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第8章<最後の戦い>
【セイフィード視点】魔界での回想1
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煩い⋯⋯。
煩くて、気が狂いそうだ。
無音が煩く、俺の耳に響き渡る。
なぜ魔界は、こうも恐ろしいほど静寂なのだろう。
鳥のさえずりも、木々の葉の囁きも、人々の喧騒も、ここには無い。
日々、無音の恐怖が俺に襲いかかる。
あの時もそうだった。
アンナと出会う前、いつも俺は無音の恐怖に怯えていた。
物心ついた時には、俺は常に1人で居たような気がする。
母親は俺が生まれてすぐに入院し、父親はいつも忙しく不在だった。
使用人も数多くいたが、俺の周りにいる闇の精霊に恐怖し、誰一人として自ら俺に近付く者はいない。
但し大人の場合は、恐怖を感じたとしても、取り繕い、俺と向き合えた。
しかし、幼い子供は最悪だった。
子供は、俺を見た瞬間、恐怖に怯え、逃げ出す。
逃げ出せればまだいい方で、酷いと腰を抜かしたり、失神したりする。
それだから俺は、一人勉学に励み、入学時には、上級生と渡り合えるぐらいの学力を身につけた。
そして俺の希望通り、基礎系の単位は免除され、同学年ではなく、上級生に混じって学ぶ事ができた。
だが、年の差もあり、俺には友人と呼べる者は誰一人いなかった。
学校でも、屋敷の中でも、常に俺一人。
俺の周りには誰もいない。
いつまで、この無音の恐怖が続くのかと絶望してた時、父親からある話が舞い込んだ。
その話とは、魔力が無くて困っている子がいるから助けてほしいとの依頼だった。
魔力がない奴がいるなんて、なんて不幸なんだと哀れんだんだ。
だから俺は、いわゆる貴族の奉仕の精神に則って、魔力の保持と発動が出来る腕輪を作ってやった。
だが、いつのまにかその魔力がない奴は隣に住んでいて、俺は毎週、その腕輪に魔力付与をさせられる羽目になった。
その作業は地味に面倒くさかったが⋯⋯、俺がいなければ、俺の魔力が無ければ、生活できない者がいると思うと、今まで何も無かった俺の心に、何とも言えぬ充足感が生まれた。
そして、俺は出会ってしまった。
俺が作った腕輪を大事そうに身につけ、魔力がないのに俺よりも幸せそうなアンナに⋯⋯。
俺の人生は、そこから音が溢れ、とても煩く、穏やかな生活が始まったんだ。
そう、アンナは初めから煩かった。
俺に始めて会う時、貴族なのに、女性なのに、廊下をタンッタタンと図書室までスキップしていた。
扉をノックする時も、コンコンではなく、コンッコココンとリズミカルに鳴らす。
第一声も、図書室なのに大声を出していた。
そして、アンナは俺だけを真っ直ぐに見つめ、腕輪を奪った俺を全く怖がらず、触れるほど俺に近づいた。
アンナは意図せず俺の胸に手を置き、俺が奪った腕輪を取り返そうと手を伸ばした。
俺の記憶の中では、その時初めて、俺は人と触れ合ったと思う。
そして、アンナの金色の髪が陽の光を受け、キラキラと光り輝いた。
俺はその時、宝物を見つけたと思った。
その宝物を手に入れ、俺だけの物にしたいと強く渇望した。
だから俺は魔力付与する代わりに、アンナを俺の物、俺の奴隷にした。
我ながら、卑怯だとは、思ったが⋯⋯。
それからというもの、アンナは俺にまとわり付き、暇さえあれば俺の図書室に居つくようになった。
アンナには絶対に言わないが、俺はそんなアンナが可愛くて仕方がなかった。
だから俺はアンナが来るたび、飴やらチョコレートを用意し、褒美と称してあげたんだ。
本当は、だだ、アンナの笑顔を見たかっただけだ。
そんな日々を過ごすうちに、俺の周りにいる闇の精霊までもが、アンナに懐き、気付けばアンナの肩に乗ったり、髪の毛の中に隠れたり、スカートの中にまで潜り込む奴までいた。
俺は、その事に対してそれほど注意も警戒もしていなかった。
どうせアンナが図書室を出て行けば、闇の精霊はいつも俺の所に戻って来ていたから。
そして、そのせいで事件が起きたんだ⋯⋯、アンナが学校で初めて俺に声をかけた時に。
俺は、学校内でアンナに声を掛けられた時、心底嬉しかった。
けれど、俺のせいで、アンナまでも奇異の目に晒されるのを避けたかった。
だから俺はアンナを罵倒し俺から遠ざけたんだ。
俺からは遠ざけたアンナだったが、闇の精霊1体が気付かない内にアンナにくっ付いて行ってしまい、そのせいで学校内でトラブルを引き起こしてしまった。
その結果、俺は、アンナの心を深く傷つけてしまった⋯⋯、浅はかな俺のせいで。
そして、アンナはそのトラブルのせいで、学校から処分される事になった。
もし、アンナが退学になったら、アンナは田舎の実家に帰ってしまうかもしれない。
俺はアンナを手放したくなかった⋯⋯、絶対に。
だから俺は初めて、父親に頼んだんだ⋯⋯、アンナが退学にならないよう配慮して欲しいと⋯⋯。
俺の父親が学校に頼んだせいか定かではないが、アンナは退学にならずに済んだ。
そして、アンナは、またいつも通り俺の図書室に来るようになった。
俺はアンナが俺を怖がらないのは、闇の精霊が見えていないからだと確信していた。
しかし、アンナに、俺の周りにいる闇の精霊について記載がある本を見せた時、怖がるどころか「可愛いですね」と言った。
もしかしたら、アンナだったら、俺の周りにいる闇の精霊が見えたとしても、俺を怖がらないかもしれない⋯⋯、そう思った瞬間、俺はアンナを愛おしく感じたんだ。
煩くて、気が狂いそうだ。
無音が煩く、俺の耳に響き渡る。
なぜ魔界は、こうも恐ろしいほど静寂なのだろう。
鳥のさえずりも、木々の葉の囁きも、人々の喧騒も、ここには無い。
日々、無音の恐怖が俺に襲いかかる。
あの時もそうだった。
アンナと出会う前、いつも俺は無音の恐怖に怯えていた。
物心ついた時には、俺は常に1人で居たような気がする。
母親は俺が生まれてすぐに入院し、父親はいつも忙しく不在だった。
使用人も数多くいたが、俺の周りにいる闇の精霊に恐怖し、誰一人として自ら俺に近付く者はいない。
但し大人の場合は、恐怖を感じたとしても、取り繕い、俺と向き合えた。
しかし、幼い子供は最悪だった。
子供は、俺を見た瞬間、恐怖に怯え、逃げ出す。
逃げ出せればまだいい方で、酷いと腰を抜かしたり、失神したりする。
それだから俺は、一人勉学に励み、入学時には、上級生と渡り合えるぐらいの学力を身につけた。
そして俺の希望通り、基礎系の単位は免除され、同学年ではなく、上級生に混じって学ぶ事ができた。
だが、年の差もあり、俺には友人と呼べる者は誰一人いなかった。
学校でも、屋敷の中でも、常に俺一人。
俺の周りには誰もいない。
いつまで、この無音の恐怖が続くのかと絶望してた時、父親からある話が舞い込んだ。
その話とは、魔力が無くて困っている子がいるから助けてほしいとの依頼だった。
魔力がない奴がいるなんて、なんて不幸なんだと哀れんだんだ。
だから俺は、いわゆる貴族の奉仕の精神に則って、魔力の保持と発動が出来る腕輪を作ってやった。
だが、いつのまにかその魔力がない奴は隣に住んでいて、俺は毎週、その腕輪に魔力付与をさせられる羽目になった。
その作業は地味に面倒くさかったが⋯⋯、俺がいなければ、俺の魔力が無ければ、生活できない者がいると思うと、今まで何も無かった俺の心に、何とも言えぬ充足感が生まれた。
そして、俺は出会ってしまった。
俺が作った腕輪を大事そうに身につけ、魔力がないのに俺よりも幸せそうなアンナに⋯⋯。
俺の人生は、そこから音が溢れ、とても煩く、穏やかな生活が始まったんだ。
そう、アンナは初めから煩かった。
俺に始めて会う時、貴族なのに、女性なのに、廊下をタンッタタンと図書室までスキップしていた。
扉をノックする時も、コンコンではなく、コンッコココンとリズミカルに鳴らす。
第一声も、図書室なのに大声を出していた。
そして、アンナは俺だけを真っ直ぐに見つめ、腕輪を奪った俺を全く怖がらず、触れるほど俺に近づいた。
アンナは意図せず俺の胸に手を置き、俺が奪った腕輪を取り返そうと手を伸ばした。
俺の記憶の中では、その時初めて、俺は人と触れ合ったと思う。
そして、アンナの金色の髪が陽の光を受け、キラキラと光り輝いた。
俺はその時、宝物を見つけたと思った。
その宝物を手に入れ、俺だけの物にしたいと強く渇望した。
だから俺は魔力付与する代わりに、アンナを俺の物、俺の奴隷にした。
我ながら、卑怯だとは、思ったが⋯⋯。
それからというもの、アンナは俺にまとわり付き、暇さえあれば俺の図書室に居つくようになった。
アンナには絶対に言わないが、俺はそんなアンナが可愛くて仕方がなかった。
だから俺はアンナが来るたび、飴やらチョコレートを用意し、褒美と称してあげたんだ。
本当は、だだ、アンナの笑顔を見たかっただけだ。
そんな日々を過ごすうちに、俺の周りにいる闇の精霊までもが、アンナに懐き、気付けばアンナの肩に乗ったり、髪の毛の中に隠れたり、スカートの中にまで潜り込む奴までいた。
俺は、その事に対してそれほど注意も警戒もしていなかった。
どうせアンナが図書室を出て行けば、闇の精霊はいつも俺の所に戻って来ていたから。
そして、そのせいで事件が起きたんだ⋯⋯、アンナが学校で初めて俺に声をかけた時に。
俺は、学校内でアンナに声を掛けられた時、心底嬉しかった。
けれど、俺のせいで、アンナまでも奇異の目に晒されるのを避けたかった。
だから俺はアンナを罵倒し俺から遠ざけたんだ。
俺からは遠ざけたアンナだったが、闇の精霊1体が気付かない内にアンナにくっ付いて行ってしまい、そのせいで学校内でトラブルを引き起こしてしまった。
その結果、俺は、アンナの心を深く傷つけてしまった⋯⋯、浅はかな俺のせいで。
そして、アンナはそのトラブルのせいで、学校から処分される事になった。
もし、アンナが退学になったら、アンナは田舎の実家に帰ってしまうかもしれない。
俺はアンナを手放したくなかった⋯⋯、絶対に。
だから俺は初めて、父親に頼んだんだ⋯⋯、アンナが退学にならないよう配慮して欲しいと⋯⋯。
俺の父親が学校に頼んだせいか定かではないが、アンナは退学にならずに済んだ。
そして、アンナは、またいつも通り俺の図書室に来るようになった。
俺はアンナが俺を怖がらないのは、闇の精霊が見えていないからだと確信していた。
しかし、アンナに、俺の周りにいる闇の精霊について記載がある本を見せた時、怖がるどころか「可愛いですね」と言った。
もしかしたら、アンナだったら、俺の周りにいる闇の精霊が見えたとしても、俺を怖がらないかもしれない⋯⋯、そう思った瞬間、俺はアンナを愛おしく感じたんだ。
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