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二百二十五話 仲間の捜索23
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「おっと......」
正体不明の光線を
このまま受けるのはリスキーだと
判断した隼人は、掴んでいた敵の腕を
離しビームを回避する。
その一瞬の隙に謎の暗殺者は
再び霧の中へと逃れた。
「随分統率の取れた動きね。」
ヨーテルはそう言って自分のほうきを
構える。
「今の光線は兄様の......」
さっきの隼人の腕を狙った
ビームに心当たりのあるタチアナは
何かを言いかけたが、今度は
霧の中から目にも止まらぬ速さで
突進してくる男がそれを遮った。
「あれは......カクバ!」
青い短髪でガッチリとした
体つきの男を見て、タチアナは
驚くが直ぐさま自分もナイフを
構える。
「ほんとタチアナの勘って嫌なとき
だけ当たるわよね!」
ぶつぶつ文句を言いながらも
ヨーテルはほうきを持って襲いかかって
来るカクバに
「ジャイロストーム!」
を放つが、少し手加減をしたせいで
全く効果が無く
「石火切烈!」
今度はタチアナがカクバと
対峙する。
すると
ダダダダッ!
まるで誰かが一人になるのを
待っていたかのように、
孤立したタチアナ目掛けて銃弾
が飛んでくる。
それを見たタチアナは一度
カクバを後方に蹴り飛ばし、ナイフで
その銃弾を切り捨てていく。
「兄様! 私だ! そこにいるのだろう! 」
しかし、タチアナの呼び掛けに
返ってくるのは銃弾の嵐のみ。
「くっ!」
ようやく銃弾は止んだが、
流石に疲れたタチアナは思わず
膝頭を地につける。
その隙をカクバが見逃さず
右腕に風を纏いながら
襲いかかる。
ヨーテルはそのカクバを吹き飛ば
すために風魔法を使おうとするが......
後ろから何者かが炎の玉を三発、
ヨーテルと隼人に放つ。
このままではタチアナがカクバに
殺られる。
炎の玉が自分に迫り来る中、
ヨーテルはどうするべきかと
内心パニックになってしまったが
その心配も直ぐにする必要がなく
なった。
ヨーテルに迫っていた炎の玉を
隼人が自分の身で受け止め、
体は無論無傷だが服が
焼け焦げているなか、風のように
今度はタチアナの元に駆けつけて
カクバの突き出した右腕を
両手で掴み、死なない程度に
地面に叩き潰した。
「は、隼人......」
泥と砂煙が巻き上がる中、
タチアナは今何が起きたのかも
わからず、ただ彼の名を呼んだ。
「タチアナ無事か!? あんまり一人で
行動するな。死ぬぞ。」
「......すまない。気をつけ......」
タチアナは状況を飲み込みながら、
隼人の差しのべた手を握ろうと
手を伸ばしたが......
「きぁああああっ!!!」
珍しく女らしい悲鳴をタチアナは
上げた。
それもそのはず。
なぜなら今、隼人の服は焼け焦げ
ほぼ裸の状態だったから。
正体不明の光線を
このまま受けるのはリスキーだと
判断した隼人は、掴んでいた敵の腕を
離しビームを回避する。
その一瞬の隙に謎の暗殺者は
再び霧の中へと逃れた。
「随分統率の取れた動きね。」
ヨーテルはそう言って自分のほうきを
構える。
「今の光線は兄様の......」
さっきの隼人の腕を狙った
ビームに心当たりのあるタチアナは
何かを言いかけたが、今度は
霧の中から目にも止まらぬ速さで
突進してくる男がそれを遮った。
「あれは......カクバ!」
青い短髪でガッチリとした
体つきの男を見て、タチアナは
驚くが直ぐさま自分もナイフを
構える。
「ほんとタチアナの勘って嫌なとき
だけ当たるわよね!」
ぶつぶつ文句を言いながらも
ヨーテルはほうきを持って襲いかかって
来るカクバに
「ジャイロストーム!」
を放つが、少し手加減をしたせいで
全く効果が無く
「石火切烈!」
今度はタチアナがカクバと
対峙する。
すると
ダダダダッ!
まるで誰かが一人になるのを
待っていたかのように、
孤立したタチアナ目掛けて銃弾
が飛んでくる。
それを見たタチアナは一度
カクバを後方に蹴り飛ばし、ナイフで
その銃弾を切り捨てていく。
「兄様! 私だ! そこにいるのだろう! 」
しかし、タチアナの呼び掛けに
返ってくるのは銃弾の嵐のみ。
「くっ!」
ようやく銃弾は止んだが、
流石に疲れたタチアナは思わず
膝頭を地につける。
その隙をカクバが見逃さず
右腕に風を纏いながら
襲いかかる。
ヨーテルはそのカクバを吹き飛ば
すために風魔法を使おうとするが......
後ろから何者かが炎の玉を三発、
ヨーテルと隼人に放つ。
このままではタチアナがカクバに
殺られる。
炎の玉が自分に迫り来る中、
ヨーテルはどうするべきかと
内心パニックになってしまったが
その心配も直ぐにする必要がなく
なった。
ヨーテルに迫っていた炎の玉を
隼人が自分の身で受け止め、
体は無論無傷だが服が
焼け焦げているなか、風のように
今度はタチアナの元に駆けつけて
カクバの突き出した右腕を
両手で掴み、死なない程度に
地面に叩き潰した。
「は、隼人......」
泥と砂煙が巻き上がる中、
タチアナは今何が起きたのかも
わからず、ただ彼の名を呼んだ。
「タチアナ無事か!? あんまり一人で
行動するな。死ぬぞ。」
「......すまない。気をつけ......」
タチアナは状況を飲み込みながら、
隼人の差しのべた手を握ろうと
手を伸ばしたが......
「きぁああああっ!!!」
珍しく女らしい悲鳴をタチアナは
上げた。
それもそのはず。
なぜなら今、隼人の服は焼け焦げ
ほぼ裸の状態だったから。
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