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階段を上がる。案内者は笑顔を崩さずに俺に声をかけた。
「サク様、お着替えなさったお召し物、似合ってらっしゃいますね。」
「ああ、ありがとうございます。」
「こちらのお部屋となっております。」
宿屋が扉を開けると、そこは大きな部屋だった。寝室やリビングなど、個々の部屋が独立していて、さすが、スイートルームだけはある。
「お二人別のお部屋の方がよろしければ、おっしゃっていただければここよりは少々小さなお部屋となりますがご用意いたしますので。」
「いえ、大丈夫です。ね、サク様。」
間髪入れずにイサゴが答え、俺に同意を求める。
「え、ああ、はい。大丈夫です。」
別の部屋の方がいい理由もないし、この部屋は快適そうだから俺は同意した。
「冷蔵庫の中のものや、アメニティはご自由にお使いくださいね。何か不便などありましたら、そこの内線電話で何なりとお申し付けください。」
「ありがとうございます!ゆっくりさせていただきますね。」
「あ、あと後ほど村長がお話に伺うとのことです。」
「わかりました。ご丁寧にありがとうございます。」
「いえ、ではごゆっくりお休みください。」
宿屋とイサゴが淡々と話していく。一通り話を終え、宿屋は退出していった。
「ふぁー、つっかれたあ。」
俺は一気に緊張感が解け、ベッドに倒れこんだ。
「もう何が何だかわかんねえよ~~。突然意味わかんねえrpgの世界に飛ばされてさぁ、伝説の魔導師召喚っ!とか言われてもさ。」
「そうだ、お前がこの世界にきた経緯を聞いておかなければな。」
イサゴは身体中に巻いていた布みたいな服を脱いで、ハンガーにかけてから、ベッドに腰掛けた。黒いインナーからしなやかな筋肉が見える、細身に見えたけど結構鍛えてるんだな。俺の目はイサゴに釘付けになる。一方の俺は怠惰な生活を送って来た大学生な訳で、勝手に比較して勝手に落ち込みかける。
「一応、お前が元の世界に帰れるようには努力する。まずは詳細を知らなければな。お前のことも含めて説明してくれ。」
「あー、そうだなぁ。俺は地球の日本に住んでるただの大学生。」
「学生か、どうりで浮ついているわけだ。」
「サク様、お着替えなさったお召し物、似合ってらっしゃいますね。」
「ああ、ありがとうございます。」
「こちらのお部屋となっております。」
宿屋が扉を開けると、そこは大きな部屋だった。寝室やリビングなど、個々の部屋が独立していて、さすが、スイートルームだけはある。
「お二人別のお部屋の方がよろしければ、おっしゃっていただければここよりは少々小さなお部屋となりますがご用意いたしますので。」
「いえ、大丈夫です。ね、サク様。」
間髪入れずにイサゴが答え、俺に同意を求める。
「え、ああ、はい。大丈夫です。」
別の部屋の方がいい理由もないし、この部屋は快適そうだから俺は同意した。
「冷蔵庫の中のものや、アメニティはご自由にお使いくださいね。何か不便などありましたら、そこの内線電話で何なりとお申し付けください。」
「ありがとうございます!ゆっくりさせていただきますね。」
「あ、あと後ほど村長がお話に伺うとのことです。」
「わかりました。ご丁寧にありがとうございます。」
「いえ、ではごゆっくりお休みください。」
宿屋とイサゴが淡々と話していく。一通り話を終え、宿屋は退出していった。
「ふぁー、つっかれたあ。」
俺は一気に緊張感が解け、ベッドに倒れこんだ。
「もう何が何だかわかんねえよ~~。突然意味わかんねえrpgの世界に飛ばされてさぁ、伝説の魔導師召喚っ!とか言われてもさ。」
「そうだ、お前がこの世界にきた経緯を聞いておかなければな。」
イサゴは身体中に巻いていた布みたいな服を脱いで、ハンガーにかけてから、ベッドに腰掛けた。黒いインナーからしなやかな筋肉が見える、細身に見えたけど結構鍛えてるんだな。俺の目はイサゴに釘付けになる。一方の俺は怠惰な生活を送って来た大学生な訳で、勝手に比較して勝手に落ち込みかける。
「一応、お前が元の世界に帰れるようには努力する。まずは詳細を知らなければな。お前のことも含めて説明してくれ。」
「あー、そうだなぁ。俺は地球の日本に住んでるただの大学生。」
「学生か、どうりで浮ついているわけだ。」
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