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キタミマサカズ駅④
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果たして、玄関とリビング以外の家の中は、とても不思議な空間になっていた。
まるで、童話の『不思議の国のアリス』に出て来る様な世界とでもいうのだろうか。
(外から見た時は、普通の民家だと思ったのに……)
子供部屋で手掛かりを探す担当になった僕は、部屋のドアを開け、中を見つめたままそんな事を考える。
それ程までに――僕が立ち入るのを思わず躊躇ってしまう位に、部屋の中は色々と大変なことになっていたのだ。
先ず、そもそも……先程見た『外から』の家の大きさに反して、部屋の面積が大きすぎるのである。
扉の中の子供部屋はとても広く、まるで中は亜空間になってしまっているかの様な印象だった。
加えて、天井にがっちりと逆さまにくっついているおままごと用の椅子やテーブル。
それに、床には裏返しになった写真が一面に広げられており、一人大神経衰弱大会の様な様相である。
更に、勉強机の上には意味ありげに置かれた、小さな木の生えられた植木鉢。
本棚には、絵本や漫画に並んでありとあらゆる書類がみっちりと並べられている。
開け放たれたままの押し入れの中には、大量のぬいぐるみや人形に加え、様々な洋服が所狭しと詰め込まれており――。
「一体、どうしろって言うんだ……」
僕はそんな光景を見つめたまま、途方に暮れた。
まるで、童話の『不思議の国のアリス』に出て来る様な世界とでもいうのだろうか。
(外から見た時は、普通の民家だと思ったのに……)
子供部屋で手掛かりを探す担当になった僕は、部屋のドアを開け、中を見つめたままそんな事を考える。
それ程までに――僕が立ち入るのを思わず躊躇ってしまう位に、部屋の中は色々と大変なことになっていたのだ。
先ず、そもそも……先程見た『外から』の家の大きさに反して、部屋の面積が大きすぎるのである。
扉の中の子供部屋はとても広く、まるで中は亜空間になってしまっているかの様な印象だった。
加えて、天井にがっちりと逆さまにくっついているおままごと用の椅子やテーブル。
それに、床には裏返しになった写真が一面に広げられており、一人大神経衰弱大会の様な様相である。
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「一体、どうしろって言うんだ……」
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