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コウカイ列車②
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すると、状況が全く理解できず、ただ乗客達を見つめるだけだった僕の元に、ツカツカと女の子が近寄って来た。
腰まである長い髪を明るい金髪に染めた、目元が涼やかな美少女だ。
かなりスカートは短いが、制服を着ているところを見ると、僕と同じく学生なのだろう。
と、目の前の美少女は、僕にいきなり人差し指を突きつけるや、やや苛立った声でこう告げて来る。
「ちょっとあんた、聞こえなかったの?コウカイの発見にご協力くださいって車掌さんが言ってたでしょ。そんな所にぼーっと突っ立ってないで、あんたも早く降りる準備をしなさいよ」
初対面で容赦のない……しかも、一部意味の全く分からない言葉を投げつけられ、固まる僕。
が、あまりに上から目線な彼女の物言いに、徐々に腹が立ってきた僕は、ついカッとなって言い返してしまう。
「な?!何処で降りようと僕の勝手だろ!僕にはちゃんと行先があるんだ!何で、そんな訳の分からない駅で降りなきゃいけないんだよ!」
すると、僕が乗るこの車両――その後部にある車掌室のドアが開く音がした。
同時に、やや鷹揚な響きを持つ、柔らかな男性の声が聞こえて来る。
「まぁまぁ、岬様も日下部様も落ち着いて。皆、仲良くしましょう。ね?」
腰まである長い髪を明るい金髪に染めた、目元が涼やかな美少女だ。
かなりスカートは短いが、制服を着ているところを見ると、僕と同じく学生なのだろう。
と、目の前の美少女は、僕にいきなり人差し指を突きつけるや、やや苛立った声でこう告げて来る。
「ちょっとあんた、聞こえなかったの?コウカイの発見にご協力くださいって車掌さんが言ってたでしょ。そんな所にぼーっと突っ立ってないで、あんたも早く降りる準備をしなさいよ」
初対面で容赦のない……しかも、一部意味の全く分からない言葉を投げつけられ、固まる僕。
が、あまりに上から目線な彼女の物言いに、徐々に腹が立ってきた僕は、ついカッとなって言い返してしまう。
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