コウカイ列車に乗って

天咲 琴葉

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後悔に届く手がかり

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その時、ふと目線を上げた僕は、窓から見える外の光景に大きな違和感を覚える。

「え、あれは、海……?」

そう。子供部屋の窓から、綺麗な青い海が見えているのだ。

どう見ても、家は普通の民家だったし、列車が停車した場所は普通の道路だったのに。

子供部屋の真裏が海になっているのである。

(いやいやいや、構造的におかしいだろ)

頭の中でそう突っ込みを入れつつ、窓の外の光景を見つめる僕。

何となく、その場所がとても重要な気がしたのだ。

と、僕の目の前――窓の外を誰かが横切っていく。

白い麦わら帽子に、同じく真っ白なワンピースを着た13歳位の女の子が、楽しそうにはしゃぎながら海辺を歩いているのだ。

(もしかしたら、あの子が何か知っているかもしれない)

直感的にそう思った僕は、勢いよく窓を開けると、砂浜に飛び降りた。
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