80 / 87
第9章<アンナの幸せ>
7、景色
しおりを挟む
セイフィード様は今度は、ゴブリンさん2名を引き連れて部屋に入ってきた。
ゴブリンさんはお湯が入った大きなタライを持っている。
初めてゴブリンさんを見たけど、想像してたより小さい、120センチもなさそう。
緑色の肌に一瞬びっくりするけど、見慣れれば意外に可愛いいかも。
いや、正直に感想を述べるとしたら、キモ可愛いだ。
このゴブリンさん達が、城の縁の下の力持ち的存在なんだよね。
私の事、認めてくれるかな⋯⋯。
そしてゴブリンさん達は、タライをテーブルの上に置くとお辞儀をして部屋から出て行ってしまった。
「セイフィード様、今度きちんとゴブリンさん達に挨拶したいです」
「そのうちな」
セイフィード様はタライのお湯に、液体を一滴垂らした。
すると、ふんわりと藤のいい香りがしてくる。
そのお湯に、タオルを浸す。
そしてセイフィード様がベットに腰掛け、いきなり私の寝巻の胸元の紐を解こうとした。
「まさかとは思いますが、セイフィード様が私の体を拭くのですか?」
私は寝巻きの紐を解かれないように、その部分をギュッと両手で掴む。
「あぁ、そうだ」
「私、自分で自分の体拭けます。だからセイフィード様はあっちに、どこかに行ってて下さい」
「遠慮しなくていい。当分、俺はアンナの世話してやる」
「遠慮なんてしてませんっ。恥ずかしいんです」
「恥ずかしがることはない。もう俺はアンナの裸を見ている」
ひっ、ひぇ~。
そうだった⋯⋯、セイフィード様はエロ変態魔人だった⋯⋯。
どうしたら、このエロい状況を打破できるんだろう。
何も思いつかない。
って、またセイフィードの手が私に迫ってくるっ。
私は急いで、仰向けからうつ伏せになった。
「無理です。ムリムリムリっ」
「だから言っただろう。覚悟しろって」
「えぇっ!? 覚悟の種類が違いますよ」
「こういうのも含んだ覚悟だ」
セイフィード様がそう言うと、私のうなじから背中にかけて指でなぞる。
その瞬間、私の体がビクっとなる。
「私だって、私だってそういう覚悟は出来ていますっ。でも、これとそれとは違いますっ」
「違わないと思うけどな⋯⋯」
「でもでも、今はダメですっ。絶対に自分で拭きます」
「今は、か。なら近々なら問題ないな」
セイフィード様はそう言うと、私のうなじにキスをした。
そして、お湯に浸したタオルを軽く絞り私に手渡した。
「俺は反対側を向いているから、アンナが自分で拭くといい」
「はっ、はい」
私は急いでタオルを受け取り体を拭く。
何度かタオルを交換しつつ、体を満遍なく拭く。
その間、セイフィード様はタオルを濯いだり、絞ったりしてくれた。
「スッキリしました。ありがとうございます」
「この後は少し休むといい」
「はい⋯⋯」
本当は城内を案内して欲しかったけど、寝ないと小言を言われそう。
テリア様にも、きちんとまだお礼言ってないし⋯⋯。
でも、確かに少し眠いかもしれない。
「おやすみ、アンナ」
セイフィード様は私のおでこにキスをし、ベットの傍の椅子に腰掛けた。
そして静かに本を読み始める。
いつも見慣れていた光景だ⋯⋯。
本を静かに読むセイフィード様、大好きな姿だ。
私も早く元気になって、セイフィード様の傍で本を読みたい。
そして、セイフィード様のお母様の病気を治す研究もしたい。
もう、セイフィード様のご両親と一緒にケーキを食べる夢は難しくなってしまったけれど研究は続けたい。
そんな取り留めない事を考えていたら、すぐに睡魔に襲われ、私は眠りについた。
夕刻に目覚めると、セイフィード様がまた甲斐甲斐しく夕食を私に食べさせてくれた。
デザートは別室に用意してあり、移動することになったけど、当然のようにセイフィード様は私をお姫様抱っこする。
「あの、セイフィード様。私、歩けますから下ろしてください」
「転移するから、このままでいい」
セイフィード様がそう言うと一瞬のうちに、私達は大きなテラスがある部屋に来た。
ここは、城の一番高い場所にある部屋で、城や領地、遠くの方まで見渡せる。
魔界の植物や花は自ら発光するものが多いため、テラスからの眺めはまるで広大なイルミネーションを見ているよう。
なんてロマンチックなんだろう。
この景色を見ながらプロポーズされたら、即OKしてしまうに違いない。
「素敵ですっ、セイフィード様。この景色を見るだけで、心が洗われます」
「魔界の景色なのにか?」
「確かに魔界なのに、可笑しいですね。でも、私の心は、この景色を見るだけで癒されて、浄化されます」
「アンナの心が変なんだな」
「あっ、セイフィード様。あそこに立ち昇っている湯気はなんですか?」
城のすぐ隣に小さな建物があり、その横から黙々と白い湯気が立ち込めていた。
「あれは⋯⋯、あの場所からお湯が吹き出しているんだ。随分前の守人が作ったらしいが、野外の風呂らしい」
それって、ズバリ温泉だー。
魔界には温泉があるんだっ!
