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★「彼氏がいるのにいいの? こんなことして」(4)
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「こんばんは。待たせてしまって、ごめんなさい。……会うのは今日が初めてですね」
そういう設定でいいんだよね、と目だけでユウイチさんに訴えかける。会うのは今日が初めて、と言っておきながら、迷わずユウイチさんに駆け寄ったのは不自然だったかもしれない。
背筋を真っ直ぐ伸ばして立っているユウイチさんの姿は遠くからでもすぐわかった。仕事終わりで、ちゃんとスーツを着ていて、カバンだけじゃなくて、紙袋も持っている。 見つけた瞬間に、つい「待たせてしまっているんだ!」と急ぎ足になってしまった。
細かい矛盾についてはサラッと受け流してくれたのか、ユウイチさんは「そうだね。こんばんは」と静かに微笑んだ。
「行こうか」
「はい」
どこへ食事に行くのかはわからないまま、黙ってユウイチさんと並んで歩く。
今日は車を使わずに電車で仕事に行った。そうして、わざわざ家から離れた駅でユウイチさんと待ち合わせて、知らない人どうしのフリをしている。
……喜んで欲しいという思いで、少し前に、一緒にお風呂に入っている時にユウイチさんへ「新しいプレイ」の提案をした。
「ユウイチさん、俺達全然知らない人どうしのフリをしてセックスしたら、いいんじゃないかな!? そしたら、ユウイチさんのが入ってるのに『ユウイチさんのより、気持ちいい』って俺が……よ、悦んでる姿だって見せられるし……」
これなら本物ソックリの造形をした大きなバイブだって入れなくていいし、何よりユウイチさんも気持ちよくなれる。
良いことを閃いちゃったなー、なんだか得した気分だなー、と呑気なことを考えていたら、俺の提案を聞いたユウイチさんは「な、なんてことだ……!」と声も体も震えながら、ひどく動揺していた。
「ユウイチさん? もしかして、嫌だった!? ごめんなさい……!」
「そうじゃないっ……! 違う……! あああっ……! やっぱりマナトは天才なのか!?」
「へえ……?」
初心者向けじゃないバイブを入れるのは怖いけど、それ以外の方法でユウイチさんに喜んでもらえないかな、と軽い気持ちで思い付いたことなのに、ユウイチさんは「ご褒美が多すぎる……」と感極まっていた。
「早く抱きたいよ……」
「うん……」
温くなってきたお湯の中で、抱き締められて、ユウイチさんから「早く」と求められて、すごくドキドキしてしまった。
いつも優しくて「ゆっくりでいいよ」と俺のことを待ってくれるユウイチさんからそんなことを言われるなんて、とても珍しいことだからだ。
「そうか、他の誰かと……」
「あっ……、んんぅ、だめっ……、いやっ……」
「あー……。堪らないな……」
湯船の中で、ユウイチさんの大きな手が俺の全身を撫で回した。濡れた首や胸元に何度も口づけられる。おいで、とユウイチさんと向き合った状態で抱っこをされて、乳首をしつこく吸われながら、時々ムニムニと尻を揉まれた。
「あっ……! だめ、恥ずかしい……」
普通に洗っただけで、何も準備をしていない場所を撫でられる。時間をかけてユウイチさんは俺の体をじっくりと味わった。
ただ「堪らなく興奮して、待ちきれない」という気持ちだけじゃなくて、まるで俺の体を一人占めしようとしているみたいだった。
「ユウイチさんのより、イイ」と涙を流す俺を想像して泣きながら抜いていると言っていたし、ユウイチさんの心と欲求はやっぱりすごく複雑みたいだった。
「ひゃっ……、あ、ああっ……」
ユウイチさんは「ああ、マナトのお……、乳首が……」と名残惜しそうに、ちゅぱちゅぱと音を立てて俺の胸を吸った。
よくよく思い出してみたら、その時から新しいプレイが始まっていたのかもしれない。
こんな、ごっこ遊びみたいな事をするなんてバカげているかな、って自信がなかったけど、ユウイチさんは「早く抱きたい」と待ちきれないくらい、楽しみにしてくれている。
だったら俺も、途中で「何をやってんだろう……」と気分が冷めてしまったらどうしよう、なんて余計な心配はしないでおくことにした。
ユウイチさんとラブホテルでセックスする。今まで何度も同じことをしているのに、知らない人どうし、という設定が加わるだけでなんだかソワソワと落ち着かない気持ちになる。
「……名前、なんて呼んだらいい?」
「へ……!? 俺のこと……?」
「……アプリでは、ずいぶん変わった名前で登録してたから」
「えっ!? え~……そうだっけ!?」
ユウイチさんが考えた設定は、「お互い彼氏がいるけど、気分転換でマッチングアプリを使って知り合った」というすごくザックリしたものだったから、アプリに登録していた名前なんてもちろん考えていない。
変わった名前ってなんだろう? 「車大好き太郎」とか、そういうこと? マッチングアプリを使ったことがないから、アプリ用の名前の付け方のルールがわからない。
偽名を考えようにも全然思い付かなくて、結局「マナト」と本当の名前を伝えた。
「マナト? 可愛い名前だ」
「そうかな、ありがとう。……お兄さんのことは? なんて呼んだらいいですか?」
ユウイチさんのことを、「お兄さん」なんて呼ぶのは初めてだった。
出会った時には、「隣に住んでいる生田さん」だったし、その後、お付き合いするようになってからはずっと「ユウイチさん」だからだ。
お兄さん、と呼ばれるのが嫌いじゃなかったのか、それとも本当の名前を教えるのが嫌だったのかわからないけど、ユウイチさんは俺の質問には答えなかった。ちょっとだけ笑ってから、「何か食べたいものある?」「お酒は飲めるの?」と質問してきた。
ここにしよう、とお店に入るまでの間、ユウイチさんとは、そういった当たり障りのない会話が続いた。
今夜だけのお付き合いだから、仕事や住んでいる場所については触れないようにしているんだろうか。それでも、いつも一緒にいるからなのか、会話が途切れたり気まずくなったりすることは起こらなかった。
二人でいるとこんなにしっくりくるのに、今日初めて会ったなんて、ちょっと設定に無理があったかなあ? と思うと、なんだかおかしかった。
◆
「大丈夫? 飲み過ぎた?」
「ううん、平気……。ちょっとだけグラグラするくらい……」
初めてやって来たラブホテルの部屋で、靴を脱ぐことにずいぶん苦戦してしまっていたからなのか、ユウイチさんはベッドにたどり着くまで俺の体を支えてくれた。
丁寧にベッドに寝かせてもらうと、シーツがひんやりとしていて気持ちが良い。
「そんなに飲んでないのにどうしてだろう……」
カウンター席しかないイタリアンのお店で、すごくもちもちしたパスタと、スーパーでは売っていないようなキノコが入ったリゾットやカツレツなんかを食べながらちょっとだけ飲んだことはちゃんと覚えている。
「すごくよく食べるんだね」
「うん。いっつもお腹が空いてるから、俺のせいで食費が大変なんだ……」
「……いいことだよ」
たくさん食べることなんて、よく知っているはずなのに、本当に初めて大食いの人と食事をするような眼差しで、ユウイチさんは俺のことをずっと眺めていた。
初めて会うという設定のはずだけど、ユウイチさんは「美味しいしお洒落だけど、こういうお店の料理って物足りないんだよなー、もっと食べたいなー」という状態に俺がならないように、前菜に牛肉がたっぷり入ったカルパッチョをオーダーしてくれたし、ワインを飲まない俺に「美味しいよ」とモレッティビールを勧めてくれた。
苦手だったよね、とゴルゴンゾーラチーズの入ったリゾットは避けてくれた時は、「設定忘れてるし……」と笑いそうになった。
普段と会話の内容はちょっとだけ違うのに、いつものようにユウイチさんが俺のことをよく見てくれる。その事に、いつの間にかずいぶん安心してしまっていたのか、ホテルに着く頃には体がなんだかフワフワとしていて、気分が良かった。いつだってユウイチさんとセックスする前は、飲みすぎないようにしていたのに。
「このまま、朝まで休んでいてもいいよ」
仰向けに寝ている俺のことを、側に腰掛けているユウイチさんが心配そうに覗き込んできた。額にかかる前髪をよけてくれるユウイチさんに黙って首を横に振った。……気分が悪いわけじゃないし、セックスだってしたい。序盤に少し食べ過ぎてしまったけど、「そういえば!」とこの後セックスすることを思い出して、途中からは食事の量をちゃんとセーブした。
そんな事言わないで、とユウイチさんに目だけで訴えると、くすぐるように額を指先で撫でられた。
「可愛い顔をしてる……」
「ん……」
可愛い。いつもユウイチさんから言われている言葉だけど、なんだか今日は妙にドキドキしてしまう。いつも以上にじっとりと見つめられたからなのか、それともこの先のセックスに期待しているからなのかはわからない。
「準備してくるから少し待っててもらえませんか……? あっ……」
シャワーをしなきゃ、とまだまだゴロゴロしていたい気持ちを振り切って起き上がったのに、ユウイチさんに押し倒されてしまう。酔っ払った状態では、「どうしたの」とモゾモゾ体を動かすのが精一杯だった。
「……彼氏がいるのにいいの? こんなことして」
「ん……」
耳にほとんど唇が触れた状態で囁かれて、ピクリと体が震えた。喜ぶからいいんです、と小さな声で答えるとユウイチさんがフッと笑った。
ごっこ遊びで、相手はちゃんとユウイチさんだけど、付き合っていない人とセックスする姿をこれからユウイチさんに全部見られてしまう。浮気とカーセックスだけは人として絶対やっちゃダメだって思っているけど、これはそういうプレイだからいいんだよね……? と緊張しながらシャワーを浴びた。
そういう設定でいいんだよね、と目だけでユウイチさんに訴えかける。会うのは今日が初めて、と言っておきながら、迷わずユウイチさんに駆け寄ったのは不自然だったかもしれない。
背筋を真っ直ぐ伸ばして立っているユウイチさんの姿は遠くからでもすぐわかった。仕事終わりで、ちゃんとスーツを着ていて、カバンだけじゃなくて、紙袋も持っている。 見つけた瞬間に、つい「待たせてしまっているんだ!」と急ぎ足になってしまった。
細かい矛盾についてはサラッと受け流してくれたのか、ユウイチさんは「そうだね。こんばんは」と静かに微笑んだ。
「行こうか」
「はい」
どこへ食事に行くのかはわからないまま、黙ってユウイチさんと並んで歩く。
今日は車を使わずに電車で仕事に行った。そうして、わざわざ家から離れた駅でユウイチさんと待ち合わせて、知らない人どうしのフリをしている。
……喜んで欲しいという思いで、少し前に、一緒にお風呂に入っている時にユウイチさんへ「新しいプレイ」の提案をした。
「ユウイチさん、俺達全然知らない人どうしのフリをしてセックスしたら、いいんじゃないかな!? そしたら、ユウイチさんのが入ってるのに『ユウイチさんのより、気持ちいい』って俺が……よ、悦んでる姿だって見せられるし……」
これなら本物ソックリの造形をした大きなバイブだって入れなくていいし、何よりユウイチさんも気持ちよくなれる。
良いことを閃いちゃったなー、なんだか得した気分だなー、と呑気なことを考えていたら、俺の提案を聞いたユウイチさんは「な、なんてことだ……!」と声も体も震えながら、ひどく動揺していた。
「ユウイチさん? もしかして、嫌だった!? ごめんなさい……!」
「そうじゃないっ……! 違う……! あああっ……! やっぱりマナトは天才なのか!?」
「へえ……?」
初心者向けじゃないバイブを入れるのは怖いけど、それ以外の方法でユウイチさんに喜んでもらえないかな、と軽い気持ちで思い付いたことなのに、ユウイチさんは「ご褒美が多すぎる……」と感極まっていた。
「早く抱きたいよ……」
「うん……」
温くなってきたお湯の中で、抱き締められて、ユウイチさんから「早く」と求められて、すごくドキドキしてしまった。
いつも優しくて「ゆっくりでいいよ」と俺のことを待ってくれるユウイチさんからそんなことを言われるなんて、とても珍しいことだからだ。
「そうか、他の誰かと……」
「あっ……、んんぅ、だめっ……、いやっ……」
「あー……。堪らないな……」
湯船の中で、ユウイチさんの大きな手が俺の全身を撫で回した。濡れた首や胸元に何度も口づけられる。おいで、とユウイチさんと向き合った状態で抱っこをされて、乳首をしつこく吸われながら、時々ムニムニと尻を揉まれた。
「あっ……! だめ、恥ずかしい……」
普通に洗っただけで、何も準備をしていない場所を撫でられる。時間をかけてユウイチさんは俺の体をじっくりと味わった。
ただ「堪らなく興奮して、待ちきれない」という気持ちだけじゃなくて、まるで俺の体を一人占めしようとしているみたいだった。
「ユウイチさんのより、イイ」と涙を流す俺を想像して泣きながら抜いていると言っていたし、ユウイチさんの心と欲求はやっぱりすごく複雑みたいだった。
「ひゃっ……、あ、ああっ……」
ユウイチさんは「ああ、マナトのお……、乳首が……」と名残惜しそうに、ちゅぱちゅぱと音を立てて俺の胸を吸った。
よくよく思い出してみたら、その時から新しいプレイが始まっていたのかもしれない。
こんな、ごっこ遊びみたいな事をするなんてバカげているかな、って自信がなかったけど、ユウイチさんは「早く抱きたい」と待ちきれないくらい、楽しみにしてくれている。
だったら俺も、途中で「何をやってんだろう……」と気分が冷めてしまったらどうしよう、なんて余計な心配はしないでおくことにした。
ユウイチさんとラブホテルでセックスする。今まで何度も同じことをしているのに、知らない人どうし、という設定が加わるだけでなんだかソワソワと落ち着かない気持ちになる。
「……名前、なんて呼んだらいい?」
「へ……!? 俺のこと……?」
「……アプリでは、ずいぶん変わった名前で登録してたから」
「えっ!? え~……そうだっけ!?」
ユウイチさんが考えた設定は、「お互い彼氏がいるけど、気分転換でマッチングアプリを使って知り合った」というすごくザックリしたものだったから、アプリに登録していた名前なんてもちろん考えていない。
変わった名前ってなんだろう? 「車大好き太郎」とか、そういうこと? マッチングアプリを使ったことがないから、アプリ用の名前の付け方のルールがわからない。
偽名を考えようにも全然思い付かなくて、結局「マナト」と本当の名前を伝えた。
「マナト? 可愛い名前だ」
「そうかな、ありがとう。……お兄さんのことは? なんて呼んだらいいですか?」
ユウイチさんのことを、「お兄さん」なんて呼ぶのは初めてだった。
出会った時には、「隣に住んでいる生田さん」だったし、その後、お付き合いするようになってからはずっと「ユウイチさん」だからだ。
お兄さん、と呼ばれるのが嫌いじゃなかったのか、それとも本当の名前を教えるのが嫌だったのかわからないけど、ユウイチさんは俺の質問には答えなかった。ちょっとだけ笑ってから、「何か食べたいものある?」「お酒は飲めるの?」と質問してきた。
ここにしよう、とお店に入るまでの間、ユウイチさんとは、そういった当たり障りのない会話が続いた。
今夜だけのお付き合いだから、仕事や住んでいる場所については触れないようにしているんだろうか。それでも、いつも一緒にいるからなのか、会話が途切れたり気まずくなったりすることは起こらなかった。
二人でいるとこんなにしっくりくるのに、今日初めて会ったなんて、ちょっと設定に無理があったかなあ? と思うと、なんだかおかしかった。
◆
「大丈夫? 飲み過ぎた?」
「ううん、平気……。ちょっとだけグラグラするくらい……」
初めてやって来たラブホテルの部屋で、靴を脱ぐことにずいぶん苦戦してしまっていたからなのか、ユウイチさんはベッドにたどり着くまで俺の体を支えてくれた。
丁寧にベッドに寝かせてもらうと、シーツがひんやりとしていて気持ちが良い。
「そんなに飲んでないのにどうしてだろう……」
カウンター席しかないイタリアンのお店で、すごくもちもちしたパスタと、スーパーでは売っていないようなキノコが入ったリゾットやカツレツなんかを食べながらちょっとだけ飲んだことはちゃんと覚えている。
「すごくよく食べるんだね」
「うん。いっつもお腹が空いてるから、俺のせいで食費が大変なんだ……」
「……いいことだよ」
たくさん食べることなんて、よく知っているはずなのに、本当に初めて大食いの人と食事をするような眼差しで、ユウイチさんは俺のことをずっと眺めていた。
初めて会うという設定のはずだけど、ユウイチさんは「美味しいしお洒落だけど、こういうお店の料理って物足りないんだよなー、もっと食べたいなー」という状態に俺がならないように、前菜に牛肉がたっぷり入ったカルパッチョをオーダーしてくれたし、ワインを飲まない俺に「美味しいよ」とモレッティビールを勧めてくれた。
苦手だったよね、とゴルゴンゾーラチーズの入ったリゾットは避けてくれた時は、「設定忘れてるし……」と笑いそうになった。
普段と会話の内容はちょっとだけ違うのに、いつものようにユウイチさんが俺のことをよく見てくれる。その事に、いつの間にかずいぶん安心してしまっていたのか、ホテルに着く頃には体がなんだかフワフワとしていて、気分が良かった。いつだってユウイチさんとセックスする前は、飲みすぎないようにしていたのに。
「このまま、朝まで休んでいてもいいよ」
仰向けに寝ている俺のことを、側に腰掛けているユウイチさんが心配そうに覗き込んできた。額にかかる前髪をよけてくれるユウイチさんに黙って首を横に振った。……気分が悪いわけじゃないし、セックスだってしたい。序盤に少し食べ過ぎてしまったけど、「そういえば!」とこの後セックスすることを思い出して、途中からは食事の量をちゃんとセーブした。
そんな事言わないで、とユウイチさんに目だけで訴えると、くすぐるように額を指先で撫でられた。
「可愛い顔をしてる……」
「ん……」
可愛い。いつもユウイチさんから言われている言葉だけど、なんだか今日は妙にドキドキしてしまう。いつも以上にじっとりと見つめられたからなのか、それともこの先のセックスに期待しているからなのかはわからない。
「準備してくるから少し待っててもらえませんか……? あっ……」
シャワーをしなきゃ、とまだまだゴロゴロしていたい気持ちを振り切って起き上がったのに、ユウイチさんに押し倒されてしまう。酔っ払った状態では、「どうしたの」とモゾモゾ体を動かすのが精一杯だった。
「……彼氏がいるのにいいの? こんなことして」
「ん……」
耳にほとんど唇が触れた状態で囁かれて、ピクリと体が震えた。喜ぶからいいんです、と小さな声で答えるとユウイチさんがフッと笑った。
ごっこ遊びで、相手はちゃんとユウイチさんだけど、付き合っていない人とセックスする姿をこれからユウイチさんに全部見られてしまう。浮気とカーセックスだけは人として絶対やっちゃダメだって思っているけど、これはそういうプレイだからいいんだよね……? と緊張しながらシャワーを浴びた。
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