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 1章.無能チート冒険者になる

15.無能チートとフィレオの道具屋

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 よっしゃー! 薬草採取しまくるぜー! と、飛び出そうとした私を、セヨンさんが首根っこを掴んで止めてきた。

「ぐ、苦しい、セヨンざん……苦しいです……」
「悪いの、準備もせず、飛び出そうとした、トンボ」


 正確には、首ではなくローブのフード部分だが、そのまま持ち上げられ、まるで掴み上げられた猫みたいな状態だ。
 留め具が首を絞めて苦しいが、セヨンさんは構わず私に注意を促した。


「新人冒険者、準備怠って、死ぬ、多い」
「わ、わがりまじだ、だがら、おろじで~」


 どうやら、新人冒険者の多くは、今の私みたいに血気に逸り、事前準備を怠り死んでしまうらしい。危うく私は、そんな新人の一人になる所だったらしい。これは反省せねば。
 だから、そろそろ放して下さい。冒険前に死んだ冒険者にもなりたくないです。


「げほっげほっ! すー、はー、ああ、空気が美味しい」
「トンボ、アホなことやってないで、行く」
「アホってなんですか! 結構なピンチだったんですよ!」


 私の反論を無視して、セヨンさんは歩き出した。


「もう! 置いてかないで下さいよ! ……それで、どこに向かってるんですか?」
「道具屋。そこで、必要な物、買う」


 おおっ! 異世界の道具屋とは。何が売ってるか楽しみだ。


「道具屋、ここ」
「着くの早っ! 凄い近いじゃないですか」


 道具屋は、冒険者ギルドのお向かいさんだったのだ。
 一見すると普通の2階建ての家に見えるが、デカデカと『フィレオの道具屋』、と書かれた看板を掲げたお店。『初心者にも優しい、はじめての冒険者セット。各種販売中!!』という、汚ない字で書かれた貼り紙が目立っている。
 はじめて知ったけど、字の汚さまで再現するなんて、すごい高性能な翻訳機能だなー。くそっ!


「じゃあ、入る」
「はい、お邪魔しまーす」


 道具屋に入ると、ドアに付けられたカウベルが、私達を歓迎してくれた。


「邪魔するなら帰れよ~」
「あ、はーい。って、帰るかっ! 客だぞこっちは!」
「がっはっはっ! ノリがいいじゃねぇか娘っ子!」


 カウンターの奥で、豪快に笑うおっさん。
 いきなり関西のノリでボケてきたから、思わずノリツッコミをしてしまった。


「で、客か?」
「客だって言ったでしょ! 話聞けよ!」
「がっはっはっ! そうだったな! よく来た! 俺様がこの『フィレオの道具屋』の店主、フィレオ・ゴールドバーグだ! 今日は俺様の冒険譚を聞きに来たんだな?!」
「くっ、暑苦しい。それに、典型的な話を聞かないタイプだ、この人……」


 “フィレオ”なんて、おとなしそうな響きの名前のクセに、煩すぎる。なんて店だ。ゴールドバーグの道具屋に改名した方が良いよ、絶対。


「フィー、トンボ、新人冒険者、道具買いに来た」


 セヨンさんは、そんな店長のノリに馴れているのか、淡々と要件を話進める。
 というか“フィー”って、ウルさんといいこの店長といい、ギルマスとも知り合いっぽかったし、セヨンさん謎の人脈よ。


「おっ? 何だセヨン居たのか! 小さいから気が付かなかったぞ! がっはっはっ!」


 いやいや、鎧着たセヨンさんは190センチぐらいあるからね。今のセヨンさんが小さいなら、私はゴマ粒以下ですよ?


「それより、新人だと?! ……どれどれ?」
「…………え……あれ? ちょ?!」


 カウンターから出てきた店長は、私を見定めながら近いてくる。そして、店長が190センチぐらいのセヨンさんを、“小さい”と言った真意がわかった。
 店長にとっては、本当に“小さい”のだ。
 近くにあると思っていたカウンターが意外と遠くにあり、店長が歩く度、近くの商品の大きさが小さく見えていく、遠近感が狂ったような光景だった。
 近くに来た店長を見上げ、はじめてその本当の大きさと、この店が2階建てではなく、1階建てということに気が付いた。
 店長は背丈300センチオーバーの“巨人”だったのだ。


「え、えっと……」
「ふむ、小さいな! セヨンの中身と同じぐらいか? それでは胸も期待できんな!」
「セクハラかよ! 将来はバインバインだよ!」


 顎に指を当て、私を見ていた店長の威圧感に、ビビっていたら、突然のセクハラ発言! このおっさんも無いわー。この世界来てから、まともな男を見ていない気がするわー。
 巨人にはとっては、さほど違いは感じないかもしれないけど、セヨンさんよりは大きいし!


「物怖じもせずに、言い返せるか! これは期待の新人だな!」
「ん、トンボ、いい冒険者、なる。今日、初依頼、冒険者の必需品、買いにきた」
「初依頼か! 依頼内容は!」
「薬草採取」
「泊まりは無しか……」
「ポーション、多めで」
「ふん、過保護め!」
「ワタシ、トンボの保護者。当然」
「ほう、保護者とな? これは驚いた! ボッチのセヨンの二つ名は返上だな!」
「そんな、不名誉な二つ名、最初から、付いてない!」
「がっはっはっ! よし! ならば、はじめての冒険、日帰り採取セットを用意する! 待っていろ!」


 私を置いたまま話を進め、店長はその大き過ぎる手を器用に使い、商品を選んでカウンターに乗せていく。
 手持ちぶさたになった私は、気になったことを、若干不機嫌になったセヨンさんに尋ねた。


「セヨンさん、店長って巨人なんですか?」
「ん? そう、フィーは、この街ただ一人の、巨人族」
「一人ですか?」
「巨人族、多種族の街、小さすぎる、あまり、巨人の国、出ない……そう、巨人、引きこもり、ざまぁ」


 ああ、なるほど、確かに巨人族が住むには、人間サイズの家は狭いだろうな。道具だって、手に合うものがないだろう。それは住みにくいだろうな。でも、それならなんで店長は、ここで道具屋をやってるんだろうか。
 というか、セヨンさんがダークサイドに堕ちかけている。


「娘っ子! こっちへこい! 道具の説明をしてやるぞ!」
「あっ、はーい! あと、私の名前は蜻蛉です。真壁蜻蛉!」
「ふむ、わかったぞ、娘っ子! 俺様の事はフィーさんでも、フィレオっちでも、ゴールドバーグ様でも、好きに呼んでいいぞ!」
「わかったよ、おっちゃん!」
「がっはっはっ! それもよしっ!」


 うん、まともに相手しない方が、いいことがわかった。セヨンさんの気持ちがよくわかるわ。
 そして、おっちゃん呼びされても、店長は嬉しそうに大笑いするだけだった。
 はじめは驚いたけど、いい人? 巨人? ではあるみたいだ。


「では、道具の説明をする! まずポーチ! ベルトに引っ掛けて、腰に付けるタイプを用意した! これの利点は、片手でも道具を取り出せることだ! ただし! 物を入れすぎたり、重いものを入れると、身体のバランスも崩れやすくなるから、気を付けろ! 当然、容量も背嚢よりは劣る!」
「了解!」


 大声で確認事項を叫ぶ店長が、昔見た映画に出てくる鬼教官みたいで、私は思わずビシッと敬礼した。
 すると、店長が変なものを見るような目を向けてきた。


「なんだ、その手は?」
「え? 敬礼だよ?」
「はじめて見る型だな。この国の騎士は、胸に右拳をぶつける敬礼をする」
「へぇ~、そうなんだ。私の故郷で敬礼と言えばこれだったよ」


 自衛官も警官も、ビシッと敬礼する姿は、カッコよくて憧れたものだ。友達には、無いわーって否定されたけど。


「ふむ……まぁいい。では続けるぞ!」
「了解!」


 店長が一瞬セヨンさんの方を見て、セヨンさんが首を横に振った。
 その時なんの意志疎通があったかわからなかったが、店長の大声に、私は再び敬礼を返した。


「次は採取道具一式だ! スワンプフロッグ革の手袋と、大中小の3サイズの保存袋。採取物の中には素手で触るのが危険なモノもある! 毒草などがその例だな!」
「毒草の採取依頼とかあるの? 危険な事に使われない?」
「そこら辺は冒険者ギルドが、依頼主を査定しているから安心しろ! それに毒草も加工次第で薬の材料にもなるのだ!」
「なるほど、『毒薬変じて薬となる』ってやつだね!」
「なんだ、それは?」
「え? ことわざだよ」

 また店長がセヨンさんの方を見るが、またセヨンさんは首を横に振って返した。
 あれ、デジュヴ?


「はぁ……続きだ! 小型のナイフと、ノミとハンマー!」
「ナイフは自分のがあるよ?」
「先程言ったろ、毒草を採ることもあるのだ! 自分の武器が、毒塗りのナイフになってもいいのか! それに、このナイフは特殊な加工がされていて、錆びたり変形しにくくなっているため、劇物の採取だってできる優れものだ!」
「なるほど、確かに暗殺者になる予定はないや」


 でも、錆びたり変形しにくくなる加工なら、皆自分の武器にするんじゃないの?
 

「加工する、武器の切れ味、落ちる。代わりに防具する、ワタシの鎧それしてる。防具加工する、パーツ細かいから難しい、ワタシできてる」
「セヨンが鎧を自慢するとは……」


 ドワーフとして、鍛冶関係の話は聞き逃せないのか、セヨンさんが解説してくれる。
 そしてさりげなく、防具にするには難しいその加工を、自分はできると自慢してきた。
 セヨンさんが、鎧の中で胸を張ってると思うと、ほっこりした。
 店長は何か小さく呟くと、続いて、口の所が程細くなっており、中に、緑、赤、青の液体が、それぞれ詰められている、丸いガラス瓶を並べて見せてくれた。

 
「まぁいい! 次だ! 次は各種ポーションだ! 緑色は回復ポーション、赤色は解毒ポーション、青色は魔力ポーションだ! 回復ポーションは振りかけても効果はあるが、飲んだ方が高い効果を得られる! 解毒ポーションは塗れば消毒にもなるが、基本的に飲んで使え! 魔力ポーションは振りかけても効果は無いから、しっかり飲んで使え!」
「つまり、ポーションは飲めってことね! ところで味は?」
「回復ポーションは甘い! ほのかな甘味が大人気だ! 解毒ポーションは無味無臭! 見た目は辛そうだがな! そして、魔力ポーションは不味い! 効果が高いほど不味い! あまりの不味さに魔法使いになろうとして、挫折する者も居るぐらいだ!」

 
 へぇ~、そんなに味が違うんだ。まぁ、原材料が違うんだから当然か。そして、一番お世話になりそうな魔力ポーションが不味いとは、私に壁魔法を使うなってこと?


「ポーチの中に、ポーションをしまう為のポケットが付いているから、いざという時、見なくても取り出せるように練習しておけ! 戦いの最中は敵から目を離せんからな!」
「了解!」
「ちなみに、ポケットには緩衝材を仕込んでいるから、激しく動いても割れにくくなっている!」
「痒いところにも手が届くなんて、気が利いてるねっ!」
「更に今なら、各種ポーションを追加で2本づつと、水筒も付けてやろう!」
「わぁ、凄い! でも、お高いんでしょう?」
「なんと! これだけついて、お値段! きっかり1000Gだ!」
「うわー! 安い! これはお買い得ですよ! 是非買うべきですね!」
「確かに安い、それ、買う」
「はい毎度あり!!」


 いつの間にか通販番組のノリになっていた。そして、セヨンさんがお買い上げ。
 そうなんです、私無一文なんで、セヨンさんに買って貰うしかないんです。
 順調にセヨンさんに借金が増えていくな。早く返せるよう頑張ろう。


「がっはっはっ! 最近の新人は、道具を揃えず、武器防具ばかり良い物を買おうとしやがるからな! 今日は久しぶりに新人が来たんではりきっちまったぜ! 野営したり、遠出するなら別の道具も必要になる! そん時ゃまた来な! 初依頼がんばれよ! 娘っ子!」
「おお! 頑張ってくるよ、おっちゃん!」

 大きな手で、道具一式を、器用にポーチにしまって、笑いながら手渡し、激励してくれる店長。
 私はそれに、笑顔で答えた。
 冒険者ギルドから近い所に店を出したり、表の貼り紙をみる限り、店長は新人冒険者の支援に力を入れているんだろう。閑古鳥が鳴いてる感じだけど。
        
 良いお店だった。

 ちょっぴり嬉しい気持ちになりながら、私達はフィレオの道具屋を後にした。




ーーーーーーーーーー

 ひたすらにうるさい熱血漢! フィレオ・ゴールドバーグ登場! 
 それにしても、フィレオフィッシュバーガー食べたい。
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