137 / 201
外伝 - 第四章 文官登用試験
四章一節 - 試験中の訪問者
しおりを挟む
【第四章 文官登用試験】
「ねぇ、辰海」
文官登用試験四次試験が始まって数日後、古狐家を訪ねてくる者がいた。
「なに? 君の訪問を許可した覚えはないけど」
辰海は童顔の学友を見た。
「与羽や太一とおしゃべりしに来たついでだよ」
初夏の暑さをまぎらわせるために開けた戸口からのぞいているのはアメこと漏日天雨。辰海の不機嫌をまったく気にすることなく、人懐っこい笑みを浮かべている。
「四次試験がはじまってるのに、悠長だね」
四次試験は一ヶ月間にわたる長期戦だ。文官試験の場合は二十四の課題が発表され、その中から自分の興味や適性と合うものをいくつか選んで取り組む。課題の内容は、祭事や土木工事の運営・計画案、地方都市や他国との交易案や、国内産業の発展予測、過去に起こった大きな災害や事故の対処を評価して改善点をあげたり、実際に文官たちが会議する朝議に参加してその議事録を付けたりする内容もある。気に入った課題がなければ、自ら課題を作成して取り組むことも可能だ。いくつ課題をこなすか、それぞれをどの程度掘り下げるか。自分の能力を出し切るには、一ヶ月の試験期間は長いようで、短い。
「なんで? 四次試験は誰かに助言や指導をもらっても問題ないんだよ? 与羽は僕とは違う視点で物事を考えてて、相談するとすごく勉強になるんだ。太一は今年の官吏登用試験を受けてるから、何か協力できればいいなと思うし」
文官がひとりで仕事をすることはほとんどない。たいてい数人かそれ以上で組み、協力して一つのことを成し遂げる。協調性や集団内での役割も四次試験の評価対象になりうるのだ。
「辰海だって太一と相談するときあるでしょ?」
「ないよ」
当たり前の確認をするようなアメの言葉を、辰海は冷たく否定した。辰海よりひと月先に生まれた乳兄弟野火太一とは、最近あまり話していない。彼は与羽の話ばかりするから。
「せっかく同じ時期に試験を受けるんだから、助け合えばいいのに」
「そうだね」
うなずく辰海の言葉には、全く心がこもっていなかった。ただ、話を合わせただけ。
「…………」
アメの人懐っこい笑みがこわばった。
「……それでさ、辰海」
しかし、ここに来た目的を達するために再び口を開く。
「いくつかの課題で僕と組まない? 君は古狐で僕は漏日。文官家としての役割が全然違うし、お互いに力になれると思うんだけど。どうかな?」
「……組まない」
笑顔を作り直して勧誘するアメに、辰海の口から自然とそんな言葉が出た。
「なんで?」
アメの眉間にしわが寄る。瞬時に消えた笑顔に、辰海は彼の気分を害したと確信した。
「…………」
必要ないから。そういう気分じゃないから。
とっさにいくつかの理由が浮かんだが、辰海はそれを口に出さなかった。「実際に官吏の仕事をするときは、そんな理由で断れないよね」と言う言葉で容易に論破されてしまうから。辰海とアメは同い歳でどちらも有名文官家の出身だ。文官として生きていく何十年間、共に協力して仕事にあたることになるだろう。それを試験中の今からやっておくのは、道理に合っている。間違いなく辰海にも利益がある。
「頭では良いことだってわかってる……。でも、どうしてもそういう気分になれないんだ」
結局、辰海は素直に自分の気持ちを口にした。
「……あまり責めたくはないけど、辰海って本気で首席合格目指してるんだよね? そんな心持ちで大丈夫?」
内容は厳しいが、アメの口調は辰海への気遣いに満ちている。
「それでも……、やり遂げてみせる」
「辰海」
アメはため息交じりにその名を呼んだ。
「今の、――いや、数ヶ月前から君は冷静じゃないと思う。こんなこと言うと脅してるみたいだけど、僕の立場は十二分に理解してるよね?」
アメの生家「漏日家」は、中州の人事を担う文官家だ。多才で、細部まで気が回り、そして何よりも人を見る観察眼に優れている。漏日直系官吏の不評を買うのは、官吏として生きる上で最も避けなくてはならない。
「わかってるけど、僕は――」
それ以上は言葉が続かなかった。
「辰海が一生懸命なのは知ってる。頭が良くて、真面目なのも。でも、どんな秀才だって、ひとりでできることは限られてるんだ。冷静に考えてよ。君と一緒に未来の中州を支えたんだ」
彼の言うことはすべて正しい。
「今の君は、自分のことしか考えてない。官吏を、大臣を目指すんなら、国のため、城主のためを一番に考えなきゃ」
アメの言う通り。辰海が間違っているのだ。理解している。
「厳しいことを言うけれど、君が変わってくれなきゃ、僕は未来の漏日大臣として君とは仕事できない」
アメの言葉が突き刺さる。
「…………」
辰海は何も言えなかった。心が追い付かない。ただ、うつむくだけの沈黙。蒸し暑い空気に伝う汗をぬぐうことさえできない。
「ねぇ、辰海」
文官登用試験四次試験が始まって数日後、古狐家を訪ねてくる者がいた。
「なに? 君の訪問を許可した覚えはないけど」
辰海は童顔の学友を見た。
「与羽や太一とおしゃべりしに来たついでだよ」
初夏の暑さをまぎらわせるために開けた戸口からのぞいているのはアメこと漏日天雨。辰海の不機嫌をまったく気にすることなく、人懐っこい笑みを浮かべている。
「四次試験がはじまってるのに、悠長だね」
四次試験は一ヶ月間にわたる長期戦だ。文官試験の場合は二十四の課題が発表され、その中から自分の興味や適性と合うものをいくつか選んで取り組む。課題の内容は、祭事や土木工事の運営・計画案、地方都市や他国との交易案や、国内産業の発展予測、過去に起こった大きな災害や事故の対処を評価して改善点をあげたり、実際に文官たちが会議する朝議に参加してその議事録を付けたりする内容もある。気に入った課題がなければ、自ら課題を作成して取り組むことも可能だ。いくつ課題をこなすか、それぞれをどの程度掘り下げるか。自分の能力を出し切るには、一ヶ月の試験期間は長いようで、短い。
「なんで? 四次試験は誰かに助言や指導をもらっても問題ないんだよ? 与羽は僕とは違う視点で物事を考えてて、相談するとすごく勉強になるんだ。太一は今年の官吏登用試験を受けてるから、何か協力できればいいなと思うし」
文官がひとりで仕事をすることはほとんどない。たいてい数人かそれ以上で組み、協力して一つのことを成し遂げる。協調性や集団内での役割も四次試験の評価対象になりうるのだ。
「辰海だって太一と相談するときあるでしょ?」
「ないよ」
当たり前の確認をするようなアメの言葉を、辰海は冷たく否定した。辰海よりひと月先に生まれた乳兄弟野火太一とは、最近あまり話していない。彼は与羽の話ばかりするから。
「せっかく同じ時期に試験を受けるんだから、助け合えばいいのに」
「そうだね」
うなずく辰海の言葉には、全く心がこもっていなかった。ただ、話を合わせただけ。
「…………」
アメの人懐っこい笑みがこわばった。
「……それでさ、辰海」
しかし、ここに来た目的を達するために再び口を開く。
「いくつかの課題で僕と組まない? 君は古狐で僕は漏日。文官家としての役割が全然違うし、お互いに力になれると思うんだけど。どうかな?」
「……組まない」
笑顔を作り直して勧誘するアメに、辰海の口から自然とそんな言葉が出た。
「なんで?」
アメの眉間にしわが寄る。瞬時に消えた笑顔に、辰海は彼の気分を害したと確信した。
「…………」
必要ないから。そういう気分じゃないから。
とっさにいくつかの理由が浮かんだが、辰海はそれを口に出さなかった。「実際に官吏の仕事をするときは、そんな理由で断れないよね」と言う言葉で容易に論破されてしまうから。辰海とアメは同い歳でどちらも有名文官家の出身だ。文官として生きていく何十年間、共に協力して仕事にあたることになるだろう。それを試験中の今からやっておくのは、道理に合っている。間違いなく辰海にも利益がある。
「頭では良いことだってわかってる……。でも、どうしてもそういう気分になれないんだ」
結局、辰海は素直に自分の気持ちを口にした。
「……あまり責めたくはないけど、辰海って本気で首席合格目指してるんだよね? そんな心持ちで大丈夫?」
内容は厳しいが、アメの口調は辰海への気遣いに満ちている。
「それでも……、やり遂げてみせる」
「辰海」
アメはため息交じりにその名を呼んだ。
