15 / 48
1章.無能チート冒険者になる
15.無能チートとフィレオの道具屋
しおりを挟むよっしゃー! 薬草採取しまくるぜー! と、飛び出そうとした私を、セヨンさんが首根っこを掴んで止めてきた。
「ぐ、苦しい、セヨンざん……苦しいです……」
「悪いの、準備もせず、飛び出そうとした、トンボ」
正確には、首ではなくローブのフード部分だが、そのまま持ち上げられ、まるで掴み上げられた猫みたいな状態だ。
留め具が首を絞めて苦しいが、セヨンさんは構わず私に注意を促した。
「新人冒険者、準備怠って、死ぬ、多い」
「わ、わがりまじだ、だがら、おろじで~」
どうやら、新人冒険者の多くは、今の私みたいに血気に逸り、事前準備を怠り死んでしまうらしい。危うく私は、そんな新人の一人になる所だったらしい。これは反省せねば。
だから、そろそろ放して下さい。冒険前に死んだ冒険者にもなりたくないです。
「げほっげほっ! すー、はー、ああ、空気が美味しい」
「トンボ、アホなことやってないで、行く」
「アホってなんですか! 結構なピンチだったんですよ!」
私の反論を無視して、セヨンさんは歩き出した。
「もう! 置いてかないで下さいよ! ……それで、どこに向かってるんですか?」
「道具屋。そこで、必要な物、買う」
おおっ! 異世界の道具屋とは。何が売ってるか楽しみだ。
「道具屋、ここ」
「着くの早っ! 凄い近いじゃないですか」
道具屋は、冒険者ギルドのお向かいさんだったのだ。
一見すると普通の2階建ての家に見えるが、デカデカと『フィレオの道具屋』、と書かれた看板を掲げたお店。『初心者にも優しい、はじめての冒険者セット。各種販売中!!』という、汚ない字で書かれた貼り紙が目立っている。
はじめて知ったけど、字の汚さまで再現するなんて、すごい高性能な翻訳機能だなー。くそっ!
「じゃあ、入る」
「はい、お邪魔しまーす」
道具屋に入ると、ドアに付けられたカウベルが、私達を歓迎してくれた。
「邪魔するなら帰れよ~」
「あ、はーい。って、帰るかっ! 客だぞこっちは!」
「がっはっはっ! ノリがいいじゃねぇか娘っ子!」
カウンターの奥で、豪快に笑うおっさん。
いきなり関西のノリでボケてきたから、思わずノリツッコミをしてしまった。
「で、客か?」
「客だって言ったでしょ! 話聞けよ!」
「がっはっはっ! そうだったな! よく来た! 俺様がこの『フィレオの道具屋』の店主、フィレオ・ゴールドバーグだ! 今日は俺様の冒険譚を聞きに来たんだな?!」
「くっ、暑苦しい。それに、典型的な話を聞かないタイプだ、この人……」
“フィレオ”なんて、おとなしそうな響きの名前のクセに、煩すぎる。なんて店だ。ゴールドバーグの道具屋に改名した方が良いよ、絶対。
「フィー、トンボ、新人冒険者、道具買いに来た」
セヨンさんは、そんな店長のノリに馴れているのか、淡々と要件を話進める。
というか“フィー”って、ウルさんといいこの店長といい、ギルマスとも知り合いっぽかったし、セヨンさん謎の人脈よ。
「おっ? 何だセヨン居たのか! 小さいから気が付かなかったぞ! がっはっはっ!」
いやいや、鎧着たセヨンさんは190センチぐらいあるからね。今のセヨンさんが小さいなら、私はゴマ粒以下ですよ?
「それより、新人だと?! ……どれどれ?」
「…………え……あれ? ちょ?!」
カウンターから出てきた店長は、私を見定めながら近いてくる。そして、店長が190センチぐらいのセヨンさんを、“小さい”と言った真意がわかった。
店長にとっては、本当に“小さい”のだ。
近くにあると思っていたカウンターが意外と遠くにあり、店長が歩く度、近くの商品の大きさが小さく見えていく、遠近感が狂ったような光景だった。
近くに来た店長を見上げ、はじめてその本当の大きさと、この店が2階建てではなく、1階建てということに気が付いた。
店長は背丈300センチオーバーの“巨人”だったのだ。
「え、えっと……」
「ふむ、小さいな! セヨンの中身と同じぐらいか? それでは胸も期待できんな!」
「セクハラかよ! 将来はバインバインだよ!」
顎に指を当て、私を見ていた店長の威圧感に、ビビっていたら、突然のセクハラ発言! このおっさんも無いわー。この世界来てから、まともな男を見ていない気がするわー。
巨人にはとっては、さほど違いは感じないかもしれないけど、セヨンさんよりは大きいし!
「物怖じもせずに、言い返せるか! これは期待の新人だな!」
「ん、トンボ、いい冒険者、なる。今日、初依頼、冒険者の必需品、買いにきた」
「初依頼か! 依頼内容は!」
「薬草採取」
「泊まりは無しか……」
「ポーション、多めで」
「ふん、過保護め!」
「ワタシ、トンボの保護者。当然」
「ほう、保護者とな? これは驚いた! ボッチのセヨンの二つ名は返上だな!」
「そんな、不名誉な二つ名、最初から、付いてない!」
「がっはっはっ! よし! ならば、はじめての冒険、日帰り採取セットを用意する! 待っていろ!」
私を置いたまま話を進め、店長はその大き過ぎる手を器用に使い、商品を選んでカウンターに乗せていく。
手持ちぶさたになった私は、気になったことを、若干不機嫌になったセヨンさんに尋ねた。
「セヨンさん、店長って巨人なんですか?」
「ん? そう、フィーは、この街ただ一人の、巨人族」
「一人ですか?」
「巨人族、多種族の街、小さすぎる、あまり、巨人の国、出ない……そう、巨人、引きこもり、ざまぁ」
ああ、なるほど、確かに巨人族が住むには、人間サイズの家は狭いだろうな。道具だって、手に合うものがないだろう。それは住みにくいだろうな。でも、それならなんで店長は、ここで道具屋をやってるんだろうか。
というか、セヨンさんがダークサイドに堕ちかけている。
「娘っ子! こっちへこい! 道具の説明をしてやるぞ!」
「あっ、はーい! あと、私の名前は蜻蛉です。真壁蜻蛉!」
「ふむ、わかったぞ、娘っ子! 俺様の事はフィーさんでも、フィレオっちでも、ゴールドバーグ様でも、好きに呼んでいいぞ!」
「わかったよ、おっちゃん!」
「がっはっはっ! それもよしっ!」
うん、まともに相手しない方が、いいことがわかった。セヨンさんの気持ちがよくわかるわ。
そして、おっちゃん呼びされても、店長は嬉しそうに大笑いするだけだった。
はじめは驚いたけど、いい人? 巨人? ではあるみたいだ。
「では、道具の説明をする! まずポーチ! ベルトに引っ掛けて、腰に付けるタイプを用意した! これの利点は、片手でも道具を取り出せることだ! ただし! 物を入れすぎたり、重いものを入れると、身体のバランスも崩れやすくなるから、気を付けろ! 当然、容量も背嚢よりは劣る!」
「了解!」
大声で確認事項を叫ぶ店長が、昔見た映画に出てくる鬼教官みたいで、私は思わずビシッと敬礼した。
すると、店長が変なものを見るような目を向けてきた。
「なんだ、その手は?」
「え? 敬礼だよ?」
「はじめて見る型だな。この国の騎士は、胸に右拳をぶつける敬礼をする」
「へぇ~、そうなんだ。私の故郷で敬礼と言えばこれだったよ」
自衛官も警官も、ビシッと敬礼する姿は、カッコよくて憧れたものだ。友達には、無いわーって否定されたけど。
「ふむ……まぁいい。では続けるぞ!」
「了解!」
店長が一瞬セヨンさんの方を見て、セヨンさんが首を横に振った。
その時なんの意志疎通があったかわからなかったが、店長の大声に、私は再び敬礼を返した。
「次は採取道具一式だ! スワンプフロッグ革の手袋と、大中小の3サイズの保存袋。採取物の中には素手で触るのが危険なモノもある! 毒草などがその例だな!」
「毒草の採取依頼とかあるの? 危険な事に使われない?」
「そこら辺は冒険者ギルドが、依頼主を査定しているから安心しろ! それに毒草も加工次第で薬の材料にもなるのだ!」
「なるほど、『毒薬変じて薬となる』ってやつだね!」
「なんだ、それは?」
「え? ことわざだよ」
また店長がセヨンさんの方を見るが、またセヨンさんは首を横に振って返した。
あれ、デジュヴ?
「はぁ……続きだ! 小型のナイフと、ノミとハンマー!」
「ナイフは自分のがあるよ?」
「先程言ったろ、毒草を採ることもあるのだ! 自分の武器が、毒塗りのナイフになってもいいのか! それに、このナイフは特殊な加工がされていて、錆びたり変形しにくくなっているため、劇物の採取だってできる優れものだ!」
「なるほど、確かに暗殺者になる予定はないや」
でも、錆びたり変形しにくくなる加工なら、皆自分の武器にするんじゃないの?
「加工する、武器の切れ味、落ちる。代わりに防具する、ワタシの鎧それしてる。防具加工する、パーツ細かいから難しい、ワタシできてる」
「セヨンが鎧を自慢するとは……」
ドワーフとして、鍛冶関係の話は聞き逃せないのか、セヨンさんが解説してくれる。
そしてさりげなく、防具にするには難しいその加工を、自分はできると自慢してきた。
セヨンさんが、鎧の中で胸を張ってると思うと、ほっこりした。
店長は何か小さく呟くと、続いて、口の所が程細くなっており、中に、緑、赤、青の液体が、それぞれ詰められている、丸いガラス瓶を並べて見せてくれた。
「まぁいい! 次だ! 次は各種ポーションだ! 緑色は回復ポーション、赤色は解毒ポーション、青色は魔力ポーションだ! 回復ポーションは振りかけても効果はあるが、飲んだ方が高い効果を得られる! 解毒ポーションは塗れば消毒にもなるが、基本的に飲んで使え! 魔力ポーションは振りかけても効果は無いから、しっかり飲んで使え!」
「つまり、ポーションは飲めってことね! ところで味は?」
「回復ポーションは甘い! ほのかな甘味が大人気だ! 解毒ポーションは無味無臭! 見た目は辛そうだがな! そして、魔力ポーションは不味い! 効果が高いほど不味い! あまりの不味さに魔法使いになろうとして、挫折する者も居るぐらいだ!」
へぇ~、そんなに味が違うんだ。まぁ、原材料が違うんだから当然か。そして、一番お世話になりそうな魔力ポーションが不味いとは、私に壁魔法を使うなってこと?
「ポーチの中に、ポーションをしまう為のポケットが付いているから、いざという時、見なくても取り出せるように練習しておけ! 戦いの最中は敵から目を離せんからな!」
「了解!」
「ちなみに、ポケットには緩衝材を仕込んでいるから、激しく動いても割れにくくなっている!」
「痒いところにも手が届くなんて、気が利いてるねっ!」
「更に今なら、各種ポーションを追加で2本づつと、水筒も付けてやろう!」
「わぁ、凄い! でも、お高いんでしょう?」
「なんと! これだけついて、お値段! きっかり1000Gだ!」
「うわー! 安い! これはお買い得ですよ! 是非買うべきですね!」
「確かに安い、それ、買う」
「はい毎度あり!!」
いつの間にか通販番組のノリになっていた。そして、セヨンさんがお買い上げ。
そうなんです、私無一文なんで、セヨンさんに買って貰うしかないんです。
順調にセヨンさんに借金が増えていくな。早く返せるよう頑張ろう。
「がっはっはっ! 最近の新人は、道具を揃えず、武器防具ばかり良い物を買おうとしやがるからな! 今日は久しぶりに新人が来たんではりきっちまったぜ! 野営したり、遠出するなら別の道具も必要になる! そん時ゃまた来な! 初依頼がんばれよ! 娘っ子!」
「おお! 頑張ってくるよ、おっちゃん!」
大きな手で、道具一式を、器用にポーチにしまって、笑いながら手渡し、激励してくれる店長。
私はそれに、笑顔で答えた。
冒険者ギルドから近い所に店を出したり、表の貼り紙をみる限り、店長は新人冒険者の支援に力を入れているんだろう。閑古鳥が鳴いてる感じだけど。
良いお店だった。
ちょっぴり嬉しい気持ちになりながら、私達はフィレオの道具屋を後にした。
ーーーーーーーーーー
ひたすらにうるさい熱血漢! フィレオ・ゴールドバーグ登場!
それにしても、フィレオフィッシュバーガー食べたい。
0
お気に入りに追加
254
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
旦那様、どうやら御子がお出来になられたようですのね ~アラフォー妻はヤンデレ夫から逃げられない⁉
Hinaki
ファンタジー
「初めまして、私あなたの旦那様の子供を身籠りました」
華奢で可憐な若い女性が共もつけずに一人で訪れた。
彼女の名はサブリーナ。
エアルドレッド帝国四公の一角でもある由緒正しいプレイステッド公爵夫人ヴィヴィアンは余りの事に瞠目してしまうのと同時に彼女の心の奥底で何時かは……と覚悟をしていたのだ。
そうヴィヴィアンの愛する夫は艶やかな漆黒の髪に皇族だけが持つ緋色の瞳をした帝国内でも上位に入るイケメンである。
然もである。
公爵は28歳で青年と大人の色香を併せ持つ何とも微妙なお年頃。
一方妻のヴィヴィアンは取り立てて美人でもなく寧ろ家庭的でぽっちゃりさんな12歳年上の姉さん女房。
趣味は社交ではなく高位貴族にはあるまじき的なお料理だったりする。
そして十人が十人共に声を大にして言うだろう。
「まだまだ若き公爵に相応しいのは結婚をして早五年ともなるのに子も授からぬ年増な妻よりも、若くて可憐で華奢な、何より公爵の子を身籠っているサブリーナこそが相応しい」と。
ある夜遅くに帰ってきた夫の――――と言うよりも最近の夫婦だからこそわかる彼を纏う空気の変化と首筋にある赤の刻印に気づいた妻は、暫くして決意の上行動を起こすのだった。
拗らせ妻と+ヤンデレストーカー気質の夫とのあるお話です。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
チートな幼女に転生しました。【本編完結済み】
Nau
恋愛
道路に飛び出した子供を庇って死んだ北野優子。
でもその庇った子が結構すごい女神が転生した姿だった?!
感謝を込めて別世界で転生することに!
めちゃくちゃ感謝されて…出来上がった新しい私もしかして規格外?
しかも学園に通うことになって行ってみたら、女嫌いの公爵家嫡男に気に入られて?!
どうなる?私の人生!
※R15は保険です。
※しれっと改正することがあります。
あの、神様、普通の家庭に転生させてって言いましたよね?なんか、森にいるんですけど.......。
▽空
ファンタジー
テンプレのトラックバーンで転生したよ......
どうしようΣ( ̄□ ̄;)
とりあえず、今世を楽しんでやる~!!!!!!!!!
R指定は念のためです。
マイペースに更新していきます。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる