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第一章ヒューマニ王国編
お腹が空いたよ
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おはようございます。眠るのが仕事な今日この頃。気付けば、カイルさんとスヴェンさんによって町へと連れてこられていました。知らない人に着いて行っちゃ駄目なんだけど、私の場合は動けないから抱き上げられたらどうしようもない。
カイルさんの腕の中から町の様子を眺める。中世ヨーロッパな町並み。異世界あるあるだよね。違いがあるとすれば、人以外が歩いている点と多分ファンタジーあるあるの冒険者風の人達がいる事かな。
多分、ここは主要な町ってなるのかな?遠くにお城が見えるし、露天やお店が活気があって常時ガヤガヤと賑やかだ。
私を連れたカイルさんとスヴェンさんはキョロキョロと辺りを見回している。なんだろうね?挙動不審の美形二人に赤ん坊。犯罪臭がする。
匂いがするっていう話で思い出した。お腹減った。もうね、色んな香辛料やら芳しい調味料の匂いで空腹を刺激してくるんだよ。
「すみません」
カイルさんが話し掛けたのは若い女性だった。まさか、子連れの状態でナンパですか!?なかなかの上級者ですね。なんの?ってナンパのだよ。
カイルさんが話し掛けた女性の腕の中には今まさに食事中の乳飲み子がいる。対して、カイルさんも乳飲み子を抱いている。ここから『うちの子は何々なんです』、『そんなんですか?うちの子は~』という子供を介しての話題に盛り上がるわけだよ。で、ちょっとお茶しながら話しませんか?という自然な流れでナンパ出来るんだよ。
「はい?何でしょうか?」
お乳をあげながらカイルさんを見上げる女性は真っ赤だ。まあね、カイルさんとスヴェンさん美形だからね。
「良かったら、この子にもお願いできますか?」
おっと私の事を考えてくれていたのか。悪い事を考えてしまって申し訳無い。
女性の子供はちょうど飲み終わったのかあやされながらゲップをしている。それもちゃんと確認し、近くにあるバスケットへと寝かすとカイルさんから私を受けとる。
母親特有の甘いミルクの匂いがする。するけれど私にはなんか無理そう。なんで無理なのかは分からないけど拒否するように顔を背ける。
「あらあら、こっちよ」
優しく声をかける女性に母性は感じる。ただね、無理矢理口に含ますことないじゃん。まあ、吸うけどね。
「美味しいですか?」
「俺も飲みてえな」
こら、そこまじまじと胸を見ない。それとスヴェンさん、それは変態発言ですか?自分も赤ちゃんになりたいってか?赤ちゃんコスして女性に甘えるスヴェンさんを妄想してゾワッとした。美形だからってなんでも許されると思うなよ。
口に含んだ乳房を吸うとドロッともサラッともつかない液体が出てきた瞬間に口を放して吐いた。
「えっ!?どうしたの?」
まさか、吐き出すとは思っていなかった面々と私。なんかね、無理。なんか受け付けないの。これは私の食べ物じゃないって本能なのかな?思ってしまった。
「う~」
抗議の意味も込めて大人達へと唸るが、如何せん赤ちゃんなので怖くもなんともない。ただ、大人達は何が気に入らないのかと不思議そう。
「なんで飲んでくれないのかしら?」
「口に合わないのか?いや、お嬢さんが悪い訳じゃないぞ」
女性はお嬢さんと言われて悪い気はしないのかポッと顔を赤らめる。子持ちを口説くな。
カイルさんの腕の中から町の様子を眺める。中世ヨーロッパな町並み。異世界あるあるだよね。違いがあるとすれば、人以外が歩いている点と多分ファンタジーあるあるの冒険者風の人達がいる事かな。
多分、ここは主要な町ってなるのかな?遠くにお城が見えるし、露天やお店が活気があって常時ガヤガヤと賑やかだ。
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匂いがするっていう話で思い出した。お腹減った。もうね、色んな香辛料やら芳しい調味料の匂いで空腹を刺激してくるんだよ。
「すみません」
カイルさんが話し掛けたのは若い女性だった。まさか、子連れの状態でナンパですか!?なかなかの上級者ですね。なんの?ってナンパのだよ。
カイルさんが話し掛けた女性の腕の中には今まさに食事中の乳飲み子がいる。対して、カイルさんも乳飲み子を抱いている。ここから『うちの子は何々なんです』、『そんなんですか?うちの子は~』という子供を介しての話題に盛り上がるわけだよ。で、ちょっとお茶しながら話しませんか?という自然な流れでナンパ出来るんだよ。
「はい?何でしょうか?」
お乳をあげながらカイルさんを見上げる女性は真っ赤だ。まあね、カイルさんとスヴェンさん美形だからね。
「良かったら、この子にもお願いできますか?」
おっと私の事を考えてくれていたのか。悪い事を考えてしまって申し訳無い。
女性の子供はちょうど飲み終わったのかあやされながらゲップをしている。それもちゃんと確認し、近くにあるバスケットへと寝かすとカイルさんから私を受けとる。
母親特有の甘いミルクの匂いがする。するけれど私にはなんか無理そう。なんで無理なのかは分からないけど拒否するように顔を背ける。
「あらあら、こっちよ」
優しく声をかける女性に母性は感じる。ただね、無理矢理口に含ますことないじゃん。まあ、吸うけどね。
「美味しいですか?」
「俺も飲みてえな」
こら、そこまじまじと胸を見ない。それとスヴェンさん、それは変態発言ですか?自分も赤ちゃんになりたいってか?赤ちゃんコスして女性に甘えるスヴェンさんを妄想してゾワッとした。美形だからってなんでも許されると思うなよ。
口に含んだ乳房を吸うとドロッともサラッともつかない液体が出てきた瞬間に口を放して吐いた。
「えっ!?どうしたの?」
まさか、吐き出すとは思っていなかった面々と私。なんかね、無理。なんか受け付けないの。これは私の食べ物じゃないって本能なのかな?思ってしまった。
「う~」
抗議の意味も込めて大人達へと唸るが、如何せん赤ちゃんなので怖くもなんともない。ただ、大人達は何が気に入らないのかと不思議そう。
「なんで飲んでくれないのかしら?」
「口に合わないのか?いや、お嬢さんが悪い訳じゃないぞ」
女性はお嬢さんと言われて悪い気はしないのかポッと顔を赤らめる。子持ちを口説くな。
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