土方さんちの美味しいご飯〜鬼の副長はワンコ系イケメンの溺愛で甘くほだされる〜

心も身体も⑫

優が触れる手元から、甘い快感が俺の全身を駆け上がってくる。

俺はたまらず涙を溢れさせたまま、何度も頭を振った。

「ゆ、う……！それ、やだ……！きもちい、の……おかしくなるぅっ……！」

俺が頭を振るたびに、透明な涙の滴が飛び散り、優や俺の肌を濡らしていく。

それでも、決して優は手を止めてはくれない。

「泣かないで……。一緒に気持ちよくなろうよ、土方さん……」

優は俺の耳元でそう囁くと、そっと俺の涙を唇で拭った。

「土方さんは、涙も甘いんだね。全身が、お菓子みたいだ……」

そう告げると、俺の胸元に唇を寄せ……胸の先端を舌先でつつく優。

「ひゃぅっ……？！」

下半身と胸から同時に快楽を与えられ、俺はたまらず腰を跳ねさせる。

と、そんな俺の反応が気に入ったのか、優は何度も俺の胸の先端を舌先でつつきながら、下半身のーー俺と優自身のモノを扱く手の動きをはやくして来た。

（頭の中が「気持ちいい」で溢れて、何もわからなくなる……！）

文字通り、優から与えられる快感しかわからなくなりそうなーーおかしくなりそうな感覚に、俺は腰を浮かせて快感を逃がそうとする。

だがーー。

「おかしくなっていいって言ったのに。また、逃げようとしてるの？悪い子だね……」

優が俺の耳元でそう囁くと、今までより強めに胸の先端に噛みついて来た。

「っっっ……ぅぁぁっ……！」