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ふー、ふー、私は胸のあたりを抑える。どうしてだろう。バクバクしてる。ドクンドクン言ってる!もう!どういうこと!私の心臓、どうしちゃったのよ。まるで、心の中の妖精さんが太鼓の達人やっているみたいじゃない。ずどんずどん、やばいわ。私、今日話しかけないといけないから、心が悲鳴を上げてるわ。このままじゃあ、爆発しちゃうかもしれない。やっぱり今日はやめておこうかなあ。なんでかっていえば、だって明日もあるし、明後日もある。それなら明日か明後日にすればいいじゃない。明日には調子がよくなってるかもしれないし、今日話しかけると何か悪いことが起きるっていう不吉の前兆かもしれないわ。そうだとすると今日早めたほうがいいわね。今日はすぐに帰りましょう。わき目もふらず、一目散に帰りましょう。家にいの一番に帰るの。だれとも一緒じゃなく、一人きりで帰るの。それがいいわ。それがいい。ちょうど今の時間は、まだ3時間目なのよね。トホホ。早く帰って自分の部屋でくつろぎたい。
「雪子?大丈夫?」
美保が話しかけてきた。美保は私の隣で櫻井さんにエールを送っていました。美保も櫻井さんのこと大好きだから、一緒に応援してたの。櫻井さんのことを好きな子は多いわ。クラスのうち半分くらいの女の子は櫻井さんのこと好きなんじゃないかしら。私も含めて、美保もそうだし、あとそれ以外にもかなりの女の子が櫻井さんのこと好きかもしれない。櫻井さんに告白した人もいるわ。でも結果は芳しくなかったみたい。ほ。よかったわ。って思ってしまうのは失礼かもしれない。櫻井さんは、簡単に振り向いてくれるような男の人じゃないの。誰よりもかっこよくて、素敵な人なんだから。頭もいいのよ。学年で10番以内にははいいているわ。ここまでくると、王子さまって感じよね~。
「美保!あなたこそ、大丈夫?」
私は逆に聞いてみた。美保の様子に注意している時間はなかった。なんてったって櫻井さんのことを集中して、きゃ、恥ずかしい、見てないといけなかったからだ。美保はいったいどうしてたのだろう。もしかしたら、美保は私の櫻井さんに熱中する様子に少し引いていたかもしれない。そういう意味で照れ隠しの意味も込めてそう返答した。私は、櫻井さんのことだけに熱中していたわけじゃありませんよ。美保のことにも注意を払っていましたよ。そういう意味を込めたのだ。それに対してどう返答してくるのか。ドキまぎしてしまう。だって、わき目もふらず櫻井さんのことを見ていたのだから、困っちゃう。それで、色々なことが頭をめぐって周りのことなんて見てる余裕はなかった。そんな姿を親友に見られて、私、どうしよう~。
「お?雪子。私は大丈夫よ。あなた、今日も櫻井さんに夢中ね」
は、ばれてるじゃないの。ばれちゃってるわね。どうしましょ。正直言って私はクラスで一番櫻井さんが好きかもしれない、と思っている。でも、きっとみんな自分が一番って、そう思っているんでしょうけど、やっぱり私が一番じゃないかって思うの。いや、絶対そうよ、絶対。間違いないわ。自分を顧みることができるもの。って、それは言えないわね。明らかに夢中になっていたもの。でもなぜ私が一番かって言えば、私が一番、女の子としての心を持っているから、女の子としての優しさや愛は私が一番あるって自負しているから。櫻井さんを抱きしめて、私のやさしさで包んであげたいわ。毎日部活の練習で大変だろうから、安らぐ時間が必要だと思うの。人間っていうのは休憩の時間がないとだめになっちゃうものだからね。それはきっと櫻井さんだって同じはずよ。私だって同じだわ。私の場合はスポーツ音痴だから、すぐ疲れてできなくなっちゃうし、おなかすいてふらふらしちゃうし、情けないわ。不器用だからすぐてんてこまいになっちゃうの。櫻井さんにスポーツを色々教えてもらいたいな~。
「雪子?大丈夫?」
美保が話しかけてきた。美保は私の隣で櫻井さんにエールを送っていました。美保も櫻井さんのこと大好きだから、一緒に応援してたの。櫻井さんのことを好きな子は多いわ。クラスのうち半分くらいの女の子は櫻井さんのこと好きなんじゃないかしら。私も含めて、美保もそうだし、あとそれ以外にもかなりの女の子が櫻井さんのこと好きかもしれない。櫻井さんに告白した人もいるわ。でも結果は芳しくなかったみたい。ほ。よかったわ。って思ってしまうのは失礼かもしれない。櫻井さんは、簡単に振り向いてくれるような男の人じゃないの。誰よりもかっこよくて、素敵な人なんだから。頭もいいのよ。学年で10番以内にははいいているわ。ここまでくると、王子さまって感じよね~。
「美保!あなたこそ、大丈夫?」
私は逆に聞いてみた。美保の様子に注意している時間はなかった。なんてったって櫻井さんのことを集中して、きゃ、恥ずかしい、見てないといけなかったからだ。美保はいったいどうしてたのだろう。もしかしたら、美保は私の櫻井さんに熱中する様子に少し引いていたかもしれない。そういう意味で照れ隠しの意味も込めてそう返答した。私は、櫻井さんのことだけに熱中していたわけじゃありませんよ。美保のことにも注意を払っていましたよ。そういう意味を込めたのだ。それに対してどう返答してくるのか。ドキまぎしてしまう。だって、わき目もふらず櫻井さんのことを見ていたのだから、困っちゃう。それで、色々なことが頭をめぐって周りのことなんて見てる余裕はなかった。そんな姿を親友に見られて、私、どうしよう~。
「お?雪子。私は大丈夫よ。あなた、今日も櫻井さんに夢中ね」
は、ばれてるじゃないの。ばれちゃってるわね。どうしましょ。正直言って私はクラスで一番櫻井さんが好きかもしれない、と思っている。でも、きっとみんな自分が一番って、そう思っているんでしょうけど、やっぱり私が一番じゃないかって思うの。いや、絶対そうよ、絶対。間違いないわ。自分を顧みることができるもの。って、それは言えないわね。明らかに夢中になっていたもの。でもなぜ私が一番かって言えば、私が一番、女の子としての心を持っているから、女の子としての優しさや愛は私が一番あるって自負しているから。櫻井さんを抱きしめて、私のやさしさで包んであげたいわ。毎日部活の練習で大変だろうから、安らぐ時間が必要だと思うの。人間っていうのは休憩の時間がないとだめになっちゃうものだからね。それはきっと櫻井さんだって同じはずよ。私だって同じだわ。私の場合はスポーツ音痴だから、すぐ疲れてできなくなっちゃうし、おなかすいてふらふらしちゃうし、情けないわ。不器用だからすぐてんてこまいになっちゃうの。櫻井さんにスポーツを色々教えてもらいたいな~。
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