32 / 87
第4章<アンナ特製魔方陣ノート>
13、心配
しおりを挟む
セイフィード様との縁談話があったその日は、有頂天になってしまったけど、次の日になって、よくよく冷静になって考えてみると、私でいいのか不安になった。
セイフィード様の家、ネヴィリス伯爵家は代々、魔力がとても強い家系のはず。
そんな系譜の中に、全く魔力がない私が入ってしまっていいのだろうか。
セイフィード様のお父様、私を認めてくれたのだろうか⋯⋯。
セイフィード様が独断でこの縁談を進めてたりしないだろうか⋯⋯。
とても不安になってきた。
悩んでもしょうがないので、私は早速ケーキを作って、セイフィード様の屋敷に行くことにした。
ただ、今日は時間もないので、プリンを作ろうと思う。
私の大好物のプリン。
プリンが出来上がると、その匂いにつられて、シャーロットが台所にきた。
「アンナ、甘くていい匂いだわ。今日は何を作ったのかしら」
「プリンだよ。簡単な材料で、簡単にできるよ」
「これから、セイフィード様のところに行くのかしら」
シャーロットはなんだか、嬉しそう。
「うん。そうだよ⋯⋯、シャーロットもう知ってる? その⋯⋯、私とセイフィード様のこと⋯⋯」
「えぇ、アンナ、おめでとう」
「ありがとう、シャーロット。私、とても嬉しい」
「えぇ、わたくしも嬉しいですわ」
「それでね、シャーロット⋯⋯、前にオリヴィア様のことで何か言いかけたでしょ⋯⋯、あれはどんな話をしようとしてたの?」
「わたくし、あまり人の悪口は言いたくなかったのだけれど⋯⋯、オリヴィア様、実は良くない評判がありましたの。オリヴィア様が学生時代の時、オリヴィア様のライバルだった女性が酷い目にあってしまわれて⋯⋯。証拠はないけれど、その件にオリヴィア様が関わっていたんじゃないかと、噂になってらしたの」
「そっ、そうなんだ」
「えぇ、これからもオリヴィア様には気をつけた方がよろしいわ」
「う、うん。すっごく気をつける」
オリヴィア様⋯⋯、私とセイフィード様が婚約したと知ったら⋯⋯、怒るよね。
でも、オリヴィア様に、一言文句を言ってやりたい。
「そうそう、アンナ、第2王子様にお礼をしに行くのは、5日後になったわ」
「⋯⋯うん。わかった」
「セイフィード様も、ご一緒に登城するわ」
「ほんと、やったぁー!」
「うふふ。アンナを見ていると、わたくしまで幸せになるわ」
「今度は、シャーロットの番だね。私、第二王子様とのこと応援するね!」
「な、な、なんのことかしら」
シャーロットの顔が真っ赤っかだ。
なんか、シャーロットって可愛い。
「5日後、楽しみだね。じゃあ、セイフィード様のお屋敷に行ってきまーす」
私がセイフィード様のお屋敷に行くと、久しぶりに図書室に案内された。
「ご機嫌よう、セイフィード様」
私はセイフィード様を見た途端、心臓がバクバクと高鳴り、頬が熱くなる。
なんか、恥ずかしいというか、照れるというか⋯⋯、セイフィード様の顔をまともに見られない。
「あぁ」
逆にセイフィード様はまっすぐ私を見つめる
「あの、昨日⋯⋯、縁談の話、聞きました⋯⋯」
セイフィード様は読んでいた本を閉じ、私に近づく。
「もう、これで、正真正銘、アンナは俺のものだ」
セイフィード様は私の髪の一房をすくいとり、弄りだした。
「はい」
「この髪も、これも、そしてこれも⋯⋯、俺のものだ」
セイフィード様は私の髪の一房に口づけし、私の頬を撫で、私の唇を指でなぞる。
セ、セイフィード様⋯⋯⋯⋯、エロすぎませんか⋯⋯⋯⋯!?
世の男子はみんな、こうなの???