「今の、――いや、数ヶ月前から君は冷静じゃないと思う。こんなこと言うと脅してるみたいだけど、僕の立場は十二分に理解してるよね?」
アメの生家「漏日家」は、中州の人事を担う文官家だ。多才で、細部まで気が回り、そして何よりも人を見る観察眼に優れている。漏日直系官吏の不評を買うのは、官吏として生きる上で最も避けなくてはならない。
「わかってるけど、僕は――」
それ以上は言葉が続かなかった。
「辰海が一生懸命なのは知ってる。頭が良くて、真面目なのも。でも、どんな秀才だって、ひとりでできることは限られてるんだ。冷静に考えてよ。君と一緒に未来の中州を支えたんだ」
彼の言うことはすべて正しい。
「今の君は、自分のことしか考えてない。官吏を、大臣を目指すんなら、国のため、城主のためを一番に考えなきゃ」
アメの言う通り。辰海が間違っているのだ。理解している。
「厳しいことを言うけれど、君が変わってくれなきゃ、僕は未来の漏日大臣として君とは仕事できない」
アメの言葉が突き刺さる。
「…………」
辰海は何も言えなかった。心が追い付かない。ただ、うつむくだけの沈黙。蒸し暑い空気に伝う汗をぬぐうことさえできない。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
異世界クリーニング師の記録
白バリン
ファンタジー
急逝した祖父が長年経営していた「カミジョウクリーニング店」は閉店することが決まり、孫の上条千香は最後の客を見送った。1階が店、2階が住居のクリーニング店であり、クリーニング済みの衣類がない空間を千香は初めて見る。
新米のクリーニング師の千香は、祖父の店を引き継ぐ覚悟もなく今後の人生について考えていたところ、閉店後の店にコンコンとノックをして若い男性がやってきた。男性は金髪で西洋風コスプレをしていて、イベントに参加するんだろうと千香は思った。
男性は持ってきたマントを明朝のイベントに羽織りたいと強く願っているが、マントは管理が適切ではなかったのか、カビや臭いが酷い。触れたことのない感触の生地に千香が「何の動物ですかね?」と訊ねると、男性は誇らしげに「ヘビーモスの皮です」と答えた。コスプレ用の衣装は奥が深いと千香はしみじみと思う。
普通ならば断る。しかし、男性が落胆する姿を見て同情する気持ちも芽生える。祖父の形見のマントという言葉も気に掛かっていた。
迷った果てに、「これが本当の最後のクリーニングだ」と決心して、ヘビーモスの革のマントを徹夜で処理をした。謎素材だったので探り探りでできる部分から少しずつ丁寧に焦らずにカビ取りやシミ抜き、脱臭などをしていった。
翌朝、男性が引き取りに来る前に店の外に出ると馴染みのない場所にいる。「ああ、これは夢だ」と思い、夢でも丁寧に接客をしたいと考えて、引き取りに来た男性にヘビーモスの革のマントを手渡した。その場でマントを身につけた男性は仕上がりに驚き、そして喜んでいた。男性は大変満足をしていたが、一方の千香は時間も知識も技術も設備も足らなかったことで完全にクリーニングができなかったのが少しだけ心残りである。
この時、二人は気づいていなかったが、ヘビーモスの革のマントには特殊な魔法付与の効果が発現していた。千香のクリーニングには秘密があったのである。
男性と出会ったその日から、クリーニング店とともに別の世界に入りこんでしまった千香が、異世界の繊維や衣類や装備品、装飾品を綺麗にしていく異世界クリーニング師としての新しい人生が始まっていく。
だいたい死ぬ悲運の王女は絶対に幸せになりたい!〜努力とチートでどんな運命だって変えてみせます〜
十和とわ
ファンタジー
悲運の王女アミレス・ヘル・フォーロイトは、必ず十五歳で死ぬ。
目が覚めたら──私は、そんなバッドエンド確定の、乙女ゲームの悪役王女に転生していた。
ヒロインを全ルートで殺そうとするわ、身内に捨てられ殺されるわ、何故かほぼ全ルートで死ぬわ、な殺伐としたキャラクター。
それがアミレスなのだが……もちろん私は死にたくないし、絶対に幸せになりたい。
だからやってみせるぞ、バッドエンド回避!死亡フラグを全て叩き折って、ハッピーエンドを迎えるんだ!
……ところで、皆の様子が明らかに変な気がするんだけど。気のせいだよね……?
登場人物もれなく全員倫理観が欠如してしまった世界で、無自覚に色んな人達の人生を狂わせた結果、老若男女人外問わず異常に愛されるようになった転生王女様が、自分なりの幸せを見つけるまでの物語です。
〇主人公が異常なので、恋愛面はとにかくま〜ったり進みます。
〇基本的には隔日更新です。
〇なろう・カクヨム・ベリーズカフェでも連載中です。
〇略称は「しぬしあ」です。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
迷子のあやかし案内人 〜京都先斗町の猫神様〜
紫音@キャラ文芸大賞参加中!
キャラ文芸
【キャラ文芸大賞に参加中です。投票よろしくお願いします!】
やさしい神様とおいしいごはん。ほっこりご当地ファンタジー。
*あらすじ*
人には見えない『あやかし』の姿が見える女子高生・桜はある日、道端で泣いているあやかしの子どもを見つける。
「”ねこがみさま”のところへ行きたいんだ……」
どうやら迷子らしい。桜は道案内を引き受けたものの、”猫神様”の居場所はわからない。
迷いに迷った末に彼女たちが辿り着いたのは、京都先斗町の奥にある不思議なお店(?)だった。
そこにいたのは、美しい青年の姿をした猫の神様。
彼は現世(うつしよ)に迷い込んだあやかしを幽世(かくりよ)へ送り帰す案内人である。
惣菜パン無双 〜固いパンしかない異世界で美味しいパンを作りたい〜
甲殻類パエリア
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンだった深海玲司は仕事帰りに雷に打たれて命を落とし、異世界に転生してしまう。
秀でた能力もなく前世と同じ平凡な男、「レイ」としてのんびり生きるつもりが、彼には一つだけ我慢ならないことがあった。
——パンである。
異世界のパンは固くて味気のない、スープに浸さなければ食べられないものばかりで、それを主食として食べなければならない生活にうんざりしていた。
というのも、レイの前世は平凡ながら無類のパン好きだったのである。パン好きと言っても高級なパンを買って食べるわけではなく、さまざまな「菓子パン」や「惣菜パン」を自ら作り上げ、一人ひっそりとそれを食べることが至上の喜びだったのである。
そんな前世を持つレイが固くて味気ないパンしかない世界に耐えられるはずもなく、美味しいパンを求めて生まれ育った村から旅立つことに——。
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
婚約者が隣国の王子殿下に夢中なので潔く身を引いたら病弱王女の婚約者に選ばれました。
ユウ
ファンタジー
辺境伯爵家の次男シオンは八歳の頃から伯爵令嬢のサンドラと婚約していた。
我儘で少し夢見がちのサンドラは隣国の皇太子殿下に憧れていた。
その為事あるごとに…
「ライルハルト様だったらもっと美しいのに」
「どうして貴方はライルハルト様じゃないの」
隣国の皇太子殿下と比べて罵倒した。
そんな中隣国からライルハルトが留学に来たことで関係は悪化した。
そして社交界では二人が恋仲で悲恋だと噂をされ爪はじきに合うシオンは二人を思って身を引き、騎士団を辞めて国を出ようとするが王命により病弱な第二王女殿下の婚約を望まれる。
生まれつき体が弱く他国に嫁ぐこともできないハズレ姫と呼ばれるリディア王女を献身的に支え続ける中王はシオンを婿養子に望む。
一方サンドラは皇太子殿下に近づくも既に婚約者がいる事に気づき、シオンと復縁を望むのだが…
HOT一位となりました!
皆様ありがとうございます!
その狂犬戦士はお義兄様ですが、何か?
行枝ローザ
ファンタジー
美しき侯爵令嬢の側には、強面・高背・剛腕と揃った『狂犬戦士』と恐れられる偉丈夫がいる。
貧乏男爵家の五人兄弟末子が養子に入った魔力を誇る伯爵家で彼を待ち受けていたのは、五歳下の義妹と二歳上の義兄、そして王都随一の魔術後方支援警護兵たち。
元・家族の誰からも愛されなかった少年は、新しい家族から愛されることと癒されることを知って強くなる。
これは不遇な微魔力持ち魔剣士が凄惨な乳幼児期から幸福な少年期を経て、成長していく物語。
※見切り発車で書いていきます(通常運転。笑)
※エブリスタでも同時連載。2021/6/5よりカクヨムでも後追い連載しています。
※2021/9/15けっこう前に追いついて、カクヨムでも現在は同時掲載です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる