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外伝 - 第四章 文官登用試験
四章六節 - 挑発
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「…………。そう……」
辰海の返答までは間があった。
「君は僕より上に行けると。そう思ってるんだ?」
彼の声にはわずかな敵意が感じられる。アメの発言は彼の矜持を傷つけたらしい。
「今の辰海が相手ならね。理由はもう何度も言ったから、わかってると思うけど」
官吏の世界は甘くない。最近の辰海の態度は官吏に適していない。
「でも、今ならまだ首席を目指せると思う。五次試験はまだ始まっていないから。でも、君次第だ。一応言っておくけど、僕は君ために手加減するなんてことはしないよ。僕だって、家のためにも、ラメのためにも、自分のためにも、全力で上を目指してる」
そろそろ辰海との話も終わりだろうか。アメは、深くうつむく学友を眺めながら思った。言いたいことはすべて言った。辰海のためを思って、本音で説得したが少しでも彼の助けになれただろうか。できることならば、もっと明るく話したかったが……。
「辰海……。大丈夫?」
アメは表情を見せない親友の名を呼んだ。
「いや……。少し、考えたい」
ちらりをアメを見上げた辰海の目は、激しい感情のせいでうるんでいた。
「五次試験まではあまり時間がない。早く答えを出した方がいいよ」
「うん」
辰海のまとう空気は陰鬱だ。
「与羽は僕よりももっと辰海の心配をしてるんじゃないかな。君には君の気持ちや矜持があるんだろうけど、それが上を目指す障害になっているなら捨てたほうがいいと思う。上に行くよりも、自分の感情が大切って言うならそれでもいいけど」
「…………」
辰海は答えない。
アメは気性が穏やかで、誰とでもうまく付き合えるのが長所だ。この場は、「一緒に良い官吏になろう」と笑顔で言って別れるべきなのだろう。しかし、辰海の態度には、さすがのアメでも腹が立つ。怒った様子で友人を追い出す時もあれば、不安いっぱいの弱々しい姿を見せる時もある。助けようと助言をしても、「心が」「気持ちが」と言い訳をして改めない。辰海は与羽のことを「優柔不断で甘えてばかり」と評価していたが、今の辰海はそれ以上に優柔不断で、自分を変える勇気が持てず、甘えたことばかり言っている。
「官吏としてがんばる気なら、今すぐにでも与羽と和解するべきだ」
少し迷ったものの、アメは自分の気持ちを吐露することにした。昔の尊敬していた辰海に戻って欲しかった。
「…………」
しかし、辰海の言葉はない。彼の態度や表情からは、穏やかで良く笑っていたかつての面影がほとんど消え失せていた。鋭く尖っていて、誰も寄せ付けないようにしている。
「君の態度は良くわかったよ」
もしかすると、アメが知る昔の辰海は消えつつあるのかもしれない。彼は全く違う人間になろうとしているのかも。そして、辰海自身がそれを望んでいるのなら――。
アメは立ち上がった。
「今年の首席は、僕がもらっていくから」
厳しい声で捨て台詞を吐いて、辰海の部屋を出た。これで辰海が自己を改められないなら、それまでだ。
「はぁ」
怒り任せに戸を閉めたところで、アメの口から大きなため息が漏れた。
夏の強い日差しに照らされた庭園がまぶしい。いたるところから聞こえるセミの鳴き声は力強くて、耳に残る。先ほどまでの重苦しさが幻だったのではないかと思うほど、外の世界は生気に満ちて明るかった。
――与羽にもお礼を言いに行かなきゃ。
明るい世界にそう思うと、気持ちが少しずつ楽になった。アメは眩しさにくらみそうな目をゆるく閉じた。
与羽の部屋は同じ棟を少し戻ったところ。体の向きを変え、外庭よりいくぶん暗い回廊に目を馴らそうとまばたきし――。
「アメ……」
小さく自分の名を呼ぶ声に、アメはまだよく見えない目を細めた。軒の影に宝石のように輝く黒髪が見える。
「四次試験通過、おめでとう」
与羽だ。自分の部屋から顔を出し、笑っている。しかし、その笑顔は控えめで、不安な様子がぬぐえなかった。アメが辰海の部屋から出てきた点が気になるらしい。
「与羽、君にも試験のお礼言わなきゃって思ってたんだ」
彼女を安心させるために笑顔を浮かべて、アメは与羽に歩み寄った。
「辰海と話しとったん?」
小さな声で問いかける与羽の表情やしぐさには、緊張の余韻が見えた。アメが辰海と話している間、息を殺して様子をうかがっていたのだろう。
「あ、聞こえちゃった?」
アメはわざと明るい声を出した。
「ううん……」
「ならよかった」
「……けんかしたん?」
「そういうわけじゃないけど……」
変わらず不安そうな表情を浮かべる与羽にどう返答するべきか、アメは笑顔のまま少し考えた。
「辰海は一生懸命ながんばり屋さんだから、あんまりいじめんで欲しい」
アメが答えを見つける前に、与羽が言う。
「それは、わかってるよ」
与羽は本当に思いやり深い少女だ。誰よりも辰海に拒絶されているにもかかわらず、誰よりも辰海を心配して気遣っている。
――でも、だからこそ。
そのやさしさが、辰海の矜持を傷つけているのかもしれない。
「難しいね」
「?」
与羽はアメの言葉の意図がつかめずに、首をかしげている。
――複雑な悩みなんかなくなって、みんな素直に生きられればいいのに。
そう思っても、世界は何も変わらない。
「ごめん、こっちの話。これから、ラメのところに行くんだけど、与羽も一緒に来ない? 四次試験を手伝ってくれたお礼に、甘いものとか何かおごるよ」
「いや……。私、辰海にも試験通過おめでとうって言いたくて……」
与羽の声は彼女らしくないほど小さくて、もごもごと聞き取りにくかった。辰海に声をかける勇気が湧かず、長い間自室で悶々としていたのだろう。そして、悩む与羽よりも先にアメが辰海の部屋に入ったので、その様子をうかがっていた。
「いっておいでって言いたいけど。ごめん。今の辰海は僕のせいで機嫌が悪いかも」
「やっぱりけんかしたんじゃん」
与羽は少し機嫌を損ねたようだった。眉間に小さくしわを寄せ、唇を尖らせてアメを見ている。
「……ごめんなさい」
アメは素直に謝罪することにした。それで与羽の機嫌が直ることはないだろうが。
「私、おめでとうって言ってくる」
しかし、アメの言動の何かが与羽の心を動かしたらしい。
「待って」
心配顔をアメに対する怒りの表情に変えて歩き出そうとする与羽を、アメは慌てて止めた。
「辰海の態度が気に入らんのは私もだけど、試験を一位で通過した実力と努力はちゃんと褒めるべきだと思う。アメさ、試験のお礼を言いに来たって言ったよね? それなのにけんかするのは良くないと思う」
「う……」
確かに与羽の言う通りかもしれない。辰海の態度が少し軟化していたからと、言いたいことを自分勝手に吐きつけてしまった。
辰海の返答までは間があった。
「君は僕より上に行けると。そう思ってるんだ?」
彼の声にはわずかな敵意が感じられる。アメの発言は彼の矜持を傷つけたらしい。
「今の辰海が相手ならね。理由はもう何度も言ったから、わかってると思うけど」
官吏の世界は甘くない。最近の辰海の態度は官吏に適していない。
「でも、今ならまだ首席を目指せると思う。五次試験はまだ始まっていないから。でも、君次第だ。一応言っておくけど、僕は君ために手加減するなんてことはしないよ。僕だって、家のためにも、ラメのためにも、自分のためにも、全力で上を目指してる」
そろそろ辰海との話も終わりだろうか。アメは、深くうつむく学友を眺めながら思った。言いたいことはすべて言った。辰海のためを思って、本音で説得したが少しでも彼の助けになれただろうか。できることならば、もっと明るく話したかったが……。
「辰海……。大丈夫?」
アメは表情を見せない親友の名を呼んだ。
「いや……。少し、考えたい」
ちらりをアメを見上げた辰海の目は、激しい感情のせいでうるんでいた。
「五次試験まではあまり時間がない。早く答えを出した方がいいよ」
「うん」
辰海のまとう空気は陰鬱だ。
「与羽は僕よりももっと辰海の心配をしてるんじゃないかな。君には君の気持ちや矜持があるんだろうけど、それが上を目指す障害になっているなら捨てたほうがいいと思う。上に行くよりも、自分の感情が大切って言うならそれでもいいけど」
「…………」
辰海は答えない。
アメは気性が穏やかで、誰とでもうまく付き合えるのが長所だ。この場は、「一緒に良い官吏になろう」と笑顔で言って別れるべきなのだろう。しかし、辰海の態度には、さすがのアメでも腹が立つ。怒った様子で友人を追い出す時もあれば、不安いっぱいの弱々しい姿を見せる時もある。助けようと助言をしても、「心が」「気持ちが」と言い訳をして改めない。辰海は与羽のことを「優柔不断で甘えてばかり」と評価していたが、今の辰海はそれ以上に優柔不断で、自分を変える勇気が持てず、甘えたことばかり言っている。
「官吏としてがんばる気なら、今すぐにでも与羽と和解するべきだ」
少し迷ったものの、アメは自分の気持ちを吐露することにした。昔の尊敬していた辰海に戻って欲しかった。
「…………」
しかし、辰海の言葉はない。彼の態度や表情からは、穏やかで良く笑っていたかつての面影がほとんど消え失せていた。鋭く尖っていて、誰も寄せ付けないようにしている。
「君の態度は良くわかったよ」
もしかすると、アメが知る昔の辰海は消えつつあるのかもしれない。彼は全く違う人間になろうとしているのかも。そして、辰海自身がそれを望んでいるのなら――。
アメは立ち上がった。
「今年の首席は、僕がもらっていくから」
厳しい声で捨て台詞を吐いて、辰海の部屋を出た。これで辰海が自己を改められないなら、それまでだ。
「はぁ」
怒り任せに戸を閉めたところで、アメの口から大きなため息が漏れた。
夏の強い日差しに照らされた庭園がまぶしい。いたるところから聞こえるセミの鳴き声は力強くて、耳に残る。先ほどまでの重苦しさが幻だったのではないかと思うほど、外の世界は生気に満ちて明るかった。
――与羽にもお礼を言いに行かなきゃ。
明るい世界にそう思うと、気持ちが少しずつ楽になった。アメは眩しさにくらみそうな目をゆるく閉じた。
与羽の部屋は同じ棟を少し戻ったところ。体の向きを変え、外庭よりいくぶん暗い回廊に目を馴らそうとまばたきし――。
「アメ……」
小さく自分の名を呼ぶ声に、アメはまだよく見えない目を細めた。軒の影に宝石のように輝く黒髪が見える。
「四次試験通過、おめでとう」
与羽だ。自分の部屋から顔を出し、笑っている。しかし、その笑顔は控えめで、不安な様子がぬぐえなかった。アメが辰海の部屋から出てきた点が気になるらしい。
「与羽、君にも試験のお礼言わなきゃって思ってたんだ」
彼女を安心させるために笑顔を浮かべて、アメは与羽に歩み寄った。
「辰海と話しとったん?」
小さな声で問いかける与羽の表情やしぐさには、緊張の余韻が見えた。アメが辰海と話している間、息を殺して様子をうかがっていたのだろう。
「あ、聞こえちゃった?」
アメはわざと明るい声を出した。
「ううん……」
「ならよかった」
「……けんかしたん?」
「そういうわけじゃないけど……」
変わらず不安そうな表情を浮かべる与羽にどう返答するべきか、アメは笑顔のまま少し考えた。
「辰海は一生懸命ながんばり屋さんだから、あんまりいじめんで欲しい」
アメが答えを見つける前に、与羽が言う。
「それは、わかってるよ」
与羽は本当に思いやり深い少女だ。誰よりも辰海に拒絶されているにもかかわらず、誰よりも辰海を心配して気遣っている。
――でも、だからこそ。
そのやさしさが、辰海の矜持を傷つけているのかもしれない。
「難しいね」
「?」
与羽はアメの言葉の意図がつかめずに、首をかしげている。
――複雑な悩みなんかなくなって、みんな素直に生きられればいいのに。
そう思っても、世界は何も変わらない。
「ごめん、こっちの話。これから、ラメのところに行くんだけど、与羽も一緒に来ない? 四次試験を手伝ってくれたお礼に、甘いものとか何かおごるよ」
「いや……。私、辰海にも試験通過おめでとうって言いたくて……」
与羽の声は彼女らしくないほど小さくて、もごもごと聞き取りにくかった。辰海に声をかける勇気が湧かず、長い間自室で悶々としていたのだろう。そして、悩む与羽よりも先にアメが辰海の部屋に入ったので、その様子をうかがっていた。
「いっておいでって言いたいけど。ごめん。今の辰海は僕のせいで機嫌が悪いかも」
「やっぱりけんかしたんじゃん」
与羽は少し機嫌を損ねたようだった。眉間に小さくしわを寄せ、唇を尖らせてアメを見ている。
「……ごめんなさい」
アメは素直に謝罪することにした。それで与羽の機嫌が直ることはないだろうが。
「私、おめでとうって言ってくる」
しかし、アメの言動の何かが与羽の心を動かしたらしい。
「待って」
心配顔をアメに対する怒りの表情に変えて歩き出そうとする与羽を、アメは慌てて止めた。
「辰海の態度が気に入らんのは私もだけど、試験を一位で通過した実力と努力はちゃんと褒めるべきだと思う。アメさ、試験のお礼を言いに来たって言ったよね? それなのにけんかするのは良くないと思う」
「う……」
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