コウカイ列車に乗って

天咲 琴葉

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凛子

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「私はね、ずっと後悔してたんだ。友人として……ううん、人間として一番恥ずかしいことをした、って。2人はあれだけ、いつも私の事を助けてくれていたのにね」

まるで最初から目的地が決まっているかの様に、僕達に話しかけながらも、校内を真っ直ぐに進んでいく凛子。

僕には彼女の背中しか見えないが、その声音は震え、まるで泣いている様だった。

そんな彼女に、僕も岬も、何だか言葉をかけることが出来なくてーーひたすら無言のまま、僕達は学校の中を進んでいく。

と、校舎の端にある大きな階段の前で凛子が足を止めた。

「ここだよ。この一番上にね、私がやり直したい……命をかけてでも、晴らしたい後悔があるんだ」
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