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閑話
クリストフ・レポート 1(書籍一巻前半ダイジェスト)
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これはクリストフの回顧録である。
※これはクリストフから見た物語のダイジェストになります。クリストフ視点のため、メインストーリーでない部分が中心であったり、物語中に無いシーンが含まれていたりします。また、クリストフがその時点で知りえない情報は含まれていません。
※文中の『バカ』『バカリーダー』『リーダー』は全てディートリヒのことです。
●月●日
アマダン伯領はお祭り騒ぎだ。
昨日、この街に所属している冒険者パーティーが勇者パーティーに選ばれたらしい。
勇者パーティーはこの国の冒険者ランキング最上位のパーティーが得る称号で、一年毎に選出されるそうだ。
そんな浮かれた街の中を、オレは泣きそうになりながら肩を落として歩いて宿まで帰ってくる羽目になった。
あのバカの所為だ。
あのバカがやらかした事への賠償金を払ってきたからだ。
あのバカが冒険者ギルドで酔って暴れた損害は、莫大だった。
特別予算をなんとか捻出して持ってきた路銀がすっからかんになってしまった。
冒険者ギルドがオレたちの財布の中身を知っていたんじゃないかと思えるほど、見事に金が無くなった。借金ができなかったのは不幸中の幸いだろう。
宿へ帰りオレとバカが使っている部屋に入ると、バカリーダーがドアの前に土下座して待ち構えていた。
オレは気付かなかったふりをして、部屋に入った勢いのまま力いっぱいバカを蹴飛ばした。
そして説教を始める。
ガキの頃の俺は不良少年のトップのバカリーダーの手下になっていた。
そして今もオレの地位はバカリーダーより遥かに下だ。
しかし、地位に関係なくバカは厳しく躾けないといけない。やるときは全力だ。
バカリーダーも自分が悪いことは分かっているため、抵抗したりはしない。反省している態度を見せる。
この男のこういう潔いところは嫌いじゃないが、反省するなら同じような問題を繰り返し起こさないようにして欲しい。
オレが心行くまで説教をしていると、隣の部屋からオレと同じく鬱憤がたまっているコルネリアもやってきて二人がかりで説教をすることになった。
●月●日
前日の説教地獄から解放され、リーダーは朝から機嫌がいい。とても反省している態度には見えない。
この無駄に打たれ強いところと、切り替えの早さは何なのだろう?
逆に頼もしいと思ってしまうオレは、かなりリーダーに毒されていると思う。
オレたちは早朝から冒険者ギルドに行った。朝一番に張り出される依頼を見に行くためだ。
財布が空の状態では生活はできない。だから少しでも条件が良い依頼をみつけるために、朝一番から動いたのだった。
そして、一つの依頼を受けることにした。
魔獣の森へ採取するために入る『万能職の少年』の護衛依頼だ。
一人を護衛して魔獣の森に入るだけなのに、やたらと高額な報酬が約束されていた。
これはこの国の気質によるものらしい。
万能職は冒険者の最底辺の職業で、一人前と認められていない見習い職だ。
全ての職業に成れる可能性があって色々な仕事の下働きをするため、万能職と呼ばれている。
ただ、実情はパーティーに寄生する雑用係のような扱いで、かなり見下されていた。
そんな見下す対象を雇い主として守りながら行動するなど、この国の冒険者にとっては恥でしかないらしい。
だからこそ、高額な依頼料になっていた。
ただ、他国から来て、考え方が違うオレたちにはそんなことは関係ない。
それに、元々他国の人間という事であまり良い扱いはされていなかったし、さらにバカリーダーのおかげでこの街の冒険者と冒険者ギルドからも睨まれている。悲しい話だが、事実だ。
恥になる様な依頼を受けても、今更状況は変わらない。
依頼主が知り合いの信頼できる商人だったという事もあり、オレたちは全員一致で、この依頼を受けることに決めた。金が無いオレたちにとっては、渡りに船の依頼だった。
そして、依頼主と顔を合わせる。
依頼主のコラルドさんは相変わらずこの国の商人らしからぬ雰囲気の人だった。
この国の人間は商人であっても他国の人間を見下す傾向があるが、そういった感じが無い人だ。
同行していた護衛対象になる万能職の少年も、純真な感じの少年だった。オレたちを見て最初は萎縮していた。
実はオレたちはこの少年の事を知っていた。
それはこの依頼を受けた理由の一つでもあった。
オレたちはこの少年に少し前に起こった、地下迷宮から魔獣があふれた事件の時に会っていた。
その事件でリーダーは、オレたちを守るために無理に無理を重ねて重傷を負ったのだ。本当にこの時は冷や汗が止まらなかった。リーダーが死ぬと思ってオレとコルネリアどころか、普段表情すら変えないベルンハルトまで真っ青になっていた。
その時に治癒魔法薬を使って治療してくれたのが、この万能職の少年だった。要するに、リーダーの命の恩人だ。
名前をロアと言い、助けられた時は従魔を連れていたこともあって従魔師だと思っていた。
後で『暁の光』という冒険者パーティーの万能職だと知って驚いた。
朝に依頼を探しに行ったときに、冒険者ギルドは彼の話題でいっぱいになっていた。
暁の光を追い出され、その日の内にコラルドさんに雇われたという話だから、話題にならない方がおかしいだろう。どういう経緯があれば万能職が一流の商人に雇われるのか想像もつかない。
元々気になっていた者が、さらに興味深い立場になっていたのだから、興味を持って依頼を受けるのも当然だろう。
ただ、彼はオレたちの事をまったく覚えていないらしい。
顔合わせの最中、バカリーダーが特技の常識ある大人の男のふりをして、ロアを泣かせてしまった。
泣かせたと言っても、虐めたわけではない。
パーティーを追い出されて自信を失って自虐的になっていたロアの心を解し、お互いに信用できるように自分たちの考え方を説明した所為だ。
リーダーは頭の中がガキなのに、人を安心さえたり信用させたりすることは上手い。オレもバカリーダーなんて悪口を言うが、ガキの頃から今までしっかりと心を掴まれてるんだから間違いない。
見事に涙と共にロアに心を開かせ、信用してもらう事に成功した。
こんな風に人を信用させることができるのに、なぜ女性相手だとただの恋愛下手になるのか不思議過ぎる。
女性の前だと余裕が無いのが行けないんだろうな。
●月●日
オレたちはアルドンの森という魔獣の森に向けて出発した。
依頼を受けた次の日に出発と言うと早急な感じがするが、冒険者の依頼などこんなもんだ。
冒険者パーティー単独であれば、依頼を受けたその日に出発するのだから次の日なら余裕がある方だろう。
出発前からバカリーダーがバカを晒したが、いつものことだから問題ない。
コラルド商会の御者頭のチャックさんに叱られやがった。チャックさん、もっと叱ってやってください。
チャックさんに叱られたことでバカが少し落ち込んでいたが、昼ごろにはいつも通りケロッと復活してやがた。
もっと反省して、次に生かせよ。
昼食は街道沿いの休憩所で食べた。
その時にロアが染み付いた万能職の習性とやらで、昼食も食べずにどこかへ行こうとしたので慌てて羽交い絞めにして止めた。
ロアの話を聞いた後に全員で飯を食い、ロアの希望した採取と、休憩中の御者の仕事も全員で分担してやることになった。
リーダーがまたバカを晒したので、それを利用してやらかしたことで落ち込んだロアの気分を和らげる。
たまにバカリーダーのバカが役に立つこともある。たまにしか無いのが辛い所だけど。
ロアと採取したついでに、一緒に採取していたコルネリアとベルンハルトがロアの実力を確かめた。
その結果、ロアは正しく教育されていなかっただけで、決して冒険者の才能が無い訳ではないという事が分かった。
剣でも魔法でも一人前になれるだけの才能は有った。
むしろ、通常の冒険者の才能も有り、錬金術師として活動でき、その他雑用も完璧にこなせる本当の意味の『万能』職と言って良い存在だった。
結局のところ、ロアは暁の光のメンバーから搾取だけされ、まともに扱ってもらってなかったという事だ。
都合のいい時は利用され、地位を得たらあっさりとパーティーから追い出された。
そのことに気付いたリーダーは本気で怒っていた。
他人のために素直に怒れるリーダーを、オレは尊敬する。
※ ※ ※ ※
ぼちぼちですが、書籍分のダイジェストを書き始めました。
と言っても、色々な人物(主にディートリヒ)に振り回され続けるクリストフの苦労話しかならなかった……。
ちゃんと内心で文句を言いまくりながらも、クリストフが今の状況が好きで楽しんでる内容になってればいいのですが、書いてて心配になってきた。
※これはクリストフから見た物語のダイジェストになります。クリストフ視点のため、メインストーリーでない部分が中心であったり、物語中に無いシーンが含まれていたりします。また、クリストフがその時点で知りえない情報は含まれていません。
※文中の『バカ』『バカリーダー』『リーダー』は全てディートリヒのことです。
●月●日
アマダン伯領はお祭り騒ぎだ。
昨日、この街に所属している冒険者パーティーが勇者パーティーに選ばれたらしい。
勇者パーティーはこの国の冒険者ランキング最上位のパーティーが得る称号で、一年毎に選出されるそうだ。
そんな浮かれた街の中を、オレは泣きそうになりながら肩を落として歩いて宿まで帰ってくる羽目になった。
あのバカの所為だ。
あのバカがやらかした事への賠償金を払ってきたからだ。
あのバカが冒険者ギルドで酔って暴れた損害は、莫大だった。
特別予算をなんとか捻出して持ってきた路銀がすっからかんになってしまった。
冒険者ギルドがオレたちの財布の中身を知っていたんじゃないかと思えるほど、見事に金が無くなった。借金ができなかったのは不幸中の幸いだろう。
宿へ帰りオレとバカが使っている部屋に入ると、バカリーダーがドアの前に土下座して待ち構えていた。
オレは気付かなかったふりをして、部屋に入った勢いのまま力いっぱいバカを蹴飛ばした。
そして説教を始める。
ガキの頃の俺は不良少年のトップのバカリーダーの手下になっていた。
そして今もオレの地位はバカリーダーより遥かに下だ。
しかし、地位に関係なくバカは厳しく躾けないといけない。やるときは全力だ。
バカリーダーも自分が悪いことは分かっているため、抵抗したりはしない。反省している態度を見せる。
この男のこういう潔いところは嫌いじゃないが、反省するなら同じような問題を繰り返し起こさないようにして欲しい。
オレが心行くまで説教をしていると、隣の部屋からオレと同じく鬱憤がたまっているコルネリアもやってきて二人がかりで説教をすることになった。
●月●日
前日の説教地獄から解放され、リーダーは朝から機嫌がいい。とても反省している態度には見えない。
この無駄に打たれ強いところと、切り替えの早さは何なのだろう?
逆に頼もしいと思ってしまうオレは、かなりリーダーに毒されていると思う。
オレたちは早朝から冒険者ギルドに行った。朝一番に張り出される依頼を見に行くためだ。
財布が空の状態では生活はできない。だから少しでも条件が良い依頼をみつけるために、朝一番から動いたのだった。
そして、一つの依頼を受けることにした。
魔獣の森へ採取するために入る『万能職の少年』の護衛依頼だ。
一人を護衛して魔獣の森に入るだけなのに、やたらと高額な報酬が約束されていた。
これはこの国の気質によるものらしい。
万能職は冒険者の最底辺の職業で、一人前と認められていない見習い職だ。
全ての職業に成れる可能性があって色々な仕事の下働きをするため、万能職と呼ばれている。
ただ、実情はパーティーに寄生する雑用係のような扱いで、かなり見下されていた。
そんな見下す対象を雇い主として守りながら行動するなど、この国の冒険者にとっては恥でしかないらしい。
だからこそ、高額な依頼料になっていた。
ただ、他国から来て、考え方が違うオレたちにはそんなことは関係ない。
それに、元々他国の人間という事であまり良い扱いはされていなかったし、さらにバカリーダーのおかげでこの街の冒険者と冒険者ギルドからも睨まれている。悲しい話だが、事実だ。
恥になる様な依頼を受けても、今更状況は変わらない。
依頼主が知り合いの信頼できる商人だったという事もあり、オレたちは全員一致で、この依頼を受けることに決めた。金が無いオレたちにとっては、渡りに船の依頼だった。
そして、依頼主と顔を合わせる。
依頼主のコラルドさんは相変わらずこの国の商人らしからぬ雰囲気の人だった。
この国の人間は商人であっても他国の人間を見下す傾向があるが、そういった感じが無い人だ。
同行していた護衛対象になる万能職の少年も、純真な感じの少年だった。オレたちを見て最初は萎縮していた。
実はオレたちはこの少年の事を知っていた。
それはこの依頼を受けた理由の一つでもあった。
オレたちはこの少年に少し前に起こった、地下迷宮から魔獣があふれた事件の時に会っていた。
その事件でリーダーは、オレたちを守るために無理に無理を重ねて重傷を負ったのだ。本当にこの時は冷や汗が止まらなかった。リーダーが死ぬと思ってオレとコルネリアどころか、普段表情すら変えないベルンハルトまで真っ青になっていた。
その時に治癒魔法薬を使って治療してくれたのが、この万能職の少年だった。要するに、リーダーの命の恩人だ。
名前をロアと言い、助けられた時は従魔を連れていたこともあって従魔師だと思っていた。
後で『暁の光』という冒険者パーティーの万能職だと知って驚いた。
朝に依頼を探しに行ったときに、冒険者ギルドは彼の話題でいっぱいになっていた。
暁の光を追い出され、その日の内にコラルドさんに雇われたという話だから、話題にならない方がおかしいだろう。どういう経緯があれば万能職が一流の商人に雇われるのか想像もつかない。
元々気になっていた者が、さらに興味深い立場になっていたのだから、興味を持って依頼を受けるのも当然だろう。
ただ、彼はオレたちの事をまったく覚えていないらしい。
顔合わせの最中、バカリーダーが特技の常識ある大人の男のふりをして、ロアを泣かせてしまった。
泣かせたと言っても、虐めたわけではない。
パーティーを追い出されて自信を失って自虐的になっていたロアの心を解し、お互いに信用できるように自分たちの考え方を説明した所為だ。
リーダーは頭の中がガキなのに、人を安心さえたり信用させたりすることは上手い。オレもバカリーダーなんて悪口を言うが、ガキの頃から今までしっかりと心を掴まれてるんだから間違いない。
見事に涙と共にロアに心を開かせ、信用してもらう事に成功した。
こんな風に人を信用させることができるのに、なぜ女性相手だとただの恋愛下手になるのか不思議過ぎる。
女性の前だと余裕が無いのが行けないんだろうな。
●月●日
オレたちはアルドンの森という魔獣の森に向けて出発した。
依頼を受けた次の日に出発と言うと早急な感じがするが、冒険者の依頼などこんなもんだ。
冒険者パーティー単独であれば、依頼を受けたその日に出発するのだから次の日なら余裕がある方だろう。
出発前からバカリーダーがバカを晒したが、いつものことだから問題ない。
コラルド商会の御者頭のチャックさんに叱られやがった。チャックさん、もっと叱ってやってください。
チャックさんに叱られたことでバカが少し落ち込んでいたが、昼ごろにはいつも通りケロッと復活してやがた。
もっと反省して、次に生かせよ。
昼食は街道沿いの休憩所で食べた。
その時にロアが染み付いた万能職の習性とやらで、昼食も食べずにどこかへ行こうとしたので慌てて羽交い絞めにして止めた。
ロアの話を聞いた後に全員で飯を食い、ロアの希望した採取と、休憩中の御者の仕事も全員で分担してやることになった。
リーダーがまたバカを晒したので、それを利用してやらかしたことで落ち込んだロアの気分を和らげる。
たまにバカリーダーのバカが役に立つこともある。たまにしか無いのが辛い所だけど。
ロアと採取したついでに、一緒に採取していたコルネリアとベルンハルトがロアの実力を確かめた。
その結果、ロアは正しく教育されていなかっただけで、決して冒険者の才能が無い訳ではないという事が分かった。
剣でも魔法でも一人前になれるだけの才能は有った。
むしろ、通常の冒険者の才能も有り、錬金術師として活動でき、その他雑用も完璧にこなせる本当の意味の『万能』職と言って良い存在だった。
結局のところ、ロアは暁の光のメンバーから搾取だけされ、まともに扱ってもらってなかったという事だ。
都合のいい時は利用され、地位を得たらあっさりとパーティーから追い出された。
そのことに気付いたリーダーは本気で怒っていた。
他人のために素直に怒れるリーダーを、オレは尊敬する。
※ ※ ※ ※
ぼちぼちですが、書籍分のダイジェストを書き始めました。
と言っても、色々な人物(主にディートリヒ)に振り回され続けるクリストフの苦労話しかならなかった……。
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