、彼の肉声が初めて世界に流れた場面。
少女は同じ場面をループ再生し、その度に、
「あ、また、ダメ、ンン―――――ッ」
指先で何度も己の身体を弄っては、ビクンとその身を跳ねさせていた。
瞳の焦点は定まっておらず、まるで脳が焼き切れたかのように呆けたその顔は、恍惚に染まっている。
少女は、一人呟く。
「私もマジカル☆ナイトになったら、ジェット・ラビット様に認知してもらえるのかな……。そしたら」
伏し目がちな目元に、小さく陰を落としながら。
そして、
「ジェット・ラビット様を、殺せるのかな……ンン――――」
濁った朱色の嬌声が、再び暗い部屋の中に響いた。
※ ※ ※ ※ ※
「俺も、あんな風に……!」
とある駅のホーム。
一人の男子高生が、イヤホンをしながら期待に胸躍らせる足取りで人波を抜き去って行く。
その様子は宛ら、楽しみにしていたゲームを発売当日に買いに行く小学生ような高揚感に溢れていた。
彼が聴いているのは、現在緊急特番として各メディアで配信されている、西区で起きた騒動とそれに携わるマジカル☆ナイトの活躍に対するコメンテーター達の反応だ。
『もしかすれば、マジカル☆ナイトは人類の救世主になる存在なのかもしれませんね』
『西区の一部交通機関にこそ影響は出たものの、人的被害は0! これは素晴らしいことですよ』
『総理と、例のアポストロス……? でしたか。彼等の会談から次の発表も待ち遠しいですね』
「……わかってんじゃん」
少年は、口端をニッと吊り上げる。そして時折頷いてみせる。
その瞳には、マジカル☆ナイトへの憧れの光が、時代の移り変わりを垣間見た喜びと共に爛々と輝いていた。
※ ※ ※ ※ ※
「ふぅ……。ジェット・ラビットさんが無事で良かった……」
病室にある小型テレビから戦いの様子を固唾を飲んで見守っていた少女は、ホッと胸を撫で下ろす。
画面に映るのは、全てが丸く収まり大団円となった西区の映像。誰も彼もが騒動の解決を喜び、西区を救った三人の英雄を称えている場面だ。
「本当に、良かった……! それにしても――」
そんな人々の姿を見て、少女は噛み締めるように微笑む。その微笑みは、まるで霊峰の雪解け水を吸って蕾を開いた花のように、純粋無垢な輝きに満ちていた。
少女は、誇らしかったのだろう。“自身を救った英雄”が、同じように他の誰かを救ったことに。
それから少女は、一頻り映像を見終えたところでテレビ画面を消すと、壁に掛けられているカレンダーに視線を向ける。
途端唇を尖らせ、ブツブツと小言を呟き始めた。
「なんとも無いのに検査の為に入院だなんて、お父さんもお母さんも大袈裟なんだから。確かに、あんなことがあったから仕方ないんだろうけど……」
少女が思い返すのは、二日前の出来事。突如学校で出現した大トカゲに身体を喰い千切られた、おぞましい記憶。
ブルリと、少女の身体が震える。それは少女の心に深い傷を残し、今もトラウマとして刻まれ続けていた。
その光景を、少女は今も夢に見る。けれど、
「でも、もうすぐ退院できる。そしたら、ジェット・ラビットさんにちゃんとお礼を言うんだ」
少女の心は、決して挫けてはいない。何より“彼”の活躍が、少女の心をより強固な支えとなったからだ。
少女は退院を心待ちにしながら、ジェット・ラビットとの再会に思いを馳せていた。
※ ※ ※ ※ ※
「お母さん! ぼく、おっきくなったらマジカル☆ナイトになりたい!」
電気屋のショーウィンドウに並ぶテレビから西区の映像を眺めていた少年は、憧れに満ちた無邪気な眼差しでそう叫んだ。
同じくテレビを眺めていた周囲の人々は、皆微笑ましげに少年を見ている。
一方、
「そうねぇ、なれるといいねぇ」
少年の母は目を細めながら、複雑な表情を浮べていた。
「親としては、危ないことはしないで欲しいんだけどなぁ……。彼、テレビではまだ高校生って言ってなかったかしら……」
ポツリと、少年の母は誰にも聞こえないような小さな声で呟く。
その言葉は、自身の子だけでなく、画面に映る英雄の一人にも向けられていた。
※ ※ ※ ※ ※
「明日、センパイに差し入れでもしよっかな。お勤めご苦労様的な意味で。……登校してきたらの話だけど」
ある女子高生は、ホッと胸を撫で下ろすと共に、彼への労いを考えながらパソコンを閉じた。
※ ※ ※ ※ ※
重い空気が漂う、真っ暗などこかの会議室内で、黒いスーツを着込んだ五人の大人たちが真剣な顔で机を囲む。
囲いの真ん中には一機のプロジェクターが置かれており、そこから専用のスクリーンに向かってある映像が照射されていた。
映っているのは、ジェット・ラビット、夜叉、マーリンの三人が一つの画面に納まった静止画。
彼らの中で最も偉い立場と思しき男が、画像のすぐ隣で静かに口を開く。
「――さて。今回の件で、我々には複数の選択肢が用意された」
「……」
男の言葉に、その場の四人は固唾を飲んで口を噤む。誰も彼もが、緊張の面持ちを浮べていた。
「中でも最も重要な選択肢を一つ挙げよう。即ち、マジカル☆ナイトを国防の要として国に迎え入れるか、否かだ」
「……!」
その言葉に、この場の全員がピクリと肩を揺らした。
それの容認は、ラブイーターに対する事実上の敗北宣言であると同時に、得体の知れない存在に頼るほか無いほどに逼迫した状況であることの証明でもあったからだ。
そんな男の言葉に、白髪の男性が恐る恐るといった風に手を上げて反論する。
「し、しかし、もし不埒なマジカル☆ナイトがそれをいいことに国家転覆を謀った時、我々には、いや世界には対処の手段が……」
「ああ、その懸念はもっともだ。だが、何もしない訳にもいくまい。この問題は、それほどまでに急を要するのだからね。故に、今は一先ず――」
無論、男もそれは重々承知していた。
承知した上で、国民の安全と国に関わる“もしも”と、目の前に確実に存在する脅威を秤に懸け、ここに一つ選択が下される。
「遅くても一週間以内、速ければ明日にでも、ジェット・ラビットとの接触を本格的に試みるとしよう」
「……」
その言葉に、返す声はない。否定も肯定も、ない。
この場においてその反応は、このまま話が進むことを意味している。
「繰り返すが、これは現時点では検討段階の話だ。正式な決定ではないことを、キミたち改めて明言しておこう」
男はその場を見渡し頷くと、そう前置きした上で――。
「この選択が、我々人類にとってプラスの選択であることを、私は願っているよ」
静かな声で、そう呟いた。
※ ※ ※ ※ ※
あらゆる場所で、あらゆる立場の者たちの、あらゆる思惑が人知れず世に飛び交う。
それは、自称英雄たちの齎した偉業が人々に認められ、希望となった証だった。
けれど、そこにあるのは必ずしも賞賛の声だけではない。
――ここから先は、新たに敷かれようとしているルールの中で生きる英雄たちと、そんな英雄たちを取り巻く世界の物語。
そして、迫りくる悪意の獣に立ち向かう人類の物語だ。
とある路地裏。
西区で起きた大騒動をスマホで眺めていた一人の男が、口端を吊り上げ犬歯を覗かせながら小さく呟いた。
男が画面に映しているのは、マーリン、夜叉、ジェット・ラビットがそれぞれ騒動後のインタビューに応える場面。
その中で、男はあるシーンに深い感動を覚えていた。
「あぁクソ、痺れるなぁ。ガキの頃に憧れたヒーローってヤツが、現実に現れちまったんだからなぁ」
停止した画面には、ジェット・ラビットの姿がある。彼がインタビューに一言だけ応じた場面だ。
「俺も、なってみてぇな。マジカル☆ナイトってやつに……!」
震える拳を握り、期待に満ちた眼差しで空を見上げる男の顔は、まるで童子のように輝いていた。
※ ※ ※ ※ ※
「――ハァハァ……いい、良い、イイ最ッ高! 素敵ぃ、ジェット・ラビット様ぁ……」
とある一般住宅。
暗い部屋に篭ってパソコンを眺めていた一人の少女が、火照った身体を指先で慰めながら熱い吐息を零していた。
画面には、切り抜かれたワンシーン。
ジェット・ラビットがインタビューに応える、彼の肉声が初めて世界に流れた場面。
少女は同じ場面をループ再生し、その度に、
「あ、また、ダメ、ンン―――――ッ」
指先で何度も己の身体を弄っては、ビクンとその身を跳ねさせていた。
瞳の焦点は定まっておらず、まるで脳が焼き切れたかのように呆けたその顔は、恍惚に染まっている。
少女は、一人呟く。
「私もマジカル☆ナイトになったら、ジェット・ラビット様に認知してもらえるのかな……。そしたら」
伏し目がちな目元に、小さく陰を落としながら。
そして、
「ジェット・ラビット様を、殺せるのかな……ンン――――」
濁った朱色の嬌声が、再び暗い部屋の中に響いた。
※ ※ ※ ※ ※
「俺も、あんな風に……!」
とある駅のホーム。
一人の男子高生が、イヤホンをしながら期待に胸躍らせる足取りで人波を抜き去って行く。
その様子は宛ら、楽しみにしていたゲームを発売当日に買いに行く小学生ような高揚感に溢れていた。
彼が聴いているのは、現在緊急特番として各メディアで配信されている、西区で起きた騒動とそれに携わるマジカル☆ナイトの活躍に対するコメンテーター達の反応だ。
『もしかすれば、マジカル☆ナイトは人類の救世主になる存在なのかもしれませんね』
『西区の一部交通機関にこそ影響は出たものの、人的被害は0! これは素晴らしいことですよ』
『総理と、例のアポストロス……? でしたか。彼等の会談から次の発表も待ち遠しいですね』
「……わかってんじゃん」
少年は、口端をニッと吊り上げる。そして時折頷いてみせる。
その瞳には、マジカル☆ナイトへの憧れの光が、時代の移り変わりを垣間見た喜びと共に爛々と輝いていた。
※ ※ ※ ※ ※
「ふぅ……。ジェット・ラビットさんが無事で良かった……」
病室にある小型テレビから戦いの様子を固唾を飲んで見守っていた少女は、ホッと胸を撫で下ろす。
画面に映るのは、全てが丸く収まり大団円となった西区の映像。誰も彼もが騒動の解決を喜び、西区を救った三人の英雄を称えている場面だ。
「本当に、良かった……! それにしても――」
そんな人々の姿を見て、少女は噛み締めるように微笑む。その微笑みは、まるで霊峰の雪解け水を吸って蕾を開いた花のように、純粋無垢な輝きに満ちていた。
少女は、誇らしかったのだろう。“自身を救った英雄”が、同じように他の誰かを救ったことに。
それから少女は、一頻り映像を見終えたところでテレビ画面を消すと、壁に掛けられているカレンダーに視線を向ける。
途端唇を尖らせ、ブツブツと小言を呟き始めた。
「なんとも無いのに検査の為に入院だなんて、お父さんもお母さんも大袈裟なんだから。確かに、あんなことがあったから仕方ないんだろうけど……」
少女が思い返すのは、二日前の出来事。突如学校で出現した大トカゲに身体を喰い千切られた、おぞましい記憶。
ブルリと、少女の身体が震える。それは少女の心に深い傷を残し、今もトラウマとして刻まれ続けていた。
その光景を、少女は今も夢に見る。けれど、
「でも、もうすぐ退院できる。そしたら、ジェット・ラビットさんにちゃんとお礼を言うんだ」
少女の心は、決して挫けてはいない。何より“彼”の活躍が、少女の心をより強固な支えとなったからだ。
少女は退院を心待ちにしながら、ジェット・ラビットとの再会に思いを馳せていた。
※ ※ ※ ※ ※
「お母さん! ぼく、おっきくなったらマジカル☆ナイトになりたい!」
電気屋のショーウィンドウに並ぶテレビから西区の映像を眺めていた少年は、憧れに満ちた無邪気な眼差しでそう叫んだ。
同じくテレビを眺めていた周囲の人々は、皆微笑ましげに少年を見ている。
一方、
「そうねぇ、なれるといいねぇ」
少年の母は目を細めながら、複雑な表情を浮べていた。
「親としては、危ないことはしないで欲しいんだけどなぁ……。彼、テレビではまだ高校生って言ってなかったかしら……」
ポツリと、少年の母は誰にも聞こえないような小さな声で呟く。
その言葉は、自身の子だけでなく、画面に映る英雄の一人にも向けられていた。
※ ※ ※ ※ ※
「明日、センパイに差し入れでもしよっかな。お勤めご苦労様的な意味で。……登校してきたらの話だけど」
ある女子高生は、ホッと胸を撫で下ろすと共に、彼への労いを考えながらパソコンを閉じた。
※ ※ ※ ※ ※
重い空気が漂う、真っ暗などこかの会議室内で、黒いスーツを着込んだ五人の大人たちが真剣な顔で机を囲む。
囲いの真ん中には一機のプロジェクターが置かれており、そこから専用のスクリーンに向かってある映像が照射されていた。
映っているのは、ジェット・ラビット、夜叉、マーリンの三人が一つの画面に納まった静止画。
彼らの中で最も偉い立場と思しき男が、画像のすぐ隣で静かに口を開く。
「――さて。今回の件で、我々には複数の選択肢が用意された」
「……」
男の言葉に、その場の四人は固唾を飲んで口を噤む。誰も彼もが、緊張の面持ちを浮べていた。
「中でも最も重要な選択肢を一つ挙げよう。即ち、マジカル☆ナイトを国防の要として国に迎え入れるか、否かだ」
「……!」
その言葉に、この場の全員がピクリと肩を揺らした。
それの容認は、ラブイーターに対する事実上の敗北宣言であると同時に、得体の知れない存在に頼るほか無いほどに逼迫した状況であることの証明でもあったからだ。
そんな男の言葉に、白髪の男性が恐る恐るといった風に手を上げて反論する。
「し、しかし、もし不埒なマジカル☆ナイトがそれをいいことに国家転覆を謀った時、我々には、いや世界には対処の手段が……」
「ああ、その懸念はもっともだ。だが、何もしない訳にもいくまい。この問題は、それほどまでに急を要するのだからね。故に、今は一先ず――」
無論、男もそれは重々承知していた。
承知した上で、国民の安全と国に関わる“もしも”と、目の前に確実に存在する脅威を秤に懸け、ここに一つ選択が下される。
「遅くても一週間以内、速ければ明日にでも、ジェット・ラビットとの接触を本格的に試みるとしよう」
「……」
その言葉に、返す声はない。否定も肯定も、ない。
この場においてその反応は、このまま話が進むことを意味している。
「繰り返すが、これは現時点では検討段階の話だ。正式な決定ではないことを、キミたち改めて明言しておこう」
男はその場を見渡し頷くと、そう前置きした上で――。
「この選択が、我々人類にとってプラスの選択であることを、私は願っているよ」
静かな声で、そう呟いた。
※ ※ ※ ※ ※
あらゆる場所で、あらゆる立場の者たちの、あらゆる思惑が人知れず世に飛び交う。
それは、自称英雄たちの齎した偉業が人々に認められ、希望となった証だった。
けれど、そこにあるのは必ずしも賞賛の声だけではない。
――ここから先は、新たに敷かれようとしているルールの中で生きる英雄たちと、そんな英雄たちを取り巻く世界の物語。
そして、迫りくる悪意の獣に立ち向かう人類の物語だ。
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