1 / 1
1
しおりを挟む
眼鏡が彗星のスピードで降ってくる。
時刻は15:56分。
雨が降っていた。しかしその雨はすべて世界から何かを消失させていた。世界から消えていくのは私の体の一部かもしれないけど。
最近きのこを食べた。そのきのこはとても苦い味がした。そのきのこを食べてから世界が透けて見える。薄く浅い色合いの世界が透き通って見える。
眼鏡が私の目の前に落ちていく。そしてその速度を計測した。毎分340m。音速と同じスピードだ。またそのきのこを摂取したくなってきたのできのこを食べた。そうするとまた視界が透き通ってきてだんだんと意識が埋没を始めた。
眼鏡が私から離れていく。それは彗星のスピードだった。その眼鏡を呼び戻すように祈っていると、私の眼鏡は突然爆音を鳴らして空から降ってきた。新しい歌のキャッチコピー「眼鏡が彗星のスピードで降ってくる」
眼鏡がいくつものものを映し出して世界が少しでもきれいになればいいなと思った。これから私は学園に戻らないといけない。学園に戻らなければ私の眼鏡をキャッチすることができない。私の眼鏡はこれから愛をうたう。眼鏡を心の中で呼んだ気がした。そうすると新しい先生が現れた。その先生は私に助言をくれる。そして私に意味不明な言葉をつぶやいた。
「眼鏡が盗まれる」
いや眼鏡は盗まれていないでしょう。きっとだけど眼鏡はこれから降ってくるのでしょう。だってあの歌がそう言っていたから。何度も聞いた。その歌のなかの一つのフレーズ。「眼鏡が彗星のスピードで降ってくる」眼鏡はもうこれ以上ないくらいに大きくなっていた。眼鏡がこれから音とともにやってくる。私の愛しいアイドル。眼鏡が彗星のスピードで降ってくると歌う。いや予言した彼女の名はアルマ。超新星のスターで、今巷で一番人気のあるアイドルだ。
また音が聞こえてくる。私の耳はその音だけを逃がさなかった。アルマの歌だけは心に直接響いてくる。愛の伝道師。新しい私の神様。私はアルマに会える日を夢見ていたけどそのためには彗星のスピードで降ってくる眼鏡をキャッチしないといけない。そうしないとだめなのだ。それは決まっていることなのだ。あ、天に一つ明かりが見えた。
「私の夢は。この世界の人々すべてに愛をプレゼントして、それで戦争や飢餓をなくすことです!」
頭のなかでアルマが叫んだ。
その瞬間頭のなかの何かが爆発して私は爆ぜた。まただ。また私は強制的に眠らされる。そしてその瞬間アルマは私の目の前に現れる。そして、いつもの言葉をつぶやく。「眼鏡が彗星のスピードで降ってくる」
時間が巻き戻る。今は15:56。また私はループしていることを悟った。そう。時間が巻き戻っているのだ。私は同じ日に閉じ込められた少女。
「あなた昨日も学校こなかったわね?そんなんでいいと思ってるの?卒業できないわよ!」
学校の先生はまた私に語り掛けてきていた。何を言っているのだろう。私は走り出した。また学園に向かわないといけないから。空から落ちてくる眼鏡をキャッチしないといけない。そしてアルマに会わないと。このループから抜け出せない。
「あ~。彼女は何を言っているのかしら。一日がループしてるとかなんとか。昨日も今日も学校さぼってるし。お母さんはどうしてるのかしら。それにしても彼女かわいそうね。生みの親には早くにしなれ。育ての親のアルマには虐待されていたんだから」
誰も助けに来ない。地下室では同じ日々が続いていた。
時刻は15:56分。
雨が降っていた。しかしその雨はすべて世界から何かを消失させていた。世界から消えていくのは私の体の一部かもしれないけど。
最近きのこを食べた。そのきのこはとても苦い味がした。そのきのこを食べてから世界が透けて見える。薄く浅い色合いの世界が透き通って見える。
眼鏡が私の目の前に落ちていく。そしてその速度を計測した。毎分340m。音速と同じスピードだ。またそのきのこを摂取したくなってきたのできのこを食べた。そうするとまた視界が透き通ってきてだんだんと意識が埋没を始めた。
眼鏡が私から離れていく。それは彗星のスピードだった。その眼鏡を呼び戻すように祈っていると、私の眼鏡は突然爆音を鳴らして空から降ってきた。新しい歌のキャッチコピー「眼鏡が彗星のスピードで降ってくる」
眼鏡がいくつものものを映し出して世界が少しでもきれいになればいいなと思った。これから私は学園に戻らないといけない。学園に戻らなければ私の眼鏡をキャッチすることができない。私の眼鏡はこれから愛をうたう。眼鏡を心の中で呼んだ気がした。そうすると新しい先生が現れた。その先生は私に助言をくれる。そして私に意味不明な言葉をつぶやいた。
「眼鏡が盗まれる」
いや眼鏡は盗まれていないでしょう。きっとだけど眼鏡はこれから降ってくるのでしょう。だってあの歌がそう言っていたから。何度も聞いた。その歌のなかの一つのフレーズ。「眼鏡が彗星のスピードで降ってくる」眼鏡はもうこれ以上ないくらいに大きくなっていた。眼鏡がこれから音とともにやってくる。私の愛しいアイドル。眼鏡が彗星のスピードで降ってくると歌う。いや予言した彼女の名はアルマ。超新星のスターで、今巷で一番人気のあるアイドルだ。
また音が聞こえてくる。私の耳はその音だけを逃がさなかった。アルマの歌だけは心に直接響いてくる。愛の伝道師。新しい私の神様。私はアルマに会える日を夢見ていたけどそのためには彗星のスピードで降ってくる眼鏡をキャッチしないといけない。そうしないとだめなのだ。それは決まっていることなのだ。あ、天に一つ明かりが見えた。
「私の夢は。この世界の人々すべてに愛をプレゼントして、それで戦争や飢餓をなくすことです!」
頭のなかでアルマが叫んだ。
その瞬間頭のなかの何かが爆発して私は爆ぜた。まただ。また私は強制的に眠らされる。そしてその瞬間アルマは私の目の前に現れる。そして、いつもの言葉をつぶやく。「眼鏡が彗星のスピードで降ってくる」
時間が巻き戻る。今は15:56。また私はループしていることを悟った。そう。時間が巻き戻っているのだ。私は同じ日に閉じ込められた少女。
「あなた昨日も学校こなかったわね?そんなんでいいと思ってるの?卒業できないわよ!」
学校の先生はまた私に語り掛けてきていた。何を言っているのだろう。私は走り出した。また学園に向かわないといけないから。空から落ちてくる眼鏡をキャッチしないといけない。そしてアルマに会わないと。このループから抜け出せない。
「あ~。彼女は何を言っているのかしら。一日がループしてるとかなんとか。昨日も今日も学校さぼってるし。お母さんはどうしてるのかしら。それにしても彼女かわいそうね。生みの親には早くにしなれ。育ての親のアルマには虐待されていたんだから」
誰も助けに来ない。地下室では同じ日々が続いていた。
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
タイムワープ艦隊2024
山本 双六
SF
太平洋を横断する日本機動部隊。この日本があるのは、大東亜(太平洋)戦争に勝利したことである。そんな日本が勝った理由は、ある機動部隊が来たことであるらしい。人呼んで「神の機動部隊」である。
この世界では、太平洋戦争で日本が勝った世界戦で書いています。(毎回、太平洋戦争系が日本ばかり勝っ世界線ですいません)逆ファイナルカウントダウンと考えてもらえればいいかと思います。只今、続編も同時並行で書いています!お楽しみに!
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
スケートリンクでバイトしてたら大惨事を目撃した件
フルーツパフェ
大衆娯楽
比較的気温の高い今年もようやく冬らしい気候になりました。
寒くなって本格的になるのがスケートリンク場。
プロもアマチュアも関係なしに氷上を滑る女の子達ですが、なぜかスカートを履いた女の子が多い?
そんな格好していたら転んだ時に大変・・・・・・ほら、言わんこっちゃない!
スケートリンクでアルバイトをする男性の些細な日常コメディです。
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる