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51 マーガレット視点

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一部の方に本日分の50話が更新されなかったようですので、明日更新予定の51話を上げてみました。

どうでしょう?
ちゃんとUPされていますか?

明日は通常通り7時10分に52話をあげます。



ちょっとエグい描写もありますが、続きをどうぞ(^_^;


51話について過激な描写をタグ表示無くUPしたことに賛否両論がありました。
タグにR18追加しました。
まだ51話を読んでいない方には、今更ですが一言・・・過激な描写が苦手な方は読み飛ばして下さい。

既に読まれて気分を害した方には申し訳ございません。

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~マーガレット視点~

目が覚めたのに頭がぼーとする・・・

ここは何処?
こんな古びた天井は知らない。

起き上がろうとしても身体が固まったように動かない・・・

誰かを呼ぼうにも声が掠れて上手く出せない・・・

今動かせるのは目だけ・・・なぜ?
不安が押し寄せてくる。



「やっと目が覚めたか」

突然眠る前に聞いたアレクシスの低い声がした。

「傷は綺麗に塞がっている。もう薬は必要ない」

傷・・・眠る前にも言っていたわ。
わたくしはどこか怪我をしたのかしら?

アレクシスが傍に来た気配がして唯一動く目を向けようとして"ヒッ"と声にならない悲鳴が出た。

アレクシスの顔に斜めに犯罪者に入れると言われている黒い刺青が入っていたから・・・それも太い線が三本も。

三本・・・聞いたことがある。
人殺しなど重い犯罪を犯した者に与える印だと。
でもそれは腕だとか手首だと聞いていたわ。

アレクシスは一体どんな犯罪を犯したの?
これじゃあ外にも出られない・・・

「まずは水を飲め。説明はそれからだ」

そっとわたくしの体を起こしてアレクシスの手で水を飲ませてくれた。
冷たい水が喉を潤していく。
『も、もう一杯』
まだ掠れているけれど声は出せるようになって安心する。

「もう水はいいか?」

「ええ」

声も出せるようになった。

「はじめに言っておく。俺とお前は夫婦になった」

「え?」

いつの間に?

「お前が望んだと聞いている。そもそもお前は俺のことが好きで留学までして追いかけてきたのだったな」

それは建て前よ!

「平民になった俺に身を任せるとも言ったそうだな?」

平民?
アレクシスは侯爵家の跡継ぎでしょう?

「まあ、お前も平民になった事だし早くこの生活にも慣れてくれ」

わたくしが平民・・・?
アンドリュー様の言っていた事は本当だったの?

「アレクシスの・・・その顔は?」

「・・・平民が公爵令嬢に手をあげたんだ。当然罪人になる。本来なら鉱山送りか牢獄入りだっただろうが、俺に身を任せたお前が死ぬまで世話をする事でそれは免れたが・・・俺とお前がこの敷地から出ないことが条件だ」

アレクシスが罪人・・・
死ぬまで?
外には出られないですって?

「俺にはお前が、お前にはもう俺しかいない」

「い、いやよ!」

だって目に入る部屋は壁紙もない、家具だって古びたタンスがあるだけだわ。
それに小さくて固いベットにシーツだってゴワゴワ。
わたくしは王女なのよ!
こんな所で一生暮らすなんて無理だわ!

「・・・なら出て行くか?ここは見張りがついている出たと同時に殺されるぞ?」

見張られているですって!!

「それと、通いで手伝いが2人いるが家の掃除と食事の用意だけだ。お前の世話はすべて俺がする」

通い?
わたくしの専属侍女は?
着替えや入浴は誰がしてくれるの?

「もちろん平民の俺たちだ。豪華な食事やドレスは期待するな」

・・・

「スープが用意されているが先に風呂に入れる」

そう言って、アレクシスが服を脱がせようとしてきた。

「何するの!ま、待って!」

「何を恥ずかしがる?俺たちは夫婦だ」

恥ずかしがる?
そんな訳ないでしょう?
わたくしの自慢のこの身体は誰に見られても恥ずかしくなんかないわ!

・・・夫婦だと言うなら仕方がないわね。
それでも丁寧に扱いなさいよ。

ふふん!
わたくしの裸は童貞のアレクシスには目の毒じゃないかしら?
入浴する前に我慢ができなくても許してあげるわよ?

・・・・・・。

「なぜお姫様抱っこじゃないの?」

なぜ子供を抱くように縦に抱きかかえられているの?

「仕方がないだろ?腕を通すがお前にはないんだから」

がないって何を馬鹿なことを言っているの?
そこにあるじゃない!

まあいいわ、この抱き方がアレクシスは好きなのね。




浴室も古ぼけたものだったけれどサイズは普通ね。
そっと湯に降ろされて浸かってれば温かくて気持ちいい。


!!!!!
「@/#&/#&///#,?!"」

ない!ない!ない!・・・
透明なお湯の中にある筈のわたくしの足がない!
ありえない!
こんな事ありえない!

「煩い!」

「嘘よ嘘よ嘘よ・・・」

「黙れ・・・お前が眠っている間は俺が下の世話もやっていた。髪も面倒だから切らせてもらったがな」


「返して!わたくしの足を返して!」

「ああ、見たければ部屋に肉を削ぎ落としたお前の両足の骨がある」

両足の骨?
もう限界だった・・・

『今夜は初夜だな』と笑って言ったアレクシスの言葉を最後に意識が途絶えた・・・




ギシギシと耳障りな音と、身体が揺れる不快感で目を覚ました。

「うっ、うう、目を・・・覚ましたか」

う、嘘でしょう?
わたくし抱かれている・・・の?

「あっ、ああああ」

・・・中で出したの?
子供が出来たらどうするのよ!

はぁはぁと荒い呼吸でわたくしに倒れ込むアレクシスの汗が気持ち悪い。

「あ・・・安心しろ。俺、も・・・お前も子を作れないよう処置をされている」

処置って・・・

「起きたなら次は後ろだ」

考える間もなくうつ伏せ寝にされた。

「ち、違う!そこは違う!」

「ははっ、さすがのお前もこっちはまだか。こっちでも出来ると本には書いてあったからな」

無理やり入れようとするアレクシスにメリメリと裂ける痛みに気を失いそうになりながらも痛いと、やめてと何度も泣き叫びながら言ったのに!

動き出したアレクシスは「こっちの方が狭くていい」とスピードをあげる・・・

わたくしは痛みを耐え続けた。
やっと達したのかアレクシスの動きが止まった・・・

「こっちは処女だったんだな血が出ている」

当たり前でしょう!!
それは純潔の印じゃない裂けた血よ!
わたくしに、こ、こんなこと許さないわ!





なのに・・・その後もアレクシスが満足するまで交互に入れられ続けた。
叫びすぎて声も出ない・・・。

「喜べ。お前が満足するまで明日からも毎日抱いてやるからな」





アレクシスは昼間はわたくしの世話が仕事だと、丁寧に下の世話をしている。

夜は、執拗に何時間も性欲をぶつけてくる。







『罪深いお前を自由にするわけがないだろう?残りの人生後悔しながら生きていきな』

これが、わたくしの罰なのね・・・

もう逃げられない・・・。
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