もう、すごく嬉しい、それも露天風呂だなんて、最高。
「私も、そのお風呂に入りたいです」
「は? ダメだ」
「どうしてですか?」
「誰が見るか、わからないだろう」
「そこは、セイフィード様の魔法でなんとか見られないようにして下さい。お願いです、入らせて下さい」
「考えとく」
「楽しみにしてます」
「考えるだけだ。別にいいと言ったわけじゃない」
ぬぬぬ⋯⋯、この返答だと、いつ温泉に入れるか分かったものではない。
どうしても、温泉に入りたい。
しょうがない、奥の手だ。
「セイフィード様も一緒に入りましょうよ」
「善処する」
「ありがとうございます」
やったー。
思った通り、セイフィード様ってエッチだ。
セイフィード様と混浴露天風呂⋯⋯、エッチな響き⋯⋯。
私の妄想容量をオーバーしそう。
でも、妄想は楽しいけど、現実は何故あんなにも恥ずかしいんだろう。
本当に一緒に温泉へ入ることになったらどうしよう。
大丈夫かな⋯⋯、私。
「それじゃあ、デザート食べるか」
テラスのテーブルの上に用意されていたのは、12種類の小さなお菓子を可愛らしく盛り付けされたものだった。
チョコレートケーキ、果物のタルト、チーズケーキ、マドレーヌ、色々ある。
「はい。あ、あと私、魔界に行く前にクッキーを作ってきたんです。それも一緒に食べましょう」
「アンナは、本当に呑気だな」
「それとですね⋯⋯、実はゾフィー兄様からお手紙を預かってきました。セイフィード様に会ったらすぐに渡すようにと言われています」
「すぐに⋯⋯。もうだいぶ時間が経ったな」
私はセイフィード様にゾフィー兄様から預かってきた手紙を渡す。
セイフィード様はすぐに、その手紙を読んだ。
険しい表情をしながら、セイフィード様は読んでいる。
ニコリともしない。
何て書いてあるのか、物凄く気になる。
渡す前にこっそり読んでしまいたかったが封に蝋印がしてあっため開封出来なかった。
「セイフィード様、手紙には何て書いてあるんですか? 教えてください」
セイフィード様は手紙から私に視線を移し、じっと見つめる。
「ゾフィーは手紙の中身について、何も言わなかったのか?」
「はい。セイフィード様から聞くようにと言われました」
「ふーん。読みたい?」
「はい、読みたいです」
「まぁ、いいか。はい、どうぞ」
セイフィード様は私にゾフィー兄様が書いた手紙を渡してくれた。
ゴブリンさんはお湯が入った大きなタライを持っている。
初めてゴブリンさんを見たけど、想像してたより小さい、120センチもなさそう。
緑色の肌に一瞬びっくりするけど、見慣れれば意外に可愛いいかも。
いや、正直に感想を述べるとしたら、キモ可愛いだ。
このゴブリンさん達が、城の縁の下の力持ち的存在なんだよね。
私の事、認めてくれるかな⋯⋯。
そしてゴブリンさん達は、タライをテーブルの上に置くとお辞儀をして部屋から出て行ってしまった。
「セイフィード様、今度きちんとゴブリンさん達に挨拶したいです」
「そのうちな」
セイフィード様はタライのお湯に、液体を一滴垂らした。
すると、ふんわりと藤のいい香りがしてくる。
そのお湯に、タオルを浸す。
そしてセイフィード様がベットに腰掛け、いきなり私の寝巻の胸元の紐を解こうとした。
「まさかとは思いますが、セイフィード様が私の体を拭くのですか?」
私は寝巻きの紐を解かれないように、その部分をギュッと両手で掴む。
「あぁ、そうだ」
「私、自分で自分の体拭けます。だからセイフィード様はあっちに、どこかに行ってて下さい」
「遠慮しなくていい。当分、俺はアンナの世話してやる」
「遠慮なんてしてませんっ。恥ずかしいんです」
「恥ずかしがることはない。もう俺はアンナの裸を見ている」
ひっ、ひぇ~。
そうだった⋯⋯、セイフィード様はエロ変態魔人だった⋯⋯。
どうしたら、このエロい状況を打破できるんだろう。
何も思いつかない。
って、またセイフィードの手が私に迫ってくるっ。
私は急いで、仰向けからうつ伏せになった。
「無理です。ムリムリムリっ」
「だから言っただろう。覚悟しろって」
「えぇっ!? 覚悟の種類が違いますよ」
「こういうのも含んだ覚悟だ」
セイフィード様がそう言うと、私のうなじから背中にかけて指でなぞる。
その瞬間、私の体がビクっとなる。
「私だって、私だってそういう覚悟は出来ていますっ。でも、これとそれとは違いますっ」
「違わないと思うけどな⋯⋯」
「でもでも、今はダメですっ。絶対に自分で拭きます」
「今は、か。なら近々なら問題ないな」
セイフィード様はそう言うと、私のうなじにキスをした。
そして、お湯に浸したタオルを軽く絞り私に手渡した。
「俺は反対側を向いているから、アンナが自分で拭くといい」
「はっ、はい」
私は急いでタオルを受け取り体を拭く。
何度かタオルを交換しつつ、体を満遍なく拭く。
その間、セイフィード様はタオルを濯いだり、絞ったりしてくれた。
「スッキリしました。ありがとうございます」
「この後は少し休むといい」
「はい⋯⋯」
本当は城内を案内して欲しかったけど、寝ないと小言を言われそう。
テリア様にも、きちんとまだお礼言ってないし⋯⋯。
でも、確かに少し眠いかもしれない。
「おやすみ、アンナ」
セイフィード様は私のおでこにキスをし、ベットの傍の椅子に腰掛けた。
そして静かに本を読み始める。
いつも見慣れていた光景だ⋯⋯。
本を静かに読むセイフィード様、大好きな姿だ。
私も早く元気になって、セイフィード様の傍で本を読みたい。
そして、セイフィード様のお母様の病気を治す研究もしたい。
もう、セイフィード様のご両親と一緒にケーキを食べる夢は難しくなってしまったけれど研究は続けたい。
そんな取り留めない事を考えていたら、すぐに睡魔に襲われ、私は眠りについた。
夕刻に目覚めると、セイフィード様がまた甲斐甲斐しく夕食を私に食べさせてくれた。
デザートは別室に用意してあり、移動することになったけど、当然のようにセイフィード様は私をお姫様抱っこする。
「あの、セイフィード様。私、歩けますから下ろしてください」
「転移するから、このままでいい」
セイフィード様がそう言うと一瞬のうちに、私達は大きなテラスがある部屋に来た。
ここは、城の一番高い場所にある部屋で、城や領地、遠くの方まで見渡せる。
魔界の植物や花は自ら発光するものが多いため、テラスからの眺めはまるで広大なイルミネーションを見ているよう。
なんてロマンチックなんだろう。
この景色を見ながらプロポーズされたら、即OKしてしまうに違いない。
「素敵ですっ、セイフィード様。この景色を見るだけで、心が洗われます」
「魔界の景色なのにか?」
「確かに魔界なのに、可笑しいですね。でも、私の心は、この景色を見るだけで癒されて、浄化されます」
「アンナの心が変なんだな」
「あっ、セイフィード様。あそこに立ち昇っている湯気はなんですか?」
城のすぐ隣に小さな建物があり、その横から黙々と白い湯気が立ち込めていた。
「あれは⋯⋯、あの場所からお湯が吹き出しているんだ。随分前の守人が作ったらしいが、野外の風呂らしい」
それって、ズバリ温泉だー。
魔界には温泉があるんだっ!
もう、すごく嬉しい、それも露天風呂だなんて、最高。
「私も、そのお風呂に入りたいです」
「は? ダメだ」
「どうしてですか?」
「誰が見るか、わからないだろう」
「そこは、セイフィード様の魔法でなんとか見られないようにして下さい。お願いです、入らせて下さい」
「考えとく」
「楽しみにしてます」
「考えるだけだ。別にいいと言ったわけじゃない」
ぬぬぬ⋯⋯、この返答だと、いつ温泉に入れるか分かったものではない。
どうしても、温泉に入りたい。
しょうがない、奥の手だ。
「セイフィード様も一緒に入りましょうよ」
「善処する」
「ありがとうございます」
やったー。
思った通り、セイフィード様ってエッチだ。
セイフィード様と混浴露天風呂⋯⋯、エッチな響き⋯⋯。
私の妄想容量をオーバーしそう。
でも、妄想は楽しいけど、現実は何故あんなにも恥ずかしいんだろう。
本当に一緒に温泉へ入ることになったらどうしよう。
大丈夫かな⋯⋯、私。
「それじゃあ、デザート食べるか」
テラスのテーブルの上に用意されていたのは、12種類の小さなお菓子を可愛らしく盛り付けされたものだった。
チョコレートケーキ、果物のタルト、チーズケーキ、マドレーヌ、色々ある。
「はい。あ、あと私、魔界に行く前にクッキーを作ってきたんです。それも一緒に食べましょう」
「アンナは、本当に呑気だな」
「それとですね⋯⋯、実はゾフィー兄様からお手紙を預かってきました。セイフィード様に会ったらすぐに渡すようにと言われています」
「すぐに⋯⋯。もうだいぶ時間が経ったな」
私はセイフィード様にゾフィー兄様から預かってきた手紙を渡す。
セイフィード様はすぐに、その手紙を読んだ。
険しい表情をしながら、セイフィード様は読んでいる。
ニコリともしない。
何て書いてあるのか、物凄く気になる。
渡す前にこっそり読んでしまいたかったが封に蝋印がしてあっため開封出来なかった。
「セイフィード様、手紙には何て書いてあるんですか? 教えてください」
セイフィード様は手紙から私に視線を移し、じっと見つめる。
「ゾフィーは手紙の中身について、何も言わなかったのか?」
「はい。セイフィード様から聞くようにと言われました」
「ふーん。読みたい?」
「はい、読みたいです」
「まぁ、いいか。はい、どうぞ」
セイフィード様は私にゾフィー兄様が書いた手紙を渡してくれた。
0
お気に入りに追加
104
あなたにおすすめの小説
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
懐妊を告げずに家を出ます。最愛のあなた、どうかお幸せに。
梅雨の人
恋愛
最愛の夫、ブラッド。
あなたと共に、人生が終わるその時まで互いに慈しみ、愛情に溢れる時を過ごしていけると信じていた。
その時までは。
どうか、幸せになってね。
愛しい人。
さようなら。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
【完結】 悪役令嬢は『壁』になりたい
tea
恋愛
愛読していた小説の推しが死んだ事にショックを受けていたら、おそらくなんやかんやあって、その小説で推しを殺した悪役令嬢に転生しました。
本来悪役令嬢が恋してヒロインに横恋慕していたヒーローである王太子には興味ないので、壁として推しを殺さぬよう陰から愛でたいと思っていたのですが……。
人を傷つける事に臆病で、『壁になりたい』と引いてしまう主人公と、彼女に助けられたことで強くなり主人公と共に生きたいと願う推しのお話☆
本編ヒロイン視点は全8話でサクッと終わるハッピーエンド+番外編
第三章のイライアス編には、
『愛が重め故断罪された無罪の悪役令嬢は、助けてくれた元騎士の貧乏子爵様に勝手に楽しく尽くします』
のキャラクター、リュシアンも出てきます☆
ぽっちゃりな私は妹に婚約者を取られましたが、嫁ぎ先での溺愛がとまりません~冷酷な伯爵様とは誰のこと?~
柊木 ひなき
恋愛
「メリーナ、お前との婚約を破棄する!」夜会の最中に婚約者の第一王子から婚約破棄を告げられ、妹からは馬鹿にされ、貴族達の笑い者になった。
その時、思い出したのだ。(私の前世、美容部員だった!)この体型、ドレス、確かにやばい!
この世界の美の基準は、スリム体型が前提。まずはダイエットを……え、もう次の結婚? お相手は、超絶美形の伯爵様!? からの溺愛!? なんで!?
※シリアス展開もわりとあります。
【完結】身を引いたつもりが逆効果でした
風見ゆうみ
恋愛
6年前に別れの言葉もなく、あたしの前から姿を消した彼と再会したのは、王子の婚約パレードの時だった。
一緒に遊んでいた頃には知らなかったけれど、彼は実は王子だったらしい。しかもあたしの親友と彼の弟も幼い頃に将来の約束をしていたようで・・・・・。
平民と王族ではつりあわない、そう思い、身を引こうとしたのだけど、なぜか逃してくれません!
というか、婚約者にされそうです!
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる