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四章 新しい仲間たちの始まり
焦りと、毒
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<まずいまずいまずいまずい……>
妖精王こと物作り妖精のカラカラは焦っていた。
衝動的に行動し過ぎたと。
薄暗い小部屋の中で同じ場所をクルクルと歩き回り、爪を噛んで……実際には、着ぐるみの様なモフモフとした手先を口に当てて……必死に自分を落ち着けようとしている。
グリおじさんに面と向かってされた指摘は図星だった。カラカラは達成感のなさから自身がロアの役に立っている実感が持てず、ロアに捨てられる未来が来るのではないかと恐怖していた。
その恐怖から判断を誤り、グリおじさんたちの前に姿を現すという失策をした。
一応、対策はしていた。
現したのは魔法で作った幻の姿だけで、直接出向いてはいない。
だが、その幻の姿を見せるために妖精の抜け道を繋いだのは失敗だった。
もしものために妖精の抜け道にも中継点を挟んだが、それでも失敗は失敗だ。
中継点はダンジョンの周辺回廊。ダンジョンを調整する妖精たちのための作業通路の様な場所だ。
妖精の抜け道を使える妖精たちしか出入りできない場所だが、カラカラたちのいる最下層とダンジョンの壁一枚隔てているだけだ。
ダンジョンの壁はそう簡単に崩せるものではないが、あのグリフォンなら何とかしてしまうかもしれない。
今考えると、何故あんなことをしたのか、自分の行動ながら理解できない。
あの時は、自分が操っているロアの姿を見せて絶望させれば、あの無礼なグリフォンも諦めて帰るだろうと考えていた。
少なくとも、疑いの心が生じて、迷宮攻略の進みが悪くなる効果くらいはあるだろうと思っていた。
あの時はとても良い考えだと思えたのだ。
なのに……。
自分は疲れているのだろうと、カラカラは思う。疲労が限界に達して思考に抑制が効かなくなってたのだ。いわゆる『深夜高揚』と同種のものだ。
一晩寝て次の日の朝に思い出すと、恥ずかしくて死にたくなる類いの思考だ。
カラカラはロアを迎え入れてから、疲労が蓄積していた。
主人のために物作りをして疲労することは、グルアガッハであるカラカラには喜びであるはずだった。だが、それも達成感を持ってこそだということを思い知った。
達成感のない物作りは無限の地獄に等しい。物作りに興味を持たない存在であれば作業として割り切れたかもしれないが、物作りを喜びとするからこそ苦痛は深まってしまう。
もう少し、仕事量を減らしてくれれば……。せめて、もう少し睡眠の時間が取れれば……。せめて、ご主人様が自分の技量を見せつけないでくれたら……。
<……ダメだ!そんなことを考えちゃ!それよりも!あのワンちゃんたち!!>
おもわず主人であるロアを批判しそうになったのを、カラカラは慌てて切り替える。
ロアに疲労させられていたことが悪いのではなく、双子の魔狼が使った魔法が原因だと思い込むことにした。
<あれは……魔法の対消滅!本当に存在していたなんて……>
一度閉じかけた妖精の抜け道を再び開いた、双子の魔法。
いや、カラカラの知る限り、それは魔法ですらない。概念だけは知っていた、現象だ。
相反する……例えば、火と水の魔法を、全く同じなのに性質だけ違う魔法式を使い、全く同じ魔力量で、全く同じ時に発生させて、衝突させれば発生すると言われている力だ。
その力は空間を飛び出して、異なる空間に影響を与えるという。
カラカラの前の主人は、太古の錬金術や魔法の事も研究していた。
だからこそ、カラカラにもその現象の知識はあるが、不明確な情報であるため全知の木の記憶には記録されていない。
<いやいやいや、ありえないから!>
大きく首を振ると、カラカラは叫んだ。
そんなことがあり得るはずがない。太古の魔術師が高度な魔道具を使ってすら実現できなかった現象だ。相反する魔法を全て同じ条件でぶつけ合うなど、自然の生物に出来るはずがない。
それを、あんな子狼たちがやってのけられるはずがない。非常識過ぎる。
きっと、似たような効果を示す魔法なのだろう。
……そんな魔法を、カラカラは知らないが。
<とにかく!もう、妖精の抜け道は使えない。魔法の誤作動が怖い。妨害されて、管理している空間以外に飛ばされたらボクでも戻ってこれなくなるかもしれない。低位の妖精たちが隠れる程度の空間なら、弾き出される程度だろうけど……。いや、空間魔法自体、もう危険かもしれない。慎重に使わないと。でも、それじゃ、ボクたち妖精の利点が……>
カラカラはモフモフとした手先を噛みながら、考える。
双子の使う魔法がどんな影響を与えるか分からない。あらゆる事態に備えて、空間魔法は使わない方がいいだろう。
<大丈夫かなぁ?このダンジョンも空間魔法をかなり使ってるんだけど……。壊されたりしないかな?ああ、あの寄生虫グリフォンが近くまで迫ってるのに、切り札の空間魔法が自由に使えないなんて!>
「あれ?カラくん?どうしたの?」
不意に声が掛かる。
カラカラがいつの間にか床に落としていた視線を向けると、目の前にロアが立っていた。
「こんなところで、ウロウロ歩き回って」
<あ、いえ……>
カラカラが慌てて周囲を見ると、そこは通路だった。人目につかない部屋の中を歩き回っていたつもりだったが、いつの間にか通路に出てしまっていたらしい。
思考に没頭して、全く気が付かなかった。
「なんかブツブツ言ってたけど、悩み事?手伝おうか?」
<その……ああ、着替えられたのですね?>
何と答えたらいいのか分からず、口籠っている間に目に入ったロアの服装について問いかけた。
ロアはネレウスの学園の制服を着ていたはずだ。
それが、普段の服に変わっている。
「あの服はかっちりし過ぎてて、動きにくいから。やっぱりこっちの方が楽だよね。で、悩み事?」
話題を変えようとしたが、変えられなかった。
カラカラは少し思案してから、口を開いた。
<……私の不徳の致すところなのですが……実は、害虫が大事なところにまで入り込んでしまいまして。どうやって駆除しようか考えていたのです>
嘘は言っていない。あの寄生虫グリフォンたちをどうやって駆除しようか考えていたのは間違いない。……と、カラカラは心の中で自分に弁解した。
「そっか。虫除けは……この地下じゃ、追い払っても戻ってきちゃうよね。じゃあ、殺虫剤か。食べ物なんかがある場所じゃつかえないけど、タナセタムから作った強力な魔法薬の殺虫剤があるよ。使う?」
<一体いつの間にそんな物を……>
カラカラはロアの作った物は一通り把握しているつもりだった。
だが、知らぬ間に殺虫剤を作ったらしい。
カラカラはひそかに配下の妖精たちにロアを監視させていたが、ロアから依頼される仕事に対応しきれず人員……妖精員をそちらに割いたため手薄になっていたようだ。
「畑に行った時にタナセタムを見かけたから作ったんだよ。虫除けと殺虫剤は常備しとかないといけないから」
<そうですか>
屈託なく笑うロアに眉間に皺が寄りそうになるのをカラカラは必死に耐えた。ロアが忘れているはずの記憶に関係した発言だったから。
殺虫剤を作ったこともだが、ロアが畑に行ったことすら報告に上がっていない。
カラカラは、本格的に配下の配置の見直しをしないといけないと考えた。
除虫菊は殺虫剤の材料になる。乾燥させて燻すだけでも殺虫剤になるが、魔法薬にすれば昆虫系魔獣に効果がある毒になるためにダンジョン内でも育てていた。
ちなみに、妖精にも虫的な特徴を持つ者もいるが、昆虫系魔獣ではないから効果はない。
「殺虫剤の使い方には自信があるから、使うなら言ってね。手伝うよ。虫除けと殺虫剤は、以前から色々と実験してるんだ」
<そうですか……>
誰のためにロアは実験を重ねてまで虫除けと殺虫剤に詳しくなったか。誰のためにその二つを常備していたのか。
それを考えると、カラカラの心の内は暗く沈んでいく。
<……害虫には、殺虫剤か……>
ロアに聞こえない程度の声で、低く呟く。
害虫には、正々堂々とした戦いの名誉など与えてやらなくていい。
あの害虫に殺虫剤は効かないが、別の毒で殺してしまおう。撒くのはご主人様の知識をお借りしよう。
……害虫は、ご主人様の知識で、死ねばいい。
カラカラはロアには笑顔を向けたが、その心の奥は暗く淀んだ感情で満たされていた。
妖精王こと物作り妖精のカラカラは焦っていた。
衝動的に行動し過ぎたと。
薄暗い小部屋の中で同じ場所をクルクルと歩き回り、爪を噛んで……実際には、着ぐるみの様なモフモフとした手先を口に当てて……必死に自分を落ち着けようとしている。
グリおじさんに面と向かってされた指摘は図星だった。カラカラは達成感のなさから自身がロアの役に立っている実感が持てず、ロアに捨てられる未来が来るのではないかと恐怖していた。
その恐怖から判断を誤り、グリおじさんたちの前に姿を現すという失策をした。
一応、対策はしていた。
現したのは魔法で作った幻の姿だけで、直接出向いてはいない。
だが、その幻の姿を見せるために妖精の抜け道を繋いだのは失敗だった。
もしものために妖精の抜け道にも中継点を挟んだが、それでも失敗は失敗だ。
中継点はダンジョンの周辺回廊。ダンジョンを調整する妖精たちのための作業通路の様な場所だ。
妖精の抜け道を使える妖精たちしか出入りできない場所だが、カラカラたちのいる最下層とダンジョンの壁一枚隔てているだけだ。
ダンジョンの壁はそう簡単に崩せるものではないが、あのグリフォンなら何とかしてしまうかもしれない。
今考えると、何故あんなことをしたのか、自分の行動ながら理解できない。
あの時は、自分が操っているロアの姿を見せて絶望させれば、あの無礼なグリフォンも諦めて帰るだろうと考えていた。
少なくとも、疑いの心が生じて、迷宮攻略の進みが悪くなる効果くらいはあるだろうと思っていた。
あの時はとても良い考えだと思えたのだ。
なのに……。
自分は疲れているのだろうと、カラカラは思う。疲労が限界に達して思考に抑制が効かなくなってたのだ。いわゆる『深夜高揚』と同種のものだ。
一晩寝て次の日の朝に思い出すと、恥ずかしくて死にたくなる類いの思考だ。
カラカラはロアを迎え入れてから、疲労が蓄積していた。
主人のために物作りをして疲労することは、グルアガッハであるカラカラには喜びであるはずだった。だが、それも達成感を持ってこそだということを思い知った。
達成感のない物作りは無限の地獄に等しい。物作りに興味を持たない存在であれば作業として割り切れたかもしれないが、物作りを喜びとするからこそ苦痛は深まってしまう。
もう少し、仕事量を減らしてくれれば……。せめて、もう少し睡眠の時間が取れれば……。せめて、ご主人様が自分の技量を見せつけないでくれたら……。
<……ダメだ!そんなことを考えちゃ!それよりも!あのワンちゃんたち!!>
おもわず主人であるロアを批判しそうになったのを、カラカラは慌てて切り替える。
ロアに疲労させられていたことが悪いのではなく、双子の魔狼が使った魔法が原因だと思い込むことにした。
<あれは……魔法の対消滅!本当に存在していたなんて……>
一度閉じかけた妖精の抜け道を再び開いた、双子の魔法。
いや、カラカラの知る限り、それは魔法ですらない。概念だけは知っていた、現象だ。
相反する……例えば、火と水の魔法を、全く同じなのに性質だけ違う魔法式を使い、全く同じ魔力量で、全く同じ時に発生させて、衝突させれば発生すると言われている力だ。
その力は空間を飛び出して、異なる空間に影響を与えるという。
カラカラの前の主人は、太古の錬金術や魔法の事も研究していた。
だからこそ、カラカラにもその現象の知識はあるが、不明確な情報であるため全知の木の記憶には記録されていない。
<いやいやいや、ありえないから!>
大きく首を振ると、カラカラは叫んだ。
そんなことがあり得るはずがない。太古の魔術師が高度な魔道具を使ってすら実現できなかった現象だ。相反する魔法を全て同じ条件でぶつけ合うなど、自然の生物に出来るはずがない。
それを、あんな子狼たちがやってのけられるはずがない。非常識過ぎる。
きっと、似たような効果を示す魔法なのだろう。
……そんな魔法を、カラカラは知らないが。
<とにかく!もう、妖精の抜け道は使えない。魔法の誤作動が怖い。妨害されて、管理している空間以外に飛ばされたらボクでも戻ってこれなくなるかもしれない。低位の妖精たちが隠れる程度の空間なら、弾き出される程度だろうけど……。いや、空間魔法自体、もう危険かもしれない。慎重に使わないと。でも、それじゃ、ボクたち妖精の利点が……>
カラカラはモフモフとした手先を噛みながら、考える。
双子の使う魔法がどんな影響を与えるか分からない。あらゆる事態に備えて、空間魔法は使わない方がいいだろう。
<大丈夫かなぁ?このダンジョンも空間魔法をかなり使ってるんだけど……。壊されたりしないかな?ああ、あの寄生虫グリフォンが近くまで迫ってるのに、切り札の空間魔法が自由に使えないなんて!>
「あれ?カラくん?どうしたの?」
不意に声が掛かる。
カラカラがいつの間にか床に落としていた視線を向けると、目の前にロアが立っていた。
「こんなところで、ウロウロ歩き回って」
<あ、いえ……>
カラカラが慌てて周囲を見ると、そこは通路だった。人目につかない部屋の中を歩き回っていたつもりだったが、いつの間にか通路に出てしまっていたらしい。
思考に没頭して、全く気が付かなかった。
「なんかブツブツ言ってたけど、悩み事?手伝おうか?」
<その……ああ、着替えられたのですね?>
何と答えたらいいのか分からず、口籠っている間に目に入ったロアの服装について問いかけた。
ロアはネレウスの学園の制服を着ていたはずだ。
それが、普段の服に変わっている。
「あの服はかっちりし過ぎてて、動きにくいから。やっぱりこっちの方が楽だよね。で、悩み事?」
話題を変えようとしたが、変えられなかった。
カラカラは少し思案してから、口を開いた。
<……私の不徳の致すところなのですが……実は、害虫が大事なところにまで入り込んでしまいまして。どうやって駆除しようか考えていたのです>
嘘は言っていない。あの寄生虫グリフォンたちをどうやって駆除しようか考えていたのは間違いない。……と、カラカラは心の中で自分に弁解した。
「そっか。虫除けは……この地下じゃ、追い払っても戻ってきちゃうよね。じゃあ、殺虫剤か。食べ物なんかがある場所じゃつかえないけど、タナセタムから作った強力な魔法薬の殺虫剤があるよ。使う?」
<一体いつの間にそんな物を……>
カラカラはロアの作った物は一通り把握しているつもりだった。
だが、知らぬ間に殺虫剤を作ったらしい。
カラカラはひそかに配下の妖精たちにロアを監視させていたが、ロアから依頼される仕事に対応しきれず人員……妖精員をそちらに割いたため手薄になっていたようだ。
「畑に行った時にタナセタムを見かけたから作ったんだよ。虫除けと殺虫剤は常備しとかないといけないから」
<そうですか>
屈託なく笑うロアに眉間に皺が寄りそうになるのをカラカラは必死に耐えた。ロアが忘れているはずの記憶に関係した発言だったから。
殺虫剤を作ったこともだが、ロアが畑に行ったことすら報告に上がっていない。
カラカラは、本格的に配下の配置の見直しをしないといけないと考えた。
除虫菊は殺虫剤の材料になる。乾燥させて燻すだけでも殺虫剤になるが、魔法薬にすれば昆虫系魔獣に効果がある毒になるためにダンジョン内でも育てていた。
ちなみに、妖精にも虫的な特徴を持つ者もいるが、昆虫系魔獣ではないから効果はない。
「殺虫剤の使い方には自信があるから、使うなら言ってね。手伝うよ。虫除けと殺虫剤は、以前から色々と実験してるんだ」
<そうですか……>
誰のためにロアは実験を重ねてまで虫除けと殺虫剤に詳しくなったか。誰のためにその二つを常備していたのか。
それを考えると、カラカラの心の内は暗く沈んでいく。
<……害虫には、殺虫剤か……>
ロアに聞こえない程度の声で、低く呟く。
害虫には、正々堂々とした戦いの名誉など与えてやらなくていい。
あの害虫に殺虫剤は効かないが、別の毒で殺してしまおう。撒くのはご主人様の知識をお借りしよう。
……害虫は、ご主人様の知識で、死ねばいい。
カラカラはロアには笑顔を向けたが、その心の奥は暗く淀んだ感情で満たされていた。
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