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閑話
クリストフ・レポート 8(書籍五巻前半ダイジェスト)
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これはクリストフの回顧録である。
※これはクリストフから見た物語のダイジェストになります。クリストフ視点のため、メインストーリーでない部分が中心であったり、物語中に無いシーンが含まれていたりします。また、クリストフがその時点で知りえない情報は含まれていません。
※文中の『バカ』『バカリーダー』『リーダー』は全てディートリヒのことです。また『陰険グリフォン』「残虐グリフォン』などは全てグリおじさんのことです。
●月●日
オレたちは城塞迷宮の外壁に到着した。
城塞迷宮という言葉は、一般的にはグリフォンが縄張りにしている広大な一帯に対して使われているが、正しくは塔のような建物とその周囲を囲む城壁の中だけを指しているらしい。
つまり、今まで進んできた不死者たちが大量に徘徊している土地は、オマケに過ぎなかった。
……それって、これから死地中の死地に入るってことじゃないか?今までのがオマケって、この中はどんな凶悪な魔獣が徘徊してるっていうんだよ?
死にに行くようなもんだろ?
確かに、さらわれた兵士を助けに行くことは同意した。率先して準備もした。
リーダーが決めた以上は従うつもりだし、仲間の死亡率を下げるために準備は完璧にしたつもりだ。恐怖心に負けて動けなくなるようなつまらない訓練は受けていない。
それでも、やっぱり恐怖の感情が拭いきれないのは仕方ない。
オレはそそり立つ外壁を見上げながら、強く拳を握り締める。身体が震えだすのを耐えるためだ。
そうやってオレが恐怖心を抑え込んでいるというのに、バカリーダーと性悪グリフォンはまた詰まらない言い争いを始めていた。
こんな場所であんな風に軽口を言い合うことができるほど無神経に……いや、バカに……じゃなくて、豪胆になりたいものだ。
詰まらない言い争いの後で、オレたちは城塞迷宮の中へと向かった。
外壁には侵入できる場所はなく、空を飛ぶのも得策ではないため、侵入経路は地下だ。
モグラの様にグリおじさんが地下通路を掘って、一気に塔の内部まで入り込んだ。
ホント、この陰険グリフォンは穴掘りが好きだな。
まあ、中心部まで命がけの戦闘になると覚悟していたのだから、すんなり入り込めたのはありがたい。悪知恵だけは働く性悪グリフォン様々だ。
塔の地下は意外なほど静かで、意外なほど荒れていなかった。
そのことを不思議に思ったのはオレだけではなく、ロアがブツブツと呟いて挙動不審になりながら調べていた。
その過程で何かに気付いたらしいが、言葉を濁してハッキリと言ってくれない。
だが、何かの正体はすぐに判明した。
性悪グリフォンが怯えるアレだ。
アレが大量にいるのに気付いたロアが、グリおじさんが気付いていない内に対処しようとしていただけだった。しかしその気遣いは当のグリおじさんに無駄にされ、一時的に大騒ぎになった。
その騒ぎの結果、虫どころか塔の八割くらいの魔獣が一掃されたのはありがたかった。
ひたすら塔の中を歩き、階段を上るだけで済んだ。
最悪の場所で戦わずに進めるなんて、奇跡に近い。
それなのに、ロアは不機嫌だった。
その理由は、珍しい魔獣の素材が手に入らないから。
……いや、その、なんというか、実にロアらしいというか。明らかに生産者目線なのだが、本人は気付いていないようだ。
どう考えてもロアは性格も能力も冒険者よりも生産者の方が合っている。
それも同じ物ばかり作る職人ではなく、研究して新しい物を作り出していく発明家だろう。
天性の錬金術師だ。
それなのにロアは冒険者を目指して諦めることをしない。
事情があるようだが、勿体ない気がする。
だが、冒険者になることがロア自身の望みなら、オレたちは手助けを惜しむつもりはない。
それはこの場にいる誰もが同じだった。
しかし、そんなオレたちの中でも若干の意見の食い違いはある。
冒険者という括りの中でも、剣士や魔術師など職業は細分化されているのだ。
グリおじさんとベルンハルトは、ロアを魔術師にしたがっている。
錬金術師として身に着けた高度な魔力操作は魔術師向けだ。グリおじさんと従魔契約をしたことで、足りなかった魔力は十分すぎるほどに有り余っている。能力だけを見るなら、間違いなくロアは魔術師になるべきだろう。
リーダーとコルネリアは剣士にしたいようだ。
ロアの望みが剣を扱う冒険者のため、その希望に沿った形で剣士にするべきだと考えていた。
ただ、才能はあまりない。
訓練をすればそれなりに扱えるようになるだろうが、一流にはなれないだろう。剣を扱えるだけの体格が無い。骨格的に、これから大きく育っていくかも微妙だ。
コルネリアは自分と同じように魔力で身体能力を底上げすればいいと考えているようだが、魔術師になれる才能があるのに魔力を身体強化だけに限定するのは勿体ない気がする。
そういうことで、オレ自身は斥候と剣士を兼任するような形の職業を推していた。
つまり、オレとまったく同じだ。
ロアの体格と知識は斥候向きだし、いざという時に戦闘に参加するようにすれば、ロアの剣を使いたいという希望も満たせるだろう。魔術師とは違う使い方になるが、魔法だって使うことになる。
良いと思うんだけどな。
なんにせよ、オレたちがいくら思いを巡らせようが、最終的な決断をするのはロア自身だ。
ロアが決めたことをオレたちは否定しない。
ロアの人生はロアの物。それだけはオレたちの共通認識だった。
さすがに悪事に手を染めた場合は殴ってでも止めるつもりだが、それ以外はロアの判断に任せるつもりだ。
……ただ、甘やかし組が悪事でもあっさりと容認しそうで不安があるのだが。
なにせ犯罪もやらかしてた元最悪の不良のリーダーと、人間の常識は通用しない魔獣だ。
そこはむしろロアの方がしっかりしているので、大丈夫だと信じたい。ロアは時々暴走して常識や良識がぶっ飛ぶ時があるが、最後の一線は超えないはずだ。
そんなこんなでひたすら上を目指していると、十六階に差し掛かった。だが、上に向かう階段に鉄の蓋がされていた。
グリおじさんの話ではこの塔は二十階建て。残り五階は上級士官用の設備があるらしい。
鉄の蓋はそこを守るための仕掛けということだ。
分厚い鉄板の蓋なので、ここまでの魔獣を焼き尽くしたグリおじさんの魔法も上へは届いていないだろう。
上にいる魔獣は無傷だ。むしろ下層を焼き尽くされたことで怒り狂っている可能性すらある。
これから本格的な戦闘が始まるだろう。
オレたちは気を引き締めた。
※これはクリストフから見た物語のダイジェストになります。クリストフ視点のため、メインストーリーでない部分が中心であったり、物語中に無いシーンが含まれていたりします。また、クリストフがその時点で知りえない情報は含まれていません。
※文中の『バカ』『バカリーダー』『リーダー』は全てディートリヒのことです。また『陰険グリフォン』「残虐グリフォン』などは全てグリおじさんのことです。
●月●日
オレたちは城塞迷宮の外壁に到着した。
城塞迷宮という言葉は、一般的にはグリフォンが縄張りにしている広大な一帯に対して使われているが、正しくは塔のような建物とその周囲を囲む城壁の中だけを指しているらしい。
つまり、今まで進んできた不死者たちが大量に徘徊している土地は、オマケに過ぎなかった。
……それって、これから死地中の死地に入るってことじゃないか?今までのがオマケって、この中はどんな凶悪な魔獣が徘徊してるっていうんだよ?
死にに行くようなもんだろ?
確かに、さらわれた兵士を助けに行くことは同意した。率先して準備もした。
リーダーが決めた以上は従うつもりだし、仲間の死亡率を下げるために準備は完璧にしたつもりだ。恐怖心に負けて動けなくなるようなつまらない訓練は受けていない。
それでも、やっぱり恐怖の感情が拭いきれないのは仕方ない。
オレはそそり立つ外壁を見上げながら、強く拳を握り締める。身体が震えだすのを耐えるためだ。
そうやってオレが恐怖心を抑え込んでいるというのに、バカリーダーと性悪グリフォンはまた詰まらない言い争いを始めていた。
こんな場所であんな風に軽口を言い合うことができるほど無神経に……いや、バカに……じゃなくて、豪胆になりたいものだ。
詰まらない言い争いの後で、オレたちは城塞迷宮の中へと向かった。
外壁には侵入できる場所はなく、空を飛ぶのも得策ではないため、侵入経路は地下だ。
モグラの様にグリおじさんが地下通路を掘って、一気に塔の内部まで入り込んだ。
ホント、この陰険グリフォンは穴掘りが好きだな。
まあ、中心部まで命がけの戦闘になると覚悟していたのだから、すんなり入り込めたのはありがたい。悪知恵だけは働く性悪グリフォン様々だ。
塔の地下は意外なほど静かで、意外なほど荒れていなかった。
そのことを不思議に思ったのはオレだけではなく、ロアがブツブツと呟いて挙動不審になりながら調べていた。
その過程で何かに気付いたらしいが、言葉を濁してハッキリと言ってくれない。
だが、何かの正体はすぐに判明した。
性悪グリフォンが怯えるアレだ。
アレが大量にいるのに気付いたロアが、グリおじさんが気付いていない内に対処しようとしていただけだった。しかしその気遣いは当のグリおじさんに無駄にされ、一時的に大騒ぎになった。
その騒ぎの結果、虫どころか塔の八割くらいの魔獣が一掃されたのはありがたかった。
ひたすら塔の中を歩き、階段を上るだけで済んだ。
最悪の場所で戦わずに進めるなんて、奇跡に近い。
それなのに、ロアは不機嫌だった。
その理由は、珍しい魔獣の素材が手に入らないから。
……いや、その、なんというか、実にロアらしいというか。明らかに生産者目線なのだが、本人は気付いていないようだ。
どう考えてもロアは性格も能力も冒険者よりも生産者の方が合っている。
それも同じ物ばかり作る職人ではなく、研究して新しい物を作り出していく発明家だろう。
天性の錬金術師だ。
それなのにロアは冒険者を目指して諦めることをしない。
事情があるようだが、勿体ない気がする。
だが、冒険者になることがロア自身の望みなら、オレたちは手助けを惜しむつもりはない。
それはこの場にいる誰もが同じだった。
しかし、そんなオレたちの中でも若干の意見の食い違いはある。
冒険者という括りの中でも、剣士や魔術師など職業は細分化されているのだ。
グリおじさんとベルンハルトは、ロアを魔術師にしたがっている。
錬金術師として身に着けた高度な魔力操作は魔術師向けだ。グリおじさんと従魔契約をしたことで、足りなかった魔力は十分すぎるほどに有り余っている。能力だけを見るなら、間違いなくロアは魔術師になるべきだろう。
リーダーとコルネリアは剣士にしたいようだ。
ロアの望みが剣を扱う冒険者のため、その希望に沿った形で剣士にするべきだと考えていた。
ただ、才能はあまりない。
訓練をすればそれなりに扱えるようになるだろうが、一流にはなれないだろう。剣を扱えるだけの体格が無い。骨格的に、これから大きく育っていくかも微妙だ。
コルネリアは自分と同じように魔力で身体能力を底上げすればいいと考えているようだが、魔術師になれる才能があるのに魔力を身体強化だけに限定するのは勿体ない気がする。
そういうことで、オレ自身は斥候と剣士を兼任するような形の職業を推していた。
つまり、オレとまったく同じだ。
ロアの体格と知識は斥候向きだし、いざという時に戦闘に参加するようにすれば、ロアの剣を使いたいという希望も満たせるだろう。魔術師とは違う使い方になるが、魔法だって使うことになる。
良いと思うんだけどな。
なんにせよ、オレたちがいくら思いを巡らせようが、最終的な決断をするのはロア自身だ。
ロアが決めたことをオレたちは否定しない。
ロアの人生はロアの物。それだけはオレたちの共通認識だった。
さすがに悪事に手を染めた場合は殴ってでも止めるつもりだが、それ以外はロアの判断に任せるつもりだ。
……ただ、甘やかし組が悪事でもあっさりと容認しそうで不安があるのだが。
なにせ犯罪もやらかしてた元最悪の不良のリーダーと、人間の常識は通用しない魔獣だ。
そこはむしろロアの方がしっかりしているので、大丈夫だと信じたい。ロアは時々暴走して常識や良識がぶっ飛ぶ時があるが、最後の一線は超えないはずだ。
そんなこんなでひたすら上を目指していると、十六階に差し掛かった。だが、上に向かう階段に鉄の蓋がされていた。
グリおじさんの話ではこの塔は二十階建て。残り五階は上級士官用の設備があるらしい。
鉄の蓋はそこを守るための仕掛けということだ。
分厚い鉄板の蓋なので、ここまでの魔獣を焼き尽くしたグリおじさんの魔法も上へは届いていないだろう。
上にいる魔獣は無傷だ。むしろ下層を焼き尽くされたことで怒り狂っている可能性すらある。
これから本格的な戦闘が始まるだろう。
オレたちは気を引き締めた。
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