経験がなさすぎて、わからないけど⋯⋯⋯⋯、セイフィード様、この頃、特にスキンシップ多くありませんか⋯⋯⋯。
「⋯⋯⋯⋯あの、でも1つ心配事が⋯⋯」
「なんだ?」
「私、全く魔力ないんですけど、大丈夫なんでしょうか?」
「そんなこと、百も承知だ」
「ええっと、セイフィード様のご両親も、私が婚約者になることを認めてくれているんでしょうか」
「あぁ、もちろん大丈夫だ」
「よっ、よかった⋯⋯、私、とっても嬉しいです」
「じゃあ、食べるか」
「えぇ??? なっ、なにを?」
セイフィード様、いきなり何を言い出すの!
わっ、わたしを食べるの?
今、真昼間だし、それに、それに、私、心の準備が⋯⋯⋯⋯。
「もちろん、アンナが持ってきたケーキだよ」
あぁ、ケーキか。
ケーキじゃなく、プリンだけど。
私じゃなくて、プリンね。
あー、ビックリした。
「今日はケーキじゃなくて、プリンにしました。私の大好物です」
「柔らかそうだ」
セイフィード様はそう呟くと私の腰に手を回す。
えぇ!?
私の唇が?
私の唇が柔らかそうなの!?
もしかして、セイフィード様にキスされちゃう!?
私は思わず目をギュッと瞑った
⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯。
しかし、一向にキスされない。
どうしたんだろうと、片目をうっすら開けると、図書室から庭園のガゼボにワープしていた。
あぁ、そっか⋯⋯。
ワープするために、セイフィード様は私の腰に手を回したのか⋯⋯。
なんだ⋯⋯。
そっか⋯⋯。
⋯⋯って、ヤバイ、私の脳がおかしくなってる。
いつから、私の脳はこんなにもエロくなっちゃったんだー!
セイフィード様が言う言葉が全部エロく聞こえる。
私はドキマギしながらお茶を入れ、セイフィード様と2人でプリンを食べた。
「ご馳走さま」
と言うセイフィード様は妙に色っぽい⋯⋯。
「どういたしまして⋯⋯。あの、セイフィード様、私、セイフィード様のお母様にもお会いして、ちゃんと挨拶したいです」
「そうだな⋯⋯、今度一緒に会いに行こう」
セイフィード様は目を伏せがちにし答えた。
「そうだ、アンナにこれをやるよ」
セイフィード様は、包装紙に包まれた四角い形の物を、私に手渡す。
「なんでしょうか⋯⋯?」
「開ければ、わかる」
私はドキドキしながら、包装紙を開け、中に包まれていた物を取り出す。
それは、一冊の本だった。
厚手の革表紙には藤の紋様が型押しされていて、とても高級感がある本だった。
私がその本を開けると、中は何も書かれていなく、全て白紙だった。
「これは、ノートですか?」
「そうだ。アンナの魔法陣用ノートだ。俺とアンナしか開くことができないノートだ」
嬉しすぎて、言葉が出ない。
胸がふるえ、嬉しさに、目が潤む。
「どうした、アンナ? 嬉しくないのか?」
「わ、わたし⋯⋯、また魔法陣を勉強してもいいんですか?」
「あぁ⋯⋯、アンナのノートを燃やしてしまったのは、さすがにやり過ぎた。すまなかった」
「⋯⋯グスっ、でも、セイフィード様が燃やしていなかったら、⋯⋯グスっ⋯⋯ジークさんに盗まれて大変なことになってました」
嬉しすぎて、胸がいっぱいになりすぎて、私の目から涙が溢れる。
「魔法陣書けたら、俺に見せろ。約束通り、実現してやる」
セイフィード様がそう言うと、涙を拭うように私の目元にキスをした。
セイフィード様の家、ネヴィリス伯爵家は代々、魔力がとても強い家系のはず。
そんな系譜の中に、全く魔力がない私が入ってしまっていいのだろうか。
セイフィード様のお父様、私を認めてくれたのだろうか⋯⋯。
セイフィード様が独断でこの縁談を進めてたりしないだろうか⋯⋯。
とても不安になってきた。
悩んでもしょうがないので、私は早速ケーキを作って、セイフィード様の屋敷に行くことにした。
ただ、今日は時間もないので、プリンを作ろうと思う。
私の大好物のプリン。
プリンが出来上がると、その匂いにつられて、シャーロットが台所にきた。
「アンナ、甘くていい匂いだわ。今日は何を作ったのかしら」
「プリンだよ。簡単な材料で、簡単にできるよ」
「これから、セイフィード様のところに行くのかしら」
シャーロットはなんだか、嬉しそう。
「うん。そうだよ⋯⋯、シャーロットもう知ってる? その⋯⋯、私とセイフィード様のこと⋯⋯」
「えぇ、アンナ、おめでとう」
「ありがとう、シャーロット。私、とても嬉しい」
「えぇ、わたくしも嬉しいですわ」
「それでね、シャーロット⋯⋯、前にオリヴィア様のことで何か言いかけたでしょ⋯⋯、あれはどんな話をしようとしてたの?」
「わたくし、あまり人の悪口は言いたくなかったのだけれど⋯⋯、オリヴィア様、実は良くない評判がありましたの。オリヴィア様が学生時代の時、オリヴィア様のライバルだった女性が酷い目にあってしまわれて⋯⋯。証拠はないけれど、その件にオリヴィア様が関わっていたんじゃないかと、噂になってらしたの」
「そっ、そうなんだ」
「えぇ、これからもオリヴィア様には気をつけた方がよろしいわ」
「う、うん。すっごく気をつける」
オリヴィア様⋯⋯、私とセイフィード様が婚約したと知ったら⋯⋯、怒るよね。
でも、オリヴィア様に、一言文句を言ってやりたい。
「そうそう、アンナ、第2王子様にお礼をしに行くのは、5日後になったわ」
「⋯⋯うん。わかった」
「セイフィード様も、ご一緒に登城するわ」
「ほんと、やったぁー!」
「うふふ。アンナを見ていると、わたくしまで幸せになるわ」
「今度は、シャーロットの番だね。私、第二王子様とのこと応援するね!」
「な、な、なんのことかしら」
シャーロットの顔が真っ赤っかだ。
なんか、シャーロットって可愛い。
「5日後、楽しみだね。じゃあ、セイフィード様のお屋敷に行ってきまーす」
私がセイフィード様のお屋敷に行くと、久しぶりに図書室に案内された。
「ご機嫌よう、セイフィード様」
私はセイフィード様を見た途端、心臓がバクバクと高鳴り、頬が熱くなる。
なんか、恥ずかしいというか、照れるというか⋯⋯、セイフィード様の顔をまともに見られない。
「あぁ」
逆にセイフィード様はまっすぐ私を見つめる
「あの、昨日⋯⋯、縁談の話、聞きました⋯⋯」
セイフィード様は読んでいた本を閉じ、私に近づく。
「もう、これで、正真正銘、アンナは俺のものだ」
セイフィード様は私の髪の一房をすくいとり、弄りだした。
「はい」
「この髪も、これも、そしてこれも⋯⋯、俺のものだ」
セイフィード様は私の髪の一房に口づけし、私の頬を撫で、私の唇を指でなぞる。
セ、セイフィード様⋯⋯⋯⋯、エロすぎませんか⋯⋯⋯⋯!?
世の男子はみんな、こうなの???
経験がなさすぎて、わからないけど⋯⋯⋯⋯、セイフィード様、この頃、特にスキンシップ多くありませんか⋯⋯⋯。
「⋯⋯⋯⋯あの、でも1つ心配事が⋯⋯」
「なんだ?」
「私、全く魔力ないんですけど、大丈夫なんでしょうか?」
「そんなこと、百も承知だ」
「ええっと、セイフィード様のご両親も、私が婚約者になることを認めてくれているんでしょうか」
「あぁ、もちろん大丈夫だ」
「よっ、よかった⋯⋯、私、とっても嬉しいです」
「じゃあ、食べるか」
「えぇ??? なっ、なにを?」
セイフィード様、いきなり何を言い出すの!
わっ、わたしを食べるの?
今、真昼間だし、それに、それに、私、心の準備が⋯⋯⋯⋯。
「もちろん、アンナが持ってきたケーキだよ」
あぁ、ケーキか。
ケーキじゃなく、プリンだけど。
私じゃなくて、プリンね。
あー、ビックリした。
「今日はケーキじゃなくて、プリンにしました。私の大好物です」
「柔らかそうだ」
セイフィード様はそう呟くと私の腰に手を回す。
えぇ!?
私の唇が?
私の唇が柔らかそうなの!?
もしかして、セイフィード様にキスされちゃう!?
私は思わず目をギュッと瞑った
⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯。
しかし、一向にキスされない。
どうしたんだろうと、片目をうっすら開けると、図書室から庭園のガゼボにワープしていた。
あぁ、そっか⋯⋯。
ワープするために、セイフィード様は私の腰に手を回したのか⋯⋯。
なんだ⋯⋯。
そっか⋯⋯。
⋯⋯って、ヤバイ、私の脳がおかしくなってる。
いつから、私の脳はこんなにもエロくなっちゃったんだー!
セイフィード様が言う言葉が全部エロく聞こえる。
私はドキマギしながらお茶を入れ、セイフィード様と2人でプリンを食べた。
「ご馳走さま」
と言うセイフィード様は妙に色っぽい⋯⋯。
「どういたしまして⋯⋯。あの、セイフィード様、私、セイフィード様のお母様にもお会いして、ちゃんと挨拶したいです」
「そうだな⋯⋯、今度一緒に会いに行こう」
セイフィード様は目を伏せがちにし答えた。
「そうだ、アンナにこれをやるよ」
セイフィード様は、包装紙に包まれた四角い形の物を、私に手渡す。
「なんでしょうか⋯⋯?」
「開ければ、わかる」
私はドキドキしながら、包装紙を開け、中に包まれていた物を取り出す。
それは、一冊の本だった。
厚手の革表紙には藤の紋様が型押しされていて、とても高級感がある本だった。
私がその本を開けると、中は何も書かれていなく、全て白紙だった。
「これは、ノートですか?」
「そうだ。アンナの魔法陣用ノートだ。俺とアンナしか開くことができないノートだ」
嬉しすぎて、言葉が出ない。
胸がふるえ、嬉しさに、目が潤む。
「どうした、アンナ? 嬉しくないのか?」
「わ、わたし⋯⋯、また魔法陣を勉強してもいいんですか?」
「あぁ⋯⋯、アンナのノートを燃やしてしまったのは、さすがにやり過ぎた。すまなかった」
「⋯⋯グスっ、でも、セイフィード様が燃やしていなかったら、⋯⋯グスっ⋯⋯ジークさんに盗まれて大変なことになってました」
嬉しすぎて、胸がいっぱいになりすぎて、私の目から涙が溢れる。
「魔法陣書けたら、俺に見せろ。約束通り、実現してやる」
セイフィード様がそう言うと、涙を拭うように私の目元にキスをした。
0
お気に入りに追加
104
あなたにおすすめの小説
夫の告白に衝撃「家を出て行け!」幼馴染と再婚するから子供も置いて出ていけと言われた。
window
恋愛
伯爵家の長男レオナルド・フォックスと公爵令嬢の長女イリス・ミシュランは結婚した。
三人の子供に恵まれて平穏な生活を送っていた。
だがその日、夫のレオナルドの言葉で幸せな家庭は崩れてしまった。
レオナルドは幼馴染のエレナと再婚すると言い妻のイリスに家を出て行くように言う。
イリスは驚くべき告白に動揺したような表情になる。
子供の親権も放棄しろと言われてイリスは戸惑うことばかりでどうすればいいのか分からなくて混乱した。
突然決められた婚約者は人気者だそうです。押し付けられたに違いないので断ってもらおうと思います。
橘ハルシ
恋愛
ごくごく普通の伯爵令嬢リーディアに、突然、降って湧いた婚約話。相手は、騎士団長の叔父の部下。侍女に聞くと、どうやら社交界で超人気の男性らしい。こんな釣り合わない相手、絶対に叔父が権力を使って、無理強いしたに違いない!
リーディアは相手に遠慮なく断ってくれるよう頼みに騎士団へ乗り込むが、両親も叔父も相手のことを教えてくれなかったため、全く知らない相手を一人で探す羽目になる。
怪しい変装をして、騎士団内をうろついていたリーディアは一人の青年と出会い、そのまま一緒に婚約者候補を探すことに。
しかしその青年といるうちに、リーディアは彼に好意を抱いてしまう。
全21話(本編20話+番外編1話)です。
『完』婚約破棄されたのでお針子になりました。〜私が元婚約者だと気づかず求婚してくるクズ男は、裸の王子さまで十分ですわよね?〜
桐生桜月姫
恋愛
「老婆のような白髪に、ちょっと賢いからって生意気な青い瞳が気に入らん!!よって婚約を破棄する!!せいぜい泣き喚くんだな!!」
「そうですか。わたくし、あなたのことを愛せませんでしたので、泣けませんの。ごめんなさいね」
理不尽な婚約破棄を受けたマリンソフィアは………
「うふふっ、あはははっ!これでわたくしは正真正銘自由の身!!わたくしの夢を叶えるためじゃないとはいえ、婚約破棄をしてくれた王太子殿下にはとーっても感謝しなくっちゃ!!」
落ち込むどころか舞い上がって喜んでいた。
そして、意気揚々と自分の夢を叶えてお針子になって自由気ままなスローライフ?を楽しむ!!
だが、ある時大嫌いな元婚約者が現れて………
「あぁ、なんと美しい人なんだ。絹のように美しく真っ白な髪に、サファイアのような知性あふれる瞳。どうか俺の妃になってはくれないだろうか」
なんと婚約破棄をされた時と真反対の言葉でマリンソフィアだと気が付かずに褒め称えて求婚してくる。
「あぁ、もう!!こんなうっざい男、裸の王子さまで十分よ!!」
お針子マリンソフィアの楽しい楽しいお洋服『ざまあ』が今開幕!!
ダブル・ブラインド
結月みゆ
BL
刑事でΩの雅楽川 千歳(うたがわ ちとせ)は、自分の父親を殺した怪盗BLACKCROWという名の一族を追っている最中に予期せぬ強いヒートによって意識を失う。
その後、雅楽川が意識を取り戻した時に目の前にいたのは黒城 柊羽(くろき しゅう)と名乗るαの男で……。
……殺したいほど憎いと思っていた男が魂の番(つがい)だったとしたら───
抗えない運命に翻弄される現代版ロミオ&ジュリエット……獣人・怪盗×人間・刑事のダブル禁断オメガバースラブストーリー
*本作は独自の世界観とフィクションで描かれています。
【完結】聖女の手を取り婚約者が消えて二年。私は別の人の妻になっていた。
文月ゆうり
恋愛
レティシアナは姫だ。
父王に一番愛される姫。
ゆえに妬まれることが多く、それを憂いた父王により早くに婚約を結ぶことになった。
優しく、頼れる婚約者はレティシアナの英雄だ。
しかし、彼は居なくなった。
聖女と呼ばれる少女と一緒に、行方を眩ませたのだ。
そして、二年後。
レティシアナは、大国の王の妻となっていた。
※主人公は、戦えるような存在ではありません。戦えて、強い主人公が好きな方には合わない可能性があります。
小説家になろうにも投稿しています。
エールありがとうございます!
【完結】酷くて淫ら
SAI
BL
早瀬龍一 26歳。
【酷く抱いてくれる人、募集】
掲示板にそう書き込んでは痛みを得ることでバランスを保っていた。それが自分に対する罰だと信じて。
「一郎って俺に肩を貸すために生まれてきたの?すげーぴったり。楽ちん」
「早瀬さんがそう思うならそうかもしれないですね」
BARで偶然知り合った一郎。彼に懐かれ、失った色が日々に蘇る。
※「君が僕に触れる理由」に登場する早瀬の物語です。君が僕に触れる理由の二人も登場しますので、そちらからお読み頂けるとストーリーがよりスムーズになると思います。
※ 性描写が入る部分には☆マークをつけてあります。
全28話 順次投稿していきます。
10/15 最終話に早瀬と一郎のビジュアル載せました。
【完結】田舎育ちの令嬢は王子様を魅了する
五色ひわ
恋愛
エミリーが多勢の男子生徒を従えて学院内を歩いている。この国の王子であるディランは注視する案件だと兄のチャーリーと話しあっていた。それなのに……
数日後、チャーリーがエミリーの取り巻きに加わってしまう。何が起こっているのだろう。ディランは訳が分からず戸惑ったまま、騒動の中心へと引きづりこまれていくのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる