24 / 39
24
しおりを挟む
「それがお前を襲ったことを忘れたのか?」
「助けてくれなかったお前も俺にとっては同じだっつーの!!」
「結果的には助けただろ。」
「それは自分に危害が加わりそうだったからだろ!俺が死んだらどうすんだよ!」
「死なない。そいつは人間の雄の精液を栄養として生きる生物だ。殺さずに拘束し、媚薬を注入して精液を出させ続ける。」
「なんだよその同人誌みてえなご都合生物はよ!!ていうか知ってんならなおさら早く助けろよ!」
「……わかったから、そいつは放っておく。面白いものが見れたから私は満足だ、行くぞ。」
イサゴは俺のリュックサックをこちらに投げて歩き出した。俺は慌ててリュックを背負い、未だ絶頂の名残で震える体を必死に起こして歩き出した。しかし、足腰が立たずふらっと倒れそうになったのを何かが支えた。
ふと下を見ると先ほどの触手だった。
「きゅ~……。」
「お前、支えてくれたのか?」
さっきまでグロいとしか思えなかった無数の触手たち。今は俺の身長の半分以下にまで縮こまって本当に小動物のようだった。イサゴに切られた触手はさっきよりちょっとだけ伸びていた。そんなカナチョロみたいな制度なのか……。
よく考えたらこいつは食べ物にありつこうとしただけだし、悪気はないはずだ。触手はしゅるしゅると俺の体に纏わりついてきた。先ほどのように拘束するわけではなく、じゃれついてきているみたいだ。
「……お前も一緒に来るか?」
とんでもないことを言っているのはわかってる。しかし、こいつが味方になれば戦力にもなるはずだ、そんな言い訳を一瞬で構築した。触手は再びきゅ~と鳴き、一本の先端がわずかに俺の唇にちょんと触れた。
「ははっ、わかったよ。」
可愛く見えてしまったのだから、こればっかりはしょうがない。下宿のマンションはペット不可で育てていたのはサボテンだけだった(まあ、枯らしたが)。異世界でくらい、ペットがいてもいいんじゃねえか。
俺はそう思い立ち、触手に支えられながら小走りでイサゴに追いついた。
「おい、サク。ここからは、」
俺に話しかけて振り返ったイサゴが触手を見つけて口を止めた。
「何してるんだ貴様。」
「いやぁ、こいつがついて来たいって言うから。」
イサゴは少々あきれた表情を見せた。しかし。
「……勝手にしろ、私の知ったことじゃない。自己責任だ。」
「やった、よかったなお前。」
「きゅぅ!」
「しかしいいのか?」
「へ、何が?」
「そいつの食事は『精液』だと言ったはずだが?」
「……あ。」
待ってくれ。するって言うと、俺は定期的にこいつに精液を与えなければならないと言うことか?
「きゅう!」
「まじか……。」
「自己責任だからな、拾ったからには捨てるなよ。」
「っう……。」
「栄養を補給し力をつけた触手を野放しにすれば無差別に人を傷つけるかもしれない。死ぬまでちゃんと面倒みろよ?」
「そんなぁ……。」
「きゅう♡」
触手は俺に頬ずりして来る。まあ、可愛いし、頑張って育てるか……。
「そうだ、餌補給の時は私を呼べ。」
「え、なんか手伝ってくれるのか?」
「お前が無様に搾精される姿を嘲笑ってやる。」
「それが目的かああ!!!」
それで触手を連れて行くことを許したのかよこいつ!!まあいい。最終的には俺がポケモントレーナーならぬ触手トレーナーとなってイサゴに下克上を果たす!!
「助けてくれなかったお前も俺にとっては同じだっつーの!!」
「結果的には助けただろ。」
「それは自分に危害が加わりそうだったからだろ!俺が死んだらどうすんだよ!」
「死なない。そいつは人間の雄の精液を栄養として生きる生物だ。殺さずに拘束し、媚薬を注入して精液を出させ続ける。」
「なんだよその同人誌みてえなご都合生物はよ!!ていうか知ってんならなおさら早く助けろよ!」
「……わかったから、そいつは放っておく。面白いものが見れたから私は満足だ、行くぞ。」
イサゴは俺のリュックサックをこちらに投げて歩き出した。俺は慌ててリュックを背負い、未だ絶頂の名残で震える体を必死に起こして歩き出した。しかし、足腰が立たずふらっと倒れそうになったのを何かが支えた。
ふと下を見ると先ほどの触手だった。
「きゅ~……。」
「お前、支えてくれたのか?」
さっきまでグロいとしか思えなかった無数の触手たち。今は俺の身長の半分以下にまで縮こまって本当に小動物のようだった。イサゴに切られた触手はさっきよりちょっとだけ伸びていた。そんなカナチョロみたいな制度なのか……。
よく考えたらこいつは食べ物にありつこうとしただけだし、悪気はないはずだ。触手はしゅるしゅると俺の体に纏わりついてきた。先ほどのように拘束するわけではなく、じゃれついてきているみたいだ。
「……お前も一緒に来るか?」
とんでもないことを言っているのはわかってる。しかし、こいつが味方になれば戦力にもなるはずだ、そんな言い訳を一瞬で構築した。触手は再びきゅ~と鳴き、一本の先端がわずかに俺の唇にちょんと触れた。
「ははっ、わかったよ。」
可愛く見えてしまったのだから、こればっかりはしょうがない。下宿のマンションはペット不可で育てていたのはサボテンだけだった(まあ、枯らしたが)。異世界でくらい、ペットがいてもいいんじゃねえか。
俺はそう思い立ち、触手に支えられながら小走りでイサゴに追いついた。
「おい、サク。ここからは、」
俺に話しかけて振り返ったイサゴが触手を見つけて口を止めた。
「何してるんだ貴様。」
「いやぁ、こいつがついて来たいって言うから。」
イサゴは少々あきれた表情を見せた。しかし。
「……勝手にしろ、私の知ったことじゃない。自己責任だ。」
「やった、よかったなお前。」
「きゅぅ!」
「しかしいいのか?」
「へ、何が?」
「そいつの食事は『精液』だと言ったはずだが?」
「……あ。」
待ってくれ。するって言うと、俺は定期的にこいつに精液を与えなければならないと言うことか?
「きゅう!」
「まじか……。」
「自己責任だからな、拾ったからには捨てるなよ。」
「っう……。」
「栄養を補給し力をつけた触手を野放しにすれば無差別に人を傷つけるかもしれない。死ぬまでちゃんと面倒みろよ?」
「そんなぁ……。」
「きゅう♡」
触手は俺に頬ずりして来る。まあ、可愛いし、頑張って育てるか……。
「そうだ、餌補給の時は私を呼べ。」
「え、なんか手伝ってくれるのか?」
「お前が無様に搾精される姿を嘲笑ってやる。」
「それが目的かああ!!!」
それで触手を連れて行くことを許したのかよこいつ!!まあいい。最終的には俺がポケモントレーナーならぬ触手トレーナーとなってイサゴに下克上を果たす!!
0
お気に入りに追加
267
あなたにおすすめの小説
【本編完結済】ヤリチンノンケをメス堕ちさせてみた
さかい 濱
BL
ヤリチンの友人は最近セックスに飽きたらしい。じゃあ僕が新しい扉(穴)を開いてあげようかな。
――と、軽い気持ちで手を出したものの……というお話。
受けはヤリチンノンケですが、女性との絡み描写は出てきません。
BLに挑戦するのが初めてなので、タグ等の不足がありましたら教えて頂けると助かります。
生贄として捧げられたら人外にぐちゃぐちゃにされた
キルキ
BL
生贄になった主人公が、正体不明の何かにめちゃくちゃにされ挙げ句、いっぱい愛してもらう話。こんなタイトルですがハピエンです。
人外✕人間
♡喘ぎな分、いつもより過激です。
以下注意
♡喘ぎ/淫語/直腸責め/快楽墜ち/輪姦/異種姦/複数プレイ/フェラ/二輪挿し/無理矢理要素あり
2024/01/31追記
本作品はキルキのオリジナル小説です。
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
【R18】奴隷に堕ちた騎士
蒼い月
BL
気持ちはR25くらい。妖精族の騎士の美青年が①野盗に捕らえられて調教され②闇オークションにかけられて輪姦され③落札したご主人様に毎日めちゃくちゃに犯され④奴隷品評会で他の奴隷たちの特殊プレイを尻目に乱交し⑤縁あって一緒に自由の身になった両性具有の奴隷少年とよしよし百合セックスをしながらそっと暮らす話。9割は愛のないスケベですが、1割は救済用ラブ。サブヒロインは主人公とくっ付くまで大分可哀想な感じなので、地雷の気配を感じた方は読み飛ばしてください。
※主人公は9割突っ込まれてアンアン言わされる側ですが、終盤1割は突っ込む側なので、攻守逆転が苦手な方はご注意ください。
誤字報告は近況ボードにお願いします。無理やり何となくハピエンですが、不幸な方が抜けたり萌えたりする方は3章くらいまでをおススメします。
※無事に完結しました!
竜騎士の秘密の訓練所(雌穴調教)
haaaaaaaaa
BL
王都で人気の竜騎士はエリート中のエリート集団だ。リュウトは子供のころからの憧れの竜騎士を目指し、厳しい試験をクリアし、念願の新人として訓練に励む。誰も知らない訓練内容には、ドラゴンに乗るためと言われなぜか毎日浣腸をしないといけない。段々訓練内容は厳しくなり、前立腺を覚えさせられメスイキを強いられる。リュウトはなぜこんな訓練が必要なのか疑問に感じるが、その真相は。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
童貞が建設会社に就職したらメスにされちゃった
なる
BL
主人公の高梨優(男)は18歳で高校卒業後、小さな建設会社に就職した。しかし、そこはおじさんばかりの職場だった。
ストレスや性欲が溜まったおじさん達は、優にエッチな視線を浴びせ